1.全体の感想

さあちゃん、卒業おめでとう
そしていろいろな選択肢がある中で、卒セレを開いてもう一度姿を見せてくれたこと本当にありがとう

推しの卒業ということもあり言いたいことはたくさんあるはずなのに、色々複雑すぎてこの先の適切な言葉が思いつかない…
間違えなく言えるのは、これからの人生に幸が多いことを心の底から願っています

ここから先に書きなぐるのは正直いつも以上に駄文となると思う
普段演出考察をしているが私自身さあちゃん推しということもあり、正直感情がぐちゃぐちゃでこの後の文章を考察というのは忍びない…
さあちゃん推しのあるオタクの感情の整理という位置づけになってしまうと思うが、内容を振り返っていきたい

2.セットリスト

こちらのURLから本編を見られます
とはいえ9/19までの期間限定公開となってしまうので、セトリは敢えて書き残しておきたい

M01:『4番目の光』
M02:『ジャンピングジョーカーフラッシュ』
M03:『I see…』
M04:『猫舌カモミールティー』
M05:『Out of the blue』
M06:『キスの手裏剣』
M07:『図書室の君へ』

4期生曲を過不足なく披露するセトリだった
改めて振り返るとさあちゃんの休業以降4期生曲って増えてないんですね
これが意図的なものか偶然かはわからないものの、さあちゃん抜きの4期生曲がないのはオタクとしては忘れられていないようで嬉しいね

3.振り返りポイント

①掛橋沙耶香に見た4番目の光

少しだけ昔話をさせていただきたい

私は掛橋沙耶香に乃木坂の未来を見ていた
一目見ただけで心奪われた抜群の透明感、天性の人懐っこいスマイル、やや癖があり絶妙にツボにはまるセンス(こちらの記事の乃木恋彼氏イベントとかで垣間見えた)、気分屋な割に仲間思いなところ…
そして実はメラメラ燃えていて、アイドルとしての向上心が強かったこと
どれをとっても魅力的でいつか乃木坂を引っ張る存在になると思っていた

彼女と、彼女の引っ張る乃木坂は未来が明るいと信じていた

余談だがそれを確信したのが2019/5/25の4期生ライブである
このブログ開始前なので記事はないが当時の空気感を知りたい人は是非のぎ動画で見てみるといいと思う

②美しすぎるライブ

その未来は2年前に一瞬にして消え去ってしまった
正確には当時は次の日、あるいは翌々日には何事もなかったように戻ってくるのだろうと1ミリも疑わなかったが…

ここで今更何かを嘆いたり、誰かを責めたりするのは本意ではない
とはいえさあちゃん推しからすると、その次のシーンが今日のセレモニーなのである
感情の整理が追いつかず、現実感のない夢でも見ているようだというのが率直な感想だ

ぐっちゃぐちゃの感情の中、この配信を見ていて思ったのはいろんな意味で美しすぎるライブだということだ
まず誰しもが思ったことだと思うが、さあちゃんは美しいお姉さんになっていた
セトリも4期生と最後の時間を過ごしたいというこれ以上ないさっぱりした構成だった
(大概卒セレって自分のメッセージを込めた曲や、全体構成を度外視して最後に披露したかった曲などが1曲はある印象だ)
内面的にも落ち着いたのか、立つ鳥跡を濁さずという言葉がこれ以上似合うものはないというくらいすっきりとした旅立ちだった

とても美しいライブだったのだが、あのメラメラと燃えていて一癖も二癖もあるさあちゃんとのギャップが強すぎて理解が追い付かない…
2年も経っているから当然なのだが、いきなり異世界に飛ばされたような感覚であった

③かけられた呪いと『図書室の君へ』

さっぱりした構成の中でひとつだけ彼女はとてつもなく重い言葉を置いていったように思う
それは『図書室の君へ』に入る前のMCの中の一言である

「最後に一つだけわがままを言うのであれば、今から歌う曲を私がいなくなってからも歌い継いでいってもらうことだと思っています」

卒業していくメンバーが割と言い残しがちな言葉ではあるが、この2年間を通してこの曲はあまりにも特殊な曲となってしまった…
これを歌い継ぐということは掛橋沙耶香というアイドルの存在を乃木坂は忘れることができなくなる、ある種の呪いの言葉のように感じた
(もちろん呪いといっても悪い意味ばかりではない)

④嘘と真実とファンとアイドルと

このライブはただでさえ情報が錯綜していてセンシティブなうえ、私のように心理的な要因もあり理解が追い付かない人も多いのではないか
実際さあちゃんは悔いがないと言及していたものの、本当にそんなにさっぱりしているのか、何が嘘で何が真実なのか本当のところはわからないと考えてもおかしくないだろう

それでもさあちゃんが一片の悔いもないアイドル人生だったというのであれば、それがすべてなのではないか
実際にそんな綺麗な感情どうかはわからないけど、わざわざ二年の時を費やして私たちのもとに戻ってきてくれた彼女が悔いがないと伝えたいのであれば…
嘘だろうと真実だろうとファンはそう信じ受け入れるのが、さあちゃんの望むことでありこれ以上我々が考える必要はないのではないか
(ライブ考察を行う本ブログが行きつく結論としてはこれ以上皮肉なものはないが…)

休業中のライブの『図書室の君へ』に込めた願いや、休業中のシングルの衣装に託した思いがさあちゃんに届いていたらオタクとしてこれほどうれしいことはない

真実かどうかは結局のところ分からないけど、優しい嘘は時に真実に勝ることもあると思う
噓はとびきりの愛という言葉もあるのだから