アンダーライブ

考察:乃木坂46 34thSGアンダーライブDay3千秋楽 2024/1/27

1.全体の感想

いわゆるアンダーライブ感こそ薄かったと個人的には感じたが、これはこれでありというようなライブだった
後述するが、センターのアルノの新たな側面が見つかり大変良かったのではないか
実は今回現地観戦かつ結構な良席であったため、正直なところ推しが可愛いが感想の8割以上を占めているが、少しはまともに考察していきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください

後から振り返ると実にユニット曲を除く本編19曲中17曲がアンダー楽曲と、楽曲としてはかなりアンダー曲に振り切った構成だったのは驚いた
ほぼアンダー曲だけでライブを成立させるってよく考えるとすごいよなあ
それだけ良曲が多いということでしょう

3.振り返りポイント

①アンダーライブ感の薄さについて

こんなアンダー曲に振ったセトリ構成にもかかわらず、良くも悪くもいわゆる「メラメラ」「ギラギラ」といった言葉に代表されるようなアンダーライブ感はそれほど感じず個人的には選抜のライブと人数以外は差異がなかったように思う
(特に近年は選抜ライブ会場のキャパを絞っているのでなおさら)

思い浮かぶ理由としてはこんなとこだろうか

  • トロッコを駆使したり、楽曲リミックスやドラムパフォーマンスなど単純に歌やダンスで魅せるという以外のエンターテインメント要素があったこと
  • あやてぃーマスターのバー設定をはじめとした、寸劇に割と時間をとったこと
  • 上記の結果としてゴリゴリパフォーマンスで魅せるブロックが削られたこと(これはスタ誕ライブをはじめパフォーマンスで魅せるライブを最近見たことでこちら側がクオリティを求めすぎている可能性は否めない)
  • 34thアンダー曲の『思い出が止まらなくなる』の楽曲自体がいわゆるアンダー楽曲の曲調と180度違う

そもそも選抜-アンダー間の流動性があまりなくなっている現状を鑑みると、初期の悔しさをぶつける場としてのアンダラと現在のアンダラはもはや別物としてとらえるのが正解なのかもしれない
実際にアンダーライブらしいと感じるアンダラは久しく見ていない気がする

②中西アルノについて

散々アンダーライブらしくないと書いてきたが、実はこと今回に限ってはこの内容で良かったのではないかと思う
語るうえでキーマンとなるのが、座長・中西アルノである
個人的には今回のアンダラは言ってしまえばアルノのためのライブといっても良いほどだと思っている

思えば彼女にとってはなかなかハードな二年間であったように思う
類まれな歌唱力を持っていた彼女はパフォーマンスを武器に、乃木坂をぶっ壊す刺客としての役割を与えられた
※詳細な考察は下記の記事を参照
・2022/2/23 10th Anniversary 乃木坂46時間TV スペシャルライブ
その後のアンダーライブやスター誕生ライブでも圧倒的なパフォーマンスを武器に見せ場をつくってきた2年間だったように思う

それゆえに彼女=パフォーマンスのイメージが強くついてしまった
もちろんこれ自体は悪いことではないのだが、少なくとも私は彼女のパーソナリティをあまり深く知る機会が多くなくなってしまった

今回座長に抜擢された割にパフォーマンスで魅せる機会は決して多くなかったように思う
むしろジコチュープロデュースのコーナーや『〜Do my best〜じゃ意味はない』があったあたり、前回の方が見せ場は多かったのではないかとすら覆う
逆に解釈すればパフォーマンスに逃げることを許さない構成だったのが今回のアンダーライブであったように思う

そのため彼女は自分の言葉で伝えるしかなかった
正直思ったよりもつたなく、飄々としたイメージとは全く違ったがボロボロになってでも乃木坂が大切であることを伝える彼女の気持ちだけはよく伝わったと思う

アルノがいい意味でパフォーマーでなく、アイドルに生まれ変わる瞬間を見られたことがこのアンダラの何よりの収穫だったように思う

③今後のアンダーライブについて

今回のアンダーライブはこれはこれで良かったという感想を私は持っているが、かつての熱さとは性質を異にするアンダーライブは今後どのように展開していくのかは気になるところである
アルノは前回の史上最大のアンダーライブというキャッチフレーズにかけて「史上最高を更新し続ける」と思いのたけをぶつけていたが、どのように選抜のライブと差別化し勝負をしていくのだろうという疑念は残る

ただもしかすると今回のアルノのためのアンダーライブというのはフラッグシップとなりうる事例かもしれない
アンダーライブは少人数なので今回アルノにスポットライトを当てたように座長に徹底的に寄り添うライブというのは一つの解となる可能性はある

いずれにせよ熱さだけを求めるアンダーライブから変化していくのではないかと私は考察しており、今後とも注視していきたい

考察:乃木坂46 33rdSGアンダーライブ横浜アリーナDay1 2023/9/29

1.はじめに

この記事はDay3のアフター配信でジコチュープロデュースを見たまとめとして書いています
そのためDay1のジコチュープロデュースと、3日間通したジコチュープロデュースの振り返り記事となりますのでご了承ください

なおDay2以降の記事は以下にまとめています
こちらはジコチュープロデュース以外もまとめているので、良かったら読んでやってください
・考察:乃木坂46 33rdSGアンダーライブ横浜アリーナDay2 2023/9/30
・考察:乃木坂46 33rdSGアンダーライブ横浜アリーナDay3千秋楽 2023/10/1

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください

3.振り返りポイント

①Day1ジコチュープロデュースについて

まさかアフター配信でDay1のジコチュープロデュースをフルで見られるとは思わなかった、ありがたい…
せっかくなのでDay1のものもひとりひとり振り返っていきたい

冨里奈央『水玉模様』『好きになってみた』
現役高校生のフレッシュさを生かした『水玉模様』と可愛いに全振りした『好きになってみた』の2曲だった
個人的にはこのくらい振り切った構成は好き
あとMCでも触れられてたけど、なおなおの声はかなり武器だね
歌が特別上手いというわけではないんだけど、聴き心地がよくて思わず聞き入ってしまう

阪口珠美『サヨナラ Stay with me』『深読み』
特技のダンスを生かした2曲
『サヨナラ Stay with me』は海外MV的な可愛らしさを目指していたらしい
(可愛いとは思うけど、筆者が見識なないのでイマイチわからず…)
『深読み』の妖しい雰囲気は流石大ベテランといったところ

