卒業ライブ

考察:乃木坂46 掛橋沙耶香卒業セレモニー 2024/8/19

1.全体の感想

さあちゃん、卒業おめでとう
そしていろいろな選択肢がある中で、卒セレを開いてもう一度姿を見せてくれたこと本当にありがとう

推しの卒業ということもあり言いたいことはたくさんあるはずなのに、色々複雑すぎてこの先の適切な言葉が思いつかない…
間違えなく言えるのは、これからの人生に幸が多いことを心の底から願っています

ここから先に書きなぐるのは正直いつも以上に駄文となると思う
普段演出考察をしているが私自身さあちゃん推しということもあり、正直感情がぐちゃぐちゃでこの後の文章を考察というのは忍びない…
さあちゃん推しのあるオタクの感情の整理という位置づけになってしまうと思うが、内容を振り返っていきたい

2.セットリスト

こちらのURLから本編を見られます
とはいえ9/19までの期間限定公開となってしまうので、セトリは敢えて書き残しておきたい

M01:『4番目の光』
M02:『ジャンピングジョーカーフラッシュ』
M03:『I see…』
M04:『猫舌カモミールティー』
M05:『Out of the blue』
M06:『キスの手裏剣』
M07:『図書室の君へ』

4期生曲を過不足なく披露するセトリだった
改めて振り返るとさあちゃんの休業以降4期生曲って増えてないんですね
これが意図的なものか偶然かはわからないものの、さあちゃん抜きの4期生曲がないのはオタクとしては忘れられていないようで嬉しいね

3.振り返りポイント

①掛橋沙耶香に見た4番目の光

少しだけ昔話をさせていただきたい

私は掛橋沙耶香に乃木坂の未来を見ていた
一目見ただけで心奪われた抜群の透明感、天性の人懐っこいスマイル、やや癖があり絶妙にツボにはまるセンス(こちらの記事の乃木恋彼氏イベントとかで垣間見えた)、気分屋な割に仲間思いなところ…
そして実はメラメラ燃えていて、アイドルとしての向上心が強かったこと
どれをとっても魅力的でいつか乃木坂を引っ張る存在になると思っていた

彼女と、彼女の引っ張る乃木坂は未来が明るいと信じていた

余談だがそれを確信したのが2019/5/25の4期生ライブである
このブログ開始前なので記事はないが当時の空気感を知りたい人は是非のぎ動画で見てみるといいと思う

②美しすぎるライブ

その未来は2年前に一瞬にして消え去ってしまった
正確には当時は次の日、あるいは翌々日には何事もなかったように戻ってくるのだろうと1ミリも疑わなかったが…

ここで今更何かを嘆いたり、誰かを責めたりするのは本意ではない
とはいえさあちゃん推しからすると、その次のシーンが今日のセレモニーなのである
感情の整理が追いつかず、現実感のない夢でも見ているようだというのが率直な感想だ

ぐっちゃぐちゃの感情の中、この配信を見ていて思ったのはいろんな意味で美しすぎるライブだということだ
まず誰しもが思ったことだと思うが、さあちゃんは美しいお姉さんになっていた
セトリも4期生と最後の時間を過ごしたいというこれ以上ないさっぱりした構成だった
(大概卒セレって自分のメッセージを込めた曲や、全体構成を度外視して最後に披露したかった曲などが1曲はある印象だ)
内面的にも落ち着いたのか、立つ鳥跡を濁さずという言葉がこれ以上似合うものはないというくらいすっきりとした旅立ちだった

とても美しいライブだったのだが、あのメラメラと燃えていて一癖も二癖もあるさあちゃんとのギャップが強すぎて理解が追い付かない…
2年も経っているから当然なのだが、いきなり異世界に飛ばされたような感覚であった

③かけられた呪いと『図書室の君へ』

さっぱりした構成の中でひとつだけ彼女はとてつもなく重い言葉を置いていったように思う
それは『図書室の君へ』に入る前のMCの中の一言である

「最後に一つだけわがままを言うのであれば、今から歌う曲を私がいなくなってからも歌い継いでいってもらうことだと思っています」

卒業していくメンバーが割と言い残しがちな言葉ではあるが、この2年間を通してこの曲はあまりにも特殊な曲となってしまった…
これを歌い継ぐということは掛橋沙耶香というアイドルの存在を乃木坂は忘れることができなくなる、ある種の呪いの言葉のように感じた
(もちろん呪いといっても悪い意味ばかりではない)

