久保史緒里

考察:乃木坂46 山下美月卒業コンサートDay2 2024/5/12

1.全体の感想

美月さん卒業おめでとう!

思えばあなたは本当に不思議な存在だった
ステージ上では誰よりもキラキラ下アイドルだった
それとは別になんか今にも折れてしまいそうな危うい魅力もあって、本当に目を離せなかった
結果山下美月という存在を通して、色々なことを考えさせられた
(実際に当ブログで個別メンバーについて触れた回数が一番多いのは実は彼女であった)
思い入れのあまり喪失感が強すぎて、なにからブログに書いていけばよいのか本当にわからない…

それでも伝えたいことはすべて久保ちゃんが言っていたこの言葉に尽きると思う
「乃木坂46を選んでくれてありがとう」

ここからはいつものようにポイントを絞って考察していきたい
(冒頭でも触れたように喪失感が大きすぎるので、思考がまとまるか一抹の不安があるが…)
ちなみにDay1の考察はこちらから
・考察:乃木坂46 山下美月卒業コンサートDay1 2024/5/11

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください

昨日のカオスから一転、今回は卒コンらしいセトリだったと思う
王道楽曲が揃う中、『何もできずにそばにいる』は比較的レアでメッセージ性強かったと思う
(3期生が円になって互いを励ましあうような演出は良かったですね!)
『初恋ドア』はまさかだったけど、納得の選曲

全体通してファンサイドも悔いなく送り出せるセトリだったのではないか

3.振り返りポイント

①王道中の王道卒コン

今回のライブは王道中の王道の卒コンだったと思う
奇をてらった演出は全くと言っていいほどなく、メンバーの関係性や曲のメッセージ性に焦点を当てる構成だった
個人的にはもう少しVTR演出でアシストしても良いのではないかという気持ちはなくはないが、十分見せ場はあったので満足感は高かった

②山下美月と後輩

今回のライブでとにかく印象に残ったのは美月ちゃんとメンバーの関係性であった
特に印象に残ったものを振り返っていきたい

この2日間(特に今日)、美月ちゃんって本当に後輩のことをよく見てるよなあと思った
特に印象深かったのはこのあたりでしょうか

  • てれぱん誕生日に『心にもないこと』を持ってくるのは流石。そのあとに抱負を求められたてれぱんが瞬時に『美月さんのようなキラキラアイドルになります!』と返したのも流石。
  • みーきゅんを普段割と雑に扱っているのに、最後のメッセージのところはへらへらモードのとこもちゃんと聞いて真剣な思いを引き出したのは流石。ヘラヘラの皮を被っているのに中身が意外と熱いあたりこの二人は根っこの部分でかなり似ているように思う。
  • かっきーが最後のメッセージで「美月さんにご飯に連れていってもらって、『私が卒業しても頑張れる?』と聞かれたときに『はい』と回答できなかったのを後悔している」と話していた。やり取り中に『はい』とかっきーが言えるタイミングを何回か逃していたと思うんだけど、何度もチャンスを作って最終的に「はい」とかっきーに答えさせたあたり優しいなあと。一方で「誰かの希望になりたい」とアイドルになった美月ちゃんに、「私の希望でした」と伝えるかっきーもかなり優しい。

③山下美月と久保史緒里

この二人の互いに対する信頼感は本当にグッときた
そして山下美月に伝えるべきことは久保ちゃんが全部言ってくれたように思う

まずは冒頭の「乃木坂46を選んでくれてありがとう」という言葉
久保ちゃんは後述するが、本当に山下美月というアイドルをかっている節があると思う
そのどこにいってもドラフト1位で指名されるような最強の人材が乃木坂を選んでくれたことには対する感謝が口に出たのだろうが、これは本当に我々が思っていたことそのままであろう

そして「横に並べるだけでうれしい、最高のアイドルでした」と彼女のことを評している
この言葉実は似たようなことを美月ちゃんも初期から答えているのである

私にとっては憧れの気持ちが強くて、自分が持ちたくても持てないものを全て持っている人。

でもそれをしーちゃんに伝えると同じ答えが返ってきます。

きっと私たちはお互いのことを1番アイドルとして意識しているし、同じようなプレッシャーを感じている気がします。

だからこそ2人でもっと高め合っていけるような関係になりたい。

なんか照れくさくてその時ははっきり言えなかったけれど

あなたと一緒に乃木坂に入れて良かったです。

きっと乃木坂に入っていなかったら出会うこともなかったよね。

くぼしーの隣が似合う人間になれるよう頑張るズラ!