黒見明香『忘却と美学』『あんなに好きだったのに』
『忘却と美学』くろみん真夏さん好きすぎるでしょ…笑
それでも11thバスラのこの曲を見て、私も真夏さんみたいにグループを守れる人になりたいという感想を持ったというのは素敵すぎる
『あんなに好きだったのに』の低音ボイスは今まで意識してなかったけど、確かに特徴的な声で格好良かった
マイクパフォーマンスは流石だったんだけど、なんかハマりすぎてて初挑戦には見えなかった…笑
とはいえ似合ってたし、需要をうまくとらえた選曲だと思う

吉田綾乃クリスティー『立ち直り中』『17分間』
『立ち直り中』はお姉さんとしてはまり役過ぎる
もはやジコチュープロデュースにあやてぃーを当てはめた時、なんとなくこの曲やる気がしたくらい
そしてそこからの『17分間』は落差がありすぎるのよ…
それでも5期生の中に混ざっても何ら違和感がないのが不思議
最後の過剰アピールで5期生困らせてでんちゃんに突っ込まれるという茶番まで含めて、需要を完璧に理解してる当たり流石だなあと思った

②3日間を通してのジコチュープロデュース振り返り

以下では3日通したジコチュープロデュース企画全体を振り返っていきたい

総じて需要をとらえたり、新たな一面を見せようとした良い企画だったと思う
実際に私もなおなおの聴き心地がよい声やあーやのピアノ弾き語りをはじめ新たな魅力に気づくことができたし、あやてぃーやアルノのチョイスには流石需要を捉えてるなあと唸った

ただ個々人レベルで見るとかなり良かったものの、全体最適を図った時にもう少し茶番に振ったものがあっても良かったんじゃないかなあとは思う
かつて全国ツアーでまいちゅんがやった『大人への近道』やさゆりんの『命の真実』くらい振り切ったものが1~2個くらいあっても良かった気がする
(余談だが、こういうバランスをうまくとっていたのが9thバスラの1期生ライブだったので要求水準は高いができないものではないと思っている)
アンダーライブらしさということでパフォーマンスにフォーカスしたのかもしれないけど、後半でばっちり伝わるのでショーとしてのクオリティを上げる観点ではもう少しバランスとってもいいかなと思うのだがいかがだろうか

考察:乃木坂46 33rdSGアンダーライブ横浜アリーナDay3千秋楽 2023/10/1

1.全体の感想

昨日も見ていたから内容はある程度知っていたけど、それでも熱くなれる良いライブだった
以下いつものようにポイントを絞って振り返っていきたい

なお昨日と被る部分については省略するので、良かったらこちらも読んでやってください
・考察:乃木坂46 33rdSGアンダーライブ横浜アリーナDay2 2023/9/30

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください

詳細は昨日の考察記事に譲るが、熱さと緩さのバランス感がとても良くツボを押さえたセットリストだったと思う

3.振り返りポイント

①ジコチュープロデュース(3日目)について

今回一番特徴的な演出はジコチュープロデュースだった
昨日同様、一人ひとり感想を書き残しておきたい
なおアフター配信で1日目のジコチュープロデュースも見ることができたので、こちらは別記事でレビューをアップしたい
※追記:以下記事にジコチュープロデュース全体の振り返りとともにアップしました
・考察:乃木坂46 33rdSGアンダーライブ横浜アリーナDay1 2023/9/29

小川彩『悲しみの忘れ方』『スカウトマン』
やはりこの子はスーパーアイドルだなと思わざるを得ない
『悲しみの忘れ方』はまさかのピアノ弾き語りで、しかもめちゃくちゃ上手だった
『スカウトマン』のヒップホップダンスは経験者だけあって流石
これだけハイクオリティなのを2つもやっているのに、可愛い系も正統派バキバキダンスもできてしまうので末恐ろしい
あーやの魅力は2曲では語れないので、もっともっと見たいと思ってしまった

向井葉月『不眠症』『僕が行かなきゃ誰が行くんだ?』
自分でも言及してたけど、葉月ちゃん本当にダンスうまくなったよなあ
7年間の成長というか重厚感を感じるとてもよいパフォーマンスだった
あと『僕が行かなきゃ誰が行くんだ?』って基本的にはコールがない曲だと思うんだけど、葉月ちゃんのソロで声が震えてしまったときにコールが自然発生してた
これはとても良いコールだなあと感じたので書き記しておく
そもそも特技のギターを封印して、ダンスと歌のみにフォーカスしたことがナイスチャレンジだったと思う
(おそらくいろはちゃんに譲ったんだろうと予想する)
本当にいい子だなあと思うし、応援したくなるよね

中西アルノ『〜Do my best〜じゃ意味はない』『命は美しい』
2曲とも大胆アレンジと圧倒的歌唱力で中西アルノの世界観を築いていた
方向性としては近しいんだけど、これぞ中西アルノという感じなので無理にほかのことをやる必要もないと思う
ただ存在感があまりにも圧倒的すぎるので、今後どうグループとして活かしていくかが結構難しい
うまく生きる場所を作れれば、乃木坂がもう1段階上に行けるくらいの爆発力があるのでどうにかしたい

佐藤璃果『ゴルゴンゾーラ』『ぐるぐるカーテン』
二曲とも可愛いに振り切ったプロデュースだったが、りかちゃんはこの方向性であってると思う
ハロウィン仮装も季節性あって◎
ただ方向性がなおちゃんのジコチュープロデュースとやや被るので、もっとカオス感とか出たら個人的にはもっといいのかなあと思ったりもした

松尾美佑『転がった鐘をならせ!』『大人たちには指示されない』
大トリはもちろんみゆちゃん
個人的に肝は『転がった鐘をならせ!』だったと思う
このアンダラで格好良いパフォーマンスができるのは十二分に伝わったので、弾ける笑顔という別の魅力をアピールできたのはとても良かった
『大人たちには指示されない』に関しては、もはや見る前から約束されている勝利感があった
とはいえ3期生曲を披露するのはレアなので、やっぱり見られてよかったとは思う

余談だが、作戦会議のVTRで後ろのホワイトボードに「松尾、1曲全部アクロバティック」と書いてあったけどいくらなんでもハードすぎるでしょ…笑
いや、見られるもんなら見たいけども、、、

