2022年のライブ

2022年のおすすめライブ

はじめに

あけましておめでとうございます
年が変わる節目として、この記事では2022年のライブの中でも筆者が特によかったと思うものをランキング形式でまとめておく
今後円盤化や配信が行われた際に参考にしていただければ幸いです

なお今回は誰が見てもあまりにも圧倒的なライブがあると思うので、1〜3位プラス殿堂入りという形でまとめていく
ちなみに2021年版はこちらにまとめているので、よかったら読んでやってください
・2021年のおすすめライブ

第3位:3/27 乃木坂46 29thSG アンダーライブDay3

誰かの卒業が絡むわけでもないアンダーライブだったが、熱量がエグかった
まあやが語ったアンダーライブin東京ドーム構想からは、アンダーライブの位置づけについても考えさせられた

レビュー記事はこちらから
・乃木坂46 29thSG アンダーライブDay3考察 2022/3/27

第2位:6/26,12/5-12/6,12/18 乃木坂スター誕生!LIVE

番組から飛び出して、昭和・平成の名曲をカバーしたこちらのライブが第二位にランクイン

4期生のときはひたすら盛り上がりが最高だった
弓木が歌った『EZ DO DANCE』は今でも脳裏に焼きついている
単純な楽しさだけなら、過去最高のライブだったかもしれない

5期生のときはそこに成長というテーマが加わり、性格はやや異なるが良いライブだった

レビュー記事はこちらから
4期生
・考察:乃木坂スター誕生!LIVE (昼・夜公演)2022/6/26
5期生横浜公演
・考察:新・乃木坂スター誕生!LIVE (横浜公演)2022/12/5-12/6
5期生神戸公演
・考察:新・乃木坂スター誕生!LIVE (神戸昼夜公演)2022/12/18

第1位:3/24 乃木坂46 北野日奈子卒業コンサート

堂々の一位は北野日奈子卒業ライブとさせていただきました
はじめに断っておくと、私2期生推しなのでかなり贔屓目が入ってしまっているのは否めない

それでもこのライブはきいちゃん推し以外も含む、全乃木オタが是非見るべきライブだと思う
ひめたんの心残りを回収したり、2期生の物語をハッピーエンドとして再構築したり様々な人の思いを汲み取った、乃木坂らしい本当に良いライブだった
もちろんその中心にいたきいちゃんが誰よりも輝いていたのは言うまでもない

レビュー記事についてはこちらから
・乃木坂46 北野日奈子卒業コンサート考察 2022/3/24

殿堂入り:5/14-5/15 乃木坂46 10th YEAR BIRTHDAY LIVE

10thバスラは贅沢すぎて、ほかのライブと同じ土俵で語るべきでないと思うので殿堂入りとさせていただきます
豪華OGの登場は言うまでもないが、その演出の仕方もあまりに完璧だった
あまり着目されてこなかったが、現役メンバーもOGに頼っていられないと奮起していた様子も素晴らしかった

レビュー記事についてはこちらから
初日
・考察:乃木坂46 10th YEAR BIRTHDAY LIVE (10thバスラ)Day1 2022/5/14
2日目
・考察:乃木坂46 10th YEAR BIRTHDAY LIVE (10thバスラ)Day2 2022/5/15

最後に

ここに選ばれなかったものの中にもとても良いライブがあったことは念のため断っておく
2023年も飛鳥ちゃん卒コンをはじめ、ワクワクが抑えられない

考察:乃木坂46 31stSGアンダーライブ(アンダラ)横浜公演千秋楽 2022/12/19

1.全体の感想

真冬の全国ツアーを思わせるライブだったように思う
詳細は後述するが、まずは皆さん結構な公演数お疲れ様でした
いつものようにポイントを絞って振り返っていきたい

なお今回私は配信で鑑賞、かつ横浜千秋楽以外は見られていない
そのため現地勢としては違う反応があるかもしれないが、そこは差し引いて見ていただきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
後述するが結構意外なセットリストだと私は思った
ネットを見る限り評判良さそうだった

3.振り返りポイント

①真冬の全国ツアー?

冒頭で少し話していたが、真冬の全国ツアーを思わせるライブだったと思う
もちろん5都市を回ってたというのは大きいのだが、セットリストも全国ツアー寄りだったと思う
なおツアーのイメージは下記の記事を参考にしていただきたい
・考察:乃木坂46 真夏の全国ツアー(全ツ)広島公演Day1 2022/7/23


具体的には

  • セトリが「代表曲→ユニット→リミックス楽曲系→代表曲」(今回はアンダーライブなので、代表曲はアンダー曲を想定)と進行
  • 全国ツアーでよくやる曲のアレンジが結構多い。演出もアンダーライブにしては豪華。金かかってるなあと思った。
  • クリスマスなど季節感入れたコーナー。案外アンダーライブだと見ない気がする。

あたりでツアー感を強く感じた

②座長・中村麗乃について

今回は流石に4期が座長を務めると思っていたので、正直意外な人選だった
人選の理由は結局のところライブ見てもあまりピンと来なかったが、気持ちが出てて良い座長だったと思う

特にグッときたのは悪い成分のラスサビ前のソロ
もっと歌上手くなかったっけと思ったりしたが、逆に気持ちが前面に出てることが伝わり心は打たれた

③松尾美佑について

今回のアンダラでとにかく印象に残ったのがみゆちゃんだった
『満月が消えた』のバキバキダンスや『Am I Loving ?』の甘い感じも良かった
何より『Under’s Love』の女王感はエグかった
30thのときこんな感じでしたっけ…?格好良すぎるやろ

逆に決意表明のゆるさは良くも悪くもみゆちゃんらしいなあと
ほかの会場見られてないのだが、ほかのメンバーとだいぶテンション違うよね多分

いろいろアンバランスで面白くてちょっと気になるメンバーになった

④真冬の全国ツアー~真意~

ここからは人によってはよく思わない話かもしれない
できれば寛大な心で見ていただきたい

冒頭で真冬の全国ツアーと話していたのは、本編ラストのアンダー曲パート以外にアンダーライブ感がそれほどなかったというのもある
これはセトリがツアー仕立てである以上ある程度仕方ない
というより普段のアンダーライブのテンションで5都市回るのは肉体的にも精神的にも無理だろう

とはいえそれでも演出面で???と思った箇所があったのも事実だ
例えば

  • 『明日がある理由』個人的には嫌いではない歌詞だが、アンダーライブと対極とはいかなくても130°くらいは違う価値観ではないか。さらにその後に『いつかできるから今日できる』みたいなこれまた対極の歌詞をぶつけるからなお混乱した。
  • アンコール表題曲でいく?『好きロック』は歌詞がアンダーっぽい、『ごめフィン』は曲調がアンダーにもハマるとかこじつけたけど『おいシャン』だけはどうにもわからん。
  • 正直このアンダーライブの位置づけがよくわからん。まあやいなくなって初のアンダラの演出ってこれで良いのかちょっと疑問。