(しーちゃんが語尾にズラをつけていて面白かった)

https://www.nogizaka46.com/s/n46/diary/detail/38522?ima=5117&cd=MEMBER

このまままっすぐ二人で高めあって7年半来たのが本当に素敵だなあと思う

④山下美月と伊藤理々杏

個人的には一番気持ちが揺さぶられたのがりりあちゃんのメッセージである

山下美月というアイドルはまばゆさと、一方で人間としての危うさを併せ持っているのが個人的には最も引き付けられるポイントなのだと思う
そしてそれを誰よりも生々しく感じているのがりりあちゃんなのではないか
美月ちゃんがアイドル人生を終えることを本当に悲しんでいるのだが、一方でもう解放してあげられるという安堵の気持ちにも似た感情が混じっていたように感じたのは私だけだろうか

かなり感情が持っていかれたのでうまく文章化できていない気がするが、山下美月というアイドルが持つ悪魔的な魅力を再認識できたように思う

⑤山下美月と『チャンスは平等』

『チャンスは平等』、美月ちゃんの卒業曲としてそんなに評価されていないんだけど私は結構好きである
というのも以下の記事に詳しいが、この『チャンスは平等』という世界観は山下美月が望んだものとしか思えないからである
・考察:乃木坂46 12th YEAR BIRTHDAY LIVE (12thバスラ)Day4 2024/3/10

実際今回のライブでもこの世界観を作り上げようとしているなあと感じた箇所は少なくなかった

  • 不遇とも言われがちな新4期生に対し『初恋ドア』ユニットで見どころを作る
  • 舞台の都合で途中参加となってしまうゆなちゃんに対し、センター曲で見せ場を作る
  • そして『図書室の君へ』。さあちゃん推しとして本当に嬉しかった。

乃木坂の船長としての役目を最後まで全うしてくれたことに頭が上がらない

⑥三期生の航海の終わりとその評価

Day1の冒頭でも述べたが、このライブこそが3期生のストーリーの最終章でありここからはエピローグに入っていくものなのだろうと思っている
このストーリーの終わりとしての評価は非常に難しい

長くもなりそうなので、ここで筆を置き別記事で扱わせていただきたい

考察:乃木坂46 真夏の全国ツアー(全ツ)東京神宮球場公演Day1 2023/8/25

1.全体の感想

3期を中心に良いグループになったなと思えたライブだった
飛鳥ちゃん卒コン後に諸々ごたごたがあったので多少なり心配していたが、全くの杞憂であった
また演出の変化も懸念されたが、むしろ平場のライブとしてはかなり良かったのではないか

また地方公演については宮城公演のday2に参戦していたが、まだ記事が投稿できていない
これは筆者が宮城公演後、某感染症の影響でダウンしていたためである
どうにかこの4日間のどこかで記事をアップ出来たら…とは考えているので、遅くなってしまいましたが地方公演振り返りを兼ねて読んでやってください
※8/31追記:宮城公演の記事を投稿しました。以下の記事からご確認ください。
・考察:乃木坂46 真夏の全国ツアー(全ツ)宮城公演Day2 2023/8/15

以下、いつものようにポイントを絞って考察していきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
夏曲を皮切りに、ユニットゾーンと続いた後はアンダー曲や期別楽曲の間に新曲・ライブ定番曲を混ぜる構成だった
よく考えると今まであまりなかった構成だったように思うが、とはいえそんなに違和感もなかったし、逆に目新しさもそれほど感じなかった
内容も夏のツアーでしかできないであろう特別な演出(昨年でいうトリンギョコーナーや大きなキャンプファイヤーなど)があったわけではなく、むしろ夏のツアーとしては保守的な構成だったように思う

なお地方公演と比較すると大枠としては変わっていなかったが、ところどころ変更点があったように思う
後述するがこの神宮ならではのアレンジに個人的にはとても好感が持て、平場としてはかなり満足感があるライブに仕上がったように思う

3.振り返りポイント

『設定温度』

神宮で追加されたこの曲が、今日のハイライトだった
梅ちゃんの曲前MCでも言及されていたが、この曲は神宮で初披露され3期生が初めて先輩と歌った曲である
この曲を1・2期生がいなくなって初めてのツアーの神宮で持ってくるのは、全体を通してよく考えられた構成だと思う

また当時1期生が歌っていたパートを3期生が歌い、それに4期・5期が順に加わっていく演出が当時を知っているものとしては本当に感涙ものだった
3期生が中心となった新生・乃木坂の象徴となる1シーンだったように思う

②3期が引っ張った初日~象徴としての『人は夢を二度見る』

『設定温度』も含め、初日の今日は3期生が引っ張った印象がとにかく強かった

まずライブ冒頭から梅ちゃんが力入りまくってたのよ
気合が入りすぎてるのかMCカミカミだったのはご愛嬌…笑
前任者もそうだったので気にしないことにしましょう
それでもあそこまでキャプテンが気持ちが入っていると、ついていきたいと感じるものですよね

今やグループを引っ張る立場である久保ちゃんや美月もいつも以上にバッキバキだった
(もちろんここであえて名前を挙げなかった他の3期も素晴らしいパフォーマンスだった)
だからこそ今日のライブの最後が定番の『乃木坂の詩』でなく、『人は夢を二度見る』だったのも納得である
これからこのグループを引っ張る二人がセンターとして歌う曲だからこそ、ラストにふさわしくあえて持ってきたのだろうと想像する

③4・5期への伝播~乃木坂らしさの再継承の現場にて

久保ちゃんがラストのMCで「客観的になれないから、自分が見てきた大きな背中に追い付けているかわからない」という旨の発言をしていた
私は以下記事の9thバスラのころから乃木坂のパフォーマンスや空気感を3期生がきちんと継承できていると思っているし、今日も全く遜色がない良いライブだったと思う
・2021/05/09 乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE 3期生ライブ

というかそれは4期生や5期生にも伝わっているんじゃないかな
なぎちゃんやあやめちゃんが涙ながらに素晴らしい仲間とともに活動していきたいと話していたのは、少なからず3期生がトップに立っているからだと思う
こういう風に1・2期生から3期へ伝わってきた空気感が、今まさに4・5期生に伝播していく様子はとても平場のライブとは思えない充実感だった

やはり3期生を中心にいいグループになってきているなと改めて思えた神宮初日だった
きっとみられなかった地方公演でもよい時間を過ごしてきたんだろうな

考察:乃木坂46 真夏の全国ツアー(全ツ)広島公演Day1 2022/7/23

1.全体の感想

正統派な夏のツアーという印象を受けたライブだった
全ツの地方公演ということもあり考察要素は少ないが、メンバーの楽しそうな姿を見られたので満足です

なお私事ですが今回はセンターステージ最前列という神がかった席を引いてしまったため、興奮して演出に集中出来なかった部分も多いのでそのあたりはお許しください…
ただその分最前列だから気がついたことも載せていきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
毎年夏のツアーは独自のダンスや曲のアレンジなど一捻りした演出が多いイメージだったが、今年はキャンプファイヤーくらいで結構正統派だったなというイメージを持った

3.振り返りポイント

3期以下の魅力を伝えたい!

1・2期で披露された『君の名は希望』の中で、今年のツアーは3期以下の各メンバーの魅力を少しでもわかってもらえればという趣旨の発言があった
その発言の通り、葉月や沙耶香ちゃんなど決してセンター経験が多くないメンバーを目立たせる演出があった
これは今後のライブでも他のメンバーでやるのかな
個人的にはありな演出だと思うし、何より私は沙耶香ちゃん推しなので嬉しかった

②公式ブログとのリンク

各メンバーのブログとツアーの内容をリンクさせる演出も印象に残った
ブログへの集客につながるし、ブログに力を入れているメンバーにとってはかなり追い風となる地味だが良演出
あとブログ風の文章内でメンバーから水分補給を促すのも、しらけさせずに周知するという意味では大変良かった

③『好きというのはロックだぜ!』

現状ライブでしか聴けないこの曲についてもレポートしていきたい

歌詞の世界観は「気持ちを伝えることから逃げていた僕が、君と出会って変わった」というもので、乃木坂らしい夏曲のテーマだと思う

曲調は乃木坂の夏曲では珍しい、大変王道な進行
景気は良いけど、似た系統の曲が多いからか一発で耳に入るようなキャッチーさはない感じ
(個人的なイメージとしては、2010年代後半のAKBとかにありそうな曲調という印象を持った)
タオルぶん回すのも楽しいし、聴きこめばライブでも楽しくなりそう

ただ大変印象に残ったのは「後悔させない、好きになってくれ」という一番最後のフレーズ
これが今の乃木坂からのメッセージに聞こえてならない
昨年末くらいからだろうか、乃木坂46から危機感というのを強く感じる
例えば下記の記事に代表されるように、真夏さんのMCでメンバーの卒業に触れこれからも信じてついてきてほしいというフレーズが多用されてきた
2021/11/21 真夏の全国ツアー2021 FINAL!東京ドーム公演Day2~高山一実卒業セレモニー
その危機感が曲レベルにまであらわれるようになったのが、このフレーズなのではないか

そこで「この曲が危機をどこまで止められるか」という点で考えていくが、ファン離れについては一定の効果があるように思う
今回の選抜メンバーもかなりファンの意向を汲んだものに見えるし、「好きになってくれ」というメンバーの訴えはファンの結束は高めそうだ

ただ一発で耳に残るほどキャッチーな曲ではないので一般層には訴求せず、巻き返しまでは繋がらないというところに落ち着くのではないだろうか
(なお一般層にまで訴求するキャッチーなアイドル曲はモーニング娘。の『LOVEマシーン』やAKB48の『ヘビーローテーション』を想定している。乃木坂で一番いいとこまでいきそうなのは『I see…』だと思うのだが、なぜ表題曲にしなかったのだろう…。)
ただ以下の記事で考察したようにあるように、乃木坂が今後カルトコンテンツとして生き残るのであれば一定の効果はあるのではないだろうか
考察:乃木坂46は国民的アイドルなのか~楽曲とメンバー構成から考える

④小ネタ 安定の真夏さん

かなり考察ネタが少なかったので、最前列だから気づけた小ネタをいくつか挟みたい

アンコールの衣装はライブT &スカートという定番スタイルだったが、大半のひとは膝上くらいの長さだった
しかし太ももが半分近く見えている「やっている」人が一人いるなあと思ったら、やはりというべきか真夏さんだった…笑
さすが期待を裏切らない笑笑
後輩ばかりだから厳しいのかもしれないが、欲を言えば誰かそこに突っ込んでほしかったなあ

⑤小ネタ 久保ちゃん・葉月ちゃん・柚菜ちゃんあたりに良いレスをもらえるアイデア

特に理由はないのだが、私は2019年辺りから乃木坂のライブには埼玉西武ライオンズの源田選手のユニフォームを着ていくことにしている
(もちろん特に西武ファンということではない)

あまりにも自分の中で当たり前になっており忘れかけていたのだが、今回はステージ最前列にいたこともあり想定外の効果があった
なんと西武ファンの葉月ちゃんが気づいてくれて、かなりテンション上げてレスくれたのだ
特に葉月ちゃん推しとかではなかったが、さすがにこれはめちゃくちゃ可愛かった

これ多分久保ちゃん(楽天)・柚菜ちゃん(ロッテ)あたりでも使える方法なんじゃないかな
乃木坂のファングッズを身につけてる人は多いので、こちらの方が埋もれなくて良いと思う

乃木坂電視台考察~10th Anniversary 乃木坂46時間TV2022感想に代えて

0.はじめに

46時間TV関連記事としてスペシャルライブ考察人狼考察をまとめてきたが、最終回である今回は全般的な感想を書いていきたい
ただ単に感想を述べても面白くない…
そこで乃木坂電視台のコーナーに焦点を当て「どのような電視台が意義があるのか。もしくは心に残るのか。」についての考察をメインに据えて、時折感想を混ぜ込んでいこうと思う

1.そもそも乃木坂電視台とは?

各メンバーが10分程度の持ち時間で行う個人企画
乃木坂46時間TVでは毎回恒例となっている

2.どのような電視台を良しとするか

ここでは筆者がどのような電視台に意義を感じているかについて話したい
なお想定される反応として、本人が楽しければそれでいいんじゃないかというものがあるが今回はスルーしたい
もちろんファンとしてはメンバーがただ楽しんでいれば当然嬉しい気持ちになるが、達成ハードルが低いのでプラスアルファをどう狙っていくかとここでは考えたい

早速だが、良い電視台は3パターンあると思う
これらをある程度明確に打ち出せた電視台はとても意義があるものだと思う

目的①新たなファンの獲得が見込める
ファンの拡大はアイドルとしてはトップレベルに優先事項が高いかと思う
多くのファンを獲得するには話題性が必要なので、結構ハードル高めではある
まだファン層が確立していない4期生や、乃木坂全体の拡大に貢献すべき「エース」と呼ばれるメンバーはこの枠を狙っていきたい

目的②仕事につながる
ファンの拡大と並び(場合によってはそれ以上に)重要なのが仕事につながるかという観点であろう
ベテラン勢は46時間TVを見てるファンの推し増し・推し変は今更狙いにくいので、現在乃木坂ファンでない層への露出のためにもこちらを狙っていきたい

目的③ファンとの絆を強固に
①②を攻めの戦略とするならば、既存のファンをがっちり固めにいく守りの戦略がありうる
もちろん1・2期生を中心に、この方針にも一定の意義がある
ただ推しメンだったら何やっても嬉しくなるファンが大半だと思うので、わざわざ守りの戦略をとるよりは①②を優先した方が良いと個人的には思う

3.乃木坂電視台内容とその分類

この章では各メンバーの電視台の内容を簡単に振り返りたい
また電視台の内容はある程度方向性別にまとめられると思うので下記の通り分類する

パターンA…練習&発表系
かつていくちゃんがやっていた、世界の民謡や楽器挑戦シリーズなどが代表例
練習で時間がとられるが、話題になりやすくリターン(目的①②につながる)も大きいように思う
ただ先生を雇う系統のものが多いためか、誰しもができるものではないのかもしれない…
実際人気メンバーがやっていることが多いように見える
パターンB…趣味・特技・個性を生かす系
かつてかりんちゃんがやっていた、将棋などが代表例
工夫すれば目的②の外仕事にもつながりうるのが特徴に見える
またパターンAに比べて時間がとられず、さらにお金もかからないのもメリットか
しかし熱量が何よりも重要になるので、趣味がないメンバーにとっては厳しい…
パターンC…お笑い・シュール系
かつてまっちゅんがやっていた「マツミン」や堀ちゃんの「堀熱大陸」などが代表例
うまくいけば目的①につながりかなり跳ねるが、どのパターンよりもセンスが問われる
パターンD…チャレンジ系
身体をはったり、その場で何かに挑戦する系の企画
狙いとしては目的①だろう
ただ結構数はある割に、話題に上る代表作が少ない気がする…
パターンE…その他
もちろん上記に当てはまらないパターンもある
もっと言うと上記パターンの複合型もある

今回の電視台内容
・秋元真夏 …「真夏の大冒険!」(一輪車パフォーマンス、パターンABC複合)
 真夏さんの運動音痴キャラが生きていた。よだちゃんの解説がシュール…。
・齋藤飛鳥…「初めてのタップダンス」(パターンA)
・樋口日奈…「WILD SPEED HINA」(バイク企画、パターンB)
・和田まあや…「まあやチャレンジ中」(46時間TV全体通してのドッキリ企画、パターンC)
・北野日奈子…「最後にもう一度着たい制服ランキング」(パターンE)
・鈴木絢音…「狂気的な彼女」(ペンキで真っ白な紙をペイントするパフォーマンス、パターンE)
・山崎怜奈…「乃木坂クイズ大会」(パターンB)
・伊藤理々杏…「伊藤理々杏、初めてのラジコン」(パターンB?)
・岩本蓮加…「分かる人だけ分かればいい! マストアニメをニッチに語る」(パターンB)
・梅澤美波…「梅澤美波の孤独のグルメ」(パターンBC複合)
 基本グルメ企画だが映像がちょっとシュール
・久保史緒里…「弾き語りに挑戦」(パターンA)
・阪口珠美…「たまトレ」(パターンB)
・佐藤楓…「パルクールに挑戦してみた」(パターンB)
・中村麗乃…「中村麗乃の休日 vlog~浅草編~」(パターンB?)
・向井葉月…「アイドルのモーニングルーティン」(パターンC)
・山下美月…「⼭下美⽉、46 ⼈斬り」(パターンA)
・吉田綾乃クリスティー…「世界記録への道」(パターンD)
・与田祐希…「ギター弾き語りに挑戦!」(パターンA)
・遠藤さくら…「ハウスダンスに挑戦したい」(パターンA)
・賀喜遥香…「46時間、生絵カキ!」(パターンB)
・掛橋沙耶香…「大人女子チャレンジ」(パターンC)
・金川紗耶…「金川紗耶の円グラフ」(パターンB?)
・北川悠理…「北川悠理、奇跡を起こす」(パターンD)
・黒見明香…「メンバーとびっくり実験に体当たり挑戦」(パターンB?)
・佐藤璃果…「岩手を知って欲しい!」(パターンB)
・柴田柚菜…「メンバーと日の出を見よう♪」(パターンE)
 2日目と3日目両方で行われた日の出中継
・清宮レイ…「全力ポジティブ応援」(パターンB)
 キャラが似ているといわれるらしいティモンディ高岸さんと共演
・田村真佑…「まゆたんの睡眠導入タイム」(パターンB)
・筒井あやめ…「書道パフォーマンス」(パターンA)
・早川聖来…「せらずきっちん!」(パターンBD複合)
 料理を作りながら体を張る系
・林瑠奈…「先輩!私に罰ゲームを受けさせて!」(パターンD)
・松尾美佑…「松尾美佑 1人暮らししてみたっ」(パターンC?)
 一人暮らしあるある
・矢久保美緒…「人生で1番盛れた写真を撮りたい!」(パターンB)
・弓木奈於…「シンデレラチャレンジ」(パターンCD複合)
 シンデレラの格好をしつつ、体を張る不思議な企画