②『日常』前の演出について

昨日触れ忘れたが、『日常』の前にアンダーライブとは何かをメンバーが答えていく演出があった
声が徐々に重なっていくところや光や効果音含めてこれ自体めちゃめちゃ格好良かったのだが、これから一番盛り上がるところに入っていく転換点としてかなり効果的な演出だったと思う
地味に見えるけど、こういうの見ると演出家ってすごいなあと思う

③『口ほどにもないKISS』

半分余談なのだが、この曲王道アイドルソングだしもっと盛り上がっても良いのでは…?
昨日現地でも割とコールまばらだったし、今日の配信でもそんな様子が伝わった
コロナ期真っただ中の楽曲はコールが確立されていないから、難しいんだけどなんとかならないかなあ

④松尾美佑について

最後に今回の座長について触れたい
全国ツアーのアンダーブロックから今日のアンダラ千秋楽まで、ずっと引っ張ってきたからまずは本当にお疲れ様でした
事あるごとにこのブログでも触れてきたけど、本当にこの夏の彼女は魅力に溢れてた

今日のスピーチでどんなことを話すんだろうと思っていたが、非常にさっぱりとした顔でニコニコ語っていたのが印象的だった
史上最大のアンダーライブをやり遂げた達成感と仲間への感謝からくるものなのだろう
個人的にはすごく好感が持てた

ただし評価としては少し難しいかもしれない
彼女は終始ニコニコなこともあって、頼もしく強そうに見える側面もあったと思う
乃木坂で人気が出る子って何かしらの庇護欲を掻き立てる要素があるんだけど、ファン層に刺さらないかもしれないという懸念が少しある
そういう意味ではすこし弱さも見えた昨日のスピーチの方が内容的にうけるかもなあと、ちょっともったいなくも思った

とはいえ松尾のバキバキダンスとニコニコ笑顔はアイドルの一つの究極形態だと思う
最強アイドルがひとり生まれた瞬間を目撃できたことに感謝して、筆を置きたい

考察:乃木坂46 33rdSGアンダーライブ横浜アリーナDay2 2023/9/30

1.全体の感想

思わず今日が千秋楽と錯覚するくらい、充実したライブだった
全国ツアーのアンダーブロックもかなりレベルが高かったのでハードルは相当に上がったと思うが、それを悠々と超えてきた印象がある
以下いつものようにポイントを絞って振り返っていきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください

アンダー曲に始まり、帰ってきたジコチュープロデュースや全体曲アレンジを挟んで再度アンダー曲に戻っていく構成で、後述するがかなりツボを押さえたセットリストだと思う

3.振り返りポイント

①セトリについて~選抜・アンダー成分の融合

今回のセトリについて、かなりバランスがよくて満足が高かった
その要因は全体ライブに近いお楽しみ成分と、いわゆるアンダーライブらしさがバランスよく共存していたからだと思う

まず前者については、かつて全国ツアーでやっていたジコチュープロデュースをアンダーライブで再度取り入れたり、緩めのVTRが挟まれたりというのがわかりやすいところだろう
ゴリゴリのアンダーライブもいいけど、こういった箸休め要素があったほうが緩急ついて個人的には見やすかった
あとは『Route246』で見られた大胆アレンジも、いままでのアンダーライブではそんなに見なかった印象だがアルノちゃんの圧倒的な歌唱力もあって心が震えた

とはいえ全国ツアー的なお楽しみ成分全振りではなく、アンダーライブらしさをきちんと味わうこともできたライブだった
過去を振り返ると、31stアンダーライブもかなり全国ツアー的な要素が強かったライブだったと思う
・考察:乃木坂46 31stSGアンダーライブ(アンダラ)横浜公演千秋楽 2022/12/19
しかし比較に出すのは悪いが上記考察記事にもあるように、個人的にはアンダーライブならではの熱さが感じられずやや消化不良感を残したライブだった

ただ今回はアンダーライブらしさもびんびんに感じられた
最初と最後の重要なところを激しめのアンダー曲で盛り上げていく感じとか、スピーチも思いがこもっていてとても良かったと思う

なんなら今後この形式をアンダラの型としても良いくらいに感じている

②ジコチュープロデュースについて

今回一番特徴的な演出はジコチュープロデュースだったと思う
これについては各日現地に行かないとフルで見られないことが予想されるため、一人ひとり感想を書き残しておきたい

奥田いろは『君は僕と会わない方がよかったのかな』『Rewindあの日』
一人目はいろはちゃんだった
特技のギターを生かした弾き語りでの『君は僕と会わない方がよかったのかな』は透き通った声でとても良かったし、後述するあーや・なおちゃんとの雰囲気にはちょっと涙すら出た
『Rewindあの日』で見せた妖艶な表情もいい意味のギャップがあった
やっぱりこの子スペック高いなーと思った

佐藤楓『釣り堀』『月の大きさ』
でんちゃんといえばダンスだよなあと改めて思った2曲だった
『釣り堀』のコンテンポラリーダンスは少し意外だったけど、こんなこともできるんだと幅をみられた
あとほんとになあちゃん好きなんだなあと伝わる選曲なので、そこも◎
もう一曲の『月の大きさ』はイメージ通りのバキバキダンスで流石でした

矢久保美緒『醜い私』『甘いエビデンス』
格好良い系と可愛い系でふり幅を見せられたと思う
なかなか披露される機会がない曲なので、選曲含めてセンス良いなと思った
あとはやっぱり『甘いエビデンス』でオリメンの「親友」とおそろいの指輪をつけて出たのは、感涙ものですよね
はよ戻ってきてくれ…、二人のトークが聴きたいのよ

清宮レイ『そんなバカな・・・』『アナスターシャ』
まずは堀ちゃん推し目線だけど、本当に選曲有難う!
まあそんなことは特に意識はしていないんだろうけど、それでもうれしかった
『そんなバカな・・・』はレイちゃんにこの上なく似合ってた、というか今の乃木坂でもレイちゃんにしかできないはっちゃけたパフォーマンスだったんじゃないかな
『アナスターシャ』の英語詩は失敗してしまったようだけど、この曲は何度でも立ち上がって強くなった人たちの曲なのでレイちゃんもいつか立ち上がってほしい

③5期生の成長

以下個別メンバーを掘り下げていくが、今回は取り上げたいメンバーが多すぎて困る…
挙げられなかったメンバー含めて全員魅力的だったのよ

その中でも今回は5期生の成長と変化を感じたライブだった
32ndアンダラでは先輩たちのパフォーマンスが圧巻だったこともあるが少し見劣りする面もあったのだが、今回はバッチリ仕上げてきてた
中でもアルノの『Route246』は楽曲のイメージかなり変えるくらいのアレンジを完全に自分のものとしていて、やっぱりすげえなあと
あとあーやはカッコイイ系から可愛い曲までハイレベルにこなしていて、弱冠16歳にしてさすがスーパーアイドルだと思ってしまった末恐ろしい…

あとはかなり乃木坂らしいパフォーマンスにもなってきたなと思う
『君は僕と会わない方がよかったのかな』であーや・なおちゃん・いろはの三人が見つめあう優しい空気感、これこそがパフォーマンスにおける乃木坂らしさの体現だと思った
きっと先輩たちともかかわってよい時間を過ごせたんだろうな

こうなると選抜組を含めて今こそ5期生ライブが見たいな

④佐藤璃果について

璃果ちゃんってどちらかというとパフォーマンス苦手なイメージがあったのだが、今回表現力がかなり上がっていて魅せられた
特に『ここにいる理由』の不気味な笑みは、オリメンの万理華ちゃんの不思議な表情とは別解釈だけどとても魅力的だった

⑤吉田綾乃クリスティーについて

あやてぃーが頼られているのはよくメンバーから発言で出てきていたんだけど、今日のMCでその一端に触れたように思う
葉月センターの『Against』や『Under’s Love』について、「乃木坂が好きで入ってきた子がいま大事な曲のセンターを背負っているのが嬉しいし誇らしい」というような発言をしていた
これこそ我々が伝えたかった事そのものだし、あやてぃーよく言ってくれたと思った

こういう愛をもって周りを見て、かつ高い言語化能力をもっているあたりが彼女が頼られている理由なんだろう

⑥松尾美佑について

今日配信が入っていていなかったのを残念に思うくらい、今日の松尾は魅力的だった

『日常』『踏んでしまった』のところはいろんな言葉を尽くして伝えてもなんか陳腐化してしまいそうなので、あえてはふれない
夏のツアーで何度もみた松尾センターなのに、見飽きない魅力があった

そしてパフォーマンスはもちろんのこと、今日の松尾のMCは大変心に刺さった
「史上最大のアンダーライブと言えば聴こえは良いけど、プレッシャーでもあった」
「座長を務めた先輩たちをみて、自分が引っ張らないといけないと思ったができなかった」
「それでもみんなが助けてくれた」

決して饒舌とは言い難かったが、それでも思いは良く伝わった
あの何考えているのかわかりにくい松尾が自分の言葉で伝えようとしたことに、本気で支えたいと私に限らず誰しも思ったんじゃないかな
これはおそらくアイドルに一番必要な資質なので、もしこのスピーチが全国に届けられてたらめちゃくちゃ人気出ていたと思う
それだけに今日配信がなかったことが悔やまれる…

それでもこの夏からアンダラにかけて、一番と言っていいほど魅力的でキラキラしていた
配信もある明日の千秋楽で天下を取ってくれ、松尾美佑

(まず見ないだろうからどうでもいいんだけど、松尾さんこの書き方痒くて嫌いそうだな…笑)

考察:乃木坂46 32ndSGアンダーライブ東京ガーデンシアターDay2 2023/4/27

1.全体の感想

熱くていいライブだったな

大阪公演で一度見ているので驚きこそなかったが、素直にそう思える良いライブだった
以下ではいつもの通りポイントを絞って、振り返っていきたい

なお大阪公演の記事で触れたところは今回は割愛する
良かったら以下の記事も読んでやってほしい
・考察:乃木坂46 32ndSGアンダーライブ(アンダラ)大阪公演Day2 2023/4/9

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
Wアンコールの『ロマンスのスタート』を除いて、大阪公演と地方公演と同じセトリだった
サプライズ感はないが、その分クオリティで勝負する構成で良かったと思う

3.振り返りポイント

主要なところはすでに大阪公演の記事で触れているため、かなり簡潔ですが今回新たに感じたことを書いていきたい

①アンダーの多様性

今回、アンダーの顔触れは結構大きく入れ替わった
その結果か、かなりパフォーマンスの幅が広がったと思う

従来のアンダラらしい熱くて激しいパフォーマンスを軸としつつも、はじけるような笑顔やしなやかな繊細さ、今日気すら感じる表現力やある種のセクシーさ、メンバー巻き込んではしゃぐ自由人(主にでんちゃん)やあーやの歯を触るサイコ感(主にてれぱんアルノ)まで各人の個性が爆発していたように見えた
きっと先輩後輩関係なくノビノビとパフォーマンス出来て、充実したアンダーライブ期間だったんだろうなというのがうかがえた

②林のスピーチについて

今日のハイライトは本編ラスト前の林のスピーチだった
ニュアンスとしては以下のイメージだった

「アンダーライブは私たちの魂を届ける場所」
「皆さんも大変なことがあると思うんですけど、今だけは楽しんでいってほしい」

正直特別なことを言っていたわけではないと思う
それでもこの言葉はズシリと心に響いた
きっと彼女のアンダラ期間の活躍ゆえだろう
ファンと同じようにアンダラを大切にしてくれていることがやはり嬉しかった

③『誰よりそばにいたい』

林のスピーチに続くこの曲の落ちサビで、理々杏と林が歌っていた時ダブルセンターの意味が分かった気がした

互いをいつくしむようなその目線は、まさに愛に満ちた美しい世界の体現だった
そして3期と4期が手を取り合って乃木坂を引っ張っていってほしい、それこそがこのWセンターに込められた思いだったのだろう

考察:乃木坂46 32ndSGアンダーライブ(アンダラ)大阪公演Day2 2023/4/9

1.全体の感想

立場が人をつくる

よく聞く言葉だが、この言葉がしっくりくるライブだったと思う
そのくらい引っ張っていく立場の3〜4期の気合いをひしひしと、いやビシビシと感じた

千秋楽の配信があるなら、残り4公演を終えた彼女たちの姿をまた見たいとすら思う
以下ではいつもの通りポイントを絞って、振り返っていきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
最初のブロックはエモかった
3・4期が初参加のアンダー曲、5期はアンダーのはじまりの曲『左胸の勇気』を歌うのは良演出だった
ほかにはセトリで目立つ部分はなかったけど、パフォーマンスと相まって良いアンダラだったと思う