とはいえパフォーマンス自体は良かったし、ネットでも概ね好評なので私がずれてるだけかもしれないが…

考察:新・乃木坂スター誕生!LIVE (神戸昼夜公演)2022/12/18

1.全体の感想

4期の時や横浜公演同様、やはりスター誕生ライブはめちゃくちゃ盛り上がる良いライブだった
・考察:乃木坂スター誕生!LIVE (昼・夜公演)2022/6/26
・考察:新・乃木坂スター誕生!LIVE (横浜公演)2022/12/5-12/6

今回はそれに加えて5期生が乃木坂になっていくドキュメンタリー要素も垣間見え、個人的には大満足
いつものようにポイントを絞って振り返っていきたい

なお横浜公演との共通部分はくどくなるので割愛した
良かったら横浜公演の記事も読んでいただけると嬉しい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
横浜公演同様第一部で『新・乃木坂スター誕生!』内でカバーした人気曲、第二部で乃木坂の曲をパフォーマンスする構成だった

概ね良かったけど、一部の見たかった曲は神戸公演でも見られなかった
さつきちゃんの『あなたに会えてよかった』は個人的な好みとして、てれぱんの『ハレ晴レユカイ』はノリノリで評判も良かったので外す理由ない気がするのだが…

3.振り返りポイント

①歌へのフォーカス

横浜公演同様の感想にはなるが第二部は基本的に普通のミニライブなので、特筆すべきは第一部だろう
やはりこのライブの一番の特徴は「個々の歌にフォーカスがあたっていたこと」だと思う
全体ライブでは難しい個々のパフォーマンスを見られたのは本当に良かったし、それぞれソロパート中心に見応えがあった
簡単に感想と、次回がもしあったらどんな曲を期待したいか挙げていきたい

  • いおちゃん…喉のコンディション悪い中『愛のうた』と『OH MY LITTLE GIRL』よく歌い切った。本人的には納得いかなかったんだろうけど、ハスキーなのも雰囲気あって悪くなかったと思う。番組でもバラードめっちゃ多いけど、そろそろ明るい曲も見てみたい。YUI『SUMMER SONG』とか似合いそうだけどどうだろう。季節感は真逆だが…。
  • てれぱん…『JOY』は完全に歌を自分のものにしていたと思う。YUKIさんのはポップな感じだけど、てれぱんが「死ぬまでドキドキしたい」というのは謎の色気があってよかった。『タイムマシンにおねがい』は流石の盛り上げ。やはりポップな曲似合うし、スカパラや星野源とか男性曲だが案外ありかも。
  • みくちゃん…『最後の雨』歌いあげる儚い姿がグッときた。語りたいことが多すぎるので、詳細は別章で後述。バラード似合うし『I’m proud』とか見たいけど、久保ちゃんと比較されるし少し酷か。あと『碧いうさぎ』とかも似合いそうだけど、これは流石に無理か…。明るい系なら大塚愛とかはイメージぴったり。
  • なぎさん…抜群に綺麗なビジュアルから放つ、くしゃっとした人懐っこい笑顔は反則級。『ただ君に晴れ』は需要しかない。周りめっちゃ沸いてたし、2020年代美人顔なので近年の曲が似合う。番組でもなぎちゃんがヨルシカとかYOASOBIとか歌えば結構バズるんじゃないかな。あと案外涙脆い…?
  • おかひな…個人的はスター誕生ライブMVPだと思う。長くなりそうなので詳細は後述。案外アイドル系も似合うと思うのだが、画面越しに映えるのはダンスナンバーか。今どき系と思われるのはおかひな的にマイナスな気もするので、安室ちゃんの『Body feel Exit』か『your my sunshine』あたり推したい。
  • あーや…『Wing』横浜公演と合わせてまさかのソロ曲三曲目!15歳にしてスペック高すぎる。ただやはり夜公演『時をかける少女』の抜群の透明感があまりにも印象的。時代が彼女に追いつくのを待ちたい。実力派なのでSPEEDの楽曲とか似合う気がする。個人的にはZARDも見たい。
  • いろはちゃん…『いつか』めっちゃ良かった。ギターできるし、歌も上手い割に癖がないので2010年代バンド系よく似合う。結構じっとりとした男性ボーカルあってたので、back numberとかいいんじゃないかな。あとこういうことやっていいのかわからないけど、Showroomとかで定期的に弾き語り配信やったら徐々に人気でてくるんじゃないかな。
  • さくたん…『BE TOGETHER 』パワフルな曲だけど、癒し系な声がなんか癖になった。アイドル楽曲がやはり似合うなとは思うのだが、本人バンド好きそうだし声質加味してチャットモンチー『シャングリラ』とかはありな気がする。
  • 小吉…『慟哭』『卒業』と流石の歌唱力。ただ歌唱力もさることながら、先日の横浜公演考察で述べたが動きがあるパフォーマンスが彼女の一番の魅力だと思う。動き多くて景気良い『暦の上ではディセンバー』とかのアイドル曲が一番活きるんじゃないかな。
  • なおちゃん…『ありがとう』『元気を出して』とも横浜公演では緊張が強かったが、いい意味で神戸では力が抜けてホカホカした優しい空気感が良く出せてたと思う。こういう系統やっぱり似合うが、もう少し明るいアイドルチックなのも見てみたいかも。広末涼子とか似合いそうなんだけど、4期であやめちゃんやってるからどうだろう。
  • アルノちゃん…『サウダージ』やはり雰囲気ある曲を歌わせたらナンバーワン。彼女の場合はハマった時のクオリティが高すぎるので、横浜公演でやってた椎名林檎楽曲とかを極めていくのが一番良い気がする。

全体としては景気が良い曲(『Ride on time』『Sunny Day Sunday』あたりを想定)はやっぱり盛り上がる
乃木坂もこういうキャッチーな曲増やしてほしい気がするな…

② スペシャルゲスト~プロアーティストの存在感

スター誕生ライブといえばスペシャルすぎるゲストが定番だが、神戸公演もすごかった
MAX姉さんの妖しい魅力を伴った、異常なまでの盛り上がりは画面越しでもエグかった
マジで現地行きたかったな…

串田アキラ大先生は説明不要のパワフルさ。全ての悩みが吹っ飛ぶレベル
御年74歳とはとても信じられない
ANNじゃないけど単純に影響されて、筋トレしようと思ったわ

あとちょっと謎構成だなと思ったのは、ゲスト明けに昼夜とも一曲やってから第二部へ移行したけど最後の一曲いる…?
ゲストでマックスに盛り上がったのだが、そのまま第一部終了とした方が流れが綺麗だと思うのだが…

③岡本姫奈について

個人的にスター誕生ライブのMVPをあげるならおかひなだったと思う

まずパフォーマンスだが、『VALENTI』の仕上げ方が半端ない
正直横浜公演で初めて見た時は曲は似合ってるなとは思ったが、ちょっとまだ板についていない感じで数年後にパフォーマンスレベルがガッツリ上がってからもう一度見たいかなという感想だった

しかしそこから成長速度がエグかった
神戸夜公演では完全に曲を自分のものとしており、歌詞で描かれている戦う顔をした強くあろうとする女がそこにいた
2週間ないくらいでここまで仕上げてきたのは恐れ入った

