齋藤飛鳥

考察:乃木坂46 齋藤飛鳥卒業コンサートDay2 2023/5/18

1.全体の感想

飛鳥ちゃん卒業おめでとうございます
長い間乃木坂をけん引してくださり、ありがとうございました
今日も後輩たちを引っ張っていく姿が本当に格好良かったです!
明日からもまた乃木坂を応援していきます

そしてライブ自体もとても満足感があるライブだった
飛鳥ちゃんがもつ様々な魅力を余すことなく堪能できたし、かつ名演出もいくつかあった
以下、いつものようにポイントを絞って考察していきたい
なお今回は奇跡的にチケット入手出来て現地観戦していたので、興奮のあまり細かいところが怪しいですがその分臨場感たっぷりに書けたらと思う

ちなみに初日の考察は下記の記事からどうぞ
・考察:乃木坂46 齋藤飛鳥卒業コンサートDay1 2023/5/17

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
期別曲、可愛らしい曲、ユニット曲、盛り上がるライブ定番曲と進行していた
ネットで見る限りかなり評判はいいし、個人的にも満足のセットリストだった

3.振り返りポイント

①ライブ冒頭~『ジコチューで行こう!』

昨日同様、ライブ冒頭は飛鳥ちゃんひとりで無言で花道を歩いてきた
一言も発さず間が持つのはやっぱりスターの貫禄があるなと改めて思った

その表情をひと時も見逃すまいとみていたが、昨日の表情とは若干異なる気がした
昨日は緊張はありつつも堂々とした立ち振る舞いだったが、今日はファンやメンバーとの別れからかさみしさが少し表情に浮かんでいた
そしてその複雑な感情をすべてぶつけた彼女のドラムから始まる『ジコチューで行こう!』は、緊張から解放へ一気に向かったことで爆発的な景気のよさで楽しかった

②飛鳥ちゃんの魅力を味わい尽くす!

冒頭でも触れたが、昨日に続きかなり振り幅があるセットリストだった
まず冒頭ブロックではいつものように景気が良い定番曲が続いた
昨日とセトリはガラッと変わっていたが、『ハウス』と『ダンケシェーン』が残っているのは、曲を介して「好き」「ありがとう」のやり取りを飛鳥ちゃんが望んでいるようで嬉しかった

次は期別曲ブロックに入る
卒業生が他の期の期別曲をセンターで踊る演出は、いくちゃんや真夏さんの卒コンでもあったので決して珍しい演出ではなかった
それでも間奏でかっきーやれんたんが飛鳥ちゃんに思いを伝える姿には思わず涙腺が緩んだ

その後はアンダーブロックをはさんで、可愛らしい曲ブロックに入った
『ファンタスティック三食パン』『なぞの落書き』『制服を脱いでサヨナラを…』『あらかじめ語られるロマンス』あたりがそれにあたる
現在の飛鳥ちゃんから考えるとやや意外ではあるが、昔のキャラをふまえその時代のファンの気持ちを汲み取ってくれ、彼女の優しさが伝わる構成だと感じた

その後は選抜曲ブロックからアンコールまで駆け抜けていった
しんみりする曲もあったものの割と明るい曲をはさんでいて、結構最後まで盛り上がるライブであった

昨日のダンスナンバーブロックやソロ歌唱披露も含め、一人のアイドルとしての齋藤飛鳥をこれでもかと堪能できる構成だったように思う

③1期生最後の日として

「後輩の魅力も伝えたい」
彼女が初日の冒頭から話していたことだったが、この思いはかなり伝わるライブだった

彼女は最後の1期生だし、特にアンコールは1期生の歴史をたどる構成もあり得たと思う
ネット上でもOGの登場が予想されていた

それでも結果としては1期生には結局触れずに終わった
彼女は「1期生には支えてもらったけど、今は後輩との時間が大事」なるニュアンスのことをMCで言っていて、その強い意志には少し驚いた
その結果1期生最後の日の割には、節目感をほとんど感じなかった
齋藤飛鳥がいなくなるのは事実だが、明日からも何もなく乃木坂が続いていくんだということを感じた
ライブ全体としてもエースの卒コンの割にはメッセージ性が強く無いライブだったように思う

この評価はとても難しい…
1期生のストーリーを好きなものとしてはもっとそこに焦点を当てても良かったのではないかと思わないではない
それでもライブに1期生のストーリーを持ち込まなかったからこそ、純粋に齋藤飛鳥のキャラクターやパフォーマンスを満喫することができた
どちらを重視するかという話なので、観点によって評価が変わるライブなのだと思う

以下は私個人の好みになるが、飛鳥ちゃんの卒コンとしてはこれで良かったと思う
それでも1期生のストーリーを考察するものとして、過去ライブを振り返ってもこれぞ1期生の集大成というライブが見当たらないことは少し残念に思う
いずれ記事として考察しようと思うが、なあちゃんの卒コン演出にかなり消化不良感があり、彼女の卒コンでうまく物語の幕引きができていればと思ってしまう…
(私とは1期の主役はなあちゃんだと思っているので、その分ハードルが上がってしまっているところはある)

④『人は夢を二度見る』

1期のストーリーとして振り返った時に評価が分かれるこのライブだが、演出はめちゃくちゃ良かったと思う
そのハイライトの一つがこの楽曲だと思う

卒業後発売のこの楽曲に、なんと飛鳥ちゃんが加わりパフォーマンスしたのだ
Wセンターの理由がいろいろ言われていたが、もしも齋藤飛鳥が加わることで120%の力を発揮する楽曲と想定して作られていたら…
あまりにも、あまりにも素敵なアートワークだと思う

