清宮レイ

考察:乃木坂46 35thSGアンダーライブDay3千秋楽 2024/6/9

1.全体の感想

「乃木坂に革命を起こせる人になりたいです」
この言葉を引き出したのが今回のアンダラ、ひいては今回のアンダー活動のすべてだった

このライブの評価は、現段階では評価不能と言わざるを得ないと思っている
今後の筒井あやめによって乃木坂のターニングポイントとなる神ライブにも、薄っぺらいライブにもなり得るくらいあやめんに全ベットしたアンダーライブだった
ただ個人的には熱いものを感じたし、会場にいた一人としてあやめんを信じていきたい

以降ではいつものようにポイントを絞って考察していきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください

前回の34thアンダラ同様、振り返ると本編はほとんどがアンダー楽曲という構成だった
アンダー楽曲中心の構成だからこそ卒業を控えたレイちゃんの見せ場『Actually…』、あやめんの原点『夜明けまで強がらなくてもいい』のメッセージ性が強くなったのも良かったと思う

3.振り返りポイント

①革命児となれ、筒井あやめ

あまりにも単純明快だが、今回のアンダラのメッセージはこれ以外ないだろう
もっと言うのであれば35thのアンダー楽曲・活動はこの一言に集約されると思う

言葉は呪いである
乃木坂の絶対的エースであった齋藤飛鳥は、去り際に数人のメンバーに呪いをかけた
その一つが筒井を「革命児」という命名をしたが、やや困惑めいた彼女の表情を記憶している
直後の夏のツアーでは5期生がセンターとして「船長」の名を与えられた者たちの支えもあり中心まで駆け上がった中、「革命児」はウォーミングアップ中であったのかあまり印象に残らなかったというのが私の感想であった

その一年後、時は来た
35thシングルは山下美月卒業という一大イベントがあったこともあり、3期生が全員選抜入りした
アンダーを4期生が引っ張るしかない構造となったが、そこでセンターを任せることで筒井にすべてを賭けることにしたと解釈している

すでに結構話題となっているが、今回のアンダーの力の入れようは凄まじいものがあった
思いつくだけでもこのくらいの要素が揃った

  • 3期生全員選抜の影響もあるが、メンバーが豪華。選抜入りが続いていたメンバーも多いからか、史上最高との評判も見かけたように思う。
  • 『車道側』曲自体も大人へ一歩踏み出す歌詞があやめんへの当て書きのよう。MVも伊藤衆人監督撮影と力が入り、表題曲以上に再生が回る事態に。
  • 果てには史上初のアンダーライブのCMまで作成された…
  • これは意図したわけでなないだろうが、このタイミングで親友レイちゃんの卒業。あやめんが自立し、腹くくるしかない状況となった。

これは皮肉だが決して『チャンスは平等』ではない
むしろあやめんへ35thシングルの成功、もっというと乃木坂の未来を託したのだ
結果あのクールで感情が見えにくいあやめんに、涙ながらに「革命を起こす」と宣言させたことはまずは大きな一歩を踏み出したと言っていいだろう
ただここまで大きく賭けたからには、この後本当に彼女が革命を起こすところまでがこのライブの成否を決めるのだと思う
よって私は現段階ではあえて評価不能したい

あやめんがいつか「車道側」を歩いてくれる日を願って…

②座長とアンダーライブ~今後のアンダーライブについて

34thシングルのアンダラ考察記事にこんなことを書いていた

かつての熱さとは性質を異にするアンダーライブは今後どのように展開していくのかは気になるところである
アルノは前回の史上最大のアンダーライブというキャッチフレーズにかけて「史上最高を更新し続ける」と思いのたけをぶつけていたが、どのように選抜のライブと差別化し勝負をしていくのだろうという疑念は残る

ただもしかすると今回のアルノのためのアンダーライブというのはフラッグシップとなりうる事例かもしれない
アンダーライブは少人数なので今回アルノにスポットライトを当てたように座長に徹底的に寄り添うライブというのは一つの解となる可能性はある

https://nogi-live.yamamemo.net/underlive34th-day3/

なお考察記事の詳細はこちらから
・考察:乃木坂46 34thSGアンダーライブDay3千秋楽 2024/1/27

今回のあやめんへ全ベットした構成はまさにこの典型だろう
一方でこのスタイルは座長をベースにストーリーをつくっていくので、常にスターを必要とするという問題を孕む
アルノ・あやめんは割と分かりやすくカリスマだったと思うが、36th以降この体制は持つのかなという疑問はなくはない
(推しメンひいきもあるがあーやは当然できると思う。ただ選抜入るよね…?)
引き続きアンダラの今後は注視していきたい

③清宮レイとダブルアンコール

あやめんが主役ということもあってそれほどスポットライトは当たっていなかったように思うが、レイちゃんのアンダララストステージは今日だった

個人的に何でもかんでもダブルアンコールすればいいってものではないと思うが、今日のダブルアンコールはそんなレイちゃんへの感謝という暖かい気持ちの表れのようで素敵だったと思う

「みんなのことを応援するのが好き」という彼女の屈託のない笑顔に何度も元気をもらったファンは多いだろう
彼女に応援された分、今後の彼女の人生にもエールを送りたい

考察:乃木坂46 32ndSGアンダーライブ(アンダラ)大阪公演Day2 2023/4/9

1.全体の感想

立場が人をつくる

よく聞く言葉だが、この言葉がしっくりくるライブだったと思う
そのくらい引っ張っていく立場の3〜4期の気合いをひしひしと、いやビシビシと感じた

千秋楽の配信があるなら、残り4公演を終えた彼女たちの姿をまた見たいとすら思う
以下ではいつもの通りポイントを絞って、振り返っていきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
最初のブロックはエモかった
3・4期が初参加のアンダー曲、5期はアンダーのはじまりの曲『左胸の勇気』を歌うのは良演出だった
ほかにはセトリで目立つ部分はなかったけど、パフォーマンスと相まって良いアンダラだったと思う

3.振り返りポイント

①立場が人をつくる

冒頭で述べた、立場が人をつくるということの真意を話して行きたい

31stのアンダーライブを私は真冬の全国ツアーと評していた
詳細は以下の記事に譲るが、アンダーライブらしい熱量というよりは全体ライブに近い雰囲気を感じ取った
(公演数が多いので仕方がなかった部分もある)
・考察:乃木坂46 31stSGアンダーライブ(アンダラ)横浜公演千秋楽 2022/12/19

今回も東名阪回るということで公演数は多い
しかもアンダラ初参加の5期生もいる
条件は厳しいままなのに、今回の方がずっとアンダーライブらしくて僕は好きなライブだった

要因はやはり立場から生まれた責任感だったように思う
グループの一時代を1・2期生がいなくなり、3期生は一番上の世代となった
最近の3期のパフォーマンスには目に見張るものがあったが、今回は一段とキレキレだった
誰かひとりを選ぶのも難しいが、例えば『音が出ないギター』のりりあちゃんは冒頭のソロ歌唱には引き込まれたし、ダンスも小さな体かぶっ壊れるんじゃないかというくらいエネルギッシュだった
選抜入りできなかったり、入ってもすぐにアンダーになったり、病気を抱えていたりなど個々に思うところはあるだろうに仕上げてくるあたりがこの人たちに任せておけば乃木坂は安泰だなとすら思う

また4期生も後輩が合流して目つきが変わったように思う
ついていくだけではなく、自らが後輩を引っ張っていくんだという気概を感じた
例えばMCでみっちゃんがずっと動画見て研究してると言ってたが、それも気持ちの現れだろう
実際にダンスはダイナミックになり、特に『嫉妬の権利』は一段も二段もレベルアップした姿だったと思う
磨かれた技術に魂も宿った、彼女たちが今美しい

5期生もほとんど踊ったことのない曲をよりやり切ったと思うし、随所に輝きを放っていた
とはいえポテンシャル高い彼女たちならまだまだやれるだろうと思ってしまう
さあ次は君たちの番だ

②その他の見どころについて

その他の見どころを簡潔に振り返っていきたい

林瑠奈『ショパンの嘘つき』

30thまでのアンダラを見ていて林のセンターは一度見てみたいと思っていたが、どの曲も想像をはるか上超えてきた
その中でも鳥肌ものだったのがこの曲だ

センターとしてパフォーマンスしたこの曲だが、ソロ部分もかなり多かった
特にラスサビ前のソロは、感情がセーブできず狂っていく主人公そのものだった

私は1人で雰囲気を変えられる人がスターなのだと思う
そういう意味ではこの日の彼女は間違えなくスターだった
10年以上乃木坂を見てきているが、純粋にパフォーマンスという意味ではトップクラスの衝撃だったかもとすら思う…
東京公演千秋楽あたりでどうにかこのパフォーマンスの映像を世に残してほしい

清宮レイ『自惚れビーチ』

彼女も1人で雰囲気を変えられる、スターなんだと思う

絢音ちゃんセンターのこの曲はツンデレ感あって似合っていたが、レイちゃんセンターになるとガラッと弾ける笑顔で明るさ100パーセントとなった
今までのアンダーではあまり見たことのないパフォーマンスだったので、新しい風が吹いた気がしてとても良かった

小川彩『もしも心が透明なら』

5期の中で目立っていたのは彼女だった
スター誕生ライブの頃から可愛らしい雰囲気とパフォーマンス力のギャップに定評があったが、今回も破壊力抜群だった
この曲のセンターに立つ彼女はとても高校生には見えなかったし、色気すらあった
一方でニコッと微笑んだ時は年相応(下手するとそれ以下?)の可愛らしさがあって、完全にノックアウトされた

いつか乃木坂のセンターに、彼女が立っている世界が見たい

冨里奈央

特にどの曲というわけではないが、ずっとニコニコしてて彼女らしい雰囲気の良さが伝わってきた

ガチガチだったスター誕生ライブから見てきた人なら共感してもらえると思うが、人ってこんなに成長するんだと思った
これこそがアイドルを応援する一つの醍醐味なんだろう

③もっと熱くなれよ、アンダーライブ

今回からアンダラで声出しが解禁され、よりその熱さに磨きがかかったように思う
一方で私も含めてだが、アンダー曲ってあまり全体ライブでやらないのでコールを忘れがちになる

これは個人的な意見だが、アンダーライブの熱狂は観客も前のめりになってつくるものだと思う
だからこそセトリを予習して、コールガンガンしていってほしい
観客は一番広いところでもツアーの半分もいないわけだし、その分声出して彼女たちに愛を伝えてほしい

そしてこのライブでは『マシンガンレイン』『錆びたコンパス』なども披露された
この光景を彼女たちにも見せてあげたかった…
声出しなしのアンダラで卒業となった彼女たちへの想いも込めて、どうか叫んでやってほしい

まだまだできるという思いを込めて
もっと熱くなれよ、アンダーライブ