3期生

考察:乃木坂46 3期生お見立て会 2016/12/10

1.全体の感想

先日のバスラDay4を通して、3期生の物語が終焉に近づきあることを悟り言いようのない寂しさを感じた
そこで集大成となるであろう山下美月卒業コンサートに向けて3期生の歴史をのぎ動画を使いつつ、振り返っていきたい

なおきっかけとなったバスラDay4の記事はこちらから
・考察:乃木坂46 12th YEAR BIRTHDAY LIVE (12thバスラ)Day4 2024/3/10

まずは3期生お見立て会から振り返っていく
のぎ動画で視聴しているのでリアルタイムではないことはご了承いただきたい

2.セットリスト

自己紹介・運動能力テストののち、以下の楽曲が披露された
M01.命は美しい
M02.裸足でSummer
M03.ガールズルール

クール系・可愛い系・最強夏楽曲と難易度にかかわらずライブで盛り上がりそうな曲を盛り込んだ構成だった

3.振り返りポイント

①1期生を継ぐことを宿命づけられたものたち

改めて彼女たちの歴史を振り返るとこの日から1期生を継ぐことを宿命づけられていたんだなと思った

ライブパートのVTRで1期生のアイドルとしての成功に重ね合わせる形で、3期生の姿が位置付けられていた
当時はアイドルの世代交代という概念に懐疑的だったこともあり大して意識せずに見ていたが、9thバスラ3期生ライブの記事でも触れたように本当にそれを成し遂げてしまうんだからすごい人たちだよなあ

・2021/05/09 乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE 3期生ライブ

②現在から振り返る

8年のときが経ってから振り返ると、どうしても思うことが出てくるシーンがあった

  • 久保ちゃんの自己紹介時にどうしても前髪に目が行ってしまう。「ちぎった?」という悪意満載の山下の発言と、れんたんの爆笑、梅の「悪いぞこいつ」という突っ込みがよぎる…笑
  • 運動能力テストで側転の点数を尋ねられ、6点と異常に低い点数をつける久保ちゃん。まさかその7年後に写真集の点数を「交差点」と答えるとは…。
  • 葉月がいつか『渋谷ブルース』のギターを弾きたいと答えていた。もはや今となってはなくてはならない存在なのちょっとグッときた。
  • 美月が最後の締めで「月に代わってお仕置きよ!」と言っていたが、まさか本当に演じることになるとは…!
  • 久保ちゃんは自己紹介で『塔の上のラプンツェル』の歌を披露していたが、びっくりするくらい声が出ていない。今やミュージカル女優のれのちゃんもドレミの歌の替え歌を歌っていたが、音程が不安定で驚いた。そんな二人が歌声で人々を魅了しているなんて…。彼女たちの努力の跡が垣間見えた。

ちなみに3期生が2022年の46時間TV内で公式に振り返っている動画がのぎ動画にあるが、3期生の空気感が伝わり傑作なので是非こちらも見ていただきたい
・3期生お見立て会を振り返ろう!

考察:乃木坂46 12th YEAR BIRTHDAY LIVE (12thバスラ)Day4 2024/3/10

1.全体の感想

楽曲の年代が現在に近づいてきたが、意外と乃木坂の歴史を感じるというテーマと合致した良いバスラだったように思う
いつものようにポイントを絞って考察していきたい

Day2、Day3の記事はこちらから
・考察:乃木坂46 12th YEAR BIRTHDAY LIVE (12thバスラ)Day2 2024/3/8
・考察:乃木坂46 12th YEAR BIRTHDAY LIVE (12thバスラ)Day3 2024/3/9

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
今日は2021年以降の楽曲で構成されたセトリで、昨日同様盛り上がる曲中心の楽しいセトリだったように思う
欲を言えば最近披露された楽曲がどうしても多くなるので、もう少しバスラならではのマニアック楽曲が入ってきてほしい感じはした

3.振り返りポイント

①5期生ブロックについて

Day2の3期生ブロック、Day3の4期生ブロックに続いて、Day4は5期生ブロックが設けられた

相変わらずスーパーアイドルだなとは思うが、正直そこまで感想はない…笑
というのも『新参者』『超・乃木坂スター誕生!LIVE』と直近で立て続けに5期生のライブ見てるから、どうしても目新しさはなくなってしまう
大変楽しかったので不満はないけど、演出がもう一捻りあったほうが新鮮だったかもしれない

②飛鳥の子たち

『ここにはないもの』の歌唱メンバーが大変グッときた
センターのさくちゃんはもちろん、れんたん・りりあ・れのちゃん・まゆたん・あーやと飛鳥を慕って乃木坂にやってきたメンバーたちだったのには愛を感じた

こういった意義あるメンバー選出は今後も是非やっていってほしい

③3期生の円熟~山下美月卒業の必然

今日の『僕が手を叩く方へ』に限らず4日間を通して感じたことではあるが、3期生に流れる空気感がこの1年間で大幅に変化したように思う

思えば昨年のバスラではどっかにぶっ飛んでいってしまうのではないかと感じるくらいの熱量と激しさが前面に出ていた
そして常にその先頭に立ってきたのが、目バキ船長・山下美月である

しかしこのバスラで三期生が見せた姿は昨年までとかなり異なり、ある種の余裕や円熟味すら感じたように思う
きっと神宮4日間や世代交代などの困難を乗り越えたためだろう
パワーや若さに溢れたアイドルから大人のエンターテイナー集団に今生まれ変わろうとしているように見えた

この大人の集団には荒波に突っ込んでいく船長は少々オーバースペックである
そう考えると3期生の集団において、山下美月は役割を終えたのかもしれないと思った
そしてこれは乃木坂に憧れて、名実ともにその一員となり、次世代につないだ3期の物語の終わりを意味する
推しメンを除くと個人的に誰よりも山下美月の卒業の喪失感が大きかったのだが、大好きな3期生がアイドルとして寿命を迎えたこととイコールで解釈できるからなのではないかと思ったりしている
こうなるといよいよ3期生の航海の終着点である山下美月卒業コンサートが気になってくる

ちなみに余談だが、この円熟の流れは1期生でみた流れと非常に近いように思う
ちょうど以下の9thバスラ考察記事に同趣旨の記載があるが、当時の1期と似た空気感が現在の3期生にはあるように思う
・2021/03/29 乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE 1期生ライブ

④『チャンスは平等』

その美月の卒業シングルが『チャンスは平等』だった

曲調についてはかなり賛否ありそうなディスコテイストだったが、そこは特に触れない
というのもタイトルにもある『チャンスは平等』というテーマについての方が興味深いと思うからだ

乃木坂46『チャンスは平等』

明日以降かなりの数目にする表現だと思うのだが、みなさんにはどう見えるのだろうか
私はぱっと見結構残酷なタイトルにも見える
どうしても大人数アイドルには選抜制度がついて回るが、その選出についてはある程度恣意性が介在せざるを得ない以上平等とは言い難く、きっとその辛酸をなめているメンバーも少なからずいるんじゃないかと思ったりする
そこに『チャンスは平等』というタイトルを持ってくるか?と思わないではない

それでも好意的に解釈をするのであれば、この楽曲は山下美月が望んだ世界なのではないかと思う
本編最後のMCで印象深かったのは乃木坂を「理不尽な世界の中で、優しい気持ちにさせてくれる場所」と評していたことだった
選抜・アンダー関係なく多くのメンバーを気にかけてきた美月さんが最後に望む世界だとしたら、結構しっくりくるのではないか

正直この解釈が正しいのかはわからない
ただこういった角度での捉え方もあるというヒントになればと思い、妄想の域を出ないということを分かったうえで記事に残しておこうと思う