④嘘と真実とファンとアイドルと

このライブはただでさえ情報が錯綜していてセンシティブなうえ、私のように心理的な要因もあり理解が追い付かない人も多いのではないか
実際さあちゃんは悔いがないと言及していたものの、本当にそんなにさっぱりしているのか、何が嘘で何が真実なのか本当のところはわからないと考えてもおかしくないだろう

それでもさあちゃんが一片の悔いもないアイドル人生だったというのであれば、それがすべてなのではないか
実際にそんな綺麗な感情どうかはわからないけど、わざわざ二年の時を費やして私たちのもとに戻ってきてくれた彼女が悔いがないと伝えたいのであれば…
嘘だろうと真実だろうとファンはそう信じ受け入れるのが、さあちゃんの望むことでありこれ以上我々が考える必要はないのではないか
(ライブ考察を行う本ブログが行きつく結論としてはこれ以上皮肉なものはないが…)

休業中のライブの『図書室の君へ』に込めた願いや、休業中のシングルの衣装に託した思いがさあちゃんに届いていたらオタクとしてこれほどうれしいことはない

真実かどうかは結局のところ分からないけど、優しい嘘は時に真実に勝ることもあると思う
噓はとびきりの愛という言葉もあるのだから

考察:乃木坂46 山下美月卒業コンサートDay2 2024/5/12

1.全体の感想

美月さん卒業おめでとう!

思えばあなたは本当に不思議な存在だった
ステージ上では誰よりもキラキラ下アイドルだった
それとは別になんか今にも折れてしまいそうな危うい魅力もあって、本当に目を離せなかった
結果山下美月という存在を通して、色々なことを考えさせられた
(実際に当ブログで個別メンバーについて触れた回数が一番多いのは実は彼女であった)
思い入れのあまり喪失感が強すぎて、なにからブログに書いていけばよいのか本当にわからない…

それでも伝えたいことはすべて久保ちゃんが言っていたこの言葉に尽きると思う
「乃木坂46を選んでくれてありがとう」

ここからはいつものようにポイントを絞って考察していきたい
(冒頭でも触れたように喪失感が大きすぎるので、思考がまとまるか一抹の不安があるが…)
ちなみにDay1の考察はこちらから
・考察:乃木坂46 山下美月卒業コンサートDay1 2024/5/11

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください

昨日のカオスから一転、今回は卒コンらしいセトリだったと思う
王道楽曲が揃う中、『何もできずにそばにいる』は比較的レアでメッセージ性強かったと思う
(3期生が円になって互いを励ましあうような演出は良かったですね!)
『初恋ドア』はまさかだったけど、納得の選曲

全体通してファンサイドも悔いなく送り出せるセトリだったのではないか

3.振り返りポイント

①王道中の王道卒コン

今回のライブは王道中の王道の卒コンだったと思う
奇をてらった演出は全くと言っていいほどなく、メンバーの関係性や曲のメッセージ性に焦点を当てる構成だった
個人的にはもう少しVTR演出でアシストしても良いのではないかという気持ちはなくはないが、十分見せ場はあったので満足感は高かった

②山下美月と後輩

今回のライブでとにかく印象に残ったのは美月ちゃんとメンバーの関係性であった
特に印象に残ったものを振り返っていきたい

この2日間(特に今日)、美月ちゃんって本当に後輩のことをよく見てるよなあと思った
特に印象深かったのはこのあたりでしょうか

  • てれぱん誕生日に『心にもないこと』を持ってくるのは流石。そのあとに抱負を求められたてれぱんが瞬時に『美月さんのようなキラキラアイドルになります!』と返したのも流石。
  • みーきゅんを普段割と雑に扱っているのに、最後のメッセージのところはへらへらモードのとこもちゃんと聞いて真剣な思いを引き出したのは流石。ヘラヘラの皮を被っているのに中身が意外と熱いあたりこの二人は根っこの部分でかなり似ているように思う。
  • かっきーが最後のメッセージで「美月さんにご飯に連れていってもらって、『私が卒業しても頑張れる?』と聞かれたときに『はい』と回答できなかったのを後悔している」と話していた。やり取り中に『はい』とかっきーが言えるタイミングを何回か逃していたと思うんだけど、何度もチャンスを作って最終的に「はい」とかっきーに答えさせたあたり優しいなあと。一方で「誰かの希望になりたい」とアイドルになった美月ちゃんに、「私の希望でした」と伝えるかっきーもかなり優しい。

③山下美月と久保史緒里

この二人の互いに対する信頼感は本当にグッときた
そして山下美月に伝えるべきことは久保ちゃんが全部言ってくれたように思う

まずは冒頭の「乃木坂46を選んでくれてありがとう」という言葉
久保ちゃんは後述するが、本当に山下美月というアイドルをかっている節があると思う
そのどこにいってもドラフト1位で指名されるような最強の人材が乃木坂を選んでくれたことには対する感謝が口に出たのだろうが、これは本当に我々が思っていたことそのままであろう

