9thバスラ

2021/05/09 乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE 3期生ライブ

1.全体の感想

「私たちが乃木坂だ!」
そう言わんばかりの乃木坂らしさ溢れる素敵なライブだった
まさか3期ライブで泣くとは思わなかった…

2.振り返りポイント

①ライブ前の3期生のイメージ

ライブを振り返る前に3期生のイメージについて話しておきたい
公演前、最も展開が読めなかったのがこの3期生ライブだった
堀ちゃん卒業という一大イベントがある2期はもちろん、1期が安定感・4期がフレッシュさを押した展開になるのが予想された 
しかし3期生は各個人としては魅力的だが、全体としてのカラーが見えなかったのでほかの期と比べた時見劣りするのではないかとやや不安だった
しかしこれは完全に杞憂であった
以下では気になったポイントを振り返っていきたい

②衣装パート

冒頭のVTRから序盤にかけては衣装をクローズアップした演出が印象的であった
最初はなぜ3期生ライブに入れたきたのか不思議だったが、3期生の衣装についての思い入れを聞くにつれて納得感が生まれた
ファンであった時期が長く、またメンバーとしても4年以上活動している3期生はどちらの視点からも衣装を見るとこができるのである
・ファン目線→久保ちゃん「私が愛した乃木坂らしさ。」
・メンバー目線→桃子「このグループにいるのも悪くないなと思った時に来てた衣装」
私は残念ながら衣装に疎いのだが、好きな人には刺さる演出だったと思う

③『白い雲にのって』

「誰一人欠けることなく今日のライブを迎えた3期生」というテーマはどこかで出てくるだろうと思ったのだが、こんなに綺麗な形で出てくるとは!
5thバスラの映像とのオーバーラップは、5thを見ていた身からするとエモすぎる…
これぞ配信であることを活かした神演出だと思う

④ほかの期の曲

『Out of the blue』『アナスターシャ』『Against』を披露していたのも印象的だった
特に後半2曲を歌い継いでいくのは大変過ぎると思う
それでも久保ちゃんのインタビューにもあったように、尊敬の念を持った後輩が受け継ごうとしている様子は本当に応援したい

⑤懐かしい感覚

3期生ライブを見ているうちにとても懐かしい感覚に襲われた
それはまさに私が見てきた乃木坂のライブのものだった
1期のメンバーがまだたくさんいた2015年頃からライブに行くようになって、そのころは現在ほど安定感はなかったもののとにかく熱量があったように思う

今日の3期生のパフォーマンスからはその熱量が伝わった
(補足しておくと昨日の4期ライブに熱量がなかったわけではない。ただ4期は熱量よりもわちゃわちゃ感を強く感じたので、3期ライブの方がかつての乃木坂の雰囲気に近いと感じた。4期は4期で好きです。)

セットリストが3期曲→乃木坂全体の代表曲と進んでいったのも後押しして、普通の女の子たちが乃木坂46になっていく過程を見ているようであった

1期が成熟しきった今、もう一度この感覚を味わえるとは!
確かに乃木坂らしさが継承されていることがビンビンに伝わったライブだった

⑥3期生とは

冒頭で3期生の期全体としてのカラーがわからないと言っていた
しかしラストの『思い出ファースト』を見て彼女たちの若かりし日々を思い出すとともに、その答えが少しわかった気がした

3期とは「乃木坂46になったものたち」なのである

1・2期が作り上げた乃木坂46にあとからなろうとするのは並大抵のことではないと思う
それを立派に成し遂げた彼女たちに最大限の賛辞を贈りたい

ただ残念ながら私は(というよりは多くの1・2期ファンもだろう)この過程に明るくない
そこでこの「乃木坂46になったものたち」というテーマで3期生のドキュメンタリーを見たいと思った
1・2期のサポートとかも描けて良い作品になると思うんだよな

⑦山下美月のブログ

私はライブ後に読んだのだが、ライブ前に上がった美月のブログがとっても示唆的であった

https://www.nogizaka46.com/s/n46/diary/detail/61478

「今回のライブ各期によって雰囲気が全然違うと思うのですが私たちは王道の継承なのではないかなと思っています」
「3期が入ってから乃木坂は~という声ももちろん聞いてきました それでもずっと乃木坂にこだわり続けてきた私達だからこそできるライブにしたいです」

ライブ前なら話半分に聞いていたと思うのだが、まさにこの思いが伝わるライブだった

⑧久保史緒里について

ここからは考察ではないただの感想なのだが、久保ちゃんの言葉のチョイス最高すぎる…
今日に限ったことじゃないけど、「私が愛した乃木坂らしさ。」とか『アナスターシャ』前のVTRでの言葉選びとか全ての言葉が美しすぎて鳥肌が立つ
こういう人になりたいな

2021/05/08 乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE 4期生ライブ

1.全体の感想

普通に楽しかったが、演出面ではややバスラの本質を外しておりモヤモヤするライブだった
1期と2期のクオリティが高かっただけに特に目立ったように感じる
ただ4期生らしさが随所に見られたのは良かったと思う

2.振り返りポイント

①バスラの本質

演出を振り返る前に前提として、私が考えるバスラの本質について話しておきたい
バスラとは「乃木坂の歴史を振り返る」ライブだと思っている
4期生の歴史を振り返るとき期待するキーワードをあげるのであれば、「乃木坂らしさの継承」「2年半の成長」といったところかと思う
以下、キーワードを中心にライブを振り返っていきたい

②乃木坂らしさの継承

序盤の関係深い先輩がセンターをつとめる曲のセンターを継承して疲労する演出は定番だけど良かった
・「逃げ水」(桃子→レイちゃん・あやめちゃん)
だが問題はその後の過去ライブ演出を再現するブロックである

先輩がやってきた演出をやるというコンセプト自体は良い
ただ下駄ップとか自転車で発電とかは乃木坂の歴史を振り返るうえで些末すぎるかと思う
それと同じことをやって「継承」というにはかなり安直すぎるのではないか
(本来自転車発電くらいネタに振り切った演出は私は嫌いではないのだが、少なくともバスラでやることではないかと思う)
そもそもこの継承というテーマは過去の4期ライブでもかなり使い古した感が強いので、もう少し軽めにしても良かったのかもしれない

③2年半の成長

高いパフォーマンスが求められる「日常」を披露するなど、2年半の成長を見せる演出もあった
パフォーマンスには正直疎いのでクオリティが高かったのか私には分からないのだが、個人的には成長の要素をもう少し厚くしてよかったのではないかと思う
パフォーマンス全振りの楽曲を増やすのが難しいのであれば、成長を描く演出とか丁寧なストーリーづくりがほしかった

④芽生え始めた4期生らしさ

当初はこのキーワードは想定していなかったが、ライブを見ていて一番強く感じたものである
かっきーがMCで言っていた「4期生の仲の良さ」、これこそが2年半で培ってきたカラーである
ほかの期も仲が良いのはもちろんだが、それに明るさが加わり全面に押し出した「わちゃわちゃ感」を強く感じるのは4期かと思う
そこを存分に見られたのがこのライブで最も良かった点である

⑤4期生らしさからの脱却

ただラストに垣間見えたのは、築き上げてきた4期生らしさとは別の側面であった
新曲「猫舌カモミールティー」は「I see…」「Out of the blue」から続くわちゃわちゃ感全開の曲ではなく、少し切なさを感じさせる可愛らしい曲であった
フロントにまゆたん、みゆちゃん、弓木ちゃんと綺麗めなメンバーが揃ったのは新たな側面を見せようとしてるのかなと感じた
(弓木ちゃんは喋るとドタバタ感が強いが…笑)
新たな側面を垣間見たことで、今後の4期生の進化をもっと近くで見ていきたいと思えるいい終わり方だったと思う

⑥沙耶香ちゃん

ここからは全く演出考察ではないが、ここが一番言いたいことかもしれない笑
ぶっちゃけさっきまで考えてた演出とかどうでもいいくらい可愛かった
なんでカメラに映るたびらあんなにえげつなく可愛いのだろうか
(そしてなぜ常にカメラ目線、嬉しいけど…笑)
切実にお小遣いあげたい気持ちになったので、YouTubeでスパチャありの配信とかしてほしい

2021/03/29 乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE 1期生ライブ

1.全体の感想

剥き出しのリアルな感情が感動を呼んだ昨日の2期生ライブとは一転、とても楽しくて幸せなライブであった
気になった演出のポイントを振り返っていきたい

2.振り返りポイント

①「『挑戦』から『成熟』へ」

ライブのVTRの中にあった言葉だが、まさにこのライブを表すのにふさわしい言葉だと思う
緩急がすごすぎる全員センター企画のようにファンが喜ぶであろうことを時に全力で、時におふざけを交えつつ楽しみながら披露する余裕はさすが10年戦士といった感想をもった
従来の乃木坂ライブで多かった「内気な女の子の成長」というテーマとは対極にある、完成度が高い成熟したエンターテイメントがそこにはあった

②「今」の乃木坂

もう一つ印象的だったのは徹底して「今」に焦点をあてたライブだったことである
卒業生に光を当てる演出はほとんどなく、成熟した現在の1期を描く演出はこれはこれですごく好きだった
2/23全体ライブの一期生パート(詳細は下記のリンクを参照)では卒業生に焦点を当てていたので意外であったが、両方を合わせて完成形の1期生ライブとなるのかもしれない
https://nogi-live.yamamemo.net/9th-year-birthday-live-all/

③幸せの理由

今日のライブはすごく幸せを感じるライブだったと思うのだが、その理由は彼女たちが「今」の乃木坂を好きというのが伝わってきたからだろう
ライブ本編を人数が少なくなってきた1期生と楽しみ、アンコールで後輩の楽曲を楽しむ姿が何よりも雄弁に「好き」を語っていた
そしてその「好き」は、言ってみればファンの僕らとかなり近い目線であった
それは彼女たち自身が第一線を退きつつあるからこその目線であり、一抹の寂しさはあるが…
それでも大好きな彼女たちと好きなものを共有できていること、こんなに幸せなことがあるだろうか

2021/02/23 乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE

0.はじめに

今日の1期生ライブを考察するにあたって2/23の全体バスラを振り返っておきたい
当時のTwitterでつぶやいた感想をもとに再構成し、記載します

1.全体の感想

バスラの本来の趣旨は乃木坂の歴史を感じることだと思っている
例年のような全曲披露ではなくなったが、逆に趣旨がわかりやすくなりとても良いライブだったと思う気になった演出のポイントを絞って振り返っていきたい

2.振り返りポイント

①3期生について

ライブは冒頭→各期パート→2020年振り返り→アンコールと進んでいったが、今回の肝はこの各期パートだったと思う
3・4期が見せる新しい乃木坂、最終章に入りつつある2期、貫禄の1期ととても流れが綺麗だった
ただ強いて言えば3期生は各個人は好きだが、期全体としてどういう物語として見ればいいのかがやや分かりにくかった
ほかの期は

  • 1期→内気な女の子が仲間を得て、強くなったという乃木坂のメインストーリー。現在は事実上エピローグ。
  • 2期→各メンバーが支え合いながら不遇を乗り越える乃木坂のアナザーストーリー。現在は堀未央奈卒業に向かう最終章。
  • 4期→新しい乃木坂。仲良しわちゃわちゃ感が強いキラキラアイドル。

として見ているのだが、3期も色が今後出てくるかな
3期のドキュメンタリーとか見たいなあ

②もういない人を見せる演出

8thバスラでまいやん&まっつんが手で7と3の指を作ったときにもっとこういうのを演出でやってもいいんじゃないかと思ってたが、今年かなり全面に出てきた
マネキンで液晶に卒業メンバーの映像が出てきたこととサヨナラの意味への流れは言うまでもないが、特筆すべきは狼に口笛よでアンダーメンバーまで想起させることだと思う
卒業メンバーすらも誰も忘れない乃木坂らしい演出だなあと思った
正直演出が素晴らしすぎてほとんど1期生のパフォーマンスは見れていないが、その分1期単独に注目ってことですね