また曲外の振る舞い方もかなりベストに近かったと思う
具体的には

  • 『愛のうた』涙で歌えなくなるいおちゃんを優しく抱きしめる
  • MC中にオズワルドさんがM-1決勝進出と知り、誰よりも跳びはねて喜び号泣してるのに率先して報告
  • 横浜公演ではオズワルドさんの「加入後いろいろあった」というなかなかのぶっ込みも笑ってかわす
  • 神戸公演ではみくちゃんにですよ。さんのネタをぶっこむ。需要をわかってらっしゃる。
  • 何よりも人懐っこい笑顔

全体的におかひな一番の武器であるいいやつ感が出てて、めちゃくちゃ魅力的だった
加入当初に印象悪くしちゃった人でも割と見直したとかあるんじゃないかな

④芽生え始めた乃木坂らしさ

スター誕生ライブは、テーマを見出すのではなくパフォーマンスを楽しむこと中心のライブ
4期のときの経験からそう思ってた
また横浜公演を見てもなお、テーマなきライブだと思い込んでいた

しかし終わってみればきちんとテーマがあったように思う
それは「乃木坂らしさの形成」なのではないか
基本的に乃木坂のストーリーは普通の女の子が仲間と出会って困難を乗り越え強くなっていくストーリーだと考えている
その育成の場として一人一人のパフォーマンスが見られる「乃木坂スター誕生」の番組、そしてライブはうってつけだったように思う

しかもこれは結果論ではなく、多分意図されたものだと予想する
というのもhuluの限定映像で「5期生の挑戦」としてドキュメンタリー的なものが公開されているのだ
裏側を見られるようにしておくことで、よりわかりやすく5期が乃木坂になっていく様子を記録しているのだ

そしてこれは従来はプリンシパルでやっていたことのように思う
5期生にとって「乃木坂スター誕生」は、プリンシパルの代替なのではないか
(現に今まで彼女たちがプリンシパルをやる様子はない)
なおこのメリットデメリットは複雑でどちらが良いのかという議論は非常に難しい
本題からも逸れる上に長くなるので近いうちに別記事として取り上げたい

プリンシパルの代替としてスター誕生を捉えると、それなりに納得できることもある
私は横浜公演の考察記事でかなりシビアな構成だなと感想を述べていた
具体的には各メンバーのソロメドレーでほぼすべての曲がミディアムバラードなので、パフォーマンスがもろに出てしまったところに顕著に感じられる
そもそもスター誕生ライブ自体がパフォーマンスを楽しむ側面が強いので、経験年数がもろに出るのだ(4期生の時に先輩ゲストがめっちゃ目立っていたように)
入って1年に満たない5期生にとっては厳しいだろうなあと思っていたが、これはプリンシパルの代わりに彼女たちに与えられた苦難だと考えれば割と納得いく

それでは彼女たちは苦難を乗り越え、仲間を得ることができたか
私はかなり成功した方だと言って良いのではないかと思う
乃木坂らしさが垣間見えた印象的なシーンを挙げていきたい

  • のどの不調で『愛のうた』をうまく歌えなかったと涙ぐむまおちゃんにかけよるおかひな
  • やはり『Story』の「今私が笑えるのは 一緒に泣いてくれた キミがいたから」の歌詞でメンバーのところをふと見る井上和
  • アンコールでまさかのアルノの涙。そんなキャラじゃないと思ってた。
  • なおまおの『Best Friend』。多くを語るまでもなく涙すら流れた。

そしておそらく一番乃木坂らしい曲である『きっかけ』
全4公演で歌っており、横浜公演時点ではみんな歌上手いなとは思ったものの正直板についていない感じがしていた
それでもスター誕生ライブ4公演の千秋楽ではすっと歌詞が入ってきてちょっと感動した
これこそ彼女たちに乃木坂らしさが芽生え始めた何よりの証拠なのではないか

とはいえ飛鳥ちゃんも言っていたように、5期生はかなりアクの強い集団でもある
これからも彼女たちが乃木坂とどのような化学反応を起こし、5期生がどのような集団となるのか引き続き追っていきたい

⑤一ノ瀬美空について

本論は終了したが、一番荒れそうなので最後に持ってきた

テーマがあるとは言いつつも、スター誕生ライブは基本的にはパフォーマンスを楽しむライブだと思う
それでもパフォーマンスレベルとか無視して、さらに個人的な好みがガッツリ入っているとも思うが、スター誕生ライブを通じて一番心を掴まれたのはみくちゃんだった

お披露目動画から可愛いなと思っていたし、スター誕生の番組でもおちゃらけた姿は面白く気になってはいた
もちろん4公演通じてひょうきんな側面は随所に現れていたのだが、ライブでは全く別の側面が見えた

この子のパフォーマンス、めちゃ儚い雰囲気を感じるのだ
うるうるしながら歌っていた横浜公演『プラネタリウム』や神戸夜公演の『最後の雨』での涙を見ると引き込まれるし応援でパワー送りたくなった

私は乃木坂センターに一番必要な要素は、支えたくなる感じだと思っている
そしてこれを今一番持っているのはみくちゃんだと思う
よくさゆりんごさんや真夏さんの再来として捉えられることが多い彼女だが、それだけでなく彼女は西野七瀬にもなれる逸材だと思う

そこで、、だ。。
この子がネタキャラに染まり切る前に一度センターやらせた方がいいと思う
(もちろんスペック高い子なのでネタキャラもできるだろうけど、もったいない気もする。)

なんなら32ndシングルセンターでもいいくらいだと思う
流石にここまで言い切ると反対多数だと思うが、少しでも要素を汲んでくれると嬉しい。

それでも個人的には彼女にセンター性を見出せたことが今ライブの最大の収穫と言わざるを得ない
そのくらい彼女に魅せられたのは私だけだろうか

2022/12/11 Erika Ikuta(生田絵梨花) 2022 winter fun 横浜夜公演

1.全体の感想

乃木坂と直接は関係ないが、いくちゃんのソロコンサートを見てみた
イベントの性質上考察と銘打つほどの記事にはならないが、卒メンイベントのレポートはそう多くないので書き残しておきたい

内容としてはいくちゃんがバンドメンバーを従えて、冬の名曲を中心にひとりで歌い上げるというものだった
乃木坂ファンの皆さんであれば、神イベントであったことは言うまでもなくわかってもらえるだろう

2.セットリスト

M01:竹内まりや『すてきなホリデイ』
M02:Mariah Carey『All I Want For Christmas Is You』
M03:SEKAI NO OWARI『スターライトパレード』
M04:Aimer 『everlasting snow』
M05:藤井風『何なんw』
M06:Vaundy『踊り子』
M07:スガシカオ『夜空ノムコウ』
M08:Aimer 『六等星の夜』
M09:TOM CAT『ふられ気分でRock’n Roll』
M10:木村カエラ『A winter fairy is melting a snowman』
M11:広瀬香美『ロマンスの神様』
M12:桑田佳祐『白い恋人達』
M13:BoA『メリクリ』
アンコール
M14:ヒポポ(cv:生田絵梨花)『自信満々よ』
M15:中島みゆき『銀の龍の背に乗って』
M16:『We Wish You A Merry Christmas 』