そして「横に並べるだけでうれしい、最高のアイドルでした」と彼女のことを評している
この言葉実は似たようなことを美月ちゃんも初期から答えているのである

私にとっては憧れの気持ちが強くて、自分が持ちたくても持てないものを全て持っている人。

でもそれをしーちゃんに伝えると同じ答えが返ってきます。

きっと私たちはお互いのことを1番アイドルとして意識しているし、同じようなプレッシャーを感じている気がします。

だからこそ2人でもっと高め合っていけるような関係になりたい。

なんか照れくさくてその時ははっきり言えなかったけれど

あなたと一緒に乃木坂に入れて良かったです。

きっと乃木坂に入っていなかったら出会うこともなかったよね。

くぼしーの隣が似合う人間になれるよう頑張るズラ!

(しーちゃんが語尾にズラをつけていて面白かった)

https://www.nogizaka46.com/s/n46/diary/detail/38522?ima=5117&cd=MEMBER

このまままっすぐ二人で高めあって7年半来たのが本当に素敵だなあと思う

④山下美月と伊藤理々杏

個人的には一番気持ちが揺さぶられたのがりりあちゃんのメッセージである

山下美月というアイドルはまばゆさと、一方で人間としての危うさを併せ持っているのが個人的には最も引き付けられるポイントなのだと思う
そしてそれを誰よりも生々しく感じているのがりりあちゃんなのではないか
美月ちゃんがアイドル人生を終えることを本当に悲しんでいるのだが、一方でもう解放してあげられるという安堵の気持ちにも似た感情が混じっていたように感じたのは私だけだろうか

かなり感情が持っていかれたのでうまく文章化できていない気がするが、山下美月というアイドルが持つ悪魔的な魅力を再認識できたように思う

⑤山下美月と『チャンスは平等』

『チャンスは平等』、美月ちゃんの卒業曲としてそんなに評価されていないんだけど私は結構好きである
というのも以下の記事に詳しいが、この『チャンスは平等』という世界観は山下美月が望んだものとしか思えないからである
・考察:乃木坂46 12th YEAR BIRTHDAY LIVE (12thバスラ)Day4 2024/3/10

実際今回のライブでもこの世界観を作り上げようとしているなあと感じた箇所は少なくなかった

  • 不遇とも言われがちな新4期生に対し『初恋ドア』ユニットで見どころを作る
  • 舞台の都合で途中参加となってしまうゆなちゃんに対し、センター曲で見せ場を作る
  • そして『図書室の君へ』。さあちゃん推しとして本当に嬉しかった。

乃木坂の船長としての役目を最後まで全うしてくれたことに頭が上がらない

⑥三期生の航海の終わりとその評価

Day1の冒頭でも述べたが、このライブこそが3期生のストーリーの最終章でありここからはエピローグに入っていくものなのだろうと思っている
このストーリーの終わりとしての評価は非常に難しい

長くもなりそうなので、ここで筆を置き別記事で扱わせていただきたい

考察:乃木坂46 山下美月卒業コンサートDay1 2024/5/11

1.全体の感想

ついにこの日が来てしまった

私は2期生推しだが、2期が全員卒業を迎えた今一番熱量をもって見られるアイドルは乃木坂3期生である
バスラDay4の考察でまとめたが、その航海の終着地点がこの2日間であろう
・考察:乃木坂46 12th YEAR BIRTHDAY LIVE (12thバスラ)Day4 2024/3/10
そんな感じでかなりの寂しさをもって初日を迎えた

…はずだったのだが、なんだこれ笑
始まったらすぐに寂しさなんて吹っ飛び、正直ここ最近のライブで一番ハッピーで楽しいライブだったと思う

ここからはいつものようにポイントを絞って考察していきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください

卒コンらしいしんみり感は一ミリもなく、楽しくて盛り上がるライブだった
それどころか軍団ブロックあたりはカオスに近い…笑

3.振り返りポイント

①卒コン初日の正解

2日以上の卒コンにおける、初日に正解の形があるとしたら今回のライブがそれなのではないか

最終日ではないので基本的には楽しいライブであるべきだと思うのだが、ただただ楽しいだけでなくそのメンバーらしさを感じられるとなお良いと思う
ひとつひとつのポイントは後述するが随所に山下美月らしさ散りばめられていて、今日のライブは山下美月及び演出サイドの大勝利と言っていいと思う

