卒業ライブ

2021/08/22 真夏の全国ツアー2021 福岡公演Day2~大園桃子卒業セレモニー

1.全体の感想

桃ちゃん卒業おめでとう!
ライブになるとスイッチが入ったようにキラキラした笑顔を見せてくれて、誰よりもアイドルだなあと思ってました
そんな桃ちゃんが見られなくなるのは本当に寂しいけど、幸せな生活を送ることを祈ってます
さていつものように今回も気になった演出を振り返っていきたい

2.振り返りポイント

①本編構成について

曲こそ一部を除き変わったものの、ライブ本編の構成はDay1同様アンケート上位の曲をやっていた
詳細はDay1の記事をご覧ください

②大園桃子について

3期生ライブで思ったことだが、3期生は「後から乃木坂になった者たち」だと思っている
3期のセンターである彼女はその喜びと苦しみを誰よりも知っているのだろう

MCで象徴的だったのは真夏やきいちゃんが桃子にかけていた「5年間いてくれてありがとう」という言葉だった
自分の方が長い期間いる先輩からかける言葉としてはやや不自然なように思えるが、それだけの苦悩を目の当たりにしてきたからこそありがとうという言葉につながったのだろう

またもしかするとこの苦悩はセットリストからも読み取れるのではないか
アンコールで演奏された『孤独な青空』『転がった鐘を鳴らせ!』はやや意外性のあるチョイスであったが、苦しさを歌った曲と考えれば納得がいく

これだけの苦悩を抱えつつ、乃木坂46に本当の意味でなってくれたことには感謝しかない
そして乗り越えた今、晴れやかな笑顔で「乃木坂46が大好き」と語っていた姿がとてもまぶしく映った

③やさしさとは

今回のクライマックスはこの曲だろう
何よりも飛鳥が語ったこの言葉が印象的である

「乃木坂も悪くないな」
桃子があの言葉を言った時の気持ちが痛いほどよく分かりました
あんなに近くにいたのに「乃木坂っていいな」って思わせられなかったのが心残りでした
力不足な先輩で本当にごめんね

ドキュメンタリーで「乃木坂も悪くないな」と答えていたのを見て私は少し安心していたのだが、まさかこんな裏側があったとは…
この裏に流れていた『やさしさとは』がいつもより心に響いたのは言うまでもない

④ 他人のそら似

ここからは本論とはかなりずれるが感想を続ける
どんだけこの曲にハマってるんだよと思いつつ、Day1に続き考えたことがあるので聞いてほしい

乃木坂の本質を突いた楽曲がなぜ『他人のそら似』というタイトルなのか
ふと疑問に思ったので語義を改めて調べてみた

他人のそら似
血筋のつながっていない者が偶然によく似ていること。

これは誰と誰が似ていると捉えれば良いのかと考えたのだが、メタ的に捉えるとメンバー同士なのではないか
そしてこれは顔つきというより雰囲気の話ではないか
乃木坂は優しい空気感を全員が共有していることに異論はないだろう

正直考えすぎな気がしなくもないが、ここまで考察を掻き立てること自体が名曲であることの何よりの証左だろう

⑤キャプテン問題

ここからは本当に本当に個人的な感想である
真夏さんが卒業した後のキャプテン誰にするんだろうとずっと思っている
巷では玲香ちゃん卒業の時から梅ちゃんが有力とされていたが、もしそれなら玲香ちゃん卒業の時にそのまま就任すれば良かったし何より真面目すぎて潰れそうと思わないでもない…

今回のライブを見ていて思ったのだが、僕は美月を推したい
人の心に刺さる言葉を話せるし、いい意味のゆるさ・突っ込みやすさが乃木坂のキャプテンっぽいなと思った
どうだろうか?

2021/06/23 さ~ゆ~Ready? ~さゆりんご軍団ライブ/松村沙友理 卒業コンサート

0.はじめに

まずは松村さん本当にお疲れ様でした
最後に曲のフレーズを引用して「さゆりんご完全燃焼」と叫ぶなど、人の求めていることを理解する賢い女性なのできっと今後も活躍し続けてくれると確信してます

1.全体の感想

彼女の溢れんばかりの魅力をこれでもかと詰め込んだ、贅沢なライブだった
ここまで個性溢れる卒業ライブは久々、いやもしかすると乃木坂の歴史の中でも初めてかもしれない
いつものように気になった演出を振り返っていきたい

2.振り返りポイント

①良いライブとは?

演出を振り返る前提として、私が思う良いライブをお伝えしておきたい
細かい演出を見るのも好きなのだが、どちらかというと全体を通じてどのようなメッセージを伝えたいのかを重視している
例えば同じ卒業ライブ言うと、堀ちゃん卒業ライブは「剥き出しの感情」「新たな道に進む強さ」だったと思う
こういうテーマが明確で作り手のメッセージが伝わるといいライブだなと思う

②絞れないテーマ

そういう意味では今回はテーマが絞りきれなかった
ただ今回のライブに限っては悪いことではないと私は思う
「一つに絞れない」
これこそが松村沙友理の魅力を表しているのではないか

③さゆりんご軍団ライブ

ここからは各ポイントを振り返っていく
まずは第一部のさゆりんご軍団ライブ
かりんちゃんの言葉を借りれば茶番なのだが、ただの茶番ではなく最高の茶番だったと思う

OVERTUREからいきなりシュールすぎるし、卒業生が特別扱いなく普通にいるのエモいし感情が揺さぶられまくった
中田の加入を受けて発表当時から歌詞を若干変えたり、芸が細かくそして優しい

明るく楽しく優しい集団、さゆりんご軍団の集大成を見た

④笑顔でバイバイ?

第二部の卒業コンサートはいきなり『さ~ゆ~Ready?』で始まり、続く『ガールズルール』『夏のFree&Easy』『ロマンスのスタート』ととにかく盛り上がる曲を連発
松村さんはじめメンバーの笑顔眩しく、『さ~ゆ~Ready?』の歌詞にある「笑顔でバイバイ」というテーマで徹底するのかなと思った

ただ後から考えると完全にフリだった

⑤笑顔だけでは終われない

結局冒頭4曲以降はめちゃくちゃ泣けた
ぱっと思いつくだけでもこれだけ見どころがあった

・葉月ちゃんとの絆『でこぴん』
・まいちゅんとの『今、話したい誰かがいる』
・からあげ姉妹の『無表情』『1・2・3』『やさしさとは』(まさかの三曲連続!)
・1期生で歌う『泣いたっていいじゃないか?』
・御三家の絆を感じられる『急斜面』『シンクロニシティ』『サヨナラの意味』

まずは『泣いたっていいじゃないか?』
今の1期生のように成長してきた人たちがこの歌歌うと深みがすごい…

個人的に特筆すべきは『今、話したい誰かがいる』だと思う
特別な仕掛けこそないが、本来大勢で歌う曲を2人で見つめ合い歌う
2人の親密さが余すことなく感じられ、シンプルながら新境地を切り開いた素敵な演出だと思う。

そして触れざるを得ないのは『急斜面』
一人で出てきて単に歌い上げるのかと思いきや、まっつんのピンク色のスポットに寄りそう緑と水色のライト
1人で歌うまっつんに2人が寄り添っている画が思わず浮かんだ
ほかにも本編最後に『シンクロニシティ』そしてアンコール明けに『サヨナラの意味』を入れるなど、やはり御三家って特別なんだなあと

⑥松村沙友理

発想力を無駄に使った(褒め言葉)茶番、笑顔の明るいパフォーマンス、モデルもこなせる美しさ、新旧メンバーとの絆、そして持ち前の優しさ…

これらを全て持ち合わせているカオスが松村沙友理である
冒頭に戻るとこれだけ多才で彼女を一つのテーマに押し込めることなど土台無理なのである
第二部冒頭のOVERTUREだけでもこれだけの側面が紹介されているのだから

・御三家最後の一人
・大食い
・名言メーカー
・モデル
・軍団長
・女優
・13歳
・ギタリスト
・日本レコード大賞受賞
・天才

これだけ多彩な魅力を持つ彼女の未来はきっと明るい
改めて確信できたライブであった

⑦図らずして…

ここからは考察どころか感想ですらない、ただの雑談である

アンコール明けピンクのドレスを纏ってリンゴ型のゲートから出てきた彼女は息を呑むほど美しく、それはそれはりんごの国のお姫様のようであった…

ん、りんごの国のお姫様…?
どこかで聞き覚えあるフレーズ、そしてどこか既視感のある衣装…

???&???「震える〜」「ニガテ〜」「こういう2次会で張り切りすぎた女いません?」
???「ガリみたいな色だから日村賞」

本来なら泣けるであろうメッセージの最中なのに、こうなるともう笑いは止まらない
そしてガリと松村といえば

「「「バカサーモン」」」」

図らずして彼女による最高の日村さんイジリを思い出した
こういうことができるメンバーがいなくなるのは本当に本当に惜しいな

2021/05/27 乃木坂46 アンダーライブ2021

1.全体の感想

純奈さん・みり愛ちゃんの魅力溢れるライブだった
そして本当にお疲れ様でした
若く才能溢れる2人なので、これからも活躍し続けてくれることを願って
さていつものように演出を振り返っていきたい

2.振り返りポイント

①アンダーライブらしさ

まずは演出を振り返る前提として、私の中にあるアンダーライブのイメージを共有しておきたい
アンダーライブとは感情が出てくるライブだと思っている
その感情は必ずしも綺麗なものとは限らない
憧れ・嫉妬・負けん気・向上心・不安・楽しさ・熱量…こういった感情が交錯する場がアンダーライブと思っている
ただし私がアンダーライブをちゃんと見ていたのは推しメンの堀ちゃんが出ていた13枚目くらいまでで、正直それ以降はアンダーをあまり追っていない
そういう意味でアンダーライブガチ勢から見るとやや不十分な考察となってしまう可能性があるが、ご了承いただきたい

②アンダーライブらしさと今回のライブ

上で触れたアンダーライブらしい感情の爆発はほとんどなかったように思う
きいちゃんがVTRで語っていた「成長しきった感じ」「自分の成長というよりは周りをサポートしたい」という言葉が象徴的であった
そもそもやややり切った感がある(よく言えばその分円熟味のある)1・2期のメンバーが半数以上を占めているので、感情の爆発をテーマにするのは無理があったのだろう
特につい先日の3期生ライブが熱量に溢れるものであったため、どうしても比較で熱量が弱く見えてしまう面もあった

③座長・山崎怜奈

その中で今回アンダラの座長を務めたのがれなちさんだった
初座長でどんな振る舞いをするんだろうと思っていたのだが、途中までびっくりするくらい印象がなかった
それは後から振り返ると純奈さん・みり愛ちゃんをはじめほかのメンバーをうまく引き立てていたからであった
ラジオ番組風の進行も手伝って、流石ラジオパーソナリティと感心させられた

2人の卒業が一大イベントとなる都合上、今回は座長が目立ち過ぎるのは望ましくない
その役回りを見事にこなし、縁の下の力持ちとなった山崎怜奈に拍手を送りたい

④ショパンの嘘つき

アンダーライブはハイレベルなパフォーマンスという文脈で語られることも多い
ただ私はパフォーマンスに明るくなく、正直違いがわからないことも多い…

その自分でも明らかに惹きつけられたのがこの楽曲である
純奈さん・みり愛ちゃんの卒業というのを差し引いても、画面に引き込まれるような表現力があった
特に影だけでさえも表情が伝わるようで、2人の才能に改めて惚れ惚れした
きっとこの二人ならどこでも活躍してくれるのだろう

⑤正直な感想

ここからは考察というより感想である
最大限気を使って書いてきたが、正直なところ演出面で消化不良感があった
それはテーマが見えてこないライブだったことに起因する

おそらく今回のライブは2人の卒業もあって、2期にスポットを当てたかったのだろう
ただ彼女たちは3月の2期生ライブで出し切ったと思うし、本当に本当に2期生ライブが素晴らしかっただけにここで主役を張るのはきつい…
結果として先述の通りアンダラらしい激情もなく、それに代わるテーマも見つからない宙ぶらりん状態になってしまったように思う

もちろんその中でメンバー個々はとても輝いていたことは付け加えておく

⑥今後のアンダーライブについて

やはりアンダーライブは感情の爆発というイメージが強いし、多くのファンはそれを望んでいるのではないか
そしてその激情は選抜への対抗心・嫉妬というところから来るものだと思う

