2024年 1月 の投稿一覧

考察:乃木坂46 34thSGアンダーライブDay3千秋楽 2024/1/27

1.全体の感想

いわゆるアンダーライブ感こそ薄かったと個人的には感じたが、これはこれでありというようなライブだった
後述するが、センターのアルノの新たな側面が見つかり大変良かったのではないか
実は今回現地観戦かつ結構な良席であったため、正直なところ推しが可愛いが感想の8割以上を占めているが、少しはまともに考察していきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください

後から振り返ると実にユニット曲を除く本編19曲中17曲がアンダー楽曲と、楽曲としてはかなりアンダー曲に振り切った構成だったのは驚いた
ほぼアンダー曲だけでライブを成立させるってよく考えるとすごいよなあ
それだけ良曲が多いということでしょう

3.振り返りポイント

①アンダーライブ感の薄さについて

こんなアンダー曲に振ったセトリ構成にもかかわらず、良くも悪くもいわゆる「メラメラ」「ギラギラ」といった言葉に代表されるようなアンダーライブ感はそれほど感じず個人的には選抜のライブと人数以外は差異がなかったように思う
(特に近年は選抜ライブ会場のキャパを絞っているのでなおさら)

思い浮かぶ理由としてはこんなとこだろうか

  • トロッコを駆使したり、楽曲リミックスやドラムパフォーマンスなど単純に歌やダンスで魅せるという以外のエンターテインメント要素があったこと
  • あやてぃーマスターのバー設定をはじめとした、寸劇に割と時間をとったこと
  • 上記の結果としてゴリゴリパフォーマンスで魅せるブロックが削られたこと(これはスタ誕ライブをはじめパフォーマンスで魅せるライブを最近見たことでこちら側がクオリティを求めすぎている可能性は否めない)
  • 34thアンダー曲の『思い出が止まらなくなる』の楽曲自体がいわゆるアンダー楽曲の曲調と180度違う

そもそも選抜-アンダー間の流動性があまりなくなっている現状を鑑みると、初期の悔しさをぶつける場としてのアンダラと現在のアンダラはもはや別物としてとらえるのが正解なのかもしれない
実際にアンダーライブらしいと感じるアンダラは久しく見ていない気がする

②中西アルノについて

散々アンダーライブらしくないと書いてきたが、実はこと今回に限ってはこの内容で良かったのではないかと思う
語るうえでキーマンとなるのが、座長・中西アルノである
個人的には今回のアンダラは言ってしまえばアルノのためのライブといっても良いほどだと思っている

思えば彼女にとってはなかなかハードな二年間であったように思う
類まれな歌唱力を持っていた彼女はパフォーマンスを武器に、乃木坂をぶっ壊す刺客としての役割を与えられた
※詳細な考察は下記の記事を参照
・2022/2/23 10th Anniversary 乃木坂46時間TV スペシャルライブ
その後のアンダーライブやスター誕生ライブでも圧倒的なパフォーマンスを武器に見せ場をつくってきた2年間だったように思う

それゆえに彼女=パフォーマンスのイメージが強くついてしまった
もちろんこれ自体は悪いことではないのだが、少なくとも私は彼女のパーソナリティをあまり深く知る機会が多くなくなってしまった

今回座長に抜擢された割にパフォーマンスで魅せる機会は決して多くなかったように思う
むしろジコチュープロデュースのコーナーや『〜Do my best〜じゃ意味はない』があったあたり、前回の方が見せ場は多かったのではないかとすら覆う
逆に解釈すればパフォーマンスに逃げることを許さない構成だったのが今回のアンダーライブであったように思う

そのため彼女は自分の言葉で伝えるしかなかった
正直思ったよりもつたなく、飄々としたイメージとは全く違ったがボロボロになってでも乃木坂が大切であることを伝える彼女の気持ちだけはよく伝わったと思う

アルノがいい意味でパフォーマーでなく、アイドルに生まれ変わる瞬間を見られたことがこのアンダラの何よりの収穫だったように思う

③今後のアンダーライブについて

今回のアンダーライブはこれはこれで良かったという感想を私は持っているが、かつての熱さとは性質を異にするアンダーライブは今後どのように展開していくのかは気になるところである
アルノは前回の史上最大のアンダーライブというキャッチフレーズにかけて「史上最高を更新し続ける」と思いのたけをぶつけていたが、どのように選抜のライブと差別化し勝負をしていくのだろうという疑念は残る