②軍団ブロック~まさかの伏線回収

そのなかでも今日特筆すべきなのは軍団ブロックだろう
『失恋お掃除人』は当然やると思っていたが、まさか『白米様』『二度目のキスから』までやるとは思わなかった
しかも歴史系番組風のVTRで軍団構想を紹介し、壮大な茶番に仕立ててくるとは…笑

しかしこの軍団ブロックは壮大な伏線回収となっていることに震えた
話は乃木中の3期生バレンタイン企画にさかのぼる
美月がいくちゃんやかずみんに軍団結成を持ちかけて結成したら兼任すると話したというエピソードが披露され、しまいには設楽さんに「最終的に自分の軍団にしようとしている」とまで言われる始末であった

そこから6年以上の月日が流れ、まさか本当に軍団を兼任し最終的に自分の軍団を結成する日が来るとは…
しょうもないけど綺麗な伏線回収で、愛に溢れた最高の演出だと思う

③山下美月のアイドル道について

軍団ブロック以外にもうさ耳やヤマ&バニーなど、今日は演出で盛り上がることが多かったように思う
あとは恒例になりつつある期別+卒業生のブロックもVTRを前につけることで新鮮な気持ちで見ることができて、総じて見ているファンのことが考えられた演出だなあと思った

これは思えば山下美月が辿ってきたアイドル道そのものなのではないか
正直歌もダンスも抜群とまではいかないと思うのだが、見ているものを楽しませるということを常に考えてくれていたアイドルだったと思う
この姿勢においては右に出る者はいないと言い切れるくらいなのではないか

実際に以下の初期の3期生リレーブログにもあるように、見てくれているファンのためにという思いがかなり強いように思う

1人でも応援してくださる方がいるのであれば、その方の為に全力でアイドルを努めるのが今の私の全てです。

これが私にとっての幸せであり責任。

自分の居場所はそこにあるんだと思えます。

https://www.nogizaka46.com/s/n46/diary/detail/40567?ima=2111&cd=MEMBER

このファンを思い、楽しませようとする自己プロデュース力こそがアイドル山下美月の真髄なのではないか

④『恋山病』

そのファンを楽しませようとする姿勢が極まった結果、まさかの卒コンで自作の新曲をぶつけてくるとは…!
あまり乃木坂にない王道ラブコメのテーマソングみたいな感じで、結構癖になる曲だった

余談だが、私も「やま」と呼ばれることがあるので大変この曲むずがゆい…笑

考察:乃木坂46 真夏の全国ツアー(全ツ)大阪公演Day2 2023/7/13 ~早川聖来卒業セレモニー

1.全体の感想

※この記事はのぎ動画をもとに記載したもので、リアルタイムでのライブ参戦ではありません。また公開されているのがアンコール部分のみのため、本編は見られていません。

整理に時間がかかって遅くなりましたが、せいらちゃん卒業おめでとう!
まっすぐなあなたの人生に幸多いことを願っています

今回もいつもの通りポイントを絞って、演出について考察していきたい
ただかなり難解で、正直私自身消化できていない部分もかなりある
もちろんいろいろあったので素直に見られなかった部分が大きいが、それだけではないので詳細は後述する

なおアンコール以外の部分は、ツアーのほかの公演とそれほど差はなさそうだった
参考までに真夏の全国ツアーの記事をまとめているので、良かったら読んでやってください

2.セットリスト

セットリストは以下の通りです

EN1. 僕のこと、知ってる?
EN2. Out of the blue
EN3. 4番目の光
EN4. Threefold choice
EN5. 孤独な青空
EN6. ひと夏の長さより・・・

3.振り返りポイント

①セットリストの不思議

見たかったものはきちんと抑えることができたセトリだと思う
『Out Of The Blue』 や『4番目の光』は当然として、かっきーまゆたんせいらの『Threefold choice』は需要を捉えてる良い選曲だったと思う

一方で不思議な選曲も結構あった
『僕のこと、知ってる?』や『孤独な青空』は割と意味深な歌詞だし、深読みされそうなタイミングでこの曲を選んだかという印象があった
選曲意図を知りたくてせいらちゃんの出演メディアチェックしたのだが、結局見当たらなかったのでもし有識者がいれば教えていただきたい

②演出の不思議

セトリも去ることながら、演出もかなり難解だった
どうしても見る側が深読みしてしまうというのもあるが、原因はそれだけではないと思う

具体的には大体どんなセレモニーでもVTR等で誘導があったように思うが、今回は曲とMCだけで構成されていて演出側がどういうストーリーを伝えたいのかあまりピンと来なかった
VTRの少なさはせいらちゃん卒セレだけでなくツアーを通じての特徴でもあったが、これは準備時間がなかったからなのかそれとも演出家変更により恒常的に続くものなのか現時点で判断がつかない
とはいえ今回は深読みする人が多いライブでしょうし、もう少し丁寧に誘導した方が良いのではという印象は拭えない