⑤そして彼女は天使になった

そしてもうひとつのハイライトはアンコール後の彼女の退場シーンである
彼女は天使になると言い残し、ゴンドラへ乗って天井へ消えたのだ

冗談めかした雰囲気ではあったが、感涙のあまり思わず鳥肌が立った
これは乃木坂ライブ史上屈指の良演出である、ななみん卒コンラストシーンのオマージュである
・考察:5th YEAR BIRTHDAY LIVE Day1(橋本奈々未卒業コンサート) 2017/2/20

飛鳥ちゃんが入れてきた唯一の1期生要素があのななみんだったという…
ずっとライブ演出考察にこだわり、かつ2人の関係性を知る1ファンとして魂が震えた
この演出は恐れ入りました

考察:乃木坂46 齋藤飛鳥卒業コンサートDay1 2023/5/17

1.全体の感想

飛鳥ちゃんが明日卒業するらしい
そんなことを忘れてしまうくらい楽しいライブだった

初日ということもあるだろうが、しんみりする雰囲気は全くなく熱気に包まれていた印象が強い
そのためいつもより考察要素は少なめだが、ポイントを絞って考察していきたい
なお今回は奇跡的にチケット入手出来て現地観戦していたので、興奮のあまり細かいところが怪しいですがその分臨場感たっぷりに書けたらと思う

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
アンダー曲、ユニット曲、ダンスナンバー、盛り上がるライブ定番曲、飛鳥ちゃんセンター曲と幅広く見られた1日目だった
振り幅が大きく個人的には好きであった
またネットの評判を見ても概ね好評だったように思う
印象に残った曲目というと、『Hard to say』は想像以上に盛り上がったし、ソロの『Another Ghost』も意外性があってよかった

3.振り返りポイント

①王の帰還

ライブ冒頭で王が帰ってきたと思わず思った

長い花道をただただ無言で歩き続ける…
それだけで圧倒的な存在感があった

その一言目をどれだけの人がどんな気持ちで待っただろう
熱狂、緊張感、期待、少しの不安…
何もせずともこれだけの感情を動かすことができる彼女は、王の貫禄があった

②彼女の歩いてきた道

冒頭でも触れたがかなりバラエティに富んだ選曲だったが、それでも納得感があった
特に齋藤飛鳥を際立たせる演出があったわけではないが、圧倒的に飛鳥ちゃん成分が強かったライブに思えた
きっとアンダーから選抜の中心まで上り詰めた、飛鳥ちゃんの歩いてきた道があったからこそどんな曲でもハマるのだろう

何よりすごいのは1期生の物語の終わりという、あまりにもわかりやすく強いストーリーが欠片も見られなかったことだ
トリンギョコーナーのアキヤ(昨年の全ツで真夏さんが扮していたキャラクター)以外OGの名前を出さずにDay1走り切るとは…

正直考察要素はそんなになかったのでこのあたりで
Day1が卒コンらしからぬ明るいライブだったからこそ、明日のDay2がどんなライブが見られるのか楽しみである
飛鳥ちゃんの雄姿をしかと見届けたい

考察:乃木坂46の曲の価値を考える~僕たちはなぜ『アナスターシャ』で泣くのか

1.はじめに~乃木坂スター誕生ライブでの感動と疑問

5期生のスター誕生ライブが開かれるということで改めて思い出したが、4期生のスター誕生ライブは本当に良い時間だった
音楽にスポットを当てたからこその上質なパフォーマンス、先輩メンバーや大物ゲストのド迫力…
開催から数か月たった今でも鮮明に思い出せる、本当に良ライブであった
詳細については以下の記事をご覧ください
・考察:乃木坂スター誕生!LIVE (昼・夜公演)2022/6/26

一方でいわば「借り物」の曲でここまで盛り上げることができるのであれば、乃木坂の曲の価値って何なんだろうと思った
例えばスター誕生ライブで弓木ちゃんが歌っていた『EZ DO DANCE』よりぶちあがる曲が、乃木坂46のライブにはいくつあるのだろうか?
正直『ガールズルール』くらいしか確信をもって答えられない自分がいた…

それでもぶち上げることのみが曲の価値ではない
『きっかけ』『思い出ファースト』など、感動を誘う曲は乃木坂にも少なくない
なかでも二期生推しの私としては『アナスターシャ』が流れると思わず泣いてしまうほどである
今回はこの『アナスターシャ』を題材に、なぜ乃木坂の曲で私たちは感動するのかを考察していきたい

2.本論~僕たちはなぜ『アナスターシャ』で泣くのか

①歌詞について

曲で感動させる要素として、真っ先に多くの人は歌詞を思い浮かべるのではないか
きっと多くの人は一度くらい歌詞に救われたことがあるだろう
例えば私もMr.Childrenの『終わりなき旅』の歌詞に高校時代心が折れそうになる度に救われた

それでは『アナスターシャ』の歌詞はどうか
正直言うと私はアナスターシャの歌詞がわからないのである

理解しようとは人並以上にしたと思う
もしかしたら背景になっているのかと思ったので、ディズニー映画『アナスタシア』を見た
教養が足らないのかと思ったので、ロシア皇女アナスタシアについても勉強した
『アナスターシャ』の歌詞考察も複数読んで、歌詞のどの要素が何を暗示しているのかなど考えた
それでも結局のところ、しっくりとくる理解はついぞ見られなかった

ここにいたって『アナスターシャ』の歌詞は実はほとんど感動に寄与していないのではないかと考えを改めた
すんなり入ってこない歌詞に涙腺が緩むのはそもそも考えにくい
そして『アナスターシャ』はかなり歌詞が難解なので典型的だが、実はほかの乃木坂の曲も同じなのではないか
例えば『きっかけ』の歌詞を本当のところどれだけのファンが消化しきれているだろうか
いいこと言っている風なことはわかるのだが、本当にその真髄を理解しているかと言われると私は自信がない
『思い出ファースト』の歌詞も改めて考えると恋愛に終始している
こう考えると少なくとも乃木坂については、歌詞が感動を呼んでいることは実は稀なのではないか