あとTwitter見る限り、現地ではいくちゃんオリジナル曲を最後に2曲やってたっぽい
チケット当たらなかったの残念過ぎるな…

3.振り返りポイント

①「音楽」ということ

「音を楽しむのが音楽」
私が小学校の音楽教師に言われたことである

そういった意味で誰よりも「音楽」していたのは生田絵梨花だと思う
『メリクリ』『銀の龍の背に乗って』辺りは安定の歌唱力だし、『A winter fairy is melting a snowman』では異常なレベルでタオルぶん回させ、『何なんw』では忙しい中ピアノ弾き語りまで仕上げてくる…
しかもMCで話すにはまたバイオリンの課題をやってるんだってよ

ちょうど一年前の卒コン記事でも書いていたことだが、ハードワークだろうに微塵も見せず楽しんでるところが好きなのよ
・2021/12/14 乃木坂46 生田絵梨花卒業コンサートDay1
・2021/12/15 乃木坂46 生田絵梨花卒業コンサートDay2

②新・乃木坂スター誕生!LIVEとの比較

ちょうど同時期に乃木坂5期生がほかのアーティストの曲を歌う『新・乃木坂スター誕生!LIVE』が行われている
かなり酷だとは思うが、やはりどうしてもいくちゃんと5期生のパフォーマンスを比較してしまう自分がいた

もちろん5期生にはフレッシュさゆえの成長物語や第二部の乃木坂曲のパフォーマンスという武器はある
しかしこのライブを見ると、曲のパフォーマンスに焦点を当てるという構成自体は本来ベテラン向きなんだなあと思ってしまった

こう考えると経験積んだ3期生を中心としたスター誕生ライブが見てみたい気がする
夏のツアーの1コーナーだけでもやれば盛り上がると思うんだけどなあ

なお以下の考察記事でも詳細しているように、5期生のスター誕生ライブ自体は盛り上がった良いライブであったことは補足しておく
(というか4期生も含めて、スター誕生ライブは今年有数の良ライブだったと思う)
・考察:新・乃木坂スター誕生!LIVE (横浜公演)2022/12/5-12/6

考察:新・乃木坂スター誕生!LIVE (横浜公演)2022/12/5-12/6

1.全体の感想

以下記事の4期生の時同様、やはりスター誕生ライブはめちゃくちゃ盛り上がる良いライブだった
・考察:乃木坂スター誕生!LIVE (昼・夜公演)2022/6/26
今回は番組企画ということで考察要素少なめではあるが、2日間通じて気になったポイントを振り返っていきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
両日公演とも第一部で『新・乃木坂スター誕生!』内でカバーした人気曲、第二部で乃木坂の曲をパフォーマンスする構成だった

個人的には第一部でオズワルドの二人がいる横浜初日で『君に幸あれ』、神戸初日に回るであろう『Ride on time』(Maxの方)、花屋の店員さんをイメージした(?)『あなたに会えてよかった』、てれぱんがノリノリで歌う『ハレ晴レユカイ』とかも見たかったな

3.振り返りポイント

①歌にフォーカスが当たったライブ

第二部は基本的に普通のミニライブなので特筆すべきは第一部だろう
やはりこのライブの一番の特徴は「個々の歌にフォーカスがあたっていたこと」だと思う
全体ライブでは難しい個々のパフォーマンスを見られたのは本当に良かったし、それぞれソロパート中心に見応えがあった

  • いおちゃん…『糸』『飛行機雲』とバラードを堂々と歌い上げる姿は透明感の塊だった。
  • てれぱん…『タイムマシンにおねがい』『ルージュの伝言』と独特の存在感は流石。癖になる。
  • みくちゃん…『プラネタリウム』頑張った。ネタキャラになりつつあるけど、パフォーマンス見ると思わず支えたくなるしセンターになりうる素質も十分だと思う。
  • なぎさん…スーパースター。言うまでもなく素晴らしかった。詳細は別章で後述。
  • おかひな…『世界中の誰よりきっと』で見せた人懐っこい笑顔はアイドルとしての素質を感じた。『VALENTI』も似合っていたし、格好良かった。経験を積んだ数年後にもう一度見たい気がする。
  • あーや…ほかメンバーに隠れがちだけど、想像以上にダンスも歌も実力派。『時をかける少女』で見せた抜群の透明感に惚れた。『真夜中のドア〜stay with me』で見せた大人っぽい表情にはドキッとすらした。5年後に乃木坂のセンターになって天下を取ってほしい。
  • いろはちゃん…『純愛ラプソディ』で見せた力強い歌声と優しい表情は魅力的。
  • さくたん…『赤いスイートピー』もそうなんだけど、特に第二部で存在感があった。詳細は別章で後述。
  • 小吉…『慟哭』の力強さは期待以上。彼女も第二部で存在感があったと思う。詳細は別章で後述。
  • なおちゃん…『ありがとう』涙浮かべつつもよく歌い切った。二日目の『元気を出して』では涙なく成長を感じた。
  • アルノちゃん…『ここでキスして。』『First Love』など雰囲気ある曲を歌わせたらやっぱりナンバーワン。

また乃木坂には多くない、馬鹿みたいに景気が良い曲(『EZ DO DANCE』『Sunny Day Sunday』あたりを想定)ができるのはこのライブの強みだと思う
特に『お願いマッスル』は思わず声を出したくなってしまうほどだった
コールが解禁されていればなあ…

②スペシャルゲスト~プロアーティストの存在感

スター誕生ライブといえばスペシャルすぎるゲストが定番だが、今回もすごかった。
YU-KIさんが歌う楽曲はとにかく力強くて、やはり『EZ DO DANCE』の盛り上がり方は群を抜いていたように思う。
アリーナの熱狂が感じられ、スター誕生ライブはやはり生で見るのが最高だと思った。

2日目は残念ながら生では見られなかったが、一流のアカペラが聴けるのは本当に羨ましい。
画面越しでも楽器なしの張り詰めた空気とそれを包み込むようなあたたかな歌声は感じられた。

③シビアな構成

一方でよく見るとシビアな構成にも思えた
先述の通りこのライブはパフォーマンスに焦点を当てたライブである
そのため4期生のスター誕生ライブの際にも特に先輩メンバーが目立っていたように、経験がかなりものをいうライブだと思う

それゆえに大前提として経験の少ない5期生にはかなり厳しいライブだったと思う
それでもこんなに満足感あるライブに仕立て上げた5期生は流石なのだが、ややメンバー間のパフォーマンスに差が見られたように思う
しかも各メンバーのソロメドレーでほぼすべての曲がミディアムバラードなので、パフォーマンスがもろに出てしまったのではないか
(緩急をつけることができたのは『ルージュの伝言』と2日目の『VALENTI』か。しかもその2曲連続してたという…。特に小吉だから何とか乗り切れたものの、圧倒的存在感のアルノの後は本当にやりにくいと思う。)
4期生の時には『ラムのラブソング』など盛り上がる曲もあったと思うので、もう少しバラエティに富んだ構成とした方が、優しい構成だったんじゃないかな