実際セトリもそうだが、久保ちゃんが「守れなくてごめん」と発言したり、気になることは多数ある
このちょっとモヤモヤを残す感じをつくりたいのであれば意図通りなのだが、そういうことなんですかね…

③唯一わかったこと

とはいえ唯一わかったのは彼女が少なくともメンバーから愛されていたことである
さつきちゃんにくぼちゃん、まゆたんのMCは具体的なエピソードもりもりで、愛されていたんだなあと伝わった

先方の正義もあるだろうし具体的な善悪の判断は控えるが、それでも彼女が貫いた姿勢には多くの人がついていった
その意思の強さに敬意を表し、筆を置きたい

考察:乃木坂46 齋藤飛鳥卒業コンサートDay2 2023/5/18

1.全体の感想

飛鳥ちゃん卒業おめでとうございます
長い間乃木坂をけん引してくださり、ありがとうございました
今日も後輩たちを引っ張っていく姿が本当に格好良かったです!
明日からもまた乃木坂を応援していきます

そしてライブ自体もとても満足感があるライブだった
飛鳥ちゃんがもつ様々な魅力を余すことなく堪能できたし、かつ名演出もいくつかあった
以下、いつものようにポイントを絞って考察していきたい
なお今回は奇跡的にチケット入手出来て現地観戦していたので、興奮のあまり細かいところが怪しいですがその分臨場感たっぷりに書けたらと思う

ちなみに初日の考察は下記の記事からどうぞ
・考察:乃木坂46 齋藤飛鳥卒業コンサートDay1 2023/5/17

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
期別曲、可愛らしい曲、ユニット曲、盛り上がるライブ定番曲と進行していた
ネットで見る限りかなり評判はいいし、個人的にも満足のセットリストだった

3.振り返りポイント

①ライブ冒頭~『ジコチューで行こう!』

昨日同様、ライブ冒頭は飛鳥ちゃんひとりで無言で花道を歩いてきた
一言も発さず間が持つのはやっぱりスターの貫禄があるなと改めて思った

その表情をひと時も見逃すまいとみていたが、昨日の表情とは若干異なる気がした
昨日は緊張はありつつも堂々とした立ち振る舞いだったが、今日はファンやメンバーとの別れからかさみしさが少し表情に浮かんでいた
そしてその複雑な感情をすべてぶつけた彼女のドラムから始まる『ジコチューで行こう!』は、緊張から解放へ一気に向かったことで爆発的な景気のよさで楽しかった

②飛鳥ちゃんの魅力を味わい尽くす!

冒頭でも触れたが、昨日に続きかなり振り幅があるセットリストだった
まず冒頭ブロックではいつものように景気が良い定番曲が続いた
昨日とセトリはガラッと変わっていたが、『ハウス』と『ダンケシェーン』が残っているのは、曲を介して「好き」「ありがとう」のやり取りを飛鳥ちゃんが望んでいるようで嬉しかった

次は期別曲ブロックに入る
卒業生が他の期の期別曲をセンターで踊る演出は、いくちゃんや真夏さんの卒コンでもあったので決して珍しい演出ではなかった
それでも間奏でかっきーやれんたんが飛鳥ちゃんに思いを伝える姿には思わず涙腺が緩んだ

その後はアンダーブロックをはさんで、可愛らしい曲ブロックに入った
『ファンタスティック三食パン』『なぞの落書き』『制服を脱いでサヨナラを…』『あらかじめ語られるロマンス』あたりがそれにあたる
現在の飛鳥ちゃんから考えるとやや意外ではあるが、昔のキャラをふまえその時代のファンの気持ちを汲み取ってくれ、彼女の優しさが伝わる構成だと感じた

その後は選抜曲ブロックからアンコールまで駆け抜けていった
しんみりする曲もあったものの割と明るい曲をはさんでいて、結構最後まで盛り上がるライブであった

昨日のダンスナンバーブロックやソロ歌唱披露も含め、一人のアイドルとしての齋藤飛鳥をこれでもかと堪能できる構成だったように思う

③1期生最後の日として

「後輩の魅力も伝えたい」
彼女が初日の冒頭から話していたことだったが、この思いはかなり伝わるライブだった

彼女は最後の1期生だし、特にアンコールは1期生の歴史をたどる構成もあり得たと思う
ネット上でもOGの登場が予想されていた

それでも結果としては1期生には結局触れずに終わった
彼女は「1期生には支えてもらったけど、今は後輩との時間が大事」なるニュアンスのことをMCで言っていて、その強い意志には少し驚いた
その結果1期生最後の日の割には、節目感をほとんど感じなかった
齋藤飛鳥がいなくなるのは事実だが、明日からも何もなく乃木坂が続いていくんだということを感じた
ライブ全体としてもエースの卒コンの割にはメッセージ性が強く無いライブだったように思う

