1.全体の感想
思わず今日が千秋楽と錯覚するくらい、充実したライブだった
全国ツアーのアンダーブロックもかなりレベルが高かったのでハードルは相当に上がったと思うが、それを悠々と超えてきた印象がある
以下いつものようにポイントを絞って振り返っていきたい
2.セットリスト
こちらのサイトをご参照ください
アンダー曲に始まり、帰ってきたジコチュープロデュースや全体曲アレンジを挟んで再度アンダー曲に戻っていく構成で、後述するがかなりツボを押さえたセットリストだと思う
3.振り返りポイント
①セトリについて~選抜・アンダー成分の融合
今回のセトリについて、かなりバランスがよくて満足が高かった
その要因は全体ライブに近いお楽しみ成分と、いわゆるアンダーライブらしさがバランスよく共存していたからだと思う
まず前者については、かつて全国ツアーでやっていたジコチュープロデュースをアンダーライブで再度取り入れたり、緩めのVTRが挟まれたりというのがわかりやすいところだろう
ゴリゴリのアンダーライブもいいけど、こういった箸休め要素があったほうが緩急ついて個人的には見やすかった
あとは『Route246』で見られた大胆アレンジも、いままでのアンダーライブではそんなに見なかった印象だがアルノちゃんの圧倒的な歌唱力もあって心が震えた
とはいえ全国ツアー的なお楽しみ成分全振りではなく、アンダーライブらしさをきちんと味わうこともできたライブだった
過去を振り返ると、31stアンダーライブもかなり全国ツアー的な要素が強かったライブだったと思う
・考察:乃木坂46 31stSGアンダーライブ(アンダラ)横浜公演千秋楽 2022/12/19
しかし比較に出すのは悪いが上記考察記事にもあるように、個人的にはアンダーライブならではの熱さが感じられずやや消化不良感を残したライブだった
ただ今回はアンダーライブらしさもびんびんに感じられた
最初と最後の重要なところを激しめのアンダー曲で盛り上げていく感じとか、スピーチも思いがこもっていてとても良かったと思う
なんなら今後この形式をアンダラの型としても良いくらいに感じている
②ジコチュープロデュースについて
今回一番特徴的な演出はジコチュープロデュースだったと思う
これについては各日現地に行かないとフルで見られないことが予想されるため、一人ひとり感想を書き残しておきたい
奥田いろは『君は僕と会わない方がよかったのかな』『Rewindあの日』
一人目はいろはちゃんだった
特技のギターを生かした弾き語りでの『君は僕と会わない方がよかったのかな』は透き通った声でとても良かったし、後述するあーや・なおちゃんとの雰囲気にはちょっと涙すら出た
『Rewindあの日』で見せた妖艶な表情もいい意味のギャップがあった
やっぱりこの子スペック高いなーと思った
佐藤楓『釣り堀』『月の大きさ』
でんちゃんといえばダンスだよなあと改めて思った2曲だった
『釣り堀』のコンテンポラリーダンスは少し意外だったけど、こんなこともできるんだと幅をみられた
あとほんとになあちゃん好きなんだなあと伝わる選曲なので、そこも◎
もう一曲の『月の大きさ』はイメージ通りのバキバキダンスで流石でした
矢久保美緒『醜い私』『甘いエビデンス』
格好良い系と可愛い系でふり幅を見せられたと思う
なかなか披露される機会がない曲なので、選曲含めてセンス良いなと思った
あとはやっぱり『甘いエビデンス』でオリメンの「親友」とおそろいの指輪をつけて出たのは、感涙ものですよね
はよ戻ってきてくれ…、二人のトークが聴きたいのよ
清宮レイ『そんなバカな・・・』『アナスターシャ』
まずは堀ちゃん推し目線だけど、本当に選曲有難う!
まあそんなことは特に意識はしていないんだろうけど、それでもうれしかった
『そんなバカな・・・』はレイちゃんにこの上なく似合ってた、というか今の乃木坂でもレイちゃんにしかできないはっちゃけたパフォーマンスだったんじゃないかな
『アナスターシャ』の英語詩は失敗してしまったようだけど、この曲は何度でも立ち上がって強くなった人たちの曲なのでレイちゃんもいつか立ち上がってほしい
③5期生の成長
以下個別メンバーを掘り下げていくが、今回は取り上げたいメンバーが多すぎて困る…
挙げられなかったメンバー含めて全員魅力的だったのよ
その中でも今回は5期生の成長と変化を感じたライブだった
32ndアンダラでは先輩たちのパフォーマンスが圧巻だったこともあるが少し見劣りする面もあったのだが、今回はバッチリ仕上げてきてた
中でもアルノの『Route246』は楽曲のイメージかなり変えるくらいのアレンジを完全に自分のものとしていて、やっぱりすげえなあと
あとあーやはカッコイイ系から可愛い曲までハイレベルにこなしていて、弱冠16歳にしてさすがスーパーアイドルだと思ってしまった末恐ろしい…
あとはかなり乃木坂らしいパフォーマンスにもなってきたなと思う
『君は僕と会わない方がよかったのかな』であーや・なおちゃん・いろはの三人が見つめあう優しい空気感、これこそがパフォーマンスにおける乃木坂らしさの体現だと思った
きっと先輩たちともかかわってよい時間を過ごせたんだろうな
こうなると選抜組を含めて今こそ5期生ライブが見たいな
④佐藤璃果について
璃果ちゃんってどちらかというとパフォーマンス苦手なイメージがあったのだが、今回表現力がかなり上がっていて魅せられた
特に『ここにいる理由』の不気味な笑みは、オリメンの万理華ちゃんの不思議な表情とは別解釈だけどとても魅力的だった
⑤吉田綾乃クリスティーについて
あやてぃーが頼られているのはよくメンバーから発言で出てきていたんだけど、今日のMCでその一端に触れたように思う
葉月センターの『Against』や『Under’s Love』について、「乃木坂が好きで入ってきた子がいま大事な曲のセンターを背負っているのが嬉しいし誇らしい」というような発言をしていた
これこそ我々が伝えたかった事そのものだし、あやてぃーよく言ってくれたと思った
こういう愛をもって周りを見て、かつ高い言語化能力をもっているあたりが彼女が頼られている理由なんだろう
⑥松尾美佑について
今日配信が入っていていなかったのを残念に思うくらい、今日の松尾は魅力的だった
『日常』『踏んでしまった』のところはいろんな言葉を尽くして伝えてもなんか陳腐化してしまいそうなので、あえてはふれない
夏のツアーで何度もみた松尾センターなのに、見飽きない魅力があった
そしてパフォーマンスはもちろんのこと、今日の松尾のMCは大変心に刺さった
「史上最大のアンダーライブと言えば聴こえは良いけど、プレッシャーでもあった」
「座長を務めた先輩たちをみて、自分が引っ張らないといけないと思ったができなかった」
「それでもみんなが助けてくれた」
決して饒舌とは言い難かったが、それでも思いは良く伝わった
あの何考えているのかわかりにくい松尾が自分の言葉で伝えようとしたことに、本気で支えたいと私に限らず誰しも思ったんじゃないかな
これはおそらくアイドルに一番必要な資質なので、もしこのスピーチが全国に届けられてたらめちゃくちゃ人気出ていたと思う
それだけに今日配信がなかったことが悔やまれる…
それでもこの夏からアンダラにかけて、一番と言っていいほど魅力的でキラキラしていた
配信もある明日の千秋楽で天下を取ってくれ、松尾美佑
(まず見ないだろうからどうでもいいんだけど、松尾さんこの書き方痒くて嫌いそうだな…笑)