ただ選抜との入れ替えがほとんどなく、また高齢化した現体制ではそれは望めないかと思う
もし熱量を取り戻す方向で動くなら取りうる策はこの2つかと思う

①4期生のアンダラ参加
これは必須だし、次回からは参加するんじゃないかな
選抜を狙うギラギラした沙耶香ちゃんあたりいい起爆剤になりそう
(堀ちゃんを除けばさぁちゃん推しなので贔屓目含む)

②選抜入れ替え
選抜に上がれる見込みがあまりにもないと、向上心にも限界があるだろうと思う
そういう意味では入れ替えを活発化させるのがアンダラ、ひいては乃木坂全体の活性化にはつながると思う
今回もせめてたまちゃんあたりはあげてほしい気もしたが、選抜から入れ替えるメンバー考えるのも難しいんだよな…

2021/03/28 乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE 2期生ライブ

0.はじめに

ライブを振り返っていきたいが、考察を始める前に
まずは堀ちゃん卒業おめでとう
そして本当にお疲れ様でした

1.全体の感想

しかし推しである堀ちゃんの卒業ということもあるが、想定を1枚も2枚も超える印象的なライブであった
ライブって基本「綺麗なもの」を見せると思うのだが(卒業ライブは特に)、リアルな剥き出しの感情が見える素晴らしいライブだった
堀ちゃん推しのためやや客観性を欠いた記述となるが、気になった演出のポイントを振り返っていきたい

2.振り返りポイント

①アナスターシャ

2期生が苦難を乗り越えて不可能と言われたバベルの塔を建てるMVが印象的なこの曲で始まったライブ
僕が言うまでもなく不遇と言われた時を乗り越え、現在はそれぞれが活躍している2期生だからこそ歌える楽曲である
それゆえに完全に清々しい気持ちで2期生の物語は大団円を迎えるものだと思っていた。この時点では。

②1期への憧れ

加入時期が離れている3・4期が憧れを抱いていることはよく話されているが、2期生も1期への憧れが強かったのだなと改めて実感した
「ハルジオン」とか「サヨナラの意味」をセトリに含めてくるのは、その憧れの大きさゆえなのだろう
若干主題とはずれるが「サヨナラの意味」はライブで誰がセンターやってもその奥にななみんを見てしまうから、今回のようにななみんを想起させるのがいい使い方かもしれないなあと思った

③実現しなかった理想

しかし2期生は憧れていた1期のように選抜でガンガン大活躍とはいかなかった
それでも2期生はそれぞれが武器を身につけて活躍の場を得たので、そのことはもう本人たちの中で消化し納得しているものだと思っていた
それだけに「13枚目で2期生が誰一人選抜に入れなかったこと」を語り、涙を堪えられない堀ちゃんは衝撃だった
その誰一人選抜に入れなかった「今、話したかった誰かがいる」を幻想的な白ライトをバックに歌っていた姿をみて、堀ちゃんが夢見た世界がちょっと垣間見えて泣けた

④2回目のアナスターシャ

その過程を経て見た2度目のアナスターシャは全く印象が違った
叶わなかったものに拘泥するのではなく、自分たちがもぎ取ったもので活躍するその姿に僕はリアルな強さを感じた
もちろん、最後に2期以外のメンバーが出てきたのは乃木坂らしいいい演出だった

⑤堀未央奈について

一般的にはアイドルって夢や希望を見せる職業なのだと思う
それだけに卒業ライブで叶わなかった夢を必死に断ち切り、新たな道に進もうとする姿を見せたのは頭を鈍器で殴られたかのような衝撃だった
しかし人間離れしていて何を考えているのか分かりにくい堀ちゃんが最後に見せた泥臭い姿に、どれだけ感動をもらったことか
そのボロボロになりながらも戦う姿に心底共感し、自分も頑張ろうと思えた

と本来は締めたいのだが、

  • なんでメンバーが感動的なこと言ってる中で花がいい香りって言い続けるんだよ
  • なんでアフター配信の最後の最後にラッパー風に「yo!」とかやってるんだよ

これきみの卒業ライブなんだぜ…

ただ思わず声あげて突っ込みたくなるくらい、意味わからないはちゃめちゃさもまた好きなのである
このブロック正直考察ではないが、堀ちゃんを推していて本当に良かった