この評価はとても難しい…
1期生のストーリーを好きなものとしてはもっとそこに焦点を当てても良かったのではないかと思わないではない
それでもライブに1期生のストーリーを持ち込まなかったからこそ、純粋に齋藤飛鳥のキャラクターやパフォーマンスを満喫することができた
どちらを重視するかという話なので、観点によって評価が変わるライブなのだと思う

以下は私個人の好みになるが、飛鳥ちゃんの卒コンとしてはこれで良かったと思う
それでも1期生のストーリーを考察するものとして、過去ライブを振り返ってもこれぞ1期生の集大成というライブが見当たらないことは少し残念に思う
いずれ記事として考察しようと思うが、なあちゃんの卒コン演出にかなり消化不良感があり、彼女の卒コンでうまく物語の幕引きができていればと思ってしまう…
(私とは1期の主役はなあちゃんだと思っているので、その分ハードルが上がってしまっているところはある)

④『人は夢を二度見る』

1期のストーリーとして振り返った時に評価が分かれるこのライブだが、演出はめちゃくちゃ良かったと思う
そのハイライトの一つがこの楽曲だと思う

卒業後発売のこの楽曲に、なんと飛鳥ちゃんが加わりパフォーマンスしたのだ
Wセンターの理由がいろいろ言われていたが、もしも齋藤飛鳥が加わることで120%の力を発揮する楽曲と想定して作られていたら…
あまりにも、あまりにも素敵なアートワークだと思う

⑤そして彼女は天使になった

そしてもうひとつのハイライトはアンコール後の彼女の退場シーンである
彼女は天使になると言い残し、ゴンドラへ乗って天井へ消えたのだ

冗談めかした雰囲気ではあったが、感涙のあまり思わず鳥肌が立った
これは乃木坂ライブ史上屈指の良演出である、ななみん卒コンラストシーンのオマージュである
・考察:5th YEAR BIRTHDAY LIVE Day1(橋本奈々未卒業コンサート) 2017/2/20

飛鳥ちゃんが入れてきた唯一の1期生要素があのななみんだったという…
ずっとライブ演出考察にこだわり、かつ2人の関係性を知る1ファンとして魂が震えた
この演出は恐れ入りました

考察:乃木坂46 齋藤飛鳥卒業コンサートDay1 2023/5/17

1.全体の感想

飛鳥ちゃんが明日卒業するらしい
そんなことを忘れてしまうくらい楽しいライブだった

初日ということもあるだろうが、しんみりする雰囲気は全くなく熱気に包まれていた印象が強い
そのためいつもより考察要素は少なめだが、ポイントを絞って考察していきたい
なお今回は奇跡的にチケット入手出来て現地観戦していたので、興奮のあまり細かいところが怪しいですがその分臨場感たっぷりに書けたらと思う

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
アンダー曲、ユニット曲、ダンスナンバー、盛り上がるライブ定番曲、飛鳥ちゃんセンター曲と幅広く見られた1日目だった
振り幅が大きく個人的には好きであった
またネットの評判を見ても概ね好評だったように思う
印象に残った曲目というと、『Hard to say』は想像以上に盛り上がったし、ソロの『Another Ghost』も意外性があってよかった

3.振り返りポイント

①王の帰還

ライブ冒頭で王が帰ってきたと思わず思った

長い花道をただただ無言で歩き続ける…
それだけで圧倒的な存在感があった

その一言目をどれだけの人がどんな気持ちで待っただろう
熱狂、緊張感、期待、少しの不安…
何もせずともこれだけの感情を動かすことができる彼女は、王の貫禄があった

②彼女の歩いてきた道

冒頭でも触れたがかなりバラエティに富んだ選曲だったが、それでも納得感があった
特に齋藤飛鳥を際立たせる演出があったわけではないが、圧倒的に飛鳥ちゃん成分が強かったライブに思えた
きっとアンダーから選抜の中心まで上り詰めた、飛鳥ちゃんの歩いてきた道があったからこそどんな曲でもハマるのだろう

何よりすごいのは1期生の物語の終わりという、あまりにもわかりやすく強いストーリーが欠片も見られなかったことだ
トリンギョコーナーのアキヤ(昨年の全ツで真夏さんが扮していたキャラクター)以外OGの名前を出さずにDay1走り切るとは…