⑤懐かしさがないセットリスト~不思議なバスラらしさ

昨日同様セトリに懐かしさはないしバスラならではという感じも受けなかったが、昨日とは一転なぜか「バスラを見たな」という感慨深さがある

理由としては②~④見どころが散りばめられていたことで感傷的な気持ちになれたことと、あとは単純だが最後のエンドロールが良かったように思う

これで4日間の点がつながり、乃木坂の歴史を振り返ったという実感がわいた

⑥その他雑記

最後にまとめるほどではない雑記を少々記しておく

  • 今日の配信はU-NEXTで見ていたのですが、ちょっと今日は配信止まりがちだった印象。ちょっと止まるのが複数回と、完全停止が2回ほど。しかもそのうち一回が美月MCとかぶるという最悪のタイミング…。初日と二日目は正常に見られたので半信半疑ではあるのだが美月卒コンがこれだとシャレにならないので、次回はHuluに切り替えかなあ。(そもそもチケット当てれば杞憂に終わるのだが…)
  • 『A・Y・A』自分でやっちゃうの可愛い。完全にあーや中毒ですね…。
  • みーきゅんさん、またさくちゃんのお尻触った…?

考察:乃木坂46 12th YEAR BIRTHDAY LIVE (12thバスラ)Day2 2024/3/8

1.全体の感想

「ああ懐かしいなあ」
思わずそう口について出るバスラDay2だった

2015年~2017年の楽曲を取り上げた今回は、自分が割と熱心に追いかけて来た時期ということもあり、あのころの彼女たちをありありと思い出すことできた
ここからはいつものようにポイントを絞って考察していきたい

なおDay1についてはあまり深く追えていないので、改めてリピート配信を見て考察記事をアップしたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
表題曲を中心にバランスよく構成されていたように思う
(ほんとはもっとバスラならではというものも聴きたかったけど、入ってほしい曲が多すぎてどうみても3時間におさまらない…)

3.振り返りポイント

①12thバスラの楽しみ方~それぞれの思い出を胸に

今日のライブをみながら、当時の彼女たちのことを私は何度も思い起こしていた
バスラは他のライブに比べて昔を懐かしむ要素は強いのだが、11thバスラ以前に比べても当時を思い起こす頻度が今回は顕著に多かったように思う

11thバスラの考察記事は↓から

この理由はもちろん2015年~2017年の曲目を固めたことが大きいが、それだけではないと思う
個人的には演出家変更の影響が大きいと踏んでいる

思えば今年は演出家変更以降で初めてのバスラである
振り返ると昨年の夏のツアー以降、演出が薄口になったような感覚がある
夏のツアーでも感じていたが、VTR等で印象深いストーリーを固めていくのではなくパフォーマンスの時間をきちんととり見る者の解釈にゆだねるスタンスなのかなと解釈している

どちらのやり方にも良い面があるので評価は難しいが、今回のバスラは当時の思い出をきちんと振り返ることができた印象はある
特に私は2期生推しだったので、
研修生期間を終え、悩みながらも自力をつけ始めた彼女たちの姿を
2015年に初めての選抜落ちを経験し、アンダーライブやサンクエトワールからもう一度チャンスをつかんだ推しメンの姿を
あのときの悔しさや充実や達成感、いろいろな思い出を懐古することができた

こんな感じでそれぞれの思い出を思い起こしつつ楽しむのが今回のバスラの楽しみ方なのかなと考えている

②3期生の8年間

その中で唯一印象に残るように演出されていたのが、3期生の存在だと思う

最初のVTRから3期生が加入した「8年前」というキーワードが入っていたり、『ハルジオンが咲く頃』『三番目の風』『僕の衝動』と3期生パートはクローズアップされていたように思う

そして今日の一番の見どころは3期生パート明けの『設定温度』だろう
3期生が初めて先輩と歌った楽曲で、1期生→2期生→3期生の順に歌唱パートが回ってくるのだが1期生のところを3期生が歌っているのはあまりにも感慨深い
湯治は先輩に少し遠慮がちに歌っていた彼女たちが、堂々と後輩をリードしていく姿には引き込まれた

3期生の皆さん、これからもよろしくお願いします

考察:乃木坂46 真夏の全国ツアー(全ツ)東京神宮球場公演Day1 2023/8/25

1.全体の感想

3期を中心に良いグループになったなと思えたライブだった
飛鳥ちゃん卒コン後に諸々ごたごたがあったので多少なり心配していたが、全くの杞憂であった
また演出の変化も懸念されたが、むしろ平場のライブとしてはかなり良かったのではないか

また地方公演については宮城公演のday2に参戦していたが、まだ記事が投稿できていない
これは筆者が宮城公演後、某感染症の影響でダウンしていたためである
どうにかこの4日間のどこかで記事をアップ出来たら…とは考えているので、遅くなってしまいましたが地方公演振り返りを兼ねて読んでやってください
※8/31追記:宮城公演の記事を投稿しました。以下の記事からご確認ください。
・考察:乃木坂46 真夏の全国ツアー(全ツ)宮城公演Day2 2023/8/15

以下、いつものようにポイントを絞って考察していきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
夏曲を皮切りに、ユニットゾーンと続いた後はアンダー曲や期別楽曲の間に新曲・ライブ定番曲を混ぜる構成だった
よく考えると今まであまりなかった構成だったように思うが、とはいえそんなに違和感もなかったし、逆に目新しさもそれほど感じなかった
内容も夏のツアーでしかできないであろう特別な演出(昨年でいうトリンギョコーナーや大きなキャンプファイヤーなど)があったわけではなく、むしろ夏のツアーとしては保守的な構成だったように思う

なお地方公演と比較すると大枠としては変わっていなかったが、ところどころ変更点があったように思う
後述するがこの神宮ならではのアレンジに個人的にはとても好感が持て、平場としてはかなり満足感があるライブに仕上がったように思う

3.振り返りポイント

『設定温度』

神宮で追加されたこの曲が、今日のハイライトだった
梅ちゃんの曲前MCでも言及されていたが、この曲は神宮で初披露され3期生が初めて先輩と歌った曲である
この曲を1・2期生がいなくなって初めてのツアーの神宮で持ってくるのは、全体を通してよく考えられた構成だと思う

また当時1期生が歌っていたパートを3期生が歌い、それに4期・5期が順に加わっていく演出が当時を知っているものとしては本当に感涙ものだった
3期生が中心となった新生・乃木坂の象徴となる1シーンだったように思う

②3期が引っ張った初日~象徴としての『人は夢を二度見る』

『設定温度』も含め、初日の今日は3期生が引っ張った印象がとにかく強かった

まずライブ冒頭から梅ちゃんが力入りまくってたのよ
気合が入りすぎてるのかMCカミカミだったのはご愛嬌…笑
前任者もそうだったので気にしないことにしましょう
それでもあそこまでキャプテンが気持ちが入っていると、ついていきたいと感じるものですよね

今やグループを引っ張る立場である久保ちゃんや美月もいつも以上にバッキバキだった
(もちろんここであえて名前を挙げなかった他の3期も素晴らしいパフォーマンスだった)
だからこそ今日のライブの最後が定番の『乃木坂の詩』でなく、『人は夢を二度見る』だったのも納得である
これからこのグループを引っ張る二人がセンターとして歌う曲だからこそ、ラストにふさわしくあえて持ってきたのだろうと想像する

③4・5期への伝播~乃木坂らしさの再継承の現場にて

久保ちゃんがラストのMCで「客観的になれないから、自分が見てきた大きな背中に追い付けているかわからない」という旨の発言をしていた
私は以下記事の9thバスラのころから乃木坂のパフォーマンスや空気感を3期生がきちんと継承できていると思っているし、今日も全く遜色がない良いライブだったと思う
・2021/05/09 乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE 3期生ライブ

