全ツ2021

2021/11/21 真夏の全国ツアー2021 FINAL!東京ドーム公演Day2~高山一実卒業セレモニー

0.はじめに

いつからか「笑顔」という言葉を聞いた時、パッと思い浮かぶのがかずみんになっていた
円陣の1フレーズの通り、沢山の笑顔をくれたかずみんのこれからに幸多いことを願って
(願うまでもなく幸せになりそうなキャラクターではあるが…)

1.全体の感想

本編は昨日同様全国ツアー締めくくり、アンコールはかずみんの暖かさに溢れた良いライブだった
いつものようにポイントを絞ってライブの構成を振り返っていきたい
また今回は久々の現地観戦でリピート配信見ていないので、詳細あやふやな部分もあるがその分臨場感を伝えられればと思う

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
昨日同様、代表曲を詰め込んだかなり豪華なセットリストだったと思う

3.振り返りポイント

①『きっかけ』

本編は昨日同様人気投票で上位だった曲を披露した後、期生別楽曲・表題曲の披露後10周年に外せない楽曲を披露していく流れだった

新たな発見があったのは『きっかけ』前のMCだった
昨日は1期2期が10年間の思いを語っていたが本日は3期4期が未来を語っており、2日合わせると乃木坂のバトンを引き継ぐ儀式のようだった
その後の『きっかけ』は一人ひとりにパートが割り振られており、それぞれの積み重ねてきた歴史やこれから担う未来が見えるようで改めて良かったなあと思う

②変化

二日間を通して真夏さんのMCにこのワードが多用されていた
卒業メンバーが多くなってきだからだろう
それでも「今の乃木坂が最高でいたい」「変化しても信じてついてきてほしい」など強めのワードも多く、その必死感にファン目線では少し驚いた

③笑顔のアイドル、高山一実

『私の色』から始まったアンコールでは、かずみんが乃木坂を誰よりも楽しんでいたことがよく伝わった
MCで乃木坂時代がいかに幸せだったかが熱弁する横顔が印象的だった
そして「私はずっとアイドルになりたかったけど、乃木坂を知ってしまったために来世は乃木坂になりたい」という言葉は僕らまで嬉しくなった

それに続く『サヨナラの意味』はなるほどなと思う選曲だった
大好きだったアイドル生活に区切りをつける儀式として必要な曲だったのだろう
逆説的に乃木坂時代が本当に楽しいものだというのがここでも伝わる

ところで冒頭から私はかずみんのことを「誰よりも乃木坂を楽しんだ」と評している
しかし「誰よりも乃木坂を、つまりメンバーや関係者・ファンを楽しませた」のもかずみんだと言っても過言ではないだろう
そんな沢山の笑顔を生み出したかずみんがラストに歌った曲のタイトルが「泣いたっていいじゃないか?」なのは神様か秋元康のいたずらか
きついことがなかったわけないだろうに、それでも僕らの中に残るかずみんは笑顔で…

そんな笑顔のアイドル高山一実を僕らは決して忘れないだろう

④『日常』

ここからは本編の考察とはやや離れる
この曲ライブで見るたびに迫力が増している気がするが、特にこの2日間はすごかった
きぃちゃんの最後の表情とかもはやホラーかってくらいで、文字通りこの曲を懸命にパフォーマンスしているんだろうなと思った
それと同時にこんな感じの魔曲をいくつももつ欅坂はそりゃ魂削れるよねと思ったりもした

⑤スティックバルーン

実は今回コロナ入って初めての現地参戦だった
スティックバルーン楽しみにしていたのだが、結構使いどころに困るなというのが正直な感想だった
場所取る割には基本的ライブ中はサイリウムで手が埋まるし、音を出したい時にも拍手やクラップで事足りる
うまい使い方があれば誰か教えていただきたい

⑥ちょっと気になった点

最後にちょっと気になった点を書き記しておきたい
2日間良いライブ(特に今日のアンコールのかずみん卒業パートは)だったのだが、全体を通して「東京ドームでやる意味あった?」という感想を抱いてしまった

真夏の全国ツアーのラストという位置づけを優先して演出したのだろうが、それよりは東京ドームの特別感を優先した方が良いのではとも思ってしまった
そのくらいファン(少なくとも僕にとっては)東京ドームは大切な場所である
あと10周年というテーマは福岡公演でもあったし、おそらく来年のバスラでも使われるのでちょっとマンネリ気味だよなとも思う…

個人的には真夏さんが前回誓ったという「東京ドームリベンジ」とキーワードである「変化」を軸として、前回ドームから乃木坂に起こった変化を振り返っていく構成とか良かったんじゃないかなあと
前回ドーム以降に発売されたシングル(20th以降)でも披露されていないのがいくつかあるのも生かし切れてない気がする

⑦最後にただの感想

かずみんは乃木坂時代幸せを作ったのは僕らだと言った
「みなさんは幸せを作る天才」と
しかし僕らを天才にさせてくれたのはかずみんの暖かさだと思う

ワードセンスといい謙虚さといい、どうやったらこんな人になれるのだろうか…

2021/11/20 真夏の全国ツアー2021 FINAL!東京ドーム公演Day1

1.全体の感想

考察要素はほぼなかった気がするが、王道の良いライブだった
東京ドーム・結成10周年というだけで感動要素があるので、小賢しい演出する必要ないというのもあるかもしれない
かなり簡潔になってしまうが、いつものように演出を振り返っていきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
東京ドームということもあってか、代表曲を詰め込んだかなり豪華なセットリストだったと思う

3.振り返りポイント

①全体構成について

忘れかけていたが、そういえば全国ツアーのラストだったためそれを引き継いだ構成だった
福岡公演同様に人気投票で上位だった曲を披露した後、期生別楽曲・表題曲の披露後10周年に外せない楽曲を披露していく流れだった
特に1期2期のメンバー(真夏さん・きいちゃん・いくちゃん・新内さん・飛鳥)それぞれが10年間の思いを語り、『きっかけ』~『他人のそら似』と展開する本編ラストはストレートに感動した
あとは垂れ幕の文字を横読みすると「ありがとうございます」となる演出はニクイよね

②メンバーの入れ替わりについて

今回のライブではメンバーの入れ替わりについてかなり触れられていた印象がある

VTR「乃木坂46の顔触れはずいぶん変わった。それでも現在の彼女たちは輝いて見える。彼女たちが乃木坂46だ。」

真夏さん「メンバーは変わっていくけど、これからも乃木坂46をよろしくお願いいたします」

かっきー「東京ドームに立ち先輩方に憧れて入ってきたと思い出した。この乃木坂とこの景色を守っていきたい。」

きっとメンバーが変わりつつも、「乃木坂らしさ」は保たれていくということを伝えたかったのかな思う
実はこの「乃木坂らしさ」「世代交代」については、結構考えているので別記事で独立したトピックとして今後書いてみたい


2021/08/22 真夏の全国ツアー2021 福岡公演Day2~大園桃子卒業セレモニー

1.全体の感想

桃ちゃん卒業おめでとう!
ライブになるとスイッチが入ったようにキラキラした笑顔を見せてくれて、誰よりもアイドルだなあと思ってました
そんな桃ちゃんが見られなくなるのは本当に寂しいけど、幸せな生活を送ることを祈ってます
さていつものように今回も気になった演出を振り返っていきたい

2.振り返りポイント

①本編構成について

曲こそ一部を除き変わったものの、ライブ本編の構成はDay1同様アンケート上位の曲をやっていた
詳細はDay1の記事をご覧ください

②大園桃子について

3期生ライブで思ったことだが、3期生は「後から乃木坂になった者たち」だと思っている
3期のセンターである彼女はその喜びと苦しみを誰よりも知っているのだろう

MCで象徴的だったのは真夏やきいちゃんが桃子にかけていた「5年間いてくれてありがとう」という言葉だった
自分の方が長い期間いる先輩からかける言葉としてはやや不自然なように思えるが、それだけの苦悩を目の当たりにしてきたからこそありがとうという言葉につながったのだろう

またもしかするとこの苦悩はセットリストからも読み取れるのではないか
アンコールで演奏された『孤独な青空』『転がった鐘を鳴らせ!』はやや意外性のあるチョイスであったが、苦しさを歌った曲と考えれば納得がいく

これだけの苦悩を抱えつつ、乃木坂46に本当の意味でなってくれたことには感謝しかない
そして乗り越えた今、晴れやかな笑顔で「乃木坂46が大好き」と語っていた姿がとてもまぶしく映った

③やさしさとは

今回のクライマックスはこの曲だろう
何よりも飛鳥が語ったこの言葉が印象的である

「乃木坂も悪くないな」
桃子があの言葉を言った時の気持ちが痛いほどよく分かりました
あんなに近くにいたのに「乃木坂っていいな」って思わせられなかったのが心残りでした
力不足な先輩で本当にごめんね

ドキュメンタリーで「乃木坂も悪くないな」と答えていたのを見て私は少し安心していたのだが、まさかこんな裏側があったとは…
この裏に流れていた『やさしさとは』がいつもより心に響いたのは言うまでもない

④ 他人のそら似

ここからは本論とはかなりずれるが感想を続ける
どんだけこの曲にハマってるんだよと思いつつ、Day1に続き考えたことがあるので聞いてほしい

乃木坂の本質を突いた楽曲がなぜ『他人のそら似』というタイトルなのか
ふと疑問に思ったので語義を改めて調べてみた

他人のそら似
血筋のつながっていない者が偶然によく似ていること。

これは誰と誰が似ていると捉えれば良いのかと考えたのだが、メタ的に捉えるとメンバー同士なのではないか
そしてこれは顔つきというより雰囲気の話ではないか
乃木坂は優しい空気感を全員が共有していることに異論はないだろう

正直考えすぎな気がしなくもないが、ここまで考察を掻き立てること自体が名曲であることの何よりの証左だろう

⑤キャプテン問題

ここからは本当に本当に個人的な感想である
真夏さんが卒業した後のキャプテン誰にするんだろうとずっと思っている
巷では玲香ちゃん卒業の時から梅ちゃんが有力とされていたが、もしそれなら玲香ちゃん卒業の時にそのまま就任すれば良かったし何より真面目すぎて潰れそうと思わないでもない…

今回のライブを見ていて思ったのだが、僕は美月を推したい
人の心に刺さる言葉を話せるし、いい意味のゆるさ・突っ込みやすさが乃木坂のキャプテンっぽいなと思った
どうだろうか?

2021/08/21 真夏の全国ツアー2021 福岡公演Day1

1.全体の感想

まずは乃木坂10周年おめでとうございます!
お祝いにふさわしい素敵なライブでした
いつものように今回も気になった演出を振り返っていきたい

2.振り返りポイント

①全体の構成について

10周年記念ということで乃木坂の歴史を選抜・アンダー・期生楽曲で振り返っていき、アンコールでは乃木坂の歴史を語る上で欠かせない楽曲を披露していった
数ヶ月前までバスラをやっていたこともあり新鮮味はなかったが、エモくて良い構成だったと思う
ただここまで10周年前面に押し出しちゃうと来年のバスラどうするんだろうと思わなくはないが、そこは想像を超えてくることを期待したい

②主役が帰ってきた

さくらちゃんが涙ながらに強くなることをMCで誓った瞬間、舞台に主役が帰ってきたなと思った
乃木坂のストーリーは「内気な女の子が仲間を得て強くなる」だと思うのだが、生駒ちゃんとなーちゃんが卒業し飛鳥ちゃんが大人になった今その象徴となるべき子がいなかったように思う
(上記のストーリーは3期生ライブでテーマとなっていたように3期にも継承されているのだが、わかりやすく象徴となる子はいないよなあと)
『ごめんねFingers crossed 』前のMCはまさに乃木坂のストーリーの主役であることを宣言したかのように見えた
ストーリーの主役としてさくらちゃんを今後も応援していきたい

③『他人のそら似』

今回のライブで一番衝撃を受けたポイントである
もちろん振り付けが27枚のシングルを踏襲すること自体もエモさがあるのだが、10周年にふさわしい乃木坂の本質を突いた最高の楽曲だと思う

『他人のそら似』という楽曲名からはやはり『僕のこと、知ってる?』のこのラストフレーズを思い出す


「街に貼られたポスター 誰かに似てるような」

ほかにも自分のことがわからないというテーマ、ドキュメンタリーのエンディングや10周年記念など節目の楽曲とかなり共通点が多い
(アンサーソングかもしれないが、公式に発表がない限りはリスナーの聴き方を制限すべきではないかと思うのであえてこの言葉は使わないこととする)

ドキュメンタリーのエンディングで『僕のこと、知ってる?』を聞いた時は、正直なぜこの曲がドキュメンタリーのエンディングなのだろうと思ったのを覚えている
しかしこの『他人のそら似』と突き合わせたときぼくは初めて意味を理解できたように思う

「僕のこと、知ってる?」という問いかけの答えが『他人のそら似』のラストフレーズの「君は君だよ」だとしたら…
君と出会い認めあうことで自分は自分のままでいいと受け入れられた、乃木坂の本質を歌っているように聞こえる

乃木坂の本質を突いており、そして『僕のこと、知ってる?』にも意味を再付与していくなんて…
10周年に際してこれ以上ない素晴らしい楽曲だと思う
早く音源で聴き込みたい

3.所感

飛鳥ちゃんが秋元康の歌詞についてMCで言及してたけど、『他人のそら似』を聞いて改めてすごい人だなあと思った
こういう良い楽曲や演出も手伝って10年経って推しメン卒業しても、ファンは卒業できないんだよなあ