ただもしかすると今回のアルノのためのアンダーライブというのはフラッグシップとなりうる事例かもしれない
アンダーライブは少人数なので今回アルノにスポットライトを当てたように座長に徹底的に寄り添うライブというのは一つの解となる可能性はある

いずれにせよ熱さだけを求めるアンダーライブから変化していくのではないかと私は考察しており、今後とも注視していきたい

2023年のおすすめライブ

はじめに

あけましておめでとうございます
今年も節目として、2023年のライブの中でも筆者が特によかったと思うものをランキング形式でまとめておく
今後円盤化や配信が行われた際に参考にしていただければ幸いです

なお今回は万人におすすめではないけどあまりに刺さりすぎたライブがあったので、1〜3位プラス特別枠という形でまとめていく
ちなみに2021年版・2022年版はこちらにまとめているので、よかったら読んでやってください
・2021年のおすすめライブ
・2022年のおすすめライブ

第3位:5/17-5/18 乃木坂46 齋藤飛鳥卒業コンサート

大エース・飛鳥ちゃんの卒コンを第3位とさせていただいた
考察要素はそれほど多く無いライブだったのでやや低めにしてしまった印象があるが、飛鳥ちゃんの魅力を全部出し切った良い卒コンだったと思う
なにより『人は夢を二度見る』とラストのななみん卒コンオマージュは感涙を禁じ得ない

レビュー記事はこちらから
・考察:乃木坂46 齋藤飛鳥卒業コンサートDay1 2023/5/17
・考察:乃木坂46 齋藤飛鳥卒業コンサートDay2 2023/5/18

第2位:12/17-12/18 超・乃木坂スター誕生!LIVE

昨年に引き続き、邦楽史上の名曲をカバーしたこちらのライブが第2位にランクイン
個人的な好みの色は強いが、それでも曲を通した盛り上がりという点ではやはり抜群である

さらに昨年の『新・乃木坂スター誕生!LIVE』と比較することで5期生の1年間の充実がわかる点でも本当に良いライブだった
特にDay2昼公演の『手紙 〜拝啓 十五の君へ〜』は乃木坂史上有数のパフォーマンスだと思うので必見

レビュー記事はこちらから
Day1
・考察:超・乃木坂スター誕生!LIVE Day1 2023/12/16
Day2昼公演
・考察:超・乃木坂スター誕生!LIVE Day2昼公演 2023/12/17
Day2夜公演
・考察:超・乃木坂スター誕生!LIVE Day2夜公演 2023/12/17

第1位:2/25 乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE (11thバスラ)Day4 3期生ライブ

堂々の一位は11thバスラから3期生ライブとさせていただきました
卒業がらみではない平場のライブではあったのだが、とにかく熱量がすごかった

世代交代を目の前に控えた3期生の覚悟が伝わる、これぞライブの醍醐味という内容だった
4期生や5期生のファンの方はもちろん、1期生・2期生推しの人も満足するに違いないので是非一度ご覧いただきたい

レビュー記事についてはこちらから
・考察:乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE (11thバスラ)Day4 3期生ライブ 2023/2/25

特別枠:3/28 乃木坂46 鈴木絢音卒業セレモニー

思い入れがあまりにも強い卒コンだったため、ほかのライブと同じ土俵で語るべきでないと思うので特別枠とさせていただきます
それでも2期生推しとしては希望を抱くことができた、感謝してもしきれないライブだったのでどうしても書き残しておきたかった
不遇と言われた2期生がこんなきれいな最後を迎えられたのは本当に良かった

レビュー記事についてはこちらから
・考察:乃木坂46 鈴木絢音卒業セレモニー(卒コン) 2023/3/28

最後に

ここに選ばれなかったものにもかなり良いライブがあったので、2023年は選ぶのに苦労した
特に「私たちが乃木坂46です!」と高らかに宣言した神宮最終日や、史上最大のアンダーライブは印象深い
2024年も引き続き追いかけていきたい