3.振り返りポイント

①立場が人をつくる

冒頭で述べた、立場が人をつくるということの真意を話して行きたい

31stのアンダーライブを私は真冬の全国ツアーと評していた
詳細は以下の記事に譲るが、アンダーライブらしい熱量というよりは全体ライブに近い雰囲気を感じ取った
(公演数が多いので仕方がなかった部分もある)
・考察:乃木坂46 31stSGアンダーライブ(アンダラ)横浜公演千秋楽 2022/12/19

今回も東名阪回るということで公演数は多い
しかもアンダラ初参加の5期生もいる
条件は厳しいままなのに、今回の方がずっとアンダーライブらしくて僕は好きなライブだった

要因はやはり立場から生まれた責任感だったように思う
グループの一時代を1・2期生がいなくなり、3期生は一番上の世代となった
最近の3期のパフォーマンスには目に見張るものがあったが、今回は一段とキレキレだった
誰かひとりを選ぶのも難しいが、例えば『音が出ないギター』のりりあちゃんは冒頭のソロ歌唱には引き込まれたし、ダンスも小さな体かぶっ壊れるんじゃないかというくらいエネルギッシュだった
選抜入りできなかったり、入ってもすぐにアンダーになったり、病気を抱えていたりなど個々に思うところはあるだろうに仕上げてくるあたりがこの人たちに任せておけば乃木坂は安泰だなとすら思う

また4期生も後輩が合流して目つきが変わったように思う
ついていくだけではなく、自らが後輩を引っ張っていくんだという気概を感じた
例えばMCでみっちゃんがずっと動画見て研究してると言ってたが、それも気持ちの現れだろう
実際にダンスはダイナミックになり、特に『嫉妬の権利』は一段も二段もレベルアップした姿だったと思う
磨かれた技術に魂も宿った、彼女たちが今美しい

5期生もほとんど踊ったことのない曲をよりやり切ったと思うし、随所に輝きを放っていた
とはいえポテンシャル高い彼女たちならまだまだやれるだろうと思ってしまう
さあ次は君たちの番だ

②その他の見どころについて

その他の見どころを簡潔に振り返っていきたい

林瑠奈『ショパンの嘘つき』

30thまでのアンダラを見ていて林のセンターは一度見てみたいと思っていたが、どの曲も想像をはるか上超えてきた
その中でも鳥肌ものだったのがこの曲だ

センターとしてパフォーマンスしたこの曲だが、ソロ部分もかなり多かった
特にラスサビ前のソロは、感情がセーブできず狂っていく主人公そのものだった

私は1人で雰囲気を変えられる人がスターなのだと思う
そういう意味ではこの日の彼女は間違えなくスターだった
10年以上乃木坂を見てきているが、純粋にパフォーマンスという意味ではトップクラスの衝撃だったかもとすら思う…
東京公演千秋楽あたりでどうにかこのパフォーマンスの映像を世に残してほしい

清宮レイ『自惚れビーチ』

彼女も1人で雰囲気を変えられる、スターなんだと思う

絢音ちゃんセンターのこの曲はツンデレ感あって似合っていたが、レイちゃんセンターになるとガラッと弾ける笑顔で明るさ100パーセントとなった
今までのアンダーではあまり見たことのないパフォーマンスだったので、新しい風が吹いた気がしてとても良かった

小川彩『もしも心が透明なら』

5期の中で目立っていたのは彼女だった
スター誕生ライブの頃から可愛らしい雰囲気とパフォーマンス力のギャップに定評があったが、今回も破壊力抜群だった
この曲のセンターに立つ彼女はとても高校生には見えなかったし、色気すらあった
一方でニコッと微笑んだ時は年相応(下手するとそれ以下?)の可愛らしさがあって、完全にノックアウトされた

いつか乃木坂のセンターに、彼女が立っている世界が見たい

冨里奈央

特にどの曲というわけではないが、ずっとニコニコしてて彼女らしい雰囲気の良さが伝わってきた

ガチガチだったスター誕生ライブから見てきた人なら共感してもらえると思うが、人ってこんなに成長するんだと思った
これこそがアイドルを応援する一つの醍醐味なんだろう

③もっと熱くなれよ、アンダーライブ

今回からアンダラで声出しが解禁され、よりその熱さに磨きがかかったように思う
一方で私も含めてだが、アンダー曲ってあまり全体ライブでやらないのでコールを忘れがちになる

これは個人的な意見だが、アンダーライブの熱狂は観客も前のめりになってつくるものだと思う
だからこそセトリを予習して、コールガンガンしていってほしい
観客は一番広いところでもツアーの半分もいないわけだし、その分声出して彼女たちに愛を伝えてほしい

そしてこのライブでは『マシンガンレイン』『錆びたコンパス』なども披露された
この光景を彼女たちにも見せてあげたかった…
声出しなしのアンダラで卒業となった彼女たちへの想いも込めて、どうか叫んでやってほしい

まだまだできるという思いを込めて
もっと熱くなれよ、アンダーライブ

考察:乃木坂46 31stSGアンダーライブ(アンダラ)横浜公演千秋楽 2022/12/19

1.全体の感想

真冬の全国ツアーを思わせるライブだったように思う
詳細は後述するが、まずは皆さん結構な公演数お疲れ様でした
いつものようにポイントを絞って振り返っていきたい

なお今回私は配信で鑑賞、かつ横浜千秋楽以外は見られていない
そのため現地勢としては違う反応があるかもしれないが、そこは差し引いて見ていただきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
後述するが結構意外なセットリストだと私は思った
ネットを見る限り評判良さそうだった

3.振り返りポイント

①真冬の全国ツアー?

冒頭で少し話していたが、真冬の全国ツアーを思わせるライブだったと思う
もちろん5都市を回ってたというのは大きいのだが、セットリストも全国ツアー寄りだったと思う
なおツアーのイメージは下記の記事を参考にしていただきたい
・考察:乃木坂46 真夏の全国ツアー(全ツ)広島公演Day1 2022/7/23


具体的には

  • セトリが「代表曲→ユニット→リミックス楽曲系→代表曲」(今回はアンダーライブなので、代表曲はアンダー曲を想定)と進行
  • 全国ツアーでよくやる曲のアレンジが結構多い。演出もアンダーライブにしては豪華。金かかってるなあと思った。
  • クリスマスなど季節感入れたコーナー。案外アンダーライブだと見ない気がする。

あたりでツアー感を強く感じた

②座長・中村麗乃について

今回は流石に4期が座長を務めると思っていたので、正直意外な人選だった
人選の理由は結局のところライブ見てもあまりピンと来なかったが、気持ちが出てて良い座長だったと思う

特にグッときたのは悪い成分のラスサビ前のソロ
もっと歌上手くなかったっけと思ったりしたが、逆に気持ちが前面に出てることが伝わり心は打たれた

③松尾美佑について

今回のアンダラでとにかく印象に残ったのがみゆちゃんだった
『満月が消えた』のバキバキダンスや『Am I Loving ?』の甘い感じも良かった
何より『Under’s Love』の女王感はエグかった
30thのときこんな感じでしたっけ…?格好良すぎるやろ

逆に決意表明のゆるさは良くも悪くもみゆちゃんらしいなあと
ほかの会場見られてないのだが、ほかのメンバーとだいぶテンション違うよね多分

いろいろアンバランスで面白くてちょっと気になるメンバーになった

④真冬の全国ツアー~真意~

ここからは人によってはよく思わない話かもしれない
できれば寛大な心で見ていただきたい

冒頭で真冬の全国ツアーと話していたのは、本編ラストのアンダー曲パート以外にアンダーライブ感がそれほどなかったというのもある
これはセトリがツアー仕立てである以上ある程度仕方ない
というより普段のアンダーライブのテンションで5都市回るのは肉体的にも精神的にも無理だろう

とはいえそれでも演出面で???と思った箇所があったのも事実だ
例えば

  • 『明日がある理由』個人的には嫌いではない歌詞だが、アンダーライブと対極とはいかなくても130°くらいは違う価値観ではないか。さらにその後に『いつかできるから今日できる』みたいなこれまた対極の歌詞をぶつけるからなお混乱した。
  • アンコール表題曲でいく?『好きロック』は歌詞がアンダーっぽい、『ごめフィン』は曲調がアンダーにもハマるとかこじつけたけど『おいシャン』だけはどうにもわからん。
  • 正直このアンダーライブの位置づけがよくわからん。まあやいなくなって初のアンダラの演出ってこれで良いのかちょっと疑問。

とはいえパフォーマンス自体は良かったし、ネットでも概ね好評なので私がずれてるだけかもしれないが…

考察:乃木坂46 30thSGアンダーライブ(アンダラ)大阪公演Day3 2022/10/5

1.全体の感想

「金を残すは三流、仕事を残すは二流、人を残すは一流」
政治家・後藤新平の言葉であり、あの野村克也さんの座右の銘としても有名である

その意味で和田まあやは間違えなく一流であった
アンダーライブを初期から作り上げ、メンバーの大半が入れ替わった今でもアンダーライブの熱さは全く失われていない
これはまあやがステージ上に舞台裏に3・4期生に、アンダーライブらしさを伝えていったからであろう

彼女の最後のライブは、ある意味いつも通りのアンダーライブだった
もちろんそれは凡庸なライブであったというわけではなく、いつも素晴らしいものを作り上げてきたという意味である
以下ではポイントを絞って振り返っていきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
アンダー曲と懐かしの名曲で構成されていて、オタク心くすぐられるセットリストだとは思う
ただまあや最後のアンダーライブということを考慮すれば、オールアンダー曲構成でもありだったとすら思うのでそこまでマニアック路線に走ったなという印象はない

3.振り返りポイント

①アンダーライブのパフォーマンス

いつも通りといえばいつも通りなのだが、今回もアンダーライブらしい熱量マックスのパフォーマンスは見どころだった
(もちろんこれがいつも通りとなっていることがすごいのだが…)

中でも印象に残ったのは『日常』である
きいちゃんの代表曲でいまやすっかり全体ライブでも定番となった曲であるが、もともとはアンダー曲であった
今回は理々杏センターで披露されていたが、きいちゃんに負けずとも劣らないパフォーマンスができていたのではないか
今後は久保ちゃんセンターで披露されることが多そうなこの曲だが、アンダーはアンダー曲というプライドを持って披露し切磋琢磨してほしいとも思ったりした

②新4期生の躍動

今回のアンダーライブでは新4期の各面々がかなり仕上げてきたなと思った
前回まではやや硬さが残っていたが、スター誕生ライブ全国ツアーを経てかなり成長しているように思う

また前回シングルのアンダーから同じ4期の弓木・やんちゃんが選抜入りしたのも大きいだろう
目の前で仲間が選抜入りしたのならば、次は私もという気持ちが出てくるのは必然だろう

くろみんの鬼気迫る『音の出ないギター』のパフォーマンスは見どころの一つだった
BOØWYを参考にしようとしたというエピソードもさすがである笑

りかちゃんは前回までかっこいい系のダンスがあまり得意ではないのかなという印象だったが、今回はとにかく表情で殺せている
個人的には前回から一番成長したように見え、相当頑張ったんだろうなと伝わった

みゆちゃんも『狼に口笛を』でオオカミポーズをとるなど、ファンが求めていることを考えて実行しようというのがとても良かった
ブログ更新も熱心だし、努力が報われてほしいなと思う

そして林はスター誕生ライブの時から思ってはいたことだが、表現力が段違い
「この子が乃木坂選抜のセンターです」と言われても何ら不思議でないレベル
現実的に近いうちに実現するとしたらアンダーでだろうけど、次のシングルあたりで林センター見てみたい気がする

今が正念場と気合が入る4人の活躍にこれからも目が離せない

また余談だが、アンダー・選抜間の流動性が増すことでアンダーライブの性質は以前のものに戻っていくかもしれないなと思った
このあたりは以下前回のアンダーライブの記事に詳しく記載している
乃木坂46 29thSG アンダーライブDay3考察 2022/3/27

③和田まあやについて

もちろんまあやについてはさすがの一言であった
まずパフォーマンス的には『制服のマネキン』について触れたい
マネキンといえば生駒ちゃんの代名詞であり、誰がやっても生駒ちゃんほどの主人公感が出ないという感想になってしまいがちである
しかし今日のまあやは違った
アンダーを長年背負ってきた重みからくる圧倒的な主人公感で、生駒ちゃんにも引けを取らないパフォーマンスだった
『Under’s Love』もそうであったが技術はさることながら、魂で踊っている感じに心震えた

またスピーチも衝撃的であった
まさかあのとことん明るいまあやが、大病を患っていたとは…
(あとから調べると既出の話だったようだが、私は全く知らなかった)
そんなことみじんも感じさせず、底抜けに明るかったまあやは本当に尊敬に値する
そのスピーチの流れで『左胸の勇気』で「生きてればなんとかなる」なんて歌われたら泣いちゃうよ…

最後にまあやはほっておいても幸せになる星のもとに生まれている気がするが、それを超えるくらいの幸せが彼女のもとにありますように…
それくらい偉大な人だと思うんだ

④乃木坂っていいとこだな

今日のライブをみて改めて乃木坂っていいとこだなと思った

今の一期生年少組は若くして乃木坂に入り、乃木坂メンバーに囲まれてで育ってきている
それはまあやも例外でなく一期のお姉さんを見て育ってきたと言っている
ななみんに宿題を丁寧に教えてもらい、わからないときはまいやんに答えだけを教えてもらい(笑)、かずみんには100万円貸しても良いと思えるくらい人生で大切なものを教えてもらったとのことだ
そんな風に育ててもらう立場だったまあやがいつしか後輩を支えアンダーライブの魂を引き継ぎ、卒業時には後輩が号泣している…
こんなまっすぐで格好いいひとを育てた乃木坂というグループは改めていいグループだなと感じた

乃木坂46 29thSG アンダーライブDay3考察 2022/3/27

1.全体の感想

アンダーライブ第二章が幕を開けた、そう感じさせる画期的なアンダーライブだった
とはいえもちろんアンダーライブらしい熱量は残した、良いライブであった
なぜアンダーライブの新展開を感じたのかを中心に、以下ポイントを絞って考察していきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
アンダーライブらしい格好良い曲を中心に、「思い出の一曲コーナー」と称して珍しい曲も取り入れたよいセットリストだと思う

3.振り返りポイント

①座長・佐藤楓について

でんちゃんは「私がアンダーセンターに選ばれたのは意外」と発言していた
初めて知ったときは4期生じゃないんだと私も少し意外に思ったことを記憶している
ただ振り返ると順当だったな、と私は考えている

前回・前々回のアンダーライブは事実上2期生の卒コンであり、平場のアンダーライブは久々であった
(当時の考察は下記記事よりご参照ください)
2021/05/27 乃木坂46 アンダーライブ2021
2021/10/28 乃木坂46 28thSG アンダーライブDay3
良い卒業ライブではあったがベテランである2期生をメインに据えたことで安定感が生まれ、ややアンダーライブらしい熱量には欠ける側面もあった

従ってアンダーライブらしい熱量を取り戻す、というのが今回のライブのミッションとなるのは必然である
そういった意味では24th以前のアンダーライブらしさを知っている3期生が選ばれるのは順当である
でんちゃんはパフォーマンスもキレキレなので、納得の人選かな

②エグい熱量

そして上記熱量を取り戻すというミッションは十二分に達成されたと思う
アンダーライブらしいセットリストであったことも手伝って、配信画面越しにもボルテージは最高潮に達したように見えた

その象徴となったのが最後のMCからの展開だろう
誰もが達成感にあふれた表情をし、みゆちゃんの涙など見どころも多かった
なかでもりりあの「卒業が絡んでいないアンダーライブにこんなに心が動かされるとは…」という発言は本当にこのライブをよく表していると思った
このライブを終わらせたくないという思いから生まれた、生歌の『きっかけ』やダブルアンコール『ハウス』は私が言うまでもなく感動モノでした
ダブルアンコールってこういう時のためにあるものなんだなとすら思った

③アンダーライブの質的な変化~東京ドーム構想から考える

熱量がエグいアンダーライブが帰ってきた、それはとても喜ばしいことである
ただかつてのアンダーライブとは質的な差があり、第二幕に入ったなという印象を受けた
そしてその差は熱量の源泉の違いに由来すると考えている

かつてのアンダーライブ(特に私がアンダーライブを積極的に追いかけていた13枚目くらいと、その少しあとくらいまで)は選抜への登竜門的な側面があったように思う
選抜への対抗心や向上心が尋常でない熱量を生んでいたと思う

一方今回のアンダーライブの熱量は、選抜への思いとは少し毛色が違う気がする
どちらかというとアンダーライブとしての誇りを持っており、全員で一丸となりその成功を目指してきたが故の熱量という印象を受けた
その象徴がまあやがMCで語っていた「アンダーライブin東京ドーム構想」だろう
アンダーライブ自体を大きくするという発想は、選抜への意識とはかなり方向性を異にするものだと思う

この質的変化の功罪を論じるのは非常に難しい
悪い方向でとらえると選抜との断絶ということが言えると思う
かつてほど選抜・アンダー間の流動性がなく、アンダーメンバーの固定化が招いた帰結ととれる
一方で良い側面も垣間見える
アンダーでも仕事が入る環境があり(れなちのラジオとかが代表例)、必ずしも全員が選抜を目指す必要がなくなったといえる
(やや議論はずれるがこれは運営側の尽力の賜物であり、1・2期アンダーメンバーの努力の結晶ともいえる乃木坂の本当に素晴らしい点だと思う)
また選抜枠を争うより、全員でアンダーライブの成功を目指すという発想は乃木坂っぽくはある
どちらの側面からも見ることができ、手放しで喜んでよいものなのかは判断がつかない

ただ私としては「アンダーライブin東京ドーム構想」、久々にワクワク感があるチャレンジだと思う
アンダーライブの拡大を目指す第二幕、ますます彼女たちから目が離せない
(こんな展開を用意したまあやはやはり天才だし、まだまだ乃木坂にいてほしい存在だな)

④感想に代えて~4期生について

ここからは考察というよりは単なる感想である
まあやも言っていたが4期生の成長が目に留まった
特にやんちゃんとゆりちゃんはかなり引き込まれた

やんちゃんがダンスがうまいのは元からだったが、今回のアンダーライブでは表情まで仕上がっているのが素晴らしいなと思った
ここまでくるとパフォーマンスはトップクラスだし、歌番組とかに選抜の代打で出てもいい意味でかなり目立つんじゃないかな

ゆりちゃんは本当に歌声が魅力的だと思う
今日の『サヨナラの意味』はもちろん、「乃木坂スター誕生!」で歌っていた『心の旅』とかも何故か涙が止まらなかった
インテリ方向で売ってきているけど、個人的にはもっと歌も聴いてみたいな

乃木坂46 北野日奈子卒業コンサート考察 2022/3/24

1.全体の感想

まずはきいちゃん卒業おめでとう!!
きいちゃんの暖かさが伝わるとても素敵な卒コンだったのはもちろん、乃木坂史に残る名ライブだったと思う
それは軽く心に引っかかっていた「あの頃」の心残りを綺麗に昇華させてくれたからだと思う
以下ではいつものようにポイントを絞って振り返っていくが、2期生推しの私にはかなり思い入れがあるメンバーなのでそこは差し引いて見ていただきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
アンダー曲を中心に、2期生曲・サンエト曲・ライブ定番曲を散りばめた構成だった
特にきいちゃんがアンダーだったころからのファンにとっては、かなり神セットリストなのではないか

3.振り返りポイント

①「あの頃」のアンダーライブのキラキラ感

VTRでもアンダー楽曲への思い入れを語っていたが、アンダー曲中心のセットリストだった
その選曲のおかげで1・2期生が中心だった「あの頃」のアンダーライブのキラキラ感を思いおこし、とてつもなくエモい気分になった
堀ちゃんがいて、まいちゅんがいて、蘭世がいて、みり愛ちゃんがいて、中田がいて、ひめたんがいて、もちろんきいちゃんがいた「あの頃」である…
アンダーメンバーが選抜にガンガン入ってきて、次は誰がくると考えるとわくわくした「あの頃」を思い出した

また彼女の卒コンがアンダーメンバーに囲まれる形になったのも納得感がある
きいちゃんは「あの頃」のセンターの最後の一人であり、きっとこのキラキラ感を醸し出せる最後の一人である
きっとこの空気に触れられたのは3・4期のアンダーメンバーにとってもかなり良い影響があるんじゃないかな

②「あの頃」の心残りの回収~2期生について

冒頭でも触れたが、「あの頃」から自覚なく僕らの心の中に残り続けた棘を綺麗に昇華してくれた名ライブであった
その棘の一つが2期生の物語である

本来2期生の物語は堀ちゃんの卒コンである2期生ライブで大団円を迎えたはずだった
ただ下記の記事でも紹介しているが、このライブは未練を苦悩しながら断ち切るようなかなり衝撃的なライブでもあった
2021/03/28 乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE 2期生ライブ
これはこれで2期生らしい良いライブ(というより私は乃木坂の中でもトップクラスに好きなライブである)であったのだが、決してめでたしめでたしという終わり方ではなかった

この心残りを解消してくれたのが今日のライブであったように思う
笑顔で言ってくれた「乃木坂の2期生でよかった」、この言葉でどれだけ救われたか
サンエト楽曲や『ゆっくりと咲く花』『バレッタ』と2期生の歴史をなぞり、最後は卒コンの定番『乃木坂の詩』で笑顔で締める
不遇と言われた2期生の物語をハッピーエンドの物語として再構成してくれて、2期生推しとしてこんなに喜ばしいことはない

余談ではあるが、2期生に少しエヴァンゲリオンに近いものを感じた
モヤモヤを残す終わり方を再構成するカタルシス…
これこそがこのライブが乃木坂史に残る名作である理由の一つである

③「あの頃」の心残りの回収~中元日芽香について

「あの頃」のもう一つの心残り、それは志半ばで乃木坂を去ることとなったひめたんについてである
今日のライブはもちろんきいちゃんの卒業ライブではあったのだが、一緒に「あの頃」のひめたんの思いも浄化してくれるようだった

というのもきいちゃんがめっちゃひめたんのこと意識させるのだ
最後のスピーチで「乃木坂46にずっと片想いをしていた」というひめたんの言葉を引用したり、アンコールに『君は僕と会わない方がよかったのかな』を持ってきたり、こんなの泣いちゃうよ
アンダーセンターとして単独の卒業ライブがかなわなかったひめたんの思いも報われたんじゃないかな

2022/3/26追記
ひめたんブログに以下の記載がありました
この記事を書いてる時点では一ファンの考察(ややもすれば妄想)でしかなかったけど、本当に心残り回収できたみたいでよかったです!

数年越しの回収。
鮮やかで、眩しくて、ちょっとジェラシーもありつつ、何より愛に溢れていました。

これはあくまで妄想ですよ。
ひとりごとですけれども。

私が忘れ物したまま途中下車した分もしっかり回収して、彼女が終着駅まで持っていってくれたような気がしました。
退いてからも心の片隅で引っかかるものがあって、何だろうと思っていましたがきっと未練だったのでしょうね。でもやっと自然に手放せた気がします。

最大限のリスペクトを込めて。
本当にお疲れ様でした。

引用:https://nakamotohimeka.com/s/m02/diary/detail/541?ima=4549&cd=blog

④「あの頃」の心残りの回収~渡辺みり愛について

知ってか知らずか、きいちゃんはみり愛ちゃんの心残りも回収していたらしい
以下、みり愛ちゃんのInstagramストーリーからの引用です

「風船は生きている 披露する事はずっと日奈子から聞いてたけどいざ見たら泣いちゃったよ ファンの皆様、白いサイリウム本当にありがとうございます。それでも泣いた笑」

「私が卒業する時、残念ながら配信しかなかったので最後に見たい景色が見れなくて。だから今日日奈子が代わりに歌ってくれて白い素敵なサイリウムの景色を見れて嬉しかったです」

引用:https://www.instagram.com/miria.watanabe_official/

これについては私が多くを語るまでもないのでこのあたりで

⑤卒業ライブとしての評価

今回きいちゃんの卒業ライブなのに2期生やひめたんなど、ほかメンバーの思いを回収していくことが多かった
これは卒業ライブとしてはどうなのかという印象もあるかもしれない
しかし逆説的ではあるが、この形がきいちゃんの魅力が一番伝わる卒業ライブだったのではないか

正直今回の卒業ライブ、事前の期待はそれほどではなかった
ラスト『日常』は見どころとして考えられたが、きいちゃんが決してキャラが強いほうではなかったこともありそのほかの構成が読めなかったからだ
選抜メンバーがいないのも力を抜いているのかなとも邪推してしまっていた

しかし他のメンバーとの関係性に焦点を当てることで、きいちゃんの暖かさが本当によく伝わった
れのちゃんやたまちゃんら3期アンダーメンバーを支えてくれたり、すでに卒業したメンバーとの支えあいだったり…
本当にきいちゃんの良さが詰まった卒業ライブだったと思う

「忘れないでほしい」と言われるまでもなく、忘れられない卒業ライブである
彼女の人生にたくさんの幸せがありますように