②曲調について

歌詞以外の要素としては曲調というものが考えられる
『アナスターシャ』『きっかけ』『思い出ファースト』、いずれもあまりにもエモい曲調ではあるので少なからず寄与しているだろう

とはいえこれも本筋ではないのではなかろうか
例えば僕たちは『ガールズルール』で泣いたことは本当にないだろうか?『インフルエンサー』では?
少なくとも私はたまにこれらの超がつくほどのアップテンポ曲で泣きそうになるときがある
したがって曲調も感動に寄与する側面はあるものの、感動の本質ではないと考えるのが自然ではないだろうか

③「景色」と「思い入れ」

こう考えると実は曲の構成要素の中には感動の主要素はないのではないか
それではこれらの曲の何が私たちを感動させるのか

ここで一つ示唆的な話をしたい
私は『アナスターシャ』がこの上なく泣ける曲だと思っている
ただしこれは1期生しかほとんど知らない友人にこれを言ってもほとんど要領を得ない
つまり人によって聴いた感覚がかなり違うのである

この差はずばり見てきた「景色」であり、ハイコンテクストな文脈の中で醸成された「思い入れ」なのではないか
確かに『アナスターシャ』を聴いたときに僕が想像するのは、歌詞にあるまだ見ぬロシアの地や異国の王女様ではない
むしろ擦り切れるほど見た伊藤衆人監督の思い入れに溢れたMVであり、2期生ライブで先輩に同期に後輩に見送られるドレス姿の推しメンであり、苦難の日々を乗り越え確かな芯の強さを手に入れた二期生の感情のこもったパフォーマンスである
これは2期生の歴史を見てきた人にしか決してわからない感情だろう
(完全に余談だが、アナスターシャMVの考察はこちらの記事が素晴らしい。私の記事ですらないが、初めてこの記事を読んだとMVのストーリーの理解がぐっと深まり改めて感動したので是非。)

また前項までの歌詞や曲調すらも、「景色」や「思い入れ」とリンクする
海外の王女というテーマは謎めいたイメージが強いセンター堀未央奈のイメージにぴったりだし、ロシアはこの曲が最後の参加となる佐々木琴子が好きだった国である
また『アナスターシャ』までの2期生曲は、『かき氷の片想い』『ライブ神』『スカウトマン』と少々エキセントリックでマニアックな印象を受ける曲が多かった
そのフラストレーションを一気に解消するかのような、ザ・王道の爽やかな曲調は多くの2期生ファンが待ちわびていたものであった

それ故に、歌詞の意味すらわからない『アナスターシャ』で僕らは泣くのだ

④最高傑作としての『他人のそら似』

『アナスターシャ』は典型例だが、この「景色」や「思い入れ」こそが魅力であるというのはなにも『アナスターシャ』に限ったことではない
むしろ乃木坂の曲の真価はここにあるといっても過言ではない

正直なところスター誕生ライブで歌った数々のカバー曲の方がライブで盛り上がることはあるかもしれない
まして乃木坂のことをなにも知らない人にとっては、それらの楽曲の方が感動するのではないか

それでも東京ドームでダブルアンコールの『きっかけ』を仲間に囲まれながら歌う万理華ちゃんやひめたんが目に焼き付いていれば、
『思い出ファースト』のセンターは桃子卒業後も空けておくと3期生が言ったことを知っていれば、
『サヨナラの意味』が流れる中後ろ手にピースして天井に消えた伝説を目撃していれば、
これらの曲をふと耳にしたとき涙がこぼれそうになるのではないか

そしてこのハイコンテクストな文脈が分かったうえで、個人的に最高傑作とも思っているのが『他人のそら似』である
エモすぎる曲調はもちろん、この曲にはいろいろな体験を得て各自が醸成していく「景色」や「思い入れ」が最初から詰まっていたのである
ダンスで言えば過去シングルの印象的な振り付けを取り入れているため当時の「景色」を思い出させるし、卒業メンバーがセンターの場合はその子と関係が深いメンバーがセンターにいたりするのも当時を目撃してきた僕らの「思い入れ」を引き出す
歌詞にしても『僕のこと、知ってる?』を想起させる歌詞やラストを「君は君だよ」というフレーズで締めるのは、僕らが好きだった乃木坂の世界を表しているようであった
なおこの曲の魅力の詳細については、以下の記事に詳細は譲る
・2021/08/21 真夏の全国ツアー2021 福岡公演Day1

3.傍論~4期生の受難

本論は以上なのだが、上記乃木坂の曲の真価を「景色」と「思い入れ」とした場合4期生には困難が待ち受けているのではないかと考えている

4期生の代表曲を挙げていくと『I see…』『Out of the blue』『ジャンピングジョーカーフラッシュ』ととにかく盛り上がりを優先した曲が多い
個人的にも良く聞く曲だし、ライブでは盛り上がるしそれぞれ当たり曲だとも思う

それでも例えばかっきーやあやめんが卒業する時、これらの曲で私たちは泣けるだろうか?
2期生なら『アナスターシャ』、3期生なら『思い出ファースト』のようにこれらの曲で感動できるだろうか?
そう考えると「はい」と即答できない自分がいる
これらの景気が良い曲は、乃木坂の曲の真価である「思い入れ」の上積みが難しいんじゃないかと思う
そういった意味でそろそろ乃木坂らしいエモい曲を入れていかないといけないのではないだろうか

そもそもでいえば乃木坂の文脈を知らなくてものれちゃう『I see…』『Out of the blue』『ジャンピングジョーカーフラッシュ』あたりは本来は表題曲になるべきなのではないだろうか
これらの景気が良い曲でライトファンを集めて、乃木坂らしい期別楽曲で沼に落とすというのが本来の形のような気がするのだが…

4.終わりに~31stシングル『ここにはないもの』初披露に寄せて

以上のようにメンバーとファンが見てきた「景色」重ねてきた「思い入れ」こそが乃木坂の曲の真価なのだと思う
一方で乃木坂の楽曲には盛り上がりには欠ける側面があり、景気が良い曲をよそから借りてきてバカ騒ぎするライブの楽しさを知れたという点でスター誕生ライブは本当に楽しくまた示唆的なライブであった

最後に先日乃木坂配信中で初披露された『ここにはないもの』に触れてこの記事を締めたい
一回しか聞けてないので詳細までは考察できていないのだが、この曲は『他人のそら似』に匹敵するレベルの傑作かもしれない

うろ覚えだしおそらく抜けもあるのだが、この曲には過去の楽曲を思わせる歌詞を散りばめていたはずだ
しかも乃木坂との別れを感じさせる形で…

  • カーテンはぐるぐる巻かれるものではなく、閉じるもの(『ぐるぐるカーテン』オマージュ?)
  • 裸足で未来へ向けて歩き出す(『裸足でSummer』オマージュ?)
  • 手を離すことを促す(『最後のTight Hug』で繋いだ手を離したことを後悔したのに…)
  • 青空は見えても広さここからはわからない(『何度目の青空か?』オマージュ?)
  • そばにあるしあわせより遠くのしあわせを掴もうとする(『しあわせの保護色』と対極)

不十分な気もする(特に『サヨナラの意味』オマージュの箇所とかもあるんじゃないかなという気はしている)が、これを歌われると飛鳥ちゃんが卒業するんだと一層実感がこもってしまう…

また何よりも『ここにはないもの』というタイトルがすごい
乃木坂で全てを見てきた大エース・齋藤飛鳥にしか似合わないタイトルだとすら思う

MVが公開されたら再度聴きこんで考察を深めるたいと思う
そしてこの曲に素敵な「景色」や数々の「思い入れ」を積めることを祈って、筆を置きたい

考察:乃木坂46 ドキュメンタリー映画第2弾 『いつのまにか、ここにいる』

0.はじめに

普段は乃木坂のライブ演出考察を専門としている本サイトであるが、まれにアイドルドキュメンタリーの考察も行っている
今回は2019年7月に公開された、乃木坂のドキュメンタリー2作品目『いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46』見返したので考察していきたい

そして本作は2022年10月現在アマプラの見放題に入っているので、まだの人はこちらから是非見ていただきたい
後述するがメンバー、特に飛鳥ちゃんの魅力が分かりやすく伝わるので飛鳥ちゃん推しの人には特におすすめする
※以下、多少のネタバレを含みます

1.全体感

全体感としてはほかのアイドルドキュメンタリーと比べて、かなりテーマが複雑で見えにくいという印象がある
アイドルドキュメンタリーの定番といえば、メンバーの成長を描くものだろう
例えば以下の記事で考察した、先日まで公開されていた日向坂のドキュメンタリー『希望と絶望』はその色が濃い
・考察:日向坂46 ドキュメンタリー映画第2弾 『希望と絶望~その涙を誰も知らない』

ただこの映画冒頭でも触れられていたが、すでにトップアイドルになっている乃木坂46(時期的には2018年秋〜2019年春あたり)を題材としているのでそんなに単純なテーマにはできない
テーマが複雑に絡み合う中、私が強く感じたのは「トップアイドルの苦悩」「齋藤飛鳥の魅力」の2つであった
この点について深く考察していきたい

2.トップアイドルの苦悩①〜乃木坂46の自分と等身大の自分

トップアイドルの苦悩はいくつかの小項目に分類されるように思う
今回はその中でも強く感じた「乃木坂46の自分と等身大の自分」と「卒業」という項目を取り上げたい

一つ目として「乃木坂46の自分と等身大の自分」といつ項目を考察していく
さらに複雑なのはメンバーが多く世代がバラバラならグループゆえ、この項目への反応も一律ではない

まず分かりやすいのは3期・4期の描かれ方である
彼女たち若い世代は「乃木坂の自分」と「等身大の自分」が一致した存在として描かれている
「素のじぶんでアイドルをしていると語る」桃子ちゃんの発言や、一つのミスで自らを全否定してしまうせいらちゃんが具体例である
ドキュメンタリーにもあったが、存在ごとぶつかっていけばズタズタに傷ついてしまうという意味で苦悩は大きい

一方で1期生は少し異なる描かれ方をしていた
どちらかというと「乃木坂の自分」と「等身大の自分」を切り離して考えているようだった
印象的だったのは乃木坂として見られている自分を俯瞰的に語るなあちゃんや、過去の自分をさも他人事のように話す飛鳥ちゃんであった
このメンタリティであれば、仮に「乃木坂の自分」を否定されていても「等身大の自分」とは異なるものとしてメタ認知しているのでズタズタに傷つくことはないだろう

ただ彼女たちは苦悩と無縁かと言われるとそうではなく、「乃木坂の自分」と「等身大の自分」の捻じれに起因する歪みの影響を受けていた
例えばなあちゃんは常に乃木坂の自分として見られていると語り、それ以外の自分は何もないとまで語っていた
飛鳥ちゃんは乃木坂の自分がおさまったキャラクターが好きではないと語っていた
全否定した過去の自分と対面を果たす成人式参加は、等身大の自分との擦り合わせをしようとしていたのではないか
おそらくこの歪みとその向き合い方こそがこの映画の主題であろう
エンディングテーマである『僕のこと、知ってる?』の歌詞ともこのテーマは共通しているように思う

ではこの歪みの解決策はあるのだろうか?
当時は明確には気づかなかったか、今の僕は答えに近いものを見たことがある
それは『僕のこと、知ってる?』と共通テーマを歌った『他人のそら似』の歌詞の中で描かれているように思う
本当の自分や相手が誰かわからなくても「君は君だよ」と認めあえたら…
問題が全解決したわけではなくても、ずっと気持ちが軽くなるのではないか

3.トップアイドルの苦悩②〜卒業

この時期はメンバーの卒業が相次いだ時期でもあり、卒業も苦悩の一つとして描かれていたように思う
これも卒業する側と見送る側で少し見える景色が違う

卒業する側の難しさはなあちゃんの卒業を通じて詳しく書かれていたように思う
先述の通りなあちゃんは乃木坂としての自分がいつからか全てであったように語っていた
そのねじれを解消するのが卒業という選択だったのかもしれない
実際にドキュメンタリーでは自分の脚で立ちたいと願うことが卒業なのではと描かれている

一方で見送る側の心情も単なる寂しさを超えたものがあると感じている
ドキュメンタリーの一章で描かれた「仲の良さ」、それは乃木坂で活動するメンバーのモチベーションの大きな部分を占めていた
例えばれいかちゃんが「(在籍している理由は)思い出がほとんど」、いくちゃんが「メンバーの待っているよという言葉が全て」と語るように、仲が良いメンバーと苦楽をともにできるというのがこの時期の一期生のモチベーションの大部分を占めていた

そしてここは「等身大の自分」問題とリンクしているように私には見える
「等身大の自分」がわからなくても「君は君だよ」と認め合える存在が、もし遠くへ行ってしまったら…
それ故にメンバーの卒業は寂しさというレベルではなく、苦悩に近いレベルのものだったのかもしれない

4.齋藤飛鳥について

この映画の主人公は誰か?
なあちゃんにもスポットは当たっていたが、誰か1人を選ぶならこのドキュメンタリーで存分に魅力を描かれていた飛鳥ちゃんだろう

それではここで言う飛鳥ちゃんの魅力とは何か?
一言でいうとそつなくこなしてるふうに見えるが、裏では不器用で優しいところだろう

  • 成人式のシーンに代表されるように、決別したはずの過去の自分を割り切ることができず、もう一度向き合おうとする不器用なところ
  • 懐いてくる桃子をはじめ、メンバーに対して素直になれないところ

ちなみにこのときの桃子への素直な思いは下記ライブで詳しく述べられている
・2021/08/22 真夏の全国ツアー2021 福岡公演Day2~大園桃子卒業セレモニー

クールに乃木坂を引っ張る飛鳥ちゃんも好きだけど、深いところで優しくてちょっと不器用な飛鳥ちゃんだからファンは支えたいと思うのだ

そして飛鳥ちゃんの魅力を存分に詰め込んだ描き方はらかなり意図されたものなのではないか
背景的にも長年エースとして引っ張ってきたなぁちゃんが卒業し、飛鳥ちゃんを中心として固め直す必要がある時期であった
(実際この時期に発売された『Sing Out!』でも飛鳥ちゃんはセンターを務めている)
そしてドキュメンタリー冒頭とラストに差し込まれた「飛鳥」をイメージさせる飛び回る鳥の映像が何よりの証拠だろう

このドキュメンタリーを見て、改めて飛鳥ちゃんが乃木坂のエースでいてくれてよかったと思った

乃木坂電視台考察~10th Anniversary 乃木坂46時間TV2022感想に代えて

0.はじめに

46時間TV関連記事としてスペシャルライブ考察人狼考察をまとめてきたが、最終回である今回は全般的な感想を書いていきたい
ただ単に感想を述べても面白くない…
そこで乃木坂電視台のコーナーに焦点を当て「どのような電視台が意義があるのか。もしくは心に残るのか。」についての考察をメインに据えて、時折感想を混ぜ込んでいこうと思う

1.そもそも乃木坂電視台とは?

各メンバーが10分程度の持ち時間で行う個人企画
乃木坂46時間TVでは毎回恒例となっている

2.どのような電視台を良しとするか

ここでは筆者がどのような電視台に意義を感じているかについて話したい
なお想定される反応として、本人が楽しければそれでいいんじゃないかというものがあるが今回はスルーしたい
もちろんファンとしてはメンバーがただ楽しんでいれば当然嬉しい気持ちになるが、達成ハードルが低いのでプラスアルファをどう狙っていくかとここでは考えたい

早速だが、良い電視台は3パターンあると思う
これらをある程度明確に打ち出せた電視台はとても意義があるものだと思う

目的①新たなファンの獲得が見込める
ファンの拡大はアイドルとしてはトップレベルに優先事項が高いかと思う
多くのファンを獲得するには話題性が必要なので、結構ハードル高めではある
まだファン層が確立していない4期生や、乃木坂全体の拡大に貢献すべき「エース」と呼ばれるメンバーはこの枠を狙っていきたい

目的②仕事につながる
ファンの拡大と並び(場合によってはそれ以上に)重要なのが仕事につながるかという観点であろう
ベテラン勢は46時間TVを見てるファンの推し増し・推し変は今更狙いにくいので、現在乃木坂ファンでない層への露出のためにもこちらを狙っていきたい

目的③ファンとの絆を強固に
①②を攻めの戦略とするならば、既存のファンをがっちり固めにいく守りの戦略がありうる
もちろん1・2期生を中心に、この方針にも一定の意義がある
ただ推しメンだったら何やっても嬉しくなるファンが大半だと思うので、わざわざ守りの戦略をとるよりは①②を優先した方が良いと個人的には思う

3.乃木坂電視台内容とその分類

この章では各メンバーの電視台の内容を簡単に振り返りたい
また電視台の内容はある程度方向性別にまとめられると思うので下記の通り分類する

パターンA…練習&発表系
かつていくちゃんがやっていた、世界の民謡や楽器挑戦シリーズなどが代表例
練習で時間がとられるが、話題になりやすくリターン(目的①②につながる)も大きいように思う
ただ先生を雇う系統のものが多いためか、誰しもができるものではないのかもしれない…
実際人気メンバーがやっていることが多いように見える
パターンB…趣味・特技・個性を生かす系
かつてかりんちゃんがやっていた、将棋などが代表例
工夫すれば目的②の外仕事にもつながりうるのが特徴に見える
またパターンAに比べて時間がとられず、さらにお金もかからないのもメリットか
しかし熱量が何よりも重要になるので、趣味がないメンバーにとっては厳しい…
パターンC…お笑い・シュール系
かつてまっちゅんがやっていた「マツミン」や堀ちゃんの「堀熱大陸」などが代表例
うまくいけば目的①につながりかなり跳ねるが、どのパターンよりもセンスが問われる
パターンD…チャレンジ系
身体をはったり、その場で何かに挑戦する系の企画
狙いとしては目的①だろう
ただ結構数はある割に、話題に上る代表作が少ない気がする…
パターンE…その他
もちろん上記に当てはまらないパターンもある
もっと言うと上記パターンの複合型もある

今回の電視台内容
・秋元真夏 …「真夏の大冒険!」(一輪車パフォーマンス、パターンABC複合)
 真夏さんの運動音痴キャラが生きていた。よだちゃんの解説がシュール…。
・齋藤飛鳥…「初めてのタップダンス」(パターンA)
・樋口日奈…「WILD SPEED HINA」(バイク企画、パターンB)
・和田まあや…「まあやチャレンジ中」(46時間TV全体通してのドッキリ企画、パターンC)
・北野日奈子…「最後にもう一度着たい制服ランキング」(パターンE)
・鈴木絢音…「狂気的な彼女」(ペンキで真っ白な紙をペイントするパフォーマンス、パターンE)
・山崎怜奈…「乃木坂クイズ大会」(パターンB)
・伊藤理々杏…「伊藤理々杏、初めてのラジコン」(パターンB?)
・岩本蓮加…「分かる人だけ分かればいい! マストアニメをニッチに語る」(パターンB)
・梅澤美波…「梅澤美波の孤独のグルメ」(パターンBC複合)
 基本グルメ企画だが映像がちょっとシュール
・久保史緒里…「弾き語りに挑戦」(パターンA)
・阪口珠美…「たまトレ」(パターンB)
・佐藤楓…「パルクールに挑戦してみた」(パターンB)
・中村麗乃…「中村麗乃の休日 vlog~浅草編~」(パターンB?)
・向井葉月…「アイドルのモーニングルーティン」(パターンC)
・山下美月…「⼭下美⽉、46 ⼈斬り」(パターンA)
・吉田綾乃クリスティー…「世界記録への道」(パターンD)
・与田祐希…「ギター弾き語りに挑戦!」(パターンA)
・遠藤さくら…「ハウスダンスに挑戦したい」(パターンA)
・賀喜遥香…「46時間、生絵カキ!」(パターンB)
・掛橋沙耶香…「大人女子チャレンジ」(パターンC)
・金川紗耶…「金川紗耶の円グラフ」(パターンB?)
・北川悠理…「北川悠理、奇跡を起こす」(パターンD)
・黒見明香…「メンバーとびっくり実験に体当たり挑戦」(パターンB?)
・佐藤璃果…「岩手を知って欲しい!」(パターンB)
・柴田柚菜…「メンバーと日の出を見よう♪」(パターンE)
 2日目と3日目両方で行われた日の出中継
・清宮レイ…「全力ポジティブ応援」(パターンB)
 キャラが似ているといわれるらしいティモンディ高岸さんと共演
・田村真佑…「まゆたんの睡眠導入タイム」(パターンB)
・筒井あやめ…「書道パフォーマンス」(パターンA)
・早川聖来…「せらずきっちん!」(パターンBD複合)
 料理を作りながら体を張る系
・林瑠奈…「先輩!私に罰ゲームを受けさせて!」(パターンD)
・松尾美佑…「松尾美佑 1人暮らししてみたっ」(パターンC?)
 一人暮らしあるある
・矢久保美緒…「人生で1番盛れた写真を撮りたい!」(パターンB)
・弓木奈於…「シンデレラチャレンジ」(パターンCD複合)
 シンデレラの格好をしつつ、体を張る不思議な企画

