バスラ

考察:乃木坂46 10th YEAR BIRTHDAY LIVE (10thバスラ)Day2 2022/5/15

1.全体の感想

ぶっ飛ぶほど豪華な10周年バスラ2日目だった
卒業生オールスターが勢揃いし、しかもまいやんの『ガールズルール』煽りをはじめそれぞれが一番輝く形でもう一度見られるなんて夢のようだった
しかもOGだけが光ったのではなく、運営と現役メンバーの覚悟が伝わる神ライブだった

以下ではいつものようにポイントを絞って振り返っていきたい
なお今回は現地観戦でリピート配信見ていないので、詳細あやふやな部分もあるがその分現地ならではの観点でもレポートしていければと思う
また一日目と被る演出も多いので、良かったらDay1の考察記事も読んでみてください
考察:乃木坂46 10th YEAR BIRTHDAY LIVE (10thバスラ)Day1 2022/5/14

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
Day1同様2017年以降の代表曲を中心とした、10周年に相応しい正統派なセットリスト・演出だったと思う

3.振り返りポイント

①豪華すぎる卒業生

昨日の生駒ちゃん・まりか登場も本当に嬉しかったが、今日もえらい豪華なOG参戦だった
『帰り道は遠回りしたくなる』で出てきたなあちゃんに始まり、『しあわせの保護色』冒頭で出てこないとフェイントをかけてからラスサビで途中参戦しそのまま『シンクロニシティ』までバキバキに踊る白石さん
舞台期間&他事務所だから絶対に来られないと思っていたが、なぜか参戦してしまう相変わらずの鉄人いくちゃん
しまいにはアンコールにさゆりん・かずみんまで登場し、まさにオールスター勢揃いだった
昨日の流れもあって今日も卒業生誰か出てくるかなとは思っていたけど、ちょっと豪華すぎやしませんか

しかもそれぞれがあのころと変わらず、僕たちが一番見たかったものを見せてくれるのも本当にうれしかった

  • なぁちゃんが真夏と『帰り道は遠回りしたくなる』で少し恥ずかしそうにクルクルしたり、与田ちゃんと仲睦まじそうに寄り添って歩いたり(しかも与田ちゃんはコロナ陽性からギリギリ復帰できたという奇跡!)
  • いくちゃんが真夏とタイトハグ。相変わらずの真夏大号泣。
  • さゆりんは設楽さんとライブ見ていたことを嬉々として語り、それに設楽さんは「ハフーン」で日村さんは「バルシャーク」のポーズで応える
  • かずみんがMCで噛み倒す…笑
  • そしてまいやんが『ガールズルール』冒頭で煽っている…。

こんな夢のような光景がまた見られるなんて、10万円払っても価値があるライブだと思う

②全体構成と『他人のそら似』

一部の最近の曲(うろ覚えだが、『僕は僕を好きになる』以降か)を除いて、会場では昨日同様メンバーが踊っている裏で過去のライブやMVの映像を一部のモニターに流し現在のメンバーとオーバーラップさせるという演出がとられていた
改めて一つ一つの映像から「あの頃」を振り返れるし、それがうまく継承されていることも伝わる良演出だった

そしてこちらも昨日同様、『他人のそら似』でこの構成が回収されることとなる
過去楽曲の印象的な部分を再構成してこの曲の振付がつけられているが、そこに原曲のライブ映像を重ねることで10年の流れを感じることができるまさにバスラらしい演出だった
この乃木坂の歴史を積み上げていくような演出の最後に来る歌詞が「君は君だよ」なのは、すごく乃木坂らしくて好きだった

③アルノ復帰後初の『Actually…』

アルノちゃん復帰後初の『Actually…』披露がこのバスラだった
どうなることかと思っていたのだが、ゴリゴリの映像演出が入っていてメンバーのパフォーマンスより演出の格好良さに焦点が当たった形になっていた
それ故に46時間テレビのときのような、アルノちゃんに特別焦点があたるパフォーマンスには見えなかった