正直考察要素はそんなになかったのでこのあたりで
Day1が卒コンらしからぬ明るいライブだったからこそ、明日のDay2がどんなライブが見られるのか楽しみである
飛鳥ちゃんの雄姿をしかと見届けたい

考察:乃木坂46 若月佑美卒業セレモニー 2018/12/4

1.はじめに

過去ライブ振り返りの第三回となる今回は、乃木坂きっての個性派・若月佑美の卒セレについて考察したい
ちなみに第一回と二回は以下からどうぞ
・考察:乃木坂46 生駒里奈卒業コンサート 2018/4/22
・考察:5th YEAR BIRTHDAY LIVE Day1(橋本奈々未卒業コンサート) 2017/2/20

残念ながら当時見ることはできなかったので初視聴だったが、乃木坂好きなら誰もが楽しいと思えるライブだと思った
今回もリアルタイムでないので臨場感はないが、その分時間が経ったからこそわかることも盛り込めればと思う

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
卒業セレモニーと銘打ったことからもわかるが、曲数押さえてトークや企画をメインとした構成だった

「若月卒業前にやっておきたい曲ベスト5」なんて企画タイトルはなんてことないんだけど、キャラ渋滞を起こしていた彼女らしい企画だったと思う

3.振り返りポイント

「最後まで与える人でありたい」

ライブの最終盤、彼女はメンバー一人ひとりに花を手渡すサプライズを用意していた
その際に述べたのがこの言葉である
真面目な彼女らしい言葉ではあるが、ライブを振り返るとこの言葉通りのライブになっていたのではないか

というのも、このライブはファンが見たいもの全部セットみたいなライブだった
一つ一つ振り返っていくと、

  • 冒頭まさかの本当のロボットダンスからはじまった。乃木中でやっていた地獄のロボットネタがこの伏線となるとは…。
  • 玲香ちゃんとの『まあいいか?』。女子カルとは別にこのユニットは見たいよね。選曲もコミカルでベストだった。
  • 女子カルでの『告白の順番』。最初で最後のライブでの披露。
  • 「箸休め」として選んだのは『ボーダー』。この選曲は愛を感じる。
  • 若様軍団からのラスト箸くん。もちろん新作。そして無駄にうまい…笑。
  • 『低体温のキス』は流石のイケメン若様
  • そしてやっておきたい曲1位に挙げたのは『Rewindあの日』。思い出深いメンバーと踊るこの曲はばっちり決まっていた。
  • 企画後はラストまで盛り上がる選曲。『制服のマネキン』で金属音をしっかりめに聞いているのもわかってるよねえ。
  • 最後の曲は『ダンケシェーン』。やっぱり若月の掛け声で「やっぱ乃木坂だな」って言って終わりたいよね。

これだけファンのツボを押さえたセットリストを作ることができたのは、きっと彼女が与える人=エンターテイナーであろうと心掛けたからだろう
卒セレを最後の瞬間までは笑顔で駆け抜けたのも、その心がけを物語っているようだった

②卒業セレモニーとは〜2023年から振り返る

今回のライブは通常の卒業コンサートではなく、曲数を抑えてトークを多めにした卒業セレモニーだった
2023年現在にいたるまで何度かこの卒業セレモニーという形でメンバーを見送ることがあったが、その走りとなったのが若月卒セレだった

そして原点にして、卒セレの良さを分かりやすく濃縮しているライブだなと今になって思う
卒セレの醍醐味は振り幅である
卒業メンバーの個性を生かした企画で前半楽しみ、後半のVTRやスピーチで泣かせにかかる…
これがうまく作れた良いライブだったと思う

考察:乃木坂46 鈴木絢音卒業セレモニー(卒コン) 2023/3/28

1.全体の感想

絢音ちゃん卒業おめでとうございます!
思慮深く、芯が強く、愛に溢れたあなたならきっとどんな道でも進んでいけると信じています

絢音ちゃんはライブ中しきりに「美しい」という言葉を使っていた
とても絢音ちゃんらしい言葉だと思う
そして言葉を大切にする彼女だからこそ、とてもこだわりがある言葉なのだと思う
その美しい世界の一端に今日触れられて、本当に良かったと思えるライブだった

いつものようにポイントを絞ってライブを振り返っていきたいが、その前にひとつお伝えしたい
普段から考察という割には客観性を欠く記述が目立つこのブログだが、私はがっつり2期生推しであるためこのライブを客観的に振り返ることなどまずできないと思う
そのため正直今回はとても考察とは言い難いが、とある2期生推しが最後の瞬間に見た美しい光景や希望について語っていきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
まいちゅんやひなちまの時もそうだったけど、卒業セレモニーということで曲数を絞ってトークやVTRを多めにした構成だった
冒頭、期別楽曲、ユニット、アンダー曲、選抜楽曲、アンコールと展開していき王道な展開だったと思う