4.結果検証

本章では電視台の結果を先述の目的①②③と照らし合わせて検証していきたい

①定量的検証~トレンド検証

主観を挟まずに測定可能なものとして、トレンドの検証を行っていく
ここではネットニュースとTwitterを分析していきたい

ネットニュース
Googleのニュースタブで検索を行った結果、乃木坂電視台関連の記事として下記のような記事が出てきた
まずはニュースタイトルとなった電視台を対象としたい
『乃木坂46時間TV』齋藤飛鳥、キレキレのタップダンス披露し「ムリムリムリムリ…」
文句なしでニュースとなっていたのは飛鳥ちゃんの電視台だけだった。流石乃木坂のエース。
次に対象を少し広げてみたい
なお複数の企画をまとめている記事の本文に少しだけ記載されているなどはキリがないのでここでは触れない
乃木坂46の佐藤楓さんが飛鳥山に来てたみたい。
乃木坂46梅澤美波、孤独のグルメ風?もぐもぐSHOTをファン絶賛「女神梅ちゃん」「やはり最強」
賀喜遥香『乃木坂46時間TV』で描いたメンバーの似顔絵の小ネタ紹介「レイちゃんの肩にみかん」
『乃木坂46時間TV』で弓木奈於が無双! 迷言連発、人狼では鋭さも光り評価うなぎ上り
でんちゃんの記事は真正面から電視台が取り上げられているが、赤羽のコミュニティマガジン的なものなのでトレンドとなったとは言いがたい…
梅ちゃんの記事は電視台についてInstagramで、かっきーの記事はラジオで触れたことをまとめた記事なので直接的ではないが一定程度影響力があったと言ってよいのではないか
弓木の記事は電視台を含め3日間での彼女の活躍(?)がまとめられている
電視台単体ではないが、これは話題になったといっても良いように思う

Twitterトレンド
次にTwitterのトレンドになったワードをこちらのサイトをもとに調べていく
電視台と関連している可能性があるのは、2/23にトレンドに入っている「久保ちゃん」くらいではないか
(1日単位の集計なのでもしかすると夜のオールナイトニッポン関連かもしれないが、私の記憶でも電視台中にトレンドには入っていたはず)
50位以下は残念ながらわからないが、少なくともよだちゃんと弓木・まあやも電視台中にトレンドに入っていたと記憶している

まとめると飛鳥ちゃん・梅ちゃん・かっきー・久保ちゃん・よだちゃん・弓木・まあやあたりは「目的①新たなファンの獲得が見込める」の前提である、話題となるに成功していると思う
やはり人気メンバーは強いなと…
(ただかっきー・久保ちゃん・よだちゃんを中心に企画内容もかなり好評だった印象なので、一概に人気だけではないことは補足する)
そこに喰らいつける弓木とまあやはさすがの天才ぶりだった

②定性的分析~特に印象に残った電視台について

「目的②仕事につながる」「目的③ファンとの絆を強固に」は現段階で定量的な評価を行うのは難しい
そこで特に印象に残った電視台を振り返り、定性的に分析していきたい
なおここでは少なからず私の主観が入り込んでしまうことはご留意して読んでいただきたい

北野日奈子…「最後にもう一度着たい制服ランキング」
卒業が迫っているということもあり、「目的③ファンとの絆を強固に」を狙いに行っているなと感じた
ファンとしてもきいちゃんの乃木坂愛を感じられて感慨深いし、きいちゃんの状況を考えればベストな企画だったと思う

山崎怜奈…「乃木坂クイズ大会」
乃木坂内のクイズの雄、れなちが作問者側に回ったクイズ大会
強みが生きるとはまさにこのことだし、アンダーから外仕事を得た彼女はさすがの企画力があるなと思った

伊藤理々杏…「伊藤理々杏、初めてのラジコン」
現段階では非常に評価に困る電視台
今回で終わらずにラジコンを本格的にはじめ、仕事を得られたらとても良い電視台となると思う
ラジコンアイドルは珍しいから面白いんじゃないかな

岩本蓮加…「分かる人だけ分かればいい! マストアニメをニッチに語る」
れんたんがアニメ好きなのは知っていたが、ここまでの熱量とは…
生き生きとしていて見ていて楽しかったし、仕事にもぜひつながってほしいと思う
趣味を熱く語る系の電視台は結構再現性は高めだと思うので、趣味があるメンバーは次回以降この電視台を見習ってもよいかもしれない

久保史緒里…「弾き語りに挑戦」
いくちゃんの弾き語りの歴史を継ぎたいと弾き語りに挑戦した企画
2人の関係を知るファンからすれば、涙なしには見られない企画だった
途中演奏が止まってしまったがナイスチャレンジだったし、演奏後泣いている久保ちゃんに駆け寄る3期生をみて「これが乃木坂だよな」と思った
この企画が一番心に残ったというファンも少なくないのではないか

阪口珠美…「たまトレ」
佐藤楓…「パルクールに挑戦してみた」

ちょこちょこ運動系企画をやっている印象がある2人
2人で外仕事とかにつながるといいな

与田祐希…「ギター弾き語りに挑戦!」
ももちゃんが卒業した今、もう一度『逃げ水』に向き合うというファン泣かせの企画
ギター詳しくないけど、ちょっとの練習期間でこんなに弾けるようになるものなのか…?
最近は奇想天外な一面がフォーカスされがちなよだちゃんだけど、これ見ると本当に良い子だし多才なところもわかる神企画だったと思う

賀喜遥香…「46時間、生絵カキ!」
ただですら寝られない46時間TVで、1~4期メンバーを全員描くというかなりハードな企画
かなり話題になっていたという意味では大成功なのだが、MCとかで出番も多く倒れないか心配になった
ゆっくり休んでください

掛橋沙耶香…「大人女子チャレンジ」
推しが可愛かったので満足
ただ乃木恋のリアイベ(こちらの記事でレポートしています)とかでやったようなギター弾き語りのほうが、ほかメンバーと差別化できて新規ファンの獲得には有意義だったのではとも思う
それでも推しが可愛かったので満足

柴田柚菜…「メンバーと日の出を見よう♪」
朝6時からとかなり早いこともあり、メンバー・ファンともにかなりハードな企画だったと思う
この企画があったことでライブ映像中寝ていても46時間TV中の睡眠時間が4時間程度になってしまった…
ただ「あの時きつかったよねー」と数年後もファンとゆなちゃんの間で話題になりそうだなとは思う
どこまで意図しているのかはわからないが、「目的③ファンとの絆を強固に」はかなり達成されそうだなと思う