私個人の感想としては、初めて見た時のような「怖さ」や「危うさ」はかなり薄れたように感じた
パフォーマンスで魅せるということは「危うさ」を(もちろん同時に甘美な魅力も)孕むが、このようにゴリゴリ演出で押し切るのであれば、パフォーマンスレベルの高低なんて正直そこまで問われない

ただ曲として果たしてこの方向で良いのかという疑問は残る
パフォーマンスにこだわる層には響かないように見えるし、曲への思い入れなどにこだわる乃木坂ファンにもメンバーの個性を殺す方向に働くこの曲が響くとも思えない
結局のところ「なんとなく格好良い」暗いが落としどころになるのだろうか…
また夏の全国ツアーとかでも披露されることはありそうなので、引き続きウォッチしていきたい

ちなみに『Actually…』が持っていると思っていた「怖さ」や「危うさ」については下記の記事で詳細解説している
考察:『Actually…』なぜ乃木坂史上最大の問題作なのか

④2日にわたる『制服のマネキン』から見えたもの

あまりにも豪華なOG登場パートにはまだ負けてしまうかもしれないが、それでも今日のライブのハイライトと私がしたいのは『制服のマネキン』である

「これからの彼女たちも、間違えなく美しい」

上記のフレーズから始まったのは、なんと前日に生駒ちゃんセンターでこれ以上ない盛り上がりを見せた『制服のマネキン』であった
センターは間違えなくこれからの乃木坂を引っ張っていく遠藤さくら
昨日に勝っていたとは言えないが、引けを取らない気合の入り方は過去の威光に負けたくないという宣戦布告にみえた

このバスラはOG参戦にとにかく湧いた2日間ではあったが、この『制服のマネキン』のパフォーマンスをはじめ現役メンバーの覚悟が見えたライブでもあったと思う
美月のMCの「今がピークにならないように」という発言もその象徴であろう
さくちゃん・美月というこれからの乃木坂を引っ張っていくであろうダブルエースからその決意が見て取れたのは、このライブで最も嬉しかったことかもしれない

そしてこれはメンバーだけでなく運営側も腹を決めているように見える
この2日間にわたり錚々たるOGが参戦したが、そもそもこの段階で全員呼ぶ必要があったのだろうか?
せいぜい1人2人呼ぶだけでも話題性という意味では十分だっただろう

正直今回来たメンバー以上に、復活したときに話題となるメンバーはいないのではないか
(正確に言えば、橋本さんがいるけど一般人に戻ったし流石にね…)
そのカードを出し惜しみせずに全員使い切ったことで、これからは今いるメンバーと戦うという覚悟が見て取れた

「これからの彼女たちも、間違えなく美しい」
改めてこの言葉をかみしめ、彼女たちの11年目に期待したい

考察:乃木坂46 10th YEAR BIRTHDAY LIVE (10thバスラ)Day1 2022/5/14

1.全体の感想

これ以上ないほど美しい10周年ライブだった
生駒ちゃんセンターの『制服のマネキン』復活など夢妄想の類でしかあり得ないと思ってたことが、こんなにも完璧な演出で実現するなんて…
以下ではいつものようにポイントを絞って振り返っていきたい
なお今回は現地観戦でリピート配信見ていないので、詳細あやふやな部分もあるがその分現地ならではの観点でもレポートしていければと思う

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
2016年までの代表曲を中心に、10周年に相応しい正統派なセットリスト・演出だったと思う

3.振り返りポイント

①『制服のマネキン』に至る流れ

まず真っ先に今回最大のサプライズ、生駒ちゃんセンターの制服のマネキンについて触れさせていただきたい
ただ私の稚拙な語彙力ではこのサプライズを十分語ることができないのが非常に残念である
生駒ちゃん卒コン後に夢にまで見た光景が、まさか目の前で広がるなんてただただ尊かった