センター曲に2期生曲と見たいものは外さなかったので、とても満足できるセトリだった
詳細は後述するが、それどころか最後に希望まで見せてくれて感謝しかない

3.振り返りポイント

最後まで2期生でいてくれてありがとう

「最後まで2期生でいてくれてありがとう」
2期生推しとして今回の卒セレで抱いた感想である

この1年くらい、1・2期は一緒に扱われることが多かった
もちろん同じ歳月を過ごし一体化していくことは悪いことではないのだが、2期生推しとしては一抹の寂しさがあった
それでも絢音ちゃんの中に2期生というものが特別なものとして認識されていたように見え、嬉しかった

ずっと気丈に明るく振る舞っていた絢音ちゃんが『アナスターシャ』のサビで一瞬だけ見せた感極まる表情や、最後の2期生としてソロで歌いきってくれた『ゆっくりと咲く花』はそれを表していたのではないかと思う
そもそも2期生の特別な日である3/28に卒コンを合わせてくれること自体が、愛だなあと思う
(2期生推しの妄想でないことを願う)

そしてスピーチで言っていた言葉がこれ以上ないほど胸に刺さった
「悲しい物語を当て書きされてしまうことも多かったけど、私の乃木坂10年間は人生の中で一番美しい10年間でした」
この言葉にどれほど救われたか
私が応援していて美しいと思っていた10年間を、彼女も同じように思っていてくれたことが本当に良かった

『ボーダー』~2期生推しが最後に見た希望

このライブで2期生推しである私が感じたのは、未来への希望であった

2期生の物語は私の中ですでに2度も終わっている
9thバスラの堀ちゃんの卒コンでボロボロになるまで出し切り、きいちゃんの卒コンでは心残りを回収してくれた
・2021/03/28 乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE 2期生ライブ
・乃木坂46 北野日奈子卒業コンサート考察 2022/3/24

そしてこれで2期生の物語は終わり、2度と復活することのないものだと思っていた
このライブに先駆けて本ブログでは2期生の物語の考察をしていた
・考察:なぜ2期生は不遇と言われるのか 不遇と言われたあなたたちへ~鈴木絢音卒業によせて
詳細は上記の記事に譲るが、残念ながら2期生の物語の後継者はおらず乃木坂らしさに組み込まれなかったと締めくくっている
特に新4期生は境遇が近いが、新4期らしさを主張するということは旧4期生との違いをつぶだてる行為なので後継者にはなりえないと踏んでいた

それだけに絢音ちゃんと新4期生が披露した『ボーダー』は衝撃だった
もしかすると新4期生中心に語り部となって、2期生の物語が乃木坂に生き続けるのではないか…
そんな未来への希望を抱くことができた1曲だった
私の予想は外れることにはなるが、2期生推しとしてこんなに嬉しいことはない

③私が愛した2期生たち

アンコールの最後の一曲『君の名は希望』を披露し挨拶に入ろうとしたころ、最後のサプライズがあった

「あやねー」

きみは緊張感のない腑抜けた声と言ったら怒るだろうか
それでも何度も聴いたその愛しい声で、カメラインを待つまでもなく私は状況を理解し涙腺が崩壊した
ステージに乃木坂2期生OGが現れたのだ

もう2度と乃木坂のステージに上がることはないのだと思っていた
10thバスラではOGがステージに立っていたが、1期生の特権だと思っていた
それだけにこみ上げるものがあった

その後は感情がぐちゃぐちゃになった
堀ちゃんが全く違う色の花をサイリウムカラーちなんでと言い始めたり(会場の皆さんはもちろん絢音ちゃんのサイリウムカラーで統一していた。見ればわかるのでは…。)、れなちが涙ぐんでたり、伊織ちゃんは思い出が少ないとか言い始めたり、かりんちゃんが甘えん坊だった頃の絢音ちゃんの話をして成長を実感したり…
緩急がすごくて、はっきり言ってむちゃくちゃだった

それでもこれこそが私が愛した2期生の空気なのである
最後にもう一度見られたことが本当に嬉しい

10年間本当に楽しかったです、みんなお疲れさまでした!

考察:乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE (11thバスラ)Day5 秋元真夏卒業コンサート 2023/2/26

1.全体の感想

まずは真夏さん卒業おめでとうございます!
そして11年間お疲れさまでした

アンコール含めてすