1.全体の感想
まずはきいちゃん卒業おめでとう!!
きいちゃんの暖かさが伝わるとても素敵な卒コンだったのはもちろん、乃木坂史に残る名ライブだったと思う
それは軽く心に引っかかっていた「あの頃」の心残りを綺麗に昇華させてくれたからだと思う
以下ではいつものようにポイントを絞って振り返っていくが、2期生推しの私にはかなり思い入れがあるメンバーなのでそこは差し引いて見ていただきたい
2.セットリスト
こちらのサイトをご参照ください
アンダー曲を中心に、2期生曲・サンエト曲・ライブ定番曲を散りばめた構成だった
特にきいちゃんがアンダーだったころからのファンにとっては、かなり神セットリストなのではないか
3.振り返りポイント
①「あの頃」のアンダーライブのキラキラ感
VTRでもアンダー楽曲への思い入れを語っていたが、アンダー曲中心のセットリストだった
その選曲のおかげで1・2期生が中心だった「あの頃」のアンダーライブのキラキラ感を思いおこし、とてつもなくエモい気分になった
堀ちゃんがいて、まいちゅんがいて、蘭世がいて、みり愛ちゃんがいて、中田がいて、ひめたんがいて、もちろんきいちゃんがいた「あの頃」である…
アンダーメンバーが選抜にガンガン入ってきて、次は誰がくると考えるとわくわくした「あの頃」を思い出した
また彼女の卒コンがアンダーメンバーに囲まれる形になったのも納得感がある
きいちゃんは「あの頃」のセンターの最後の一人であり、きっとこのキラキラ感を醸し出せる最後の一人である
きっとこの空気に触れられたのは3・4期のアンダーメンバーにとってもかなり良い影響があるんじゃないかな
②「あの頃」の心残りの回収~2期生について
冒頭でも触れたが、「あの頃」から自覚なく僕らの心の中に残り続けた棘を綺麗に昇華してくれた名ライブであった
その棘の一つが2期生の物語である
本来2期生の物語は堀ちゃんの卒コンである2期生ライブで大団円を迎えたはずだった
ただ下記の記事でも紹介しているが、このライブは未練を苦悩しながら断ち切るようなかなり衝撃的なライブでもあった
2021/03/28 乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE 2期生ライブ
これはこれで2期生らしい良いライブ(というより私は乃木坂の中でもトップクラスに好きなライブである)であったのだが、決してめでたしめでたしという終わり方ではなかった
この心残りを解消してくれたのが今日のライブであったように思う
笑顔で言ってくれた「乃木坂の2期生でよかった」、この言葉でどれだけ救われたか
サンエト楽曲や『ゆっくりと咲く花』『バレッタ』と2期生の歴史をなぞり、最後は卒コンの定番『乃木坂の詩』で笑顔で締める
不遇と言われた2期生の物語をハッピーエンドの物語として再構成してくれて、2期生推しとしてこんなに喜ばしいことはない
余談ではあるが、2期生に少しエヴァンゲリオンに近いものを感じた
モヤモヤを残す終わり方を再構成するカタルシス…
これこそがこのライブが乃木坂史に残る名作である理由の一つである
③「あの頃」の心残りの回収~中元日芽香について
「あの頃」のもう一つの心残り、それは志半ばで乃木坂を去ることとなったひめたんについてである
今日のライブはもちろんきいちゃんの卒業ライブではあったのだが、一緒に「あの頃」のひめたんの思いも浄化してくれるようだった
というのもきいちゃんがめっちゃひめたんのこと意識させるのだ
最後のスピーチで「乃木坂46にずっと片想いをしていた」というひめたんの言葉を引用したり、アンコールに『君は僕と会わない方がよかったのかな』を持ってきたり、こんなの泣いちゃうよ
アンダーセンターとして単独の卒業ライブがかなわなかったひめたんの思いも報われたんじゃないかな
2022/3/26追記
ひめたんブログに以下の記載がありました
この記事を書いてる時点では一ファンの考察(ややもすれば妄想)でしかなかったけど、本当に心残り回収できたみたいでよかったです!
数年越しの回収。
鮮やかで、眩しくて、ちょっとジェラシーもありつつ、何より愛に溢れていました。これはあくまで妄想ですよ。
ひとりごとですけれども。私が忘れ物したまま途中下車した分もしっかり回収して、彼女が終着駅まで持っていってくれたような気がしました。
退いてからも心の片隅で引っかかるものがあって、何だろうと思っていましたがきっと未練だったのでしょうね。でもやっと自然に手放せた気がします。最大限のリスペクトを込めて。
引用:https://nakamotohimeka.com/s/m02/diary/detail/541?ima=4549&cd=blog
本当にお疲れ様でした。
④「あの頃」の心残りの回収~渡辺みり愛について
知ってか知らずか、きいちゃんはみり愛ちゃんの心残りも回収していたらしい
以下、みり愛ちゃんのInstagramストーリーからの引用です
「風船は生きている 披露する事はずっと日奈子から聞いてたけどいざ見たら泣いちゃったよ ファンの皆様、白いサイリウム本当にありがとうございます。それでも泣いた笑」
「私が卒業する時、残念ながら配信しかなかったので最後に見たい景色が見れなくて。だから今日日奈子が代わりに歌ってくれて白い素敵なサイリウムの景色を見れて嬉しかったです」
引用:https://www.instagram.com/miria.watanabe_official/
これについては私が多くを語るまでもないのでこのあたりで
⑤卒業ライブとしての評価
今回きいちゃんの卒業ライブなのに2期生やひめたんなど、ほかメンバーの思いを回収していくことが多かった
これは卒業ライブとしてはどうなのかという印象もあるかもしれない
しかし逆説的ではあるが、この形がきいちゃんの魅力が一番伝わる卒業ライブだったのではないか
正直今回の卒業ライブ、事前の期待はそれほどではなかった
ラスト『日常』は見どころとして考えられたが、きいちゃんが決してキャラが強いほうではなかったこともありそのほかの構成が読めなかったからだ
選抜メンバーがいないのも力を抜いているのかなとも邪推してしまっていた
しかし他のメンバーとの関係性に焦点を当てることで、きいちゃんの暖かさが本当によく伝わった
れのちゃんやたまちゃんら3期アンダーメンバーを支えてくれたり、すでに卒業したメンバーとの支えあいだったり…
本当にきいちゃんの良さが詰まった卒業ライブだったと思う
「忘れないでほしい」と言われるまでもなく、忘れられない卒業ライブである
彼女の人生にたくさんの幸せがありますように