④井上和について

見る前から素晴らしいのは分かっていたことではあるが、井上和のパフォーマンスは思っていた以上に素晴らしかった
歌がうまいのはもちろんなのだが、本格派の『残酷な天使のテーゼ』からネタ曲『お願いマッスル』まで表情の一つ一つが完成されているのだ

しかもただうまいのではなく垣間見える人柄も本当に素敵だと思う
2日目の『Sunny Day Sunday』で歌詞が飛んだので一瞬涙目になったものの、健気に立て直す姿は全ファンが応援したくなったのではないか
そしてそこから立て直して明るい曲をやり切り、曲終わりに照れ隠しでクシャっと笑うリバウンドメンタリティはアイドル一年目とは思えない
さらに鳥肌ものだったのが1日目の『Story』
「今私が笑えるのは 一緒に泣いてくれた キミがいたから」の歌詞でメンバのところをふと見たのはアツかった

この人に乃木坂を引っ張っていってもらいたい、この人がいれば乃木坂もまだまだ天下をとれるのではないか、そんなことすら感じさせるパフォーマンスだった

⑤川﨑桜と菅原咲月~「静」と「動」のパフォーマンス

第二部のパフォーマンスで特に印象的だったのがこの二人である
しかし川﨑桜と菅原咲月のパフォーマンスは実に対照的だと思う

『17分間』のパフォーマンスを見て思ったのだが、さくたんの周りだけなぜか時間軸が歪んだかのようにゆっくり見えるときがあるのだ
その瞬間のさくたんの表情は一晩明けても脳裏に焼き付いている
この特殊能力はメリットデメリットとも大きいが、一列目のセンターであれば一人ゆっくりにみえても違和感がない
そういう意味で彼女は本当にセンター向きだと思う

このさくたんのパフォーマンスを「静」のパフォーマンスとするのであれば、さっちゃんのパフォーマンスは「動」のパフォーマンスだろう
『乃木坂工事中』の内輪ウケものまね大賞でもおかひなに頭の動きを真似されていたが、一つ一つの動きがうるさいのだ(もちろんいい意味で)
こういうメンバーはセンターにたつのもそれはそれでよいが、端から見切れるのがとても印象に残る
(ほかメンバーでいうと、りりあとかも似たタイプ)
さっちゃんのファンの人は望まないかもしれないけど、こういった二列目のセンターから少し外れたあたりにいるとカメラに見切れることも多くてとっても魅力的に見えると思うんだよな

⑥物販について

唯一不満が残ったのが物販である
具体的にはメンバー個別のマフラータオルがあったほうが良かったように思う
5期生のみのライブは初なんだから個別タオル持っている人は多くないだろうし、僕含めあったら買っていた人は多いのではないか

あんなにタオルを掲げる人が少ない『裸足でSummer』は初めて見たよ…
ちょっとメンバーが見ても酷だろうなあと思ったし、そういった意味でも物販にあったほうが良かったかと

⑦5期生とアラサー・アラフォー世代

意図的か偶然かわからないが、5期生はアラサー・アラフォー世代にかなりハマる売り方をしているように思う

4期生が出ていた『乃木坂スター誕生!』はもともと歌謡曲を中心に据えた構成だった
後半にはやや最近の楽曲を取り上げることもあったが、平成より昭和の楽曲が多かったように思う
一方で『新・乃木坂スター誕生!』では平成の楽曲が、2000年代の楽曲も少なくなかった
アラフォーはずばり世代であり、アラサー世代にも耳なじみがある楽曲が多く番組に取り上げられていたのである
実際に初日ライブ会場で隣の席のアラフォーとおぼしきおじさんが、自分の世代の楽曲だからかかなり盛り上がっていた

また5期生楽曲は『バンドエイドを剝がすような別れ方』や『17分間』など、今までの乃木坂にはない曲調の楽曲となっている
というか2010年ごろのAKB48の楽曲にかなりに近いと思う
『17分間』なんて曲調や歌詞にあの頃の懐かしさを思い出して、思わずコールではなくミックスを打ちたい気分になったくらいだ

もし偶然テレビをつけたら自分たちの世代の曲が歌われていて、そのアイドルの曲を調べたらかつてハマったアイドルに似たキラキラ感のある楽曲を歌っていたら…
かつてAKBにはまった人たちが5期生にはまっていくストーリーが描けるのだ

まだ意図的と判断するには早いが、アラサー・アラフォーに向けた売り出しがかなりうまくいっているように思う
もし本格的にAKB的キラキラアイドル路線を売りの一つにするとしたら、賛否両論を生みそうだが個人的にはありだと思う
乃木坂正当路線を継承した3期・ポップさやカオスさを前面に押し出した4期と明確に差別化できるし、ちょうどAKBがかなりごたついている時期なので離れた人の受け皿にもなるだろう

何より個人的にはAKBやモー娘全盛期の楽曲が「アイドルってこういうものだよね」と体に染みついているのだ
これはきっと私がアラサー世代だからに違いないのだが、同じ感性の人も少なくないのではないだろうか
(より若い世代がこれをどう判断するかがわからないが…)

『17分間』を聴いて、久々にアイドルのキラキラ感を思い出した

考察:乃木坂46 樋口日奈卒業セレモニー(卒コン) 2022/10/31

0.はじめに

まずはひなちま卒業おめでとう!
ひなちまの暖かさに、メンバーはもちろん僕たちファンもどんなに助けられたことか
きっと女優として羽ばたいてくれることを願っています

1.全体の感想

「それってちまの優しさじゃん」
『やさしさとは』の後のMCの飛鳥ちゃんの言葉だが、まさにこのライブを表した言葉だと思う

全体を通して衝撃こそなかったが、ひなちまの暖かさに溢れた本当によい卒コンだった
いつものようにポイントを絞って振り返っていきたい

2.セットリスト

こちらサイトをご参照ください
ひなちまが乃木坂で歩んできた歴史を曲とともに振り返ることができる、王道卒コンという構成だった

選曲もひなちまセンターの『My rule』『シークレットグラフィティ』やたまちゃんと歌う『口ほどにもないKISS』をはじめ、ファンの見たいものをよくわかってる流石は11年戦士だなあと感じた

3.振り返りポイント

①優しさに溢れた卒コン

誰もが感じたと思うが、ひなちまをはじめメンバーの優しさが溢れた暖かい卒コンだった
特に印象的だったのはやはり冒頭でも触れた『やさしさとは』終わりのMCだろう

ひなちま「この曲を聴くと自分が勉強との両立で辛かった時に、いろんな形で優しくしてくれたメンバーを思い出す。」
飛鳥「当時は私は甘ったれで優しさを渡すことはできなかったから…。」
ひなちま「それは涙の訳を聞かない優しさだよ。」
飛鳥「それも受け取ってくれるんだ…。それってちまの優しさじゃん。」

この2人のやり取りを見てる真夏さんや絢音ちゃん含めて本当に優しさに溢れていた
他にも同期でない絢音ちゃんを含めた1•2期を「同志」と表現したところも、ひなちまの優しさを感じられて素敵な表現だなと思った