もちろんサプライズ自体が涙なしには見られないものなのだが、そこに至るまでの演出も素晴らしかった
このパートでは三期生が手紙で楽曲と先輩に対する思いをつづり、その後パフォーマンスに移るという流れであった
・梅ちゃん まいやんへの憧れ→『せっかちなかたつむり』
・でんちゃん まりかへの思い→『狼に口笛を』
上記の流れから、初期の名曲を3・4期中心に継承するというある種ライブの定番テーマに沿って進んでいくのかと思っていた

その次の手紙は大変不思議な手紙であった
書きぶりからするとオリメンセンターのようだったので、初期楽曲だと『海流の島よ』くらいしかなくないかと思っていたが「もうやらないと思ってました」という部分が???となった
そして生駒ちゃんの名前が読み上げられたとき、半信半疑のどよめきが起こり映像に彼女が映ると思わず歓声が湧いた

もちろん10周年ということもあり、卒業生誰か来るのかなと「妄想」したこともある(可能性はゼロに近いと思っていたので、「予想」ですらなかった)
ただまさかこの流れで卒業生が出てくるなんて誰が頭によぎっただろうか
(実際に会場でも名前が呼ばれるまで誰の手紙かわからなかったような反応だった)
全く予想だにさせなかったという意味で、サプライズ演出の大勝利だと思う

②『ここにいる理由』

生駒ちゃん登場が上記のように手の込んだ演出だったのに対し、まりかちゃんの登場は対象的だった
さも当たり前のようにナチュラルに『ここにいる理由』に参加し、一言も発さずに帰っていった…笑
この扱いの差は賛否両論ありそうだが、個人的にはまりかちゃんの「職人感」が出ていて格好良かったなと思っている

またまりかちゃんが来てくれたのはちょっと意外だったなと…
生駒ちゃんとか玲香ちゃん、まいやんやなあちゃんがいつか乃木坂とパフォーマンスするのは少しあるのかなと思っていたが、まりかちゃんはもう乃木坂と関係ないところで生きて行くのかなと思っていた
それだけにまりかちゃん登場は嬉しかった

③アンコール入りのカメラワーク

生駒ちゃん・まりかちゃんはアンコールにも参加してくれたが、このアンコールにも細かいがニクい演出があった
アンコール入りの生駒ちゃんの煽りを生駒ちゃんが担当していたが、煽りに少し遅れて生駒ちゃんにカメラのピントを合わせる、これが細かいけど本当に良かった
乃木坂ファンなら親の声ほど聞いた生駒ちゃんの煽りで感づいてテンションぶちあがるし、やはり生駒ちゃんがステージに戻ってきたことを映像で再確認できたときに二度美味しい

④過去映像とのオーバーラップ

OG登場パートは激アツだったが、ほかにもとても良い演出があった
配信ではどうなっているかわからないが、会場ではメンバーが踊っている裏で過去のライブやMVの映像を一部のモニターに流し現在のメンバーとオーバーラップさせるという演出がとられていた
一つ一つの映像から「あの頃」を振り返れるし、それがうまく継承されていることも伝わる良演出だった

この演出が抜群の威力を発揮したのが『他人のそら似』だった
過去楽曲の印象的な部分を再構成してこの曲の振付がつけられているが、そこに原曲のライブ映像を重ねることで10年の流れを感じることができるまさにバスラらしい演出だった
もしかすると以下の初披露の時から、この演出が想定されて作られていたのだろうか
・2021/08/21 真夏の全国ツアー2021 福岡公演Day1
そうだとすると鳥肌ものだな…

⑤演出大勝利

セトリや構成の考察を趣味とする人間からすると、決して今回のセトリは目新しいものではなかったと思う
卒業生登場も含め、実現可能性は低いと思っていたが妄想の範疇にとどまるものではあった
それでもこんなに感動したのは、その見せ方が素晴らしすぎたからだろう
卒業生含めメンバーが大正義なのはもちろんだが、今回に関しては演出も大勝利だったと思う
改めて10周年に相応しい演出をありがとうございます

2021/05/09 乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE 3期生ライブ

1.全体の感想

「私たちが乃木坂だ!」
そう言わんばかりの乃木坂らしさ溢れる素敵なライブだった
まさか3期ライブで泣くとは思わなかった…

2.振り返りポイント

①ライブ前の3期生のイメージ

ライブを振り返る前に3期生のイメージについて話しておきたい
公演前、最も展開が読めなかったのがこの3期生ライブだった
堀ちゃん卒業という一大イベントがある2期はもちろん、1期が安定感・4期がフレッシュさを押した展開になるのが予想された 
しかし3期生は各個人としては魅力的だが、全体としてのカラーが見えなかったのでほかの期と比べた時見劣りするのではないかとやや不安だった
しかしこれは完全に杞憂であった
以下では気になったポイントを振り返っていきたい

②衣装パート

冒頭のVTRから序盤にかけては衣装をクローズアップした演出が印象的であった
最初はなぜ3期生ライブに入れたきたのか不思議だったが、3期生の衣装についての思い入れを聞くにつれて納得感が生まれた
ファンであった時期が長く、またメンバーとしても4年以上活動している3期生はどちらの視点からも衣装を見るとこができるのである
・ファン目線→久保ちゃん「私が愛した乃木坂らしさ。」
・メンバー目線→桃子「このグループにいるのも悪くないなと思った時に来てた衣装」
私は残念ながら衣装に疎いのだが、好きな人には刺さる演出だったと思う

③『白い雲にのって』

「誰一人欠けることなく今日のライブを迎えた3期生」というテーマはどこかで出てくるだろうと思ったのだが、こんなに綺麗な形で出てくるとは!
5thバスラの映像とのオーバーラップは、5thを見ていた身からするとエモすぎる…
これぞ配信であることを活かした神演出だと思う

④ほかの期の曲

『Out of the blue』『アナスターシャ』『Against』を披露していたのも印象的だった
特に後半2曲を歌い継いでいくのは大変過ぎると思う
それでも久保ちゃんのインタビューにもあったように、尊敬の念を持った後輩が受け継ごうとしている様子は本当に応援したい

⑤懐かしい感覚

3期生ライブを見ているうちにとても懐かしい感覚に襲われた
それはまさに私が見てきた乃木坂のライブのものだった
1期のメンバーがまだたくさんいた2015年頃からライブに行くようになって、そのころは現在ほど安定感はなかったもののとにかく熱量があったように思う

今日の3期生のパフォーマンスからはその熱量が伝わった
(補足しておくと昨日の4期ライブに熱量がなかったわけではない。ただ4期は熱量よりもわちゃわちゃ感を強く感じたので、3期ライブの方がかつての乃木坂の雰囲気に近いと感じた。4期は4期で好きです。)

セットリストが3期曲→乃木坂全体の代表曲と進んでいったのも後押しして、普通の女の子たちが乃木坂46になっていく過程を見ているようであった

1期が成熟しきった今、もう一度この感覚を味わえるとは!
確かに乃木坂らしさが継承されていることがビンビンに伝わったライブだった

⑥3期生とは

冒頭で3期生の期全体としてのカラーがわからないと言っていた
しかしラストの『思い出ファースト』を見て彼女たちの若かりし日々を思い出すとともに、その答えが少しわかった気がした

3期とは「乃木坂46になったものたち」なのである

1・2期が作り上げた乃木坂46にあとからなろうとするのは並大抵のことではないと思う
それを立派に成し遂げた彼女たちに最大限の賛辞を贈りたい

ただ残念ながら私は(というよりは多くの1・2期ファンもだろう)この過程に明るくない
そこでこの「乃木坂46になったものたち」というテーマで3期生のドキュメンタリーを見たいと思った
1・2期のサポートとかも描けて良い作品になると思うんだよな

⑦山下美月のブログ

私はライブ後に読んだのだが、ライブ前に上がった美月のブログがとっても示唆的であった

https://www.nogizaka46.com/s/n46/diary/detail/61478

「今回のライブ各期によって雰囲気が全然違うと思うのですが私たちは王道の継承なのではないかなと思っています」
「3期が入ってから乃木坂は~という声ももちろん聞いてきました それでもずっと乃木坂にこだわり続けてきた私達だからこそできるライブにしたいです」

ライブ前なら話半分に聞いていたと思うのだが、まさにこの思いが伝わるライブだった

⑧久保史緒里について

ここからは考察ではないただの感想なのだが、久保ちゃんの言葉のチョイス最高すぎる…
今日に限ったことじゃないけど、「私が愛した乃木坂らしさ。」とか『アナスターシャ』前のVTRでの言葉選びとか全ての言葉が美しすぎて鳥肌が立つ
こういう人になりたいな

2021/05/08 乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE 4期生ライブ

1.全体の感想

普通に楽しかったが、演出面ではややバスラの本質を外しておりモヤモヤするライブだった
1期と2期のクオリティが高かっただけに特に目立ったように感じる
ただ4期生らしさが随所に見られたのは良かったと思う

2.振り返りポイント

①バスラの本質

演出を振り返る前に前提として、私が考えるバスラの本質について話しておきたい
バスラとは「乃木坂の歴史を振り返る」ライブだと思っている
4期生の歴史を振り返るとき期待するキーワードをあげるのであれば、「乃木坂らしさの継承」「2年半の成長」といったところかと思う
以下、キーワードを中心にライブを振り返っていきたい

②乃木坂らしさの継承

序盤の関係深い先輩がセンターをつとめる曲のセンターを継承して疲労する演出は定番だけど良かった
・「逃げ水」(桃子→レイちゃん・あやめちゃん)
だが問題はその後の過去ライブ演出を再現するブロックである

先輩がやってきた演出をやるというコンセプト自体は良い
ただ下駄ップとか自転車で発電とかは乃木坂の歴史を振り返るうえで些末すぎるかと思う
それと同じことをやって「継承」というにはかなり安直すぎるのではないか
(本来自転車発電くらいネタに振り切った演出は私は嫌いではないのだが、少なくともバスラでやることではないかと思う)
そもそもこの継承というテーマは過去の4期ライブでもかなり使い古した感が強いので、もう少し軽めにしても良かったのかもしれない

③2年半の成長

高いパフォーマンスが求められる「日常」を披露するなど、2年半の成長を見せる演出もあった
パフォーマンスには正直疎いのでクオリティが高かったのか私には分からないのだが、個人的には成長の要素をもう少し厚くしてよかったのではないかと思う
パフォーマンス全振りの楽曲を増やすのが難しいのであれば、成長を描く演出とか丁寧なストーリーづくりがほしかった

④芽生え始めた4期生らしさ

当初はこのキーワードは想定していなかったが、ライブを見ていて一番強く感じたものである
かっきーがMCで言っていた「4期生の仲の良さ」、これこそが2年半で培ってきたカラーである
ほかの期も仲が良いのはもちろんだが、それに明るさが加わり全面に押し出した「わちゃわちゃ感」を強く感じるのは4期かと思う
そこを存分に見られたのがこのライブで最も良かった点である

⑤4期生らしさからの脱却

ただラストに垣間見えたのは、築き上げてきた4期生らしさとは別の側面であった
新曲「猫舌カモミールティー」は「I see…」「Out of the blue」から続くわちゃわちゃ感全開の曲ではなく、少し切なさを感じさせる可愛らしい曲であった
フロントにまゆたん、みゆちゃん、弓木ちゃんと綺麗めなメンバーが揃ったのは新たな側面を見せようとしてるのかなと感じた
(弓木ちゃんは喋るとドタバタ感が強いが…笑)
新たな側面を垣間見たことで、今後の4期生の進化をもっと近くで見ていきたいと思えるいい終わり方だったと思う

⑥沙耶香ちゃん

ここからは全く演出考察ではないが、ここが一番言いたいことかもしれない笑
ぶっちゃけさっきまで考えてた演出とかどうでもいいくらい可愛かった
なんでカメラに映るたびらあんなにえげつなく可愛いのだろうか
(そしてなぜ常にカメラ目線、嬉しいけど…笑)
切実にお小遣いあげたい気持ちになったので、YouTubeでスパチャありの配信とかしてほしい

2021/03/29 乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE 1期生ライブ

1.全体の感想

剥き出しのリアルな感情が感動を呼んだ昨日の2期生ライブとは一転、とても楽しくて幸せなライブであった
気になった演出のポイントを振り返っていきたい

2.振り返りポイント

①「『挑戦』から『成熟』へ」

ライブのVTRの中にあった言葉だが、まさにこのライブを表すのにふさわしい言葉だと思う
緩急がすごすぎる全員センター企画のようにファンが喜ぶであろうことを時に全力で、時におふざけを交えつつ楽しみながら披露する余裕はさすが10年戦士といった感想をもった
従来の乃木坂ライブで多かった「内気な女の子の成長」というテーマとは対極にある、完成度が高い成熟したエンターテイメントがそこにはあった

②「今」の乃木坂

もう一つ印象的だったのは徹底して「今」に焦点をあてたライブだったことである
卒業生に光を当てる演出はほとんどなく、成熟した現在の1期を描く演出はこれはこれですごく好きだった
2/23全体ライブの一期生パート(詳細は下記のリンクを参照)では卒業生に焦点を当てていたので意外であったが、両方を合わせて完成形の1期生ライブとなるのかもしれない
https://nogi-live.yamamemo.net/9th-year-birthday-live-all/

③幸せの理由

今日のライブはすごく幸せを感じるライブだったと思うのだが、その理由は彼女たちが「今」の乃木坂を好きというのが伝わってきたからだろう
ライブ本編を人数が少なくなってきた1期生と楽しみ、アンコールで後輩の楽曲を楽しむ姿が何よりも雄弁に「好き」を語っていた
そしてその「好き」は、言ってみればファンの僕らとかなり近い目線であった
それは彼女たち自身が第一線を退きつつあるからこその目線であり、一抹の寂しさはあるが…
それでも大好きな彼女たちと好きなものを共有できていること、こんなに幸せなことがあるだろうか

2021/02/23 乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE

0.はじめに

今日の1期生ライブを考察するにあたって2/23の全体バスラを振り返っておきたい
当時のTwitterでつぶやいた感想をもとに再構成し、記載します

1.全体の感想

バスラの本来の趣旨は乃木坂の歴史を感じることだと思っている
例年のような全曲披露ではなくなったが、逆に趣旨がわかりやすくなりとても良いライブだったと思う気になった演出のポイントを絞って振り返っていきたい

2.振り返りポイント

①3期生について

ライブは冒頭→各期パート→2020年振り返り→アンコールと進んでいったが、今回の肝はこの各期パートだったと思う
3・4期が見せる新しい乃木坂、最終章に入りつつある2期、貫禄の1期ととても流れが綺麗だった
ただ強いて言えば3期生は各個人は好きだが、期全体としてどういう物語として見ればいいのかがやや分かりにくかった
ほかの期は

  • 1期→内気な女の子が仲間を得て、強くなったという乃木坂のメインストーリー。現在は事実上エピローグ。
  • 2期→各メンバーが支え合いながら不遇を乗り越える乃木坂のアナザーストーリー。現在は堀未央奈卒業に向かう最終章。
  • 4期→新しい乃木坂。仲良しわちゃわちゃ感が強いキラキラアイドル。

として見ているのだが、3期も色が今後出てくるかな
3期のドキュメンタリーとか見たいなあ

②もういない人を見せる演出

8thバスラでまいやん&まっつんが手で7と3の指を作ったときにもっとこういうのを演出でやってもいいんじゃないかと思ってたが、今年かなり全面に出てきた
マネキンで液晶に卒業メンバーの映像が出てきたこととサヨナラの意味への流れは言うまでもないが、特筆すべきは狼に口笛よでアンダーメンバーまで想起させることだと思う
卒業メンバーすらも誰も忘れない乃木坂らしい演出だなあと思った
正直演出が素晴らしすぎてほとんど1期生のパフォーマンスは見れていないが、その分1期単独に注目ってことですね

③堀未央奈について

アンコールまで忘れかけていたが、今回が我が推しメン堀ちゃんのラストバスラだった
「そんなバカな」のラストで変顔したり、自由ではちゃめちゃな堀ちゃんが好きなことを再認識した
ごめんこれは演出の振り返りでなく、単なる感想ですね…

2021/03/28 乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE 2期生ライブ

0.はじめに

ライブを振り返っていきたいが、考察を始める前に
まずは堀ちゃん卒業おめでとう
そして本当にお疲れ様でした

1.全体の感想

しかし推しである堀ちゃんの卒業ということもあるが、想定を1枚も2枚も超える印象的なライブであった
ライブって基本「綺麗なもの」を見せると思うのだが(卒業ライブは特に)、リアルな剥き出しの感情が見える素晴らしいライブだった
堀ちゃん推しのためやや客観性を欠いた記述となるが、気になった演出のポイントを振り返っていきたい

2.振り返りポイント

①アナスターシャ

2期生が苦難を乗り越えて不可能と言われたバベルの塔を建てるMVが印象的なこの曲で始まったライブ
僕が言うまでもなく不遇と言われた時を乗り越え、現在はそれぞれが活躍している2期生だからこそ歌える楽曲である
それゆえに完全に清々しい気持ちで2期生の物語は大団円を迎えるものだと思っていた。この時点では。

②1期への憧れ

加入時期が離れている3・4期が憧れを抱いていることはよく話されているが、2期生も1期への憧れが強かったのだなと改めて実感した
「ハルジオン」とか「サヨナラの意味」をセトリに含めてくるのは、その憧れの大きさゆえなのだろう
若干主題とはずれるが「サヨナラの意味」はライブで誰がセンターやってもその奥にななみんを見てしまうから、今回のようにななみんを想起させるのがいい使い方かもしれないなあと思った

③実現しなかった理想

しかし2期生は憧れていた1期のように選抜でガンガン大活躍とはいかなかった
それでも2期生はそれぞれが武器を身につけて活躍の場を得たので、そのことはもう本人たちの中で消化し納得しているものだと思っていた
それだけに「13枚目で2期生が誰一人選抜に入れなかったこと」を語り、涙を堪えられない堀ちゃんは衝撃だった
その誰一人選抜に入れなかった「今、話したかった誰かがいる」を幻想的な白ライトをバックに歌っていた姿をみて、堀ちゃんが夢見た世界がちょっと垣間見えて泣けた

④2回目のアナスターシャ

その過程を経て見た2度目のアナスターシャは全く印象が違った
叶わなかったものに拘泥するのではなく、自分たちがもぎ取ったもので活躍するその姿に僕はリアルな強さを感じた
もちろん、最後に2期以外のメンバーが出てきたのは乃木坂らしいいい演出だった

⑤堀未央奈について

一般的にはアイドルって夢や希望を見せる職業なのだと思う
それだけに卒業ライブで叶わなかった夢を必死に断ち切り、新たな道に進もうとする姿を見せたのは頭を鈍器で殴られたかのような衝撃だった
しかし人間離れしていて何を考えているのか分かりにくい堀ちゃんが最後に見せた泥臭い姿に、どれだけ感動をもらったことか
そのボロボロになりながらも戦う姿に心底共感し、自分も頑張ろうと思えた

と本来は締めたいのだが、

  • なんでメンバーが感動的なこと言ってる中で花がいい香りって言い続けるんだよ
  • なんでアフター配信の最後の最後にラッパー風に「yo!」とかやってるんだよ

これきみの卒業ライブなんだぜ…

ただ思わず声あげて突っ込みたくなるくらい、意味わからないはちゃめちゃさもまた好きなのである
このブロック正直考察ではないが、堀ちゃんを推していて本当に良かった