林瑠奈…「先輩!私に罰ゲームを受けさせて!」
めちゃくちゃ面白かった
ただ先輩メンバーのバラエティ的立ち振る舞いが流石で、るなちゃんより先輩たちに目が行ってしまうのは大丈夫なのかなと思った
それでもこの企画でバラエティを学び、数年後に活躍してくれればそれはそれで良いかもしれない

弓木奈於…「シンデレラチャレンジ」
相変わらず発言がひっちゃかめっちゃかで面白かった
特にてんぱっているときは最高だった
シンデレラの格好も似合っていたし、ビジュアル面でもアピールできたのではないか
本人は「先輩の電視台見ていたらあんな内容で申し訳ない」と反省していたが、弓木はこれでいいと思うぞ
ただ弓木が天才だから面白いのであって、ほかのメンバーは真似できないな…

和田まあや…「まあやチャレンジ中」
もう一人の天才の企画
46時間でよくあれだけしょうもないこと詰め込めるな…笑

5.総評

ここからはかなり個人的な感想となるが、電視台についてまずは「目的②仕事につながる」を目指していくのが良いのではないか
「目的①新たなファンの獲得が見込める」を狙っていくためには人気・天才さ・企画力がかなり必要である
もちろん狙える人はほかメンバーとの企画差別化の意図も含め狙うべきだと思うが、そこまでの余裕がないメンバーも多いだろう
また「目的③ファンとの絆を強固に」は今回であればきいちゃんなど狙うべきメンバーは限られると思う
ただ全員が「目的②仕事につながる」を狙うと、「パターンB…趣味・特技・個性を生かす系」企画が多くなることが予想されるので梅ちゃんのようにVTRを工夫するなどで差別化できるとよいと思う

ほかには1・2期生の電視台が面白いことはもちろん予想通りだったが、電視台では3期生が期待以上に光ったと思う
かなり印象に残った久保ちゃんやよだちゃんの感動系から、熱量が高いれんたんの企画、自分のキャラを生かしたたまちゃん・でんちゃんの企画、ただのグルメ企画にならないようVTRを一捻りした梅ちゃんの企画など見ていてとても面白かった
また3期生は企画面以外でも印象に残った
久保ちゃんの電視台で泣いている彼女に駆け寄るメンバーの姿は、3期生ライブ(こちらの記事でレポートしています)でみた乃木坂らしさの継承が表れた象徴的なシーンだったと思う
今後も彼女たちから目が離せないなと思える46時間TVだった

2022/2/12 乃木坂46 星野みなみ卒業セレモニー

0.はじめに

みなみちゃん、卒業おめでとう!
そして10年間ありがとう
生生星としての華々しいデビューから、一度選抜落ちを経験し可愛いの天才として再度選抜に戻ってきた本当にタフな乃木坂人生だったと思います
今後のみなみちゃんが幸せでありますように

1.全体の感想

奇をてらわず、オーソドックスな卒業コンサートだったと思う
おおむねファンが望んでいる展開だったんじゃないかな
以下、ポイントを絞って振り返っていきたい

2.セットリスト

こちらサイトをご参照ください
『ここじゃないどこか』をやらないのは意外だったけど、ほかは期待通りだったと思う

3.振り返りポイント

①見たいものが見れた構成

先述の通りかなりオーソドックスな構成で多くのファンが見たいポイントを押さえていたと思う
例えば『ロマンティックいか焼き』は葉月ちゃんが乃木中で「みなみさんとペアで踊りたい」と言ってからいつかは見たいと誰しもが思っていたと思う
また当然葉月ちゃんとのペア曲『無口なライオン』もエモかった

なかでも一番のハイライトは飛鳥ちゃんとの『制服を脱いでサヨナラを…』だろう
結成当初次世代と呼ばれた二人がその次の世代にバトンを渡すさまは一時代の終わりを感じた
それにあまり感情を二人がこらえきれず泣き出してしまうのは感動だった

あとみなみちゃんの「いい子」感もライブ・MCともシンプルな構成ゆえに目立ったと思う
みなみちゃんが優しいねと言われた問いに「みんなが優しかったから優しくなれた」と言っていたのは、とても乃木坂らしくて印象的だった

②タフな乃木坂人生

ほかに印象に残ったのは、案外タフな乃木坂人生だったように思う
(お姉さんたちに甘やかされている印象も強かったので尚更)

アンコールのMCでも言っていたが、生生星として「天才・生田」「主人公・生駒」とともにフロントに立つのはなかなか厳しいと思う
おそらく年齢が近いメンバーの中から抜擢されたのだろうが、可愛い一本槍だったこともありこの二人と比べるとそりゃ劣等感にさいなまれるよなあと…
それだけでなく『バレッタ』では選抜落ちも経験し、これで腐らなかったのは普通にすごいと思う

③正直な感想

ただオーソドックスであるからこそ、予想を超えてこなかったのもまた事実である
賛否両論あるとおもうが、演出やセトリの考察を趣味とする私としてはやや不完全燃焼だった
特に先日のまいちゅんのセレモニーがかなり個性的なものだったために、悪く言えばありきたり感がいっそう目立ってしまったように思う…

多少変わった演出としてはみなみちゃんクイズがあったが、意図があるようには思えないんだよな…
本来あまり考察などせずに、ただみなみちゃんの可愛さを味わって終わるべきライブだったのかもしれない
ただ「可愛いの天才」という側面もそこまでフォーカスされなかったので、もう少しやりようはなかったのだろうか…