②継続は力なり

優しさとともに、ひなちまが腐らずに努力し続けたことも忘れてはならない
セットリストの最初の方にアンダー曲が並ぶように、ひなちまの乃木坂人生は決して華々しいスタートではなかった
しかも初選抜の『気づいたら片想い』も本人が触れていたようにアンダーメンバーから交代で選抜に一回入っていた時期であり、選抜メンバーとの差も感じて悔しい思いをしたとのことだった

そのひなちまがこんなに素敵なセレモニーを行えるなんて、きっと当時の僕は信じられなかっただろう
万年アンダーから腐らずに精進を続け、まずは代打の切り札となり、そして選抜メンバーまで駆け上がったひなちまに最大級の賛辞を贈りたい

③『孤独兄弟』

まあやとの『孤独兄弟』は今日のベストパフォーマンスだろう

アンダー生活が長い中戦友のようになった2人が最後のパフォーマンスとして選んだのは、一期お姉さんメンバーの戦友コンビが歌い上げたこの曲だったのは涙腺に訴えるものがあった

本家はクールな印象が強いこの曲だが、最後手を繋いで笑顔だったのも彼女たちらしくてよかったと思う

④みかん大作戦

乃木中のバレンタイン企画で4期生からチョコをもらうため実行したみかん大作戦
ロビー活動としては正直全く効果のないこの作戦だったが、アンコールでこの作戦をオマージュしてメンバーみんながみかんにメッセージや絵を描いていた
ひなちまの報われなかった思いが本当に素敵な形で昇華した、良演出だったと思う

⑤乃木坂っていいとこだな

まあやの卒コンでも思ったことだが、乃木坂って本当に良いところだなと思った
考察:乃木坂46 30thSGアンダーライブ(アンダラ)大阪公演Day3 2022/10/5

「やさしさとは」後のMCでも触れていたように、年少メンバーであったひなちまはお姉さんメンバーたちを中心とした乃木坂の優しさに触れて育った
勉強にお仕事にいっぱいいっぱいになってしまったひなちまに、かけよってきてくれたり水を持ってきてくれたり後からメールで連絡をくれたりなどお姉さんメンバーたちは色々な優しさで接してくれたようである

またアンコール後のMCでひなちまは「みんなが優しいから優しくなれた」といった
どこかで聞いたことがある発言だなと思ったのだが、実はこれみなみちゃんが卒コンで全く同じことを言っていたのだ
2022/2/12 乃木坂46 星野みなみ卒業セレモニー

年少メンバーが共通して言っていることに、大きな意味があるように感じる
乃木坂が育てたひなちまが、こんなにも優しさに溢れた人となりこんなにも暖かいラストを迎えるとは…
改めてこんな人が育つ乃木坂って本当に良いところだなと思った

考察:乃木坂46 30thSGアンダーライブ(アンダラ)大阪公演Day3 2022/10/5

1.全体の感想

「金を残すは三流、仕事を残すは二流、人を残すは一流」
政治家・後藤新平の言葉であり、あの野村克也さんの座右の銘としても有名である

その意味で和田まあやは間違えなく一流であった
アンダーライブを初期から作り上げ、メンバーの大半が入れ替わった今でもアンダーライブの熱さは全く失われていない
これはまあやがステージ上に舞台裏に3・4期生に、アンダーライブらしさを伝えていったからであろう

彼女の最後のライブは、ある意味いつも通りのアンダーライブだった
もちろんそれは凡庸なライブであったというわけではなく、いつも素晴らしいものを作り上げてきたという意味である
以下ではポイントを絞って振り返っていきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
アンダー曲と懐かしの名曲で構成されていて、オタク心くすぐられるセットリストだとは思う
ただまあや最後のアンダーライブということを考慮すれば、オールアンダー曲構成でもありだったとすら思うのでそこまでマニアック路線に走ったなという印象はない

3.振り返りポイント

①アンダーライブのパフォーマンス

いつも通りといえばいつも通りなのだが、今回もアンダーライブらしい熱量マックスのパフォーマンスは見どころだった
(もちろんこれがいつも通りとなっていることがすごいのだが…)

中でも印象に残ったのは『日常』である
きいちゃんの代表曲でいまやすっかり全体ライブでも定番となった曲であるが、もともとはアンダー曲であった
今回は理々杏センターで披露されていたが、きいちゃんに負けずとも劣らないパフォーマンスができていたのではないか
今後は久保ちゃんセンターで披露されることが多そうなこの曲だが、アンダーはアンダー曲というプライドを持って披露し切磋琢磨してほしいとも思ったりした

②新4期生の躍動

今回のアンダーライブでは新4期の各面々がかなり仕上げてきたなと思った
前回まではやや硬さが残っていたが、スター誕生ライブ全国ツアーを経てかなり成長しているように思う

また前回シングルのアンダーから同じ4期の弓木・やんちゃんが選抜入りしたのも大きいだろう
目の前で仲間が選抜入りしたのならば、次は私もという気持ちが出てくるのは必然だろう

くろみんの鬼気迫る『音の出ないギター』のパフォーマンスは見どころの一つだった
BOØWYを参考にしようとしたというエピソードもさすがである笑

りかちゃんは前回までかっこいい系のダンスがあまり得意ではないのかなという印象だったが、今回はとにかく表情で殺せている
個人的には前回から一番成長したように見え、相当頑張ったんだろうなと伝わった

みゆちゃんも『狼に口笛を』でオオカミポーズをとるなど、ファンが求めていることを考えて実行しようというのがとても良かった
ブログ更新も熱心だし、努力が報われてほしいなと思う

そして林はスター誕生ライブの時から思ってはいたことだが、表現力が段違い
「この子が乃木坂選抜のセンターです」と言われても何ら不思議でないレベル
現実的に近いうちに実現するとしたらアンダーでだろうけど、次のシングルあたりで林センター見てみたい気がする

今が正念場と気合が入る4人の活躍にこれからも目が離せない

また余談だが、アンダー・選抜間の流動性が増すことでアンダーライブの性質は以前のものに戻っていくかもしれないなと思った
このあたりは以下前回のアンダーライブの記事に詳しく記載している
乃木坂46 29thSG アンダーライブDay3考察 2022/3/27

③和田まあやについて

もちろんまあやについてはさすがの一言であった
まずパフォーマンス的には『制服のマネキン』について触れたい
マネキンといえば生駒ちゃんの代名詞であり、誰がやっても生駒ちゃんほどの主人公感が出ないという感想になってしまいがちである
しかし今日のまあやは違った
アンダーを長年背負ってきた重みからくる圧倒的な主人公感で、生駒ちゃんにも引けを取らないパフォーマンスだった
『Under’s Love』もそうであったが技術はさることながら、魂で踊っている感じに心震えた

またスピーチも衝撃的であった
まさかあのとことん明るいまあやが、大病を患っていたとは…
(あとから調べると既出の話だったようだが、私は全く知らなかった)
そんなことみじんも感じさせず、底抜けに明るかったまあやは本当に尊敬に値する
そのスピーチの流れで『左胸の勇気』で「生きてればなんとかなる」なんて歌われたら泣いちゃうよ…

最後にまあやはほっておいても幸せになる星のもとに生まれている気がするが、それを超えるくらいの幸せが彼女のもとにありますように…
それくらい偉大な人だと思うんだ

④乃木坂っていいとこだな

今日のライブをみて改めて乃木坂っていいとこだなと思った

今の一期生年少組は若くして乃木坂に入り、乃木坂メンバーに囲まれてで育ってきている
それはまあやも例外でなく一期のお姉さんを見て育ってきたと言っている
ななみんに宿題を丁寧に教えてもらい、わからないときはまいやんに答えだけを教えてもらい(笑)、かずみんには100万円貸しても良いと思えるくらい人生で大切なものを教えてもらったとのことだ
そんな風に育ててもらう立場だったまあやがいつしか後輩を支えアンダーライブの魂を引き継ぎ、卒業時には後輩が号泣している…
こんなまっすぐで格好いいひとを育てた乃木坂というグループは改めていいグループだなと感じた

考察:乃木坂46 真夏の全国ツアー(全ツ)東京神宮球場公演Day3 2022/8/31

1.全体の感想

久々に卒業セレモニーがなかったこともあり、ただただ楽しい全ツ千秋楽であった
事前に予想された通り考察要素は少ないが、以下ではいつものようにポイントを絞って振り返っていきたい

また地方公演や神宮Day2と被るところはかなり多い
そのため良かったらそれらの記事もご参照ください
(他公演はチケット確保できず…)
考察:乃木坂46 真夏の全国ツアー(全ツ)広島公演Day1 2022/7/23
考察:乃木坂46 真夏の全国ツアー(全ツ)東京神宮球場公演Day2 2022/8/30

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
冒頭でも述べたが数年ぶりの平和で楽しい千秋楽だった

3.振り返りポイント

今回はDay2とかなりの部分で被るので、Day2の記事で考察した箇所は割愛しその他を振り返っていきたい

『好きというのはロックだぜ!』

タオルをぶん回すこの曲だが、本日はメンバーもタオルを持ってステージ上に登場した
そこで千秋楽不参加となってしまった、さぁちゃん、せいら、なおちゃんのタオルをそれぞれやんちゃん、まゆたん、まおちゃんが持っていた
よくある演出ではあるんだけど、やっぱりこういうのって誰も取り残さない感じがしていいね

②かっきーのスピーチ~なぜ賀喜遥香は乃木坂のセンターなのか

何と言っても本日の見どころは終盤のかっきーのスピーチであった
なお全文はこちらの記事で確認できる

私は今回のスピーチを聞いて、かっきーはやはり新生乃木坂のセンターに相応しいと思った
以下では「乃木坂らしさ」という言葉に焦点を当ててその考察の理由を述べていきたい

「乃木坂らしい」とはなんなのか?
私は「普通の女の子が仲間(メンバー・ファン含む)を得て強くなるストーリー」だと思っている
ではそのストーリーの主人公としては、どのようなメンバーがマッチするのだろう
やはり「儚さ」という言葉がよくつかわれるように、か弱くて守ってあげたり支えてあげたくなるようなメンバーが象徴となるだろう(最終的に獲得する「強さ」の対極のイメージ)

今までで言えば西野七瀬だし、これからは遠藤さくらが継いでいくものだと思っていた

その点かっきーはイケメンキャラだしかなり器用だし、優等生っぽくハキハキしゃべるしこの系統とはかなり違うように見えた
しかし優等生だって悩むときは悩むし、その弱さが垣間見えたとき人は支えたいと強く思うのだろう
そのかっきーのもつ魅力が最大限発揮され、支えたいと思わされたのが今回のスピーチだった

そういう意味で彼女はニュータイプではありつつも、誰からも支えたいと思わせる乃木坂らしい新スターなのだと実感した
彼女も主役の一人としてこれからの乃木坂の一ページを作っていってほしい

③樋口日奈・和田まあやについて

あまりにも卒業感がなさ過ぎて忘れかけてすらいたが、この二人にとっては最後の全国ツアーだった
そういった意味で最後一期生&かっきーが彼女たちを引き留めて、挨拶の場を設けてくれたのは嬉しかった

ただまさかこれで終わりじゃないよな…?
まあやが座長として引っ張るアンダーライブも見たいし、選抜・アンダー問わず支えてくれたひなちまがもう一度乃木坂の主役となるところも見たい
どうにかかなわないだろうか…

9/4追記:この時点ですでにひなちまの卒業セレモニーとまあや座長のアンダラ発表されてました。見逃していて恥ずかしい…

考察:乃木坂46 真夏の全国ツアー(全ツ)東京神宮球場公演Day2 2022/8/30

0.はじめに

全国ツアー神宮初日、推しがTwitterトレンド入りした
ワクワクしながら内容を確認すると、転落・救急車と見慣れない文字が並ぶ…
一瞬にして意識が遠のく

普段ライブの考察でいろいろ言ったりしているが、そもそもライブで推しが躍動していること自体がいかに幸せかを実感した
そしてどうか沙耶香ちゃんが無事活動復帰できますように

1.全体の感想

地方公演に引き続き、正統派な夏のツアーという印象を受けたライブだった
考察要素は少ないが、久々の神宮は本記事冒頭の一件以外はやはり良かった
以下ではいつものようにポイントを絞って振り返っていきたい

また今回は地方公演との比較も交えつつ考察していく
そのため良かったら地方公演の広島公演の記事もご覧ください
(他公演はチケット確保できず…)
考察:乃木坂46 真夏の全国ツアー(全ツ)広島公演Day1 2022/7/23

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
神宮だから、という演出はなく正統派のツアーセトリだったと思う

3.振り返りポイント

選抜・アンダーの融合

広島公演の時点では気がつかなかったが、選抜・アンダー間の融合が今回のツアーの特色となっていたと思う

今日の内容で言うと山下が『涙がまだ悲しみだった頃』、さくちゃんが『マシンガンレイン』のセンターをするなどかなりレアなものが見えたと思う
またこれは選抜がアンダー曲のセンターをやるという一方的なものではなく、広島公演では葉月センターの『スカイダイビング』などその逆もあった

特にアンダー曲は選抜メンバーがセンターを務めることに抵抗がある人も多そうなので賛否両論ありそうだとは思った
個人的には曲とメンバーもコンテクストを無視すればあっていたし、レア感もあってありなのではと考えている

②公式ブログとのリンク

地方公演から引き続き公式ブログとリンクした演出があった
すでに広島公演の記事に細かく記載しているので割愛するが、良演出であった

③期別コーナーの新設と各期のカラー

地方公演ではなかった期別コーナーが新設されていた
ここについて少し掘り下げていきたい

地方公演から1・2期で披露された『君の名は希望』の中で、今年のツアーは3期以下の各メンバーの魅力を少しでもわかってもらえればという趣旨の発言があった
普通に考えればこの発言の後に期別コーナーと進むと思うのだが、期別コーナー→『君の名は希望』という順序でセトリが進行していった
これは考えすぎかもしれないが、地方公演を経て『君の名は希望』の枕詞なしに3~5期がどこまで魅力を出すことができるようになったかの答え合わせなのではないか