③堀未央奈について

アンコールまで忘れかけていたが、今回が我が推しメン堀ちゃんのラストバスラだった
「そんなバカな」のラストで変顔したり、自由ではちゃめちゃな堀ちゃんが好きなことを再認識した
ごめんこれは演出の振り返りでなく、単なる感想ですね…

2021/03/28 乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE 2期生ライブ

0.はじめに

ライブを振り返っていきたいが、考察を始める前に
まずは堀ちゃん卒業おめでとう
そして本当にお疲れ様でした

1.全体の感想

しかし推しである堀ちゃんの卒業ということもあるが、想定を1枚も2枚も超える印象的なライブであった
ライブって基本「綺麗なもの」を見せると思うのだが(卒業ライブは特に)、リアルな剥き出しの感情が見える素晴らしいライブだった
堀ちゃん推しのためやや客観性を欠いた記述となるが、気になった演出のポイントを振り返っていきたい

2.振り返りポイント

①アナスターシャ

2期生が苦難を乗り越えて不可能と言われたバベルの塔を建てるMVが印象的なこの曲で始まったライブ
僕が言うまでもなく不遇と言われた時を乗り越え、現在はそれぞれが活躍している2期生だからこそ歌える楽曲である
それゆえに完全に清々しい気持ちで2期生の物語は大団円を迎えるものだと思っていた。この時点では。

②1期への憧れ

加入時期が離れている3・4期が憧れを抱いていることはよく話されているが、2期生も1期への憧れが強かったのだなと改めて実感した
「ハルジオン」とか「サヨナラの意味」をセトリに含めてくるのは、その憧れの大きさゆえなのだろう
若干主題とはずれるが「サヨナラの意味」はライブで誰がセンターやってもその奥にななみんを見てしまうから、今回のようにななみんを想起させるのがいい使い方かもしれないなあと思った

③実現しなかった理想

しかし2期生は憧れていた1期のように選抜でガンガン大活躍とはいかなかった
それでも2期生はそれぞれが武器を身につけて活躍の場を得たので、そのことはもう本人たちの中で消化し納得しているものだと思っていた
それだけに「13枚目で2期生が誰一人選抜に入れなかったこと」を語り、涙を堪えられない堀ちゃんは衝撃だった
その誰一人選抜に入れなかった「今、話したかった誰かがいる」を幻想的な白ライトをバックに歌っていた姿をみて、堀ちゃんが夢見た世界がちょっと垣間見えて泣けた

④2回目のアナスターシャ

その過程を経て見た2度目のアナスターシャは全く印象が違った
叶わなかったものに拘泥するのではなく、自分たちがもぎ取ったもので活躍するその姿に僕はリアルな強さを感じた
もちろん、最後に2期以外のメンバーが出てきたのは乃木坂らしいいい演出だった

⑤堀未央奈について

一般的にはアイドルって夢や希望を見せる職業なのだと思う
それだけに卒業ライブで叶わなかった夢を必死に断ち切り、新たな道に進もうとする姿を見せたのは頭を鈍器で殴られたかのような衝撃だった
しかし人間離れしていて何を考えているのか分かりにくい堀ちゃんが最後に見せた泥臭い姿に、どれだけ感動をもらったことか
そのボロボロになりながらも戦う姿に心底共感し、自分も頑張ろうと思えた

と本来は締めたいのだが、

  • なんでメンバーが感動的なこと言ってる中で花がいい香りって言い続けるんだよ
  • なんでアフター配信の最後の最後にラッパー風に「yo!」とかやってるんだよ

これきみの卒業ライブなんだぜ…

ただ思わず声あげて突っ込みたくなるくらい、意味わからないはちゃめちゃさもまた好きなのである
このブロック正直考察ではないが、堀ちゃんを推していて本当に良かった