4.結果検証

本章では電視台の結果を先述の目的①②③と照らし合わせて検証していきたい

①定量的検証~トレンド検証

主観を挟まずに測定可能なものとして、トレンドの検証を行っていく
ここではネットニュースとTwitterを分析していきたい

ネットニュース
Googleのニュースタブで検索を行った結果、乃木坂電視台関連の記事として下記のような記事が出てきた
まずはニュースタイトルとなった電視台を対象としたい
『乃木坂46時間TV』齋藤飛鳥、キレキレのタップダンス披露し「ムリムリムリムリ…」
文句なしでニュースとなっていたのは飛鳥ちゃんの電視台だけだった。流石乃木坂のエース。
次に対象を少し広げてみたい
なお複数の企画をまとめている記事の本文に少しだけ記載されているなどはキリがないのでここでは触れない
乃木坂46の佐藤楓さんが飛鳥山に来てたみたい。
乃木坂46梅澤美波、孤独のグルメ風?もぐもぐSHOTをファン絶賛「女神梅ちゃん」「やはり最強」
賀喜遥香『乃木坂46時間TV』で描いたメンバーの似顔絵の小ネタ紹介「レイちゃんの肩にみかん」
『乃木坂46時間TV』で弓木奈於が無双! 迷言連発、人狼では鋭さも光り評価うなぎ上り
でんちゃんの記事は真正面から電視台が取り上げられているが、赤羽のコミュニティマガジン的なものなのでトレンドとなったとは言いがたい…
梅ちゃんの記事は電視台についてInstagramで、かっきーの記事はラジオで触れたことをまとめた記事なので直接的ではないが一定程度影響力があったと言ってよいのではないか
弓木の記事は電視台を含め3日間での彼女の活躍(?)がまとめられている
電視台単体ではないが、これは話題になったといっても良いように思う

Twitterトレンド
次にTwitterのトレンドになったワードをこちらのサイトをもとに調べていく
電視台と関連している可能性があるのは、2/23にトレンドに入っている「久保ちゃん」くらいではないか
(1日単位の集計なのでもしかすると夜のオールナイトニッポン関連かもしれないが、私の記憶でも電視台中にトレンドには入っていたはず)
50位以下は残念ながらわからないが、少なくともよだちゃんと弓木・まあやも電視台中にトレンドに入っていたと記憶している

まとめると飛鳥ちゃん・梅ちゃん・かっきー・久保ちゃん・よだちゃん・弓木・まあやあたりは「目的①新たなファンの獲得が見込める」の前提である、話題となるに成功していると思う
やはり人気メンバーは強いなと…
(ただかっきー・久保ちゃん・よだちゃんを中心に企画内容もかなり好評だった印象なので、一概に人気だけではないことは補足する)
そこに喰らいつける弓木とまあやはさすがの天才ぶりだった

②定性的分析~特に印象に残った電視台について

「目的②仕事につながる」「目的③ファンとの絆を強固に」は現段階で定量的な評価を行うのは難しい
そこで特に印象に残った電視台を振り返り、定性的に分析していきたい
なおここでは少なからず私の主観が入り込んでしまうことはご留意して読んでいただきたい

北野日奈子…「最後にもう一度着たい制服ランキング」
卒業が迫っているということもあり、「目的③ファンとの絆を強固に」を狙いに行っているなと感じた
ファンとしてもきいちゃんの乃木坂愛を感じられて感慨深いし、きいちゃんの状況を考えればベストな企画だったと思う

山崎怜奈…「乃木坂クイズ大会」
乃木坂内のクイズの雄、れなちが作問者側に回ったクイズ大会
強みが生きるとはまさにこのことだし、アンダーから外仕事を得た彼女はさすがの企画力があるなと思った

伊藤理々杏…「伊藤理々杏、初めてのラジコン」
現段階では非常に評価に困る電視台
今回で終わらずにラジコンを本格的にはじめ、仕事を得られたらとても良い電視台となると思う
ラジコンアイドルは珍しいから面白いんじゃないかな

岩本蓮加…「分かる人だけ分かればいい! マストアニメをニッチに語る」
れんたんがアニメ好きなのは知っていたが、ここまでの熱量とは…
生き生きとしていて見ていて楽しかったし、仕事にもぜひつながってほしいと思う
趣味を熱く語る系の電視台は結構再現性は高めだと思うので、趣味があるメンバーは次回以降この電視台を見習ってもよいかもしれない

久保史緒里…「弾き語りに挑戦」
いくちゃんの弾き語りの歴史を継ぎたいと弾き語りに挑戦した企画
2人の関係を知るファンからすれば、涙なしには見られない企画だった
途中演奏が止まってしまったがナイスチャレンジだったし、演奏後泣いている久保ちゃんに駆け寄る3期生をみて「これが乃木坂だよな」と思った
この企画が一番心に残ったというファンも少なくないのではないか

阪口珠美…「たまトレ」
佐藤楓…「パルクールに挑戦してみた」

ちょこちょこ運動系企画をやっている印象がある2人
2人で外仕事とかにつながるといいな

与田祐希…「ギター弾き語りに挑戦!」
ももちゃんが卒業した今、もう一度『逃げ水』に向き合うというファン泣かせの企画
ギター詳しくないけど、ちょっとの練習期間でこんなに弾けるようになるものなのか…?
最近は奇想天外な一面がフォーカスされがちなよだちゃんだけど、これ見ると本当に良い子だし多才なところもわかる神企画だったと思う

賀喜遥香…「46時間、生絵カキ!」
ただですら寝られない46時間TVで、1~4期メンバーを全員描くというかなりハードな企画
かなり話題になっていたという意味では大成功なのだが、MCとかで出番も多く倒れないか心配になった
ゆっくり休んでください

掛橋沙耶香…「大人女子チャレンジ」
推しが可愛かったので満足
ただ乃木恋のリアイベ(こちらの記事でレポートしています)とかでやったようなギター弾き語りのほうが、ほかメンバーと差別化できて新規ファンの獲得には有意義だったのではとも思う
それでも推しが可愛かったので満足

柴田柚菜…「メンバーと日の出を見よう♪」
朝6時からとかなり早いこともあり、メンバー・ファンともにかなりハードな企画だったと思う
この企画があったことでライブ映像中寝ていても46時間TV中の睡眠時間が4時間程度になってしまった…
ただ「あの時きつかったよねー」と数年後もファンとゆなちゃんの間で話題になりそうだなとは思う
どこまで意図しているのかはわからないが、「目的③ファンとの絆を強固に」はかなり達成されそうだなと思う

林瑠奈…「先輩!私に罰ゲームを受けさせて!」
めちゃくちゃ面白かった
ただ先輩メンバーのバラエティ的立ち振る舞いが流石で、るなちゃんより先輩たちに目が行ってしまうのは大丈夫なのかなと思った
それでもこの企画でバラエティを学び、数年後に活躍してくれればそれはそれで良いかもしれない

弓木奈於…「シンデレラチャレンジ」
相変わらず発言がひっちゃかめっちゃかで面白かった
特にてんぱっているときは最高だった
シンデレラの格好も似合っていたし、ビジュアル面でもアピールできたのではないか
本人は「先輩の電視台見ていたらあんな内容で申し訳ない」と反省していたが、弓木はこれでいいと思うぞ
ただ弓木が天才だから面白いのであって、ほかのメンバーは真似できないな…

和田まあや…「まあやチャレンジ中」
もう一人の天才の企画
46時間でよくあれだけしょうもないこと詰め込めるな…笑

5.総評

ここからはかなり個人的な感想となるが、電視台についてまずは「目的②仕事につながる」を目指していくのが良いのではないか
「目的①新たなファンの獲得が見込める」を狙っていくためには人気・天才さ・企画力がかなり必要である
もちろん狙える人はほかメンバーとの企画差別化の意図も含め狙うべきだと思うが、そこまでの余裕がないメンバーも多いだろう
また「目的③ファンとの絆を強固に」は今回であればきいちゃんなど狙うべきメンバーは限られると思う
ただ全員が「目的②仕事につながる」を狙うと、「パターンB…趣味・特技・個性を生かす系」企画が多くなることが予想されるので梅ちゃんのようにVTRを工夫するなどで差別化できるとよいと思う

ほかには1・2期生の電視台が面白いことはもちろん予想通りだったが、電視台では3期生が期待以上に光ったと思う
かなり印象に残った久保ちゃんやよだちゃんの感動系から、熱量が高いれんたんの企画、自分のキャラを生かしたたまちゃん・でんちゃんの企画、ただのグルメ企画にならないようVTRを一捻りした梅ちゃんの企画など見ていてとても面白かった
また3期生は企画面以外でも印象に残った
久保ちゃんの電視台で泣いている彼女に駆け寄るメンバーの姿は、3期生ライブ(こちらの記事でレポートしています)でみた乃木坂らしさの継承が表れた象徴的なシーンだったと思う
今後も彼女たちから目が離せないなと思える46時間TVだった

2021/05/09 乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE 3期生ライブ

1.全体の感想

「私たちが乃木坂だ!」
そう言わんばかりの乃木坂らしさ溢れる素敵なライブだった
まさか3期ライブで泣くとは思わなかった…

2.振り返りポイント

①ライブ前の3期生のイメージ

ライブを振り返る前に3期生のイメージについて話しておきたい
公演前、最も展開が読めなかったのがこの3期生ライブだった
堀ちゃん卒業という一大イベントがある2期はもちろん、1期が安定感・4期がフレッシュさを押した展開になるのが予想された 
しかし3期生は各個人としては魅力的だが、全体としてのカラーが見えなかったのでほかの期と比べた時見劣りするのではないかとやや不安だった
しかしこれは完全に杞憂であった
以下では気になったポイントを振り返っていきたい

②衣装パート

冒頭のVTRから序盤にかけては衣装をクローズアップした演出が印象的であった
最初はなぜ3期生ライブに入れたきたのか不思議だったが、3期生の衣装についての思い入れを聞くにつれて納得感が生まれた
ファンであった時期が長く、またメンバーとしても4年以上活動している3期生はどちらの視点からも衣装を見るとこができるのである
・ファン目線→久保ちゃん「私が愛した乃木坂らしさ。」
・メンバー目線→桃子「このグループにいるのも悪くないなと思った時に来てた衣装」
私は残念ながら衣装に疎いのだが、好きな人には刺さる演出だったと思う

③『白い雲にのって』

「誰一人欠けることなく今日のライブを迎えた3期生」というテーマはどこかで出てくるだろうと思ったのだが、こんなに綺麗な形で出てくるとは!
5thバスラの映像とのオーバーラップは、5thを見ていた身からするとエモすぎる…
これぞ配信であることを活かした神演出だと思う

④ほかの期の曲

『Out of the blue』『アナスターシャ』『Against』を披露していたのも印象的だった
特に後半2曲を歌い継いでいくのは大変過ぎると思う
それでも久保ちゃんのインタビューにもあったように、尊敬の念を持った後輩が受け継ごうとしている様子は本当に応援したい

⑤懐かしい感覚

3期生ライブを見ているうちにとても懐かしい感覚に襲われた
それはまさに私が見てきた乃木坂のライブのものだった
1期のメンバーがまだたくさんいた2015年頃からライブに行くようになって、そのころは現在ほど安定感はなかったもののとにかく熱量があったように思う

今日の3期生のパフォーマンスからはその熱量が伝わった
(補足しておくと昨日の4期ライブに熱量がなかったわけではない。ただ4期は熱量よりもわちゃわちゃ感を強く感じたので、3期ライブの方がかつての乃木坂の雰囲気に近いと感じた。4期は4期で好きです。)

セットリストが3期曲→乃木坂全体の代表曲と進んでいったのも後押しして、普通の女の子たちが乃木坂46になっていく過程を見ているようであった

1期が成熟しきった今、もう一度この感覚を味わえるとは!
確かに乃木坂らしさが継承されていることがビンビンに伝わったライブだった

⑥3期生とは

冒頭で3期生の期全体としてのカラーがわからないと言っていた
しかしラストの『思い出ファースト』を見て彼女たちの若かりし日々を思い出すとともに、その答えが少しわかった気がした

3期とは「乃木坂46になったものたち」なのである

1・2期が作り上げた乃木坂46にあとからなろうとするのは並大抵のことではないと思う
それを立派に成し遂げた彼女たちに最大限の賛辞を贈りたい

ただ残念ながら私は(というよりは多くの1・2期ファンもだろう)この過程に明るくない
そこでこの「乃木坂46になったものたち」というテーマで3期生のドキュメンタリーを見たいと思った
1・2期のサポートとかも描けて良い作品になると思うんだよな

⑦山下美月のブログ

私はライブ後に読んだのだが、ライブ前に上がった美月のブログがとっても示唆的であった

https://www.nogizaka46.com/s/n46/diary/detail/61478

「今回のライブ各期によって雰囲気が全然違うと思うのですが私たちは王道の継承なのではないかなと思っています」
「3期が入ってから乃木坂は~という声ももちろん聞いてきました それでもずっと乃木坂にこだわり続けてきた私達だからこそできるライブにしたいです」

ライブ前なら話半分に聞いていたと思うのだが、まさにこの思いが伝わるライブだった

⑧久保史緒里について

ここからは考察ではないただの感想なのだが、久保ちゃんの言葉のチョイス最高すぎる…
今日に限ったことじゃないけど、「私が愛した乃木坂らしさ。」とか『アナスターシャ』前のVTRでの言葉選びとか全ての言葉が美しすぎて鳥肌が立つ
こういう人になりたいな