そしてこの期別コーナーはかなり各期の色が出ていて魅力的だった
まずは5期生だがパフォーマンスにもフレッシュ感があふれ、これからどうなっていくのかが楽しみである

4期生はフレッシュさ推しだったので5期生が入ってきてどうなるのかと思っていたが、「キャッチーさ」「わちゃわちゃ感」「(言ってしまえば)カオス」という個性を身につけつつあると思う
今回は披露されなかったが『I see…』『Out of the blue』と表題曲にしても良いくらいのキャッチーな曲を立て続けにもらったからか、かなりこの手のパフォーマンスが得意になったように見える
それが遺憾なく発揮された新曲『ジャンピングジョーカーフラッシュ』はかなりインパクトがあった
この勢いで引き続き突っ走ってほしい

3期生には絶対的な頼もしさを感じた
『僕の衝動』での圧倒的なパフォーマンスと顔芸(?)の迫力と、『僕が手を叩く方へ』の暖かく会場を包み上げるような一体感の演出はさすがの一言
(余談だが、『僕が手を叩く方へ』のクラップの会場の一体感は感涙ものであった。これはこれで表題曲としてもよかったくらいの出来。)
僕たちが好きになったあの頃の「乃木坂らしさ」をいまだに感じられるのは、彼女たちのおかげなのだろう

1・2期生のパフォーマンスはもうとにかくエモさに溢れている
『海流の島よ』の披露は想像していなかったけど、1期生年少メンバーはアンダーからのスタートが多くあの子たちがここまで立派になったのかと思うと感慨深いしそこに昔のメンバーの姿を重ねるとは…
ひなちまやまあやがいる今しかできない、とてもよい演出だったと思う

考察:乃木坂46 真夏の全国ツアー(全ツ)広島公演Day1 2022/7/23

1.全体の感想

正統派な夏のツアーという印象を受けたライブだった
全ツの地方公演ということもあり考察要素は少ないが、メンバーの楽しそうな姿を見られたので満足です

なお私事ですが今回はセンターステージ最前列という神がかった席を引いてしまったため、興奮して演出に集中出来なかった部分も多いのでそのあたりはお許しください…
ただその分最前列だから気がついたことも載せていきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
毎年夏のツアーは独自のダンスや曲のアレンジなど一捻りした演出が多いイメージだったが、今年はキャンプファイヤーくらいで結構正統派だったなというイメージを持った

3.振り返りポイント

3期以下の魅力を伝えたい!

1・2期で披露された『君の名は希望』の中で、今年のツアーは3期以下の各メンバーの魅力を少しでもわかってもらえればという趣旨の発言があった
その発言の通り、葉月や沙耶香ちゃんなど決してセンター経験が多くないメンバーを目立たせる演出があった
これは今後のライブでも他のメンバーでやるのかな
個人的にはありな演出だと思うし、何より私は沙耶香ちゃん推しなので嬉しかった

②公式ブログとのリンク

各メンバーのブログとツアーの内容をリンクさせる演出も印象に残った
ブログへの集客につながるし、ブログに力を入れているメンバーにとってはかなり追い風となる地味だが良演出
あとブログ風の文章内でメンバーから水分補給を促すのも、しらけさせずに周知するという意味では大変良かった

③『好きというのはロックだぜ!』

現状ライブでしか聴けないこの曲についてもレポートしていきたい

歌詞の世界観は「気持ちを伝えることから逃げていた僕が、君と出会って変わった」というもので、乃木坂らしい夏曲のテーマだと思う

曲調は乃木坂の夏曲では珍しい、大変王道な進行
景気は良いけど、似た系統の曲が多いからか一発で耳に入るようなキャッチーさはない感じ
(個人的なイメージとしては、2010年代後半のAKBとかにありそうな曲調という印象を持った)
タオルぶん回すのも楽しいし、聴きこめばライブでも楽しくなりそう

ただ大変印象に残ったのは「後悔させない、好きになってくれ」という一番最後のフレーズ
これが今の乃木坂からのメッセージに聞こえてならない
昨年末くらいからだろうか、乃木坂46から危機感というのを強く感じる
例えば下記の記事に代表されるように、真夏さんのMCでメンバーの卒業に触れこれからも信じてついてきてほしいというフレーズが多用されてきた
2021/11/21 真夏の全国ツアー2021 FINAL!東京ドーム公演Day2~高山一実卒業セレモニー
その危機感が曲レベルにまであらわれるようになったのが、このフレーズなのではないか

そこで「この曲が危機をどこまで止められるか」という点で考えていくが、ファン離れについては一定の効果があるように思う
今回の選抜メンバーもかなりファンの意向を汲んだものに見えるし、「好きになってくれ」というメンバーの訴えはファンの結束は高めそうだ

ただ一発で耳に残るほどキャッチーな曲ではないので一般層には訴求せず、巻き返しまでは繋がらないというところに落ち着くのではないだろうか
(なお一般層にまで訴求するキャッチーなアイドル曲はモーニング娘。の『LOVEマシーン』やAKB48の『ヘビーローテーション』を想定している。乃木坂で一番いいとこまでいきそうなのは『I see…』だと思うのだが、なぜ表題曲にしなかったのだろう…。)
ただ以下の記事で考察したようにあるように、乃木坂が今後カルトコンテンツとして生き残るのであれば一定の効果はあるのではないだろうか
考察:乃木坂46は国民的アイドルなのか~楽曲とメンバー構成から考える

④小ネタ 安定の真夏さん

かなり考察ネタが少なかったので、最前列だから気づけた小ネタをいくつか挟みたい

アンコールの衣装はライブT &スカートという定番スタイルだったが、大半のひとは膝上くらいの長さだった
しかし太ももが半分近く見えている「やっている」人が一人いるなあと思ったら、やはりというべきか真夏さんだった…笑
さすが期待を裏切らない笑笑
後輩ばかりだから厳しいのかもしれないが、欲を言えば誰かそこに突っ込んでほしかったなあ

⑤小ネタ 久保ちゃん・葉月ちゃん・柚菜ちゃんあたりに良いレスをもらえるアイデア

特に理由はないのだが、私は2019年辺りから乃木坂のライブには埼玉西武ライオンズの源田選手のユニフォームを着ていくことにしている
(もちろん特に西武ファンということではない)

あまりにも自分の中で当たり前になっており忘れかけていたのだが、今回はステージ最前列にいたこともあり想定外の効果があった
なんと西武ファンの葉月ちゃんが気づいてくれて、かなりテンション上げてレスくれたのだ
特に葉月ちゃん推しとかではなかったが、さすがにこれはめちゃくちゃ可愛かった

これ多分久保ちゃん(楽天)・柚菜ちゃん(ロッテ)あたりでも使える方法なんじゃないかな
乃木坂のファングッズを身につけてる人は多いので、こちらの方が埋もれなくて良いと思う