というかそれは4期生や5期生にも伝わっているんじゃないかな
なぎちゃんやあやめちゃんが涙ながらに素晴らしい仲間とともに活動していきたいと話していたのは、少なからず3期生がトップに立っているからだと思う
こういう風に1・2期生から3期へ伝わってきた空気感が、今まさに4・5期生に伝播していく様子はとても平場のライブとは思えない充実感だった

やはり3期生を中心にいいグループになってきているなと改めて思えた神宮初日だった
きっとみられなかった地方公演でもよい時間を過ごしてきたんだろうな

考察:乃木坂らしさを要素分解して考える〜3期・4期それぞれの乃木坂らしさ

1.はじめに〜11thバスラ反響への違和感

今回のテーマは乃木坂らしさというものだが、考えるきっかけとなった11thバスラについてまずは触れたい
なお11thバスラの考察は以下にまとめており、読んでいただけると今回の理解が深まると思うので是非
・考察:乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE (11thバスラ)Day1-5

11thバスラ期別ライブに対する私の感想を極端にまとめると「どの期も良かったけど、3期ライブこそ至高!乃木坂らしさの体現!!」という感じだった
もちろん4・5期も良かったけど、3期ライブでは個人的には段違いに魂震えるほど感動した
それほど周囲の意見と外していないと踏んでいたのだが、案外4期ライブこそが乃木坂らしくて良かったという層も多くギャップを感じた
(なお5期ライブが良かったという層も多かったが、主題となる乃木坂らしさとは関係なさそうなので今回は触れない)

私は今まで乃木坂らしさを「内気な女の子が仲間を得て強くなる」と定義していた
しかし改めて考えてみると、そんなに単純なものではないのかもしれない
「内気」「仲間」「成長」という要素については概ねうまく分解できていると思っているが、これらの要素がバランス良く入っているのではなく時代やシーンに合わせてかなりダイナミックに変化しているのではないか
そして4期ライブは私があまり取り上げてなかった乃木坂らしさに溢れており、4期ライブが良いと言っていた層にはその側面が刺さったのではないか

そこで今回は3期•4期それぞれの乃木坂らしさを紐解いていき、多義語としての乃木坂らしさを考察していきたい

2.3期生と乃木坂らしさ

3期生ライブで強く感じた乃木坂らしさは、以前わたしが定義していた「内気な女の子が仲間を得て強くなる」というストーリーに限りなく近いものだった
「内気」「仲間」「成長」という要素が割とバランスよく散りばめられていると思うが、どの要素が強いかと言われると「成長」だろう

今回の3期ライブ、一言で言うなら主題は「もっと強くなって乃木坂を引っ張ります」という決意だったと思う
もちろんその決意の前提として同期を中心とした「仲間」への信頼がある
また「内気」の要素は本ライブではあまり出てこなかったが、『僕たちは居場所を探して』のドキュメンタリーではきちんと触れられいたと記憶している
この仲間に対する信頼と圧倒的な熱量・上昇志向は、かつて生駒里奈が西野七瀬が仲間の力を借りつつ、グループを大きくしようとしていた光景を思い出した

敢えて1期生との違いを挙げるとすると、3期には生駒ちゃんやなあちゃんのような象徴的存在はいないように見える
それでも『三番目の風』の歌詞のように、1人じゃ無理でも力を合わせ乃木坂らしさを体現していたのではないか

3.4期生と乃木坂らしさ

4期生ライブでは私は「内気な女の子が仲間を得て強くなる」というストーリーをあまり感じなった
それは「内気」「仲間」「成長」の中で、「仲間」と言う要素に集中的にフォーカスが当たっていたからではないか

キャッチーな4期曲でわちゃわちゃ騒いでる様子は本当に仲の良さを感じさせるし、さくちゃんがほかの15人を紹介していく演出も「仲間」を強く意識させるものだった
実際こちらでまとめられているように、蓮加ちゃんが4期が仲良くしている様子を見て羨ましいと言っていたくらいなので本当に仲良いのだろう
一方で「内気」はさくちゃん以外にはそれほど感じず、また「成長」というよりは今このライブを楽しむ側面の方が強く感じられた

しかし今から振り返るとこれも乃木坂らしさの一つの形だと思う
私は自分自身が定義した乃木坂らしさに縛られていただけで、これも一つの乃木坂らしさだということを見落としていた

4.それぞれの乃木坂らしさの形成を考える

ではなぜこのような乃木坂らしさの違いが生まれたのか
私はこれは見てきたものの違いと捉えている

大前提として3、4期は乃木坂が大きくなった後に加入してきたメンバーで、乃木坂になりたくて入ってきた子たちである
先輩の作り上げた空気感に染まっていくのは必然だろう
しかし3期生が見た乃木坂と4期生が見た乃木坂は質的に少し違うものだったと思う

3期が入ってきたころの乃木坂は象徴としてなあちゃんや生駒ちゃんがいたように、まだまだグループを大きくしていこうという上昇思考に溢れた集団だった
「内気な女の子が仲間を得て強くなる」というストーリーがわかりやすく生きていたころである

一方で4期生が入った頃の乃木坂は成長しきった感じが出ており、成熟した集団であった
物語の主人公としての生駒ちゃんやなあちゃんが卒業し、「成長」「内気」という要素が弱まり「仲間」が残った
この時期の乃木坂というコンテンツの肝は、まいやん・さゆりんご・かずみん・真夏さん・いくちゃんらがわちゃわちゃしてる姿であり、我々はそれを尊いと思っていた
わかりやすいストーリーこそないものの、このわちゃわちゃした姿も乃木坂らしさの一つなのだ

そして前者は今の3期生に、後者は今の4期生とかなり近い空気感があると思う
1期生が築いてきたそれぞれの時代の乃木坂の空気感を、3期4期が継承したと考えるのが自然ではないか

4.それぞれの乃木坂らしさの評価

この章では生駒ちゃん・なあちゃん=3期の乃木坂らしさと、まいやん・さゆりん=4期の乃木坂らしさについて評価していきたい
(1期のメンバーはその空気感の中心にいたメンバーを取り上げている)

評価を始める前に先に言及しておくが、優劣があるわけではないことは前提として理解しておいていただきたい
性質の違いが存在するだけである
ただ私も人間なので好みが入ってしまう分もあるだろう…
先述のとおり私は3期生ライブが好きなタイプの人間なので、やや贔屓目が入る可能性がありそこは割り引いて受け取っていただきたい

この2つの乃木坂らしさの1番の違いは「物語の有無」と「属人性」というところにある

①3期生の乃木坂らしさへの評価

まず3期生の乃木坂らしさはひとつの物語なのである
乃木坂に憧れた内気な女の子たちが、名実ともに乃木坂となり、仲間とともに成長し、先輩去りし後のグループを引っ張っていかんとする物語である
つまり3期生の乃木坂らしさとは成長・上昇を目指す物語であり、いつかは終わりが来る
1期生が成長から成熟に舵を切ったように、おそらくあと1〜2年のうちには3期生の物語も終演するのであろう

では3期生の成熟とともに「内気な女の子が仲間を得て強くなる」という物語は消滅するのかというと、多分それはない
生駒ちゃんやなあちゃんのの物語を3期生が引き継いだように、3期生が成熟してもまだ未完成な世代がそのポジションを担うことができる
それが5期になるのかまだ見ぬ6期以降になるのかはわからないが、乃木坂という箱はそれを演出するのが大得意である

