1.全体の感想

まずは乃木坂10周年おめでとうございます!
お祝いにふさわしい素敵なライブでした
いつものように今回も気になった演出を振り返っていきたい

2.振り返りポイント

①全体の構成について

10周年記念ということで乃木坂の歴史を選抜・アンダー・期生楽曲で振り返っていき、アンコールでは乃木坂の歴史を語る上で欠かせない楽曲を披露していった
数ヶ月前までバスラをやっていたこともあり新鮮味はなかったが、エモくて良い構成だったと思う
ただここまで10周年前面に押し出しちゃうと来年のバスラどうするんだろうと思わなくはないが、そこは想像を超えてくることを期待したい

②主役が帰ってきた

さくらちゃんが涙ながらに強くなることをMCで誓った瞬間、舞台に主役が帰ってきたなと思った
乃木坂のストーリーは「内気な女の子が仲間を得て強くなる」だと思うのだが、生駒ちゃんとなーちゃんが卒業し飛鳥ちゃんが大人になった今その象徴となるべき子がいなかったように思う
(上記のストーリーは3期生ライブでテーマとなっていたように3期にも継承されているのだが、わかりやすく象徴となる子はいないよなあと)
『ごめんねFingers crossed 』前のMCはまさに乃木坂のストーリーの主役であることを宣言したかのように見えた
ストーリーの主役としてさくらちゃんを今後も応援していきたい

③『他人のそら似』

今回のライブで一番衝撃を受けたポイントである
もちろん振り付けが27枚のシングルを踏襲すること自体もエモさがあるのだが、10周年にふさわしい乃木坂の本質を突いた最高の楽曲だと思う

『他人のそら似』という楽曲名からはやはり『僕のこと、知ってる?』のこのラストフレーズを思い出す


「街に貼られたポスター 誰かに似てるような」

ほかにも自分のことがわからないというテーマ、ドキュメンタリーのエンディングや10周年記念など節目の楽曲とかなり共通点が多い
(アンサーソングかもしれないが、公式に発表がない限りはリスナーの聴き方を制限すべきではないかと思うのであえてこの言葉は使わないこととする)

ドキュメンタリーのエンディングで『僕のこと、知ってる?』を聞いた時は、正直なぜこの曲がドキュメンタリーのエンディングなのだろうと思ったのを覚えている
しかしこの『他人のそら似』と突き合わせたときぼくは初めて意味を理解できたように思う

「僕のこと、知ってる?」という問いかけの答えが『他人のそら似』のラストフレーズの「君は君だよ」だとしたら…
君と出会い認めあうことで自分は自分のままでいいと受け入れられた、乃木坂の本質を歌っているように聞こえる

乃木坂の本質を突いており、そして『僕のこと、知ってる?』にも意味を再付与していくなんて…
10周年に際してこれ以上ない素晴らしい楽曲だと思う
早く音源で聴き込みたい

3.所感

飛鳥ちゃんが秋元康の歌詞についてMCで言及してたけど、『他人のそら似』を聞いて改めてすごい人だなあと思った
こういう良い楽曲や演出も手伝って10年経って推しメン卒業しても、ファンは卒業できないんだよなあ