もちろんこの物語の継承については、似たような系統のメンバーが入り続けてくるという前提がある
しかし坂道シリーズのリクルーティングはAKB48で取られていた多様性重視路線よりは、世界観になじめる子を中心にとっているように見えており路線変更がなければ何度でも蘇るストーリーなのではないか

つまり3期生の乃木坂らしさについては属人性は低いと言えるだろう
これは良い面と悪い面の両側面あって、まず悪い面としてはグループの人気が個人の人気と繋がりにくい
それゆえに卒業後の個人人気確保についてはかなり頑張らないといけないと思う
一方で乃木坂の箱としてのストーリーは保つことができるので、グループとしての生き残りにはプラスに働く

②4期生の乃木坂らしさへの評価

一方で4期の乃木坂らしさは属人性が高いように思う
わちゃわちゃ感をメインコンテンツとして挙げたが、これは空気感が近ければ誰でもよいのではない
誰がわちゃわちゃしているかというのが大変重要な要素である
良く知らん可愛い子がわちゃわちゃしているより、関係性を知っている「かきさく」や「かきまゆせーら」がわちゃわちゃしているからこそ我々は尊いと思うのだ

そして4期生の乃木坂らしさは、物語ではなくわちゃわちゃという状態である
物語ではないので、明確な終わりはない
実際卒業後に卒業生同士がわちゃわちゃしている姿を見て、尊いと思う人は少なくないのではないか
(言ってしまえば現役メンバーより人気出てしまうかもしれない)

明確な終わりがなく、かつ属人性が高いという特徴から導き出されるのは、先輩メンバー推しの人はそのまま先輩メンバーを推していてなかなか後輩メンバーに流れてこないということが考えられる
例えば乃木坂1期のわちゃわちゃ感が好きという人は、卒業しても乃木坂4期に流れてくるのではなく乃木坂OG同士の絡みを好むのではないか
そのためこの乃木坂らしさを前面に押し出すと先輩からファンが流れてくるということは期待にしにくく、グループの持続性という観点ではマイナスに働く気がする

もちろん個々のメンバーにとっては、その分一度ファンをつけておけば離れにくいという特徴はある
それでもファンが求めているのはあくまでもわちゃわちゃなので、良くも悪くも卒業してもOGコミュニティから離れにくいとは思う

5.最後に〜2期生と乃木坂らしさについて

ここまで1、3、4期の乃木坂らしさについて触れてきた
結論としては1期生が中心となる時期やメンバーの違いによって2つの別の乃木坂らしさをはぐくんできたが、それぞれ3・4期生が受け継いだというものだった
そこで2期生の乃木坂らしさというのはなんだろうという疑問が出てくる

私自身2期生推しということもあり大変残念なのだが、結論としては2期生のストーリーは乃木坂らしさに組み込まれなかったと考えている
この分析については長くなってきたので次回に回そうと思う
また関連して新4期の乃木坂らしさについても次回言及する

2023/3/27追記:
以下の記事で2期生と乃木坂らしさについて、考察しました
・考察:なぜ2期生は不遇と言われるのか 不遇と言われたあなたたちへ~鈴木絢音卒業によせて

考察:乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE (11thバスラ)Day4 3期生ライブ 2023/2/25

1.全体の感想

「感情の昂りが抑えられない!」
演者もファンもそう思ったに違いない
配信視聴の私ですら横アリにいるのではないかと錯覚したほど、気持ちが揺さぶられ臨場感あるライブだった

同時に3期生の覚悟が伝わる近年屈指のライブだったと思う
全員が全員最強だった
普段このブログでも特定の人のパフォーマンスを取り上げることは多いが、マジで全員がMVPすぎて選べない
やや興奮気味となってしまうが、いつものようにポイントを絞って振り返っていきたい

なお最初に一つ断っておくと、本文内にいくつかメンバーの発言が出てきますが正確な発言をメモできてはいません
あくまでもニュアンスとしてとらえてください

またDay1~Day3の考察は↓からどうぞ

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
『嫉妬の権利』『Threefold choice』『大人への近道』『心のモノローグ』という年齢別ユニット、卒業する真夏さんへ向けた『別れ際、もっと好きになる』『錆びたコンパス』、お見立て回revivalと銘打って当時の楽曲を歌った『命は美しい』『裸足でSummer』『ガールズルール』、先輩と初めて一緒に歌った『設定温度』、さらにはダンスナンバーから3期曲などとても2時間半とは思えないほど充実した内容だった

3.振り返りポイント

①乃木坂のライブに来たぞ!

タイトルの通り、冒頭から乃木坂のライブに来たという印象を強く持つライブだった
ほかのアイドルのライブでは決してない、1・2期生から受け継がれてきた優しい世界観がそこにあった

冒頭の時点では決して特別な演出があったわけではない
それでも表情や仕草、アイコンタクトから伝わるものがあった
梅ちゃんもMCで「アイコンタクトで感情が伝わる」と言っており、きっと3期生の間でも通じ合うものがあるのだろう

それが良く出ていたのが『失いたくないから』だろう
MCで1期生が近年大切な場面で歌っていた曲と言及していたが、丁寧に優しく歌っていたのが画面越しにも伝わった
1期生がまさに全員乃木坂から卒業しようとしている今でも、変わらない乃木坂らしさを満喫できるのは3期生の頑張りなんだなあと改めて思った

②Documentary of 乃木坂3期生~彼女たちは如何にして乃木坂となったのか

以下の記事で触れている通り、9thバスラの3期生ライブを見た時から彼女たちがどのようにして乃木坂となったのか、その過程のドキュメンタリーを見たいと熱望していた
・2021/05/09 乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE 3期生ライブ
曲間の短いVTRなので決して完璧なものではないが、2年の時を経てその一端が今日のライブで垣間見えたと思う

VTRからは結構生々しくて、示唆深い発言が感じ取れた
葉月「みんなダンスも歌もうまくて劣等感を感じた。くしゃみすら可愛かった。」
久保「3期生が別で動いていることで、乃木坂として認められていないように思った。」
蓮加「3期生ライブで得た経験は、先輩と比べるとスタートラインにすら立てていなかった。それでも初めて先輩方と同じ曲を歌えることは嬉しかった。」

「3期生は恵まれている」
よく言われることだが、やはり彼女たちは彼女たちで苦悩を抱えていたのだ
これらの思いと当時の思い出の楽曲とともに振り返ることで、3期が乃木坂になっていく様子の一端を知ることができたのは大変嬉しかった

③説得力

日常生活でも発言内容と同等、もしくはそれ以上に誰が言ったかということは重要だと思う
それはきっとライブでも一緒だ
3期生の辿ってきた平坦ではない道のりを思い出したこともあり、今日の彼女たちの歌や発言には説得力が増していたように感じた

例えば『未来の答え』
久保ちゃんが間奏で美月に「未来の答え見つかった?」と聞かれたときの発言
「7年目もみんなで笑ってステージに立ってるよ」
普通に聞いたら痛い発言に聞こえてしまうかもしれない…
しかし今日の彼女たちを見ていると自信をもってこれこそが未来の答えだったんだと思えてくる

ほかにも『僕が手を叩く方へ』
割とシンプルな応援ソングだが、普通20そこそこの小娘に「頑張れ」「生きろ」と言われてもなかなか心に響かないのではないか
それでも彼女たちの道のりを思えば、少なくとも今日のライブを見た人にとっては、心に寄り添う心強い言葉になるだろう

最後にMC内での言葉
久保「3期生は守られてきましたが、引っ張っていく時が来ました」
梅「安心して楽しくついてきてください」
生半可ではない覚悟を感じたし、それを全力で応援したいと思った

④ライブで一番大切なもの

ライブで一番大切なものはなんだろうか
それはきっと見ているものに思いを伝えることなのだろうと今日のライブを見ていて思った

きっと彼女たちより歌がうまい人やキレキレのダンスを踊る人なんてごまんといる
それでも今日のライブからは3期生が乃木坂を引っ張っていくんだという覚悟を感じた
思いをつたえ、感情を揺さぶることができる乃木坂3期生は最強なんだと声を大にして言いたい

⑤『三番目の風』

こんな感じで演者もファンも気持ちが昂りに昂った結果、勢い余って当初予定になかったと思われる2回目の『三番目の風』がアンコールラストに披露された
今まで3期生の大切な場面では『思い出ファースト』が披露されてきたこともあり比較的影が薄くなっていたこの曲ではあるが、確実に今日で伝説になっただろう

確かに西野七瀬、白石麻衣、齋藤飛鳥という絶対的エースがグループを去った
3期生ひとりひとりのスター性ではまだ先輩方に及ばないのかもしれない
それでも、一人じゃ無理でも力を合わせれば…
誰が何と言おうと彼女たちがいれば乃木坂は大丈夫、そう確信できたライブだった

考察:乃木坂46 真夏の全国ツアー(全ツ)東京神宮球場公演Day2 2022/8/30

0.はじめに

全国ツアー神宮初日、推しがTwitterトレンド入りした
ワクワクしながら内容を確認すると、転落・救急車と見慣れない文字が並ぶ…
一瞬にして意識が遠のく

普段ライブの考察でいろいろ言ったりしているが、そもそもライブで推しが躍動していること自体がいかに幸せかを実感した
そしてどうか沙耶香ちゃんが無事活動復帰できますように

1.全体の感想

地方公演に引き続き、正統派な夏のツアーという印象を受けたライブだった
考察要素は少ないが、久々の神宮は本記事冒頭の一件以外はやはり良かった
以下ではいつものようにポイントを絞って振り返っていきたい

また今回は地方公演との比較も交えつつ考察していく
そのため良かったら地方公演の広島公演の記事もご覧ください
(他公演はチケット確保できず…)
考察:乃木坂46 真夏の全国ツアー(全ツ)広島公演Day1 2022/7/23

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
神宮だから、という演出はなく正統派のツアーセトリだったと思う

3.振り返りポイント

選抜・アンダーの融合

広島公演の時点では気がつかなかったが、選抜・アンダー間の融合が今回のツアーの特色となっていたと思う

今日の内容で言うと山下が『涙がまだ悲しみだった頃』、さくちゃんが『マシンガンレイン』のセンターをするなどかなりレアなものが見えたと思う
またこれは選抜がアンダー曲のセンターをやるという一方的なものではなく、広島公演では葉月センターの『スカイダイビング』などその逆もあった

特にアンダー曲は選抜メンバーがセンターを務めることに抵抗がある人も多そうなので賛否両論ありそうだとは思った
個人的には曲とメンバーもコンテクストを無視すればあっていたし、レア感もあってありなのではと考えている

②公式ブログとのリンク

地方公演から引き続き公式ブログとリンクした演出があった
すでに広島公演の記事に細かく記載しているので割愛するが、良演出であった

③期別コーナーの新設と各期のカラー

地方公演ではなかった期別コーナーが新設されていた
ここについて少し掘り下げていきたい

地方公演から1・2期で披露された『君の名は希望』の中で、今年のツアーは3期以下の各メンバーの魅力を少しでもわかってもらえればという趣旨の発言があった
普通に考えればこの発言の後に期別コーナーと進むと思うのだが、期別コーナー→『君の名は希望』という順序でセトリが進行していった
これは考えすぎかもしれないが、地方公演を経て『君の名は希望』の枕詞なしに3~5期がどこまで魅力を出すことができるようになったかの答え合わせなのではないか

そしてこの期別コーナーはかなり各期の色が出ていて魅力的だった
まずは5期生だがパフォーマンスにもフレッシュ感があふれ、これからどうなっていくのかが楽しみである

4期生はフレッシュさ推しだったので5期生が入ってきてどうなるのかと思っていたが、「キャッチーさ」「わちゃわちゃ感」「(言ってしまえば)カオス」という個性を身につけつつあると思う
今回は披露されなかったが『I see…』『Out of the blue』と表題曲にしても良いくらいのキャッチーな曲を立て続けにもらったからか、かなりこの手のパフォーマンスが得意になったように見える
それが遺憾なく発揮された新曲『ジャンピングジョーカーフラッシュ』はかなりインパクトがあった
この勢いで引き続き突っ走ってほしい

3期生には絶対的な頼もしさを感じた
『僕の衝動』での圧倒的なパフォーマンスと顔芸(?)の迫力と、『僕が手を叩く方へ』の暖かく会場を包み上げるような一体感の演出はさすがの一言
(余談だが、『僕が手を叩く方へ』のクラップの会場の一体感は感涙ものであった。これはこれで表題曲としてもよかったくらいの出来。)
僕たちが好きになったあの頃の「乃木坂らしさ」をいまだに感じられるのは、彼女たちのおかげなのだろう

1・2期生のパフォーマンスはもうとにかくエモさに溢れている
『海流の島よ』の披露は想像していなかったけど、1期生年少メンバーはアンダーからのスタートが多くあの子たちがここまで立派になったのかと思うと感慨深いしそこに昔のメンバーの姿を重ねるとは…
ひなちまやまあやがいる今しかできない、とてもよい演出だったと思う

2022/3/15 乃木坂46の「の」 presents 「の」フェス

1.全体の感想

乃木坂46の「の」の番組から飛び出したイベント
明るく楽しいイベントだったし、久々に乃木のの聴こうかなと思ったので文化放送開局70周年記念としては大成功のイベントだったのではないか
こういったただ楽しいイベントを考察するのはナンセンスなのかもしれないが、気になった演出のポイントを振り返っていきたい
なお今回は現地観戦でリピート配信見ていないので、詳細あやふやな部分もあるがその分臨場感を伝えられればと思う

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
ラジオ企画を生で行うMCパートはもちろん、ライブパートも乃木のののBGMで使われている楽曲をやったり、歴代MCがセンターを務めたりなどらしさ満載のセットリストだった

3.振り返りポイント

①「乃木のの 勝手に選抜!」

MCパートの中から、大人気勝手に選抜企画を事前予想とともに振り返っていきたい
(人狼考察含めて最近予想屋みたいになってきてるな…笑)

妹選抜
〇フロント5人事前予想…岩本 蓮加、掛橋 沙耶香、柴田 柚菜、筒井 あやめ、与田 祐希
やはり各期の最年長は強いのでれんかちゃんとあやめちゃんは予想
また甘える印象が強いさやかちゃん、ゆなちゃんも順当か
最後一枠は飛鳥ちゃんとよだちゃんで悩んだが、飛鳥ちゃんはさすがに大人になったのでよだちゃんと予想
〇正解…柴田 柚菜、遠藤 さくら、筒井 あやめ、岩本 蓮加、与田 祐希
まさかのさやかちゃん落選!
(推しということもあるが)一番最初に予想したくらいなのに…
ただ甘えるさくちゃんの破壊力は相当なものなので、なるほどといったところではある
あやめちゃんがセンターもMCやってることもあってまあ順当ですね
〇個人的妹にしたいメンバー…梅澤 美波
いい女梅澤美波が自分の前では妹というシチュエーション、とてつもなく良いと思うのだがいかがだろうか
1位発表前にいろんなメンバーにいじられて「私かな?」みたいな茶番をやってたけど、割とマジで良いと思うんだよな

あざとい選抜(秋元真夏さんは除く)
〇フロント5人事前予想…山下 美月、掛橋 沙耶香、柴田 柚菜、田村 真佑、早川 聖来
真夏さんは殿堂入りとのことだが、この人も殿堂入りで良いだろうという山下プロはまず当確だろう
ほかには先ほど同様甘える印象が強いさやかちゃん、ゆなちゃんはこちらでもランクイン予想
「愛が足りひん」せいらちゃんと「天性の甘えボイス」まゆたんも間違えないはず
〇正解…齋藤 飛鳥、柴田 柚菜、山下 美月、田村 真佑、早川 聖来
またしてもさやかちゃん落選!
飛鳥ちゃんはかなり癖のあるタイプのあざとさなので二列目予想だったのだが、こんなに強いとは
そしてセンター山下プロはさすがの貫禄だった
めちゃくちゃ良席だったから肉眼で見られたけど、見た目も仕上がりすぎてて(生で見たアイドルで一番感動したかもしれない…)惚れてしまう…

②3期の安定感

46時間テレビから感じていたことだが、3期生に1期生が持つような抜群の安定感が出てきたように思う
前述の妹選抜一位発表時の茶番を3期生主導で始めるなど、アドリブまで始めるのは芸達者すぎる…
順調に乃木坂の王道を歩んでいく3期生に今後も目が離せないと思った

③『Actually…』~46時間テレビスペシャルライブと比較して

46時間テレビのスペシャルライブ考察で乃木坂史上最大の問題作と表現したこの楽曲には触れざるを得ない
当時の考察は↓から
2022/2/23 10th Anniversary 乃木坂46時間TV スペシャルライブ

センター不在(個人的にはフォーメーションが目まぐるしく変わるダンスゆえに、飛鳥・山下のダブルセンターというより不在に見えた)ということもあり、かなり印象は変わった
高度なフォーメーションダンスではあるが、46時間テレビで見たような攻撃性というよりしなやかさを強く感じた
センターありきに見えた46時間テレビのパフォーマンスから、核が抜けても短期間で再構成できる乃木坂は改めて流石だなと思った
(なお一人であれだけ空気を変えられるアルノちゃんもえらい才能の持ち主だなとも思う)

しかしこの曲に内在する、「乃木坂が壊れるかもしれない」という危うさは全く消えていないと思った
このテーマは他のアイドルグループとも比較しつつ語りたい根が深い問題なので、近いうちに筆を改めて『Actually…』考察として投稿したい

乃木坂電視台考察~10th Anniversary 乃木坂46時間TV2022感想に代えて

0.はじめに

46時間TV関連記事としてスペシャルライブ考察人狼考察をまとめてきたが、最終回である今回は全般的な感想を書いていきたい
ただ単に感想を述べても面白くない…
そこで乃木坂電視台のコーナーに焦点を当て「どのような電視台が意義があるのか。もしくは心に残るのか。」についての考察をメインに据えて、時折感想を混ぜ込んでいこうと思う

1.そもそも乃木坂電視台とは?

各メンバーが10分程度の持ち時間で行う個人企画
乃木坂46時間TVでは毎回恒例となっている

2.どのような電視台を良しとするか

ここでは筆者がどのような電視台に意義を感じているかについて話したい
なお想定される反応として、本人が楽しければそれでいいんじゃないかというものがあるが今回はスルーしたい
もちろんファンとしてはメンバーがただ楽しんでいれば当然嬉しい気持ちになるが、達成ハードルが低いのでプラスアルファをどう狙っていくかとここでは考えたい

早速だが、良い電視台は3パターンあると思う
これらをある程度明確に打ち出せた電視台はとても意義があるものだと思う

目的①新たなファンの獲得が見込める
ファンの拡大はアイドルとしてはトップレベルに優先事項が高いかと思う
多くのファンを獲得するには話題性が必要なので、結構ハードル高めではある
まだファン層が確立していない4期生や、乃木坂全体の拡大に貢献すべき「エース」と呼ばれるメンバーはこの枠を狙っていきたい

目的②仕事につながる
ファンの拡大と並び(場合によってはそれ以上に)重要なのが仕事につながるかという観点であろう
ベテラン勢は46時間TVを見てるファンの推し増し・推し変は今更狙いにくいので、現在乃木坂ファンでない層への露出のためにもこちらを狙っていきたい

目的③ファンとの絆を強固に
①②を攻めの戦略とするならば、既存のファンをがっちり固めにいく守りの戦略がありうる
もちろん1・2期生を中心に、この方針にも一定の意義がある
ただ推しメンだったら何やっても嬉しくなるファンが大半だと思うので、わざわざ守りの戦略をとるよりは①②を優先した方が良いと個人的には思う

3.乃木坂電視台内容とその分類

この章では各メンバーの電視台の内容を簡単に振り返りたい
また電視台の内容はある程度方向性別にまとめられると思うので下記の通り分類する

パターンA…練習&発表系
かつていくちゃんがやっていた、世界の民謡や楽器挑戦シリーズなどが代表例
練習で時間がとられるが、話題になりやすくリターン(目的①②につながる)も大きいように思う
ただ先生を雇う系統のものが多いためか、誰しもができるものではないのかもしれない…
実際人気メンバーがやっていることが多いように見える
パターンB…趣味・特技・個性を生かす系
かつてかりんちゃんがやっていた、将棋などが代表例
工夫すれば目的②の外仕事にもつながりうるのが特徴に見える
またパターンAに比べて時間がとられず、さらにお金もかからないのもメリットか
しかし熱量が何よりも重要になるので、趣味がないメンバーにとっては厳しい…
パターンC…お笑い・シュール系
かつてまっちゅんがやっていた「マツミン」や堀ちゃんの「堀熱大陸」などが代表例
うまくいけば目的①につながりかなり跳ねるが、どのパターンよりもセンスが問われる
パターンD…チャレンジ系
身体をはったり、その場で何かに挑戦する系の企画
狙いとしては目的①だろう
ただ結構数はある割に、話題に上る代表作が少ない気がする…
パターンE…その他
もちろん上記に当てはまらないパターンもある
もっと言うと上記パターンの複合型もある

今回の電視台内容
・秋元真夏 …「真夏の大冒険!」(一輪車パフォーマンス、パターンABC複合)
 真夏さんの運動音痴キャラが生きていた。よだちゃんの解説がシュール…。
・齋藤飛鳥…「初めてのタップダンス」(パターンA)
・樋口日奈…「WILD SPEED HINA」(バイク企画、パターンB)
・和田まあや…「まあやチャレンジ中」(46時間TV全体通してのドッキリ企画、パターンC)
・北野日奈子…「最後にもう一度着たい制服ランキング」(パターンE)
・鈴木絢音…「狂気的な彼女」(ペンキで真っ白な紙をペイントするパフォーマンス、パターンE)
・山崎怜奈…「乃木坂クイズ大会」(パターンB)
・伊藤理々杏…「伊藤理々杏、初めてのラジコン」(パターンB?)
・岩本蓮加…「分かる人だけ分かればいい! マストアニメをニッチに語る」(パターンB)
・梅澤美波…「梅澤美波の孤独のグルメ」(パターンBC複合)
 基本グルメ企画だが映像がちょっとシュール
・久保史緒里…「弾き語りに挑戦」(パターンA)
・阪口珠美…「たまトレ」(パターンB)
・佐藤楓…「パルクールに挑戦してみた」(パターンB)
・中村麗乃…「中村麗乃の休日 vlog~浅草編~」(パターンB?)
・向井葉月…「アイドルのモーニングルーティン」(パターンC)
・山下美月…「⼭下美⽉、46 ⼈斬り」(パターンA)
・吉田綾乃クリスティー…「世界記録への道」(パターンD)
・与田祐希…「ギター弾き語りに挑戦!」(パターンA)
・遠藤さくら…「ハウスダンスに挑戦したい」(パターンA)
・賀喜遥香…「46時間、生絵カキ!」(パターンB)
・掛橋沙耶香…「大人女子チャレンジ」(パターンC)
・金川紗耶…「金川紗耶の円グラフ」(パターンB?)
・北川悠理…「北川悠理、奇跡を起こす」(パターンD)
・黒見明香…「メンバーとびっくり実験に体当たり挑戦」(パターンB?)
・佐藤璃果…「岩手を知って欲しい!」(パターンB)
・柴田柚菜…「メンバーと日の出を見よう♪」(パターンE)
 2日目と3日目両方で行われた日の出中継
・清宮レイ…「全力ポジティブ応援」(パターンB)
 キャラが似ているといわれるらしいティモンディ高岸さんと共演
・田村真佑…「まゆたんの睡眠導入タイム」(パターンB)
・筒井あやめ…「書道パフォーマンス」(パターンA)
・早川聖来…「せらずきっちん!」(パターンBD複合)
 料理を作りながら体を張る系
・林瑠奈…「先輩!私に罰ゲームを受けさせて!」(パターンD)
・松尾美佑…「松尾美佑 1人暮らししてみたっ」(パターンC?)
 一人暮らしあるある
・矢久保美緒…「人生で1番盛れた写真を撮りたい!」(パターンB)
・弓木奈於…「シンデレラチャレンジ」(パターンCD複合)
 シンデレラの格好をしつつ、体を張る不思議な企画

4.結果検証

本章では電視台の結果を先述の目的①②③と照らし合わせて検証していきたい

①定量的検証~トレンド検証

主観を挟まずに測定可能なものとして、トレンドの検証を行っていく
ここではネットニュースとTwitterを分析していきたい

ネットニュース
Googleのニュースタブで検索を行った結果、乃木坂電視台関連の記事として下記のような記事が出てきた
まずはニュースタイトルとなった電視台を対象としたい
『乃木坂46時間TV』齋藤飛鳥、キレキレのタップダンス披露し「ムリムリムリムリ…」
文句なしでニュースとなっていたのは飛鳥ちゃんの電視台だけだった。流石乃木坂のエース。
次に対象を少し広げてみたい
なお複数の企画をまとめている記事の本文に少しだけ記載されているなどはキリがないのでここでは触れない
乃木坂46の佐藤楓さんが飛鳥山に来てたみたい。
乃木坂46梅澤美波、孤独のグルメ風?もぐもぐSHOTをファン絶賛「女神梅ちゃん」「やはり最強」
賀喜遥香『乃木坂46時間TV』で描いたメンバーの似顔絵の小ネタ紹介「レイちゃんの肩にみかん」
『乃木坂46時間TV』で弓木奈於が無双! 迷言連発、人狼では鋭さも光り評価うなぎ上り
でんちゃんの記事は真正面から電視台が取り上げられているが、赤羽のコミュニティマガジン的なものなのでトレンドとなったとは言いがたい…
梅ちゃんの記事は電視台についてInstagramで、かっきーの記事はラジオで触れたことをまとめた記事なので直接的ではないが一定程度影響力があったと言ってよいのではないか
弓木の記事は電視台を含め3日間での彼女の活躍(?)がまとめられている
電視台単体ではないが、これは話題になったといっても良いように思う

Twitterトレンド
次にTwitterのトレンドになったワードをこちらのサイトをもとに調べていく
電視台と関連している可能性があるのは、2/23にトレンドに入っている「久保ちゃん」くらいではないか
(1日単位の集計なのでもしかすると夜のオールナイトニッポン関連かもしれないが、私の記憶でも電視台中にトレンドには入っていたはず)
50位以下は残念ながらわからないが、少なくともよだちゃんと弓木・まあやも電視台中にトレンドに入っていたと記憶している

まとめると飛鳥ちゃん・梅ちゃん・かっきー・久保ちゃん・よだちゃん・弓木・まあやあたりは「目的①新たなファンの獲得が見込める」の前提である、話題となるに成功していると思う
やはり人気メンバーは強いなと…
(ただかっきー・久保ちゃん・よだちゃんを中心に企画内容もかなり好評だった印象なので、一概に人気だけではないことは補足する)
そこに喰らいつける弓木とまあやはさすがの天才ぶりだった

②定性的分析~特に印象に残った電視台について

「目的②仕事につながる」「目的③ファンとの絆を強固に」は現段階で定量的な評価を行うのは難しい
そこで特に印象に残った電視台を振り返り、定性的に分析していきたい
なおここでは少なからず私の主観が入り込んでしまうことはご留意して読んでいただきたい

北野日奈子…「最後にもう一度着たい制服ランキング」
卒業が迫っているということもあり、「目的③ファンとの絆を強固に」を狙いに行っているなと感じた
ファンとしてもきいちゃんの乃木坂愛を感じられて感慨深いし、きいちゃんの状況を考えればベストな企画だったと思う

山崎怜奈…「乃木坂クイズ大会」
乃木坂内のクイズの雄、れなちが作問者側に回ったクイズ大会
強みが生きるとはまさにこのことだし、アンダーから外仕事を得た彼女はさすがの企画力があるなと思った

伊藤理々杏…「伊藤理々杏、初めてのラジコン」
現段階では非常に評価に困る電視台
今回で終わらずにラジコンを本格的にはじめ、仕事を得られたらとても良い電視台となると思う
ラジコンアイドルは珍しいから面白いんじゃないかな

岩本蓮加…「分かる人だけ分かればいい! マストアニメをニッチに語る」
れんたんがアニメ好きなのは知っていたが、ここまでの熱量とは…
生き生きとしていて見ていて楽しかったし、仕事にもぜひつながってほしいと思う
趣味を熱く語る系の電視台は結構再現性は高めだと思うので、趣味があるメンバーは次回以降この電視台を見習ってもよいかもしれない

久保史緒里…「弾き語りに挑戦」
いくちゃんの弾き語りの歴史を継ぎたいと弾き語りに挑戦した企画
2人の関係を知るファンからすれば、涙なしには見られない企画だった
途中演奏が止まってしまったがナイスチャレンジだったし、演奏後泣いている久保ちゃんに駆け寄る3期生をみて「これが乃木坂だよな」と思った
この企画が一番心に残ったというファンも少なくないのではないか

阪口珠美…「たまトレ」
佐藤楓…「パルクールに挑戦してみた」

ちょこちょこ運動系企画をやっている印象がある2人
2人で外仕事とかにつながるといいな

与田祐希…「ギター弾き語りに挑戦!」
ももちゃんが卒業した今、もう一度『逃げ水』に向き合うというファン泣かせの企画
ギター詳しくないけど、ちょっとの練習期間でこんなに弾けるようになるものなのか…?
最近は奇想天外な一面がフォーカスされがちなよだちゃんだけど、これ見ると本当に良い子だし多才なところもわかる神企画だったと思う

賀喜遥香…「46時間、生絵カキ!」
ただですら寝られない46時間TVで、1~4期メンバーを全員描くというかなりハードな企画
かなり話題になっていたという意味では大成功なのだが、MCとかで出番も多く倒れないか心配になった
ゆっくり休んでください

掛橋沙耶香…「大人女子チャレンジ」
推しが可愛かったので満足
ただ乃木恋のリアイベ(こちらの記事でレポートしています)とかでやったようなギター弾き語りのほうが、ほかメンバーと差別化できて新規ファンの獲得には有意義だったのではとも思う
それでも推しが可愛かったので満足

柴田柚菜…「メンバーと日の出を見よう♪」
朝6時からとかなり早いこともあり、メンバー・ファンともにかなりハードな企画だったと思う
この企画があったことでライブ映像中寝ていても46時間TV中の睡眠時間が4時間程度になってしまった…
ただ「あの時きつかったよねー」と数年後もファンとゆなちゃんの間で話題になりそうだなとは思う
どこまで意図しているのかはわからないが、「目的③ファンとの絆を強固に」はかなり達成されそうだなと思う

林瑠奈…「先輩!私に罰ゲームを受けさせて!」
めちゃくちゃ面白かった
ただ先輩メンバーのバラエティ的立ち振る舞いが流石で、るなちゃんより先輩たちに目が行ってしまうのは大丈夫なのかなと思った
それでもこの企画でバラエティを学び、数年後に活躍してくれればそれはそれで良いかもしれない

弓木奈於…「シンデレラチャレンジ」
相変わらず発言がひっちゃかめっちゃかで面白かった
特にてんぱっているときは最高だった
シンデレラの格好も似合っていたし、ビジュアル面でもアピールできたのではないか
本人は「先輩の電視台見ていたらあんな内容で申し訳ない」と反省していたが、弓木はこれでいいと思うぞ
ただ弓木が天才だから面白いのであって、ほかのメンバーは真似できないな…

和田まあや…「まあやチャレンジ中」
もう一人の天才の企画
46時間でよくあれだけしょうもないこと詰め込めるな…笑

5.総評

ここからはかなり個人的な感想となるが、電視台についてまずは「目的②仕事につながる」を目指していくのが良いのではないか
「目的①新たなファンの獲得が見込める」を狙っていくためには人気・天才さ・企画力がかなり必要である
もちろん狙える人はほかメンバーとの企画差別化の意図も含め狙うべきだと思うが、そこまでの余裕がないメンバーも多いだろう
また「目的③ファンとの絆を強固に」は今回であればきいちゃんなど狙うべきメンバーは限られると思う
ただ全員が「目的②仕事につながる」を狙うと、「パターンB…趣味・特技・個性を生かす系」企画が多くなることが予想されるので梅ちゃんのようにVTRを工夫するなどで差別化できるとよいと思う

ほかには1・2期生の電視台が面白いことはもちろん予想通りだったが、電視台では3期生が期待以上に光ったと思う
かなり印象に残った久保ちゃんやよだちゃんの感動系から、熱量が高いれんたんの企画、自分のキャラを生かしたたまちゃん・でんちゃんの企画、ただのグルメ企画にならないようVTRを一捻りした梅ちゃんの企画など見ていてとても面白かった
また3期生は企画面以外でも印象に残った
久保ちゃんの電視台で泣いている彼女に駆け寄るメンバーの姿は、3期生ライブ(こちらの記事でレポートしています)でみた乃木坂らしさの継承が表れた象徴的なシーンだったと思う
今後も彼女たちから目が離せないなと思える46時間TVだった

2021/05/09 乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE 3期生ライブ

1.全体の感想

「私たちが乃木坂だ!」
そう言わんばかりの乃木坂らしさ溢れる素敵なライブだった
まさか3期ライブで泣くとは思わなかった…

2.振り返りポイント

①ライブ前の3期生のイメージ

ライブを振り返る前に3期生のイメージについて話しておきたい
公演前、最も展開が読めなかったのがこの3期生ライブだった
堀ちゃん卒業という一大イベントがある2期はもちろん、1期が安定感・4期がフレッシュさを押した展開になるのが予想された 
しかし3期生は各個人としては魅力的だが、全体としてのカラーが見えなかったのでほかの期と比べた時見劣りするのではないかとやや不安だった
しかしこれは完全に杞憂であった
以下では気になったポイントを振り返っていきたい

②衣装パート

冒頭のVTRから序盤にかけては衣装をクローズアップした演出が印象的であった
最初はなぜ3期生ライブに入れたきたのか不思議だったが、3期生の衣装についての思い入れを聞くにつれて納得感が生まれた
ファンであった時期が長く、またメンバーとしても4年以上活動している3期生はどちらの視点からも衣装を見るとこができるのである
・ファン目線→久保ちゃん「私が愛した乃木坂らしさ。」
・メンバー目線→桃子「このグループにいるのも悪くないなと思った時に来てた衣装」
私は残念ながら衣装に疎いのだが、好きな人には刺さる演出だったと思う

③『白い雲にのって』

「誰一人欠けることなく今日のライブを迎えた3期生」というテーマはどこかで出てくるだろうと思ったのだが、こんなに綺麗な形で出てくるとは!
5thバスラの映像とのオーバーラップは、5thを見ていた身からするとエモすぎる…
これぞ配信であることを活かした神演出だと思う

④ほかの期の曲

『Out of the blue』『アナスターシャ』『Against』を披露していたのも印象的だった
特に後半2曲を歌い継いでいくのは大変過ぎると思う
それでも久保ちゃんのインタビューにもあったように、尊敬の念を持った後輩が受け継ごうとしている様子は本当に応援したい

⑤懐かしい感覚

3期生ライブを見ているうちにとても懐かしい感覚に襲われた
それはまさに私が見てきた乃木坂のライブのものだった
1期のメンバーがまだたくさんいた2015年頃からライブに行くようになって、そのころは現在ほど安定感はなかったもののとにかく熱量があったように思う

今日の3期生のパフォーマンスからはその熱量が伝わった
(補足しておくと昨日の4期ライブに熱量がなかったわけではない。ただ4期は熱量よりもわちゃわちゃ感を強く感じたので、3期ライブの方がかつての乃木坂の雰囲気に近いと感じた。4期は4期で好きです。)

セットリストが3期曲→乃木坂全体の代表曲と進んでいったのも後押しして、普通の女の子たちが乃木坂46になっていく過程を見ているようであった

1期が成熟しきった今、もう一度この感覚を味わえるとは!
確かに乃木坂らしさが継承されていることがビンビンに伝わったライブだった

⑥3期生とは

冒頭で3期生の期全体としてのカラーがわからないと言っていた
しかしラストの『思い出ファースト』を見て彼女たちの若かりし日々を思い出すとともに、その答えが少しわかった気がした

3期とは「乃木坂46になったものたち」なのである

1・2期が作り上げた乃木坂46にあとからなろうとするのは並大抵のことではないと思う
それを立派に成し遂げた彼女たちに最大限の賛辞を贈りたい

ただ残念ながら私は(というよりは多くの1・2期ファンもだろう)この過程に明るくない
そこでこの「乃木坂46になったものたち」というテーマで3期生のドキュメンタリーを見たいと思った
1・2期のサポートとかも描けて良い作品になると思うんだよな

⑦山下美月のブログ

私はライブ後に読んだのだが、ライブ前に上がった美月のブログがとっても示唆的であった

https://www.nogizaka46.com/s/n46/diary/detail/61478

「今回のライブ各期によって雰囲気が全然違うと思うのですが私たちは王道の継承なのではないかなと思っています」
「3期が入ってから乃木坂は~という声ももちろん聞いてきました それでもずっと乃木坂にこだわり続けてきた私達だからこそできるライブにしたいです」

ライブ前なら話半分に聞いていたと思うのだが、まさにこの思いが伝わるライブだった

⑧久保史緒里について

ここからは考察ではないただの感想なのだが、久保ちゃんの言葉のチョイス最高すぎる…
今日に限ったことじゃないけど、「私が愛した乃木坂らしさ。」とか『アナスターシャ』前のVTRでの言葉選びとか全ての言葉が美しすぎて鳥肌が立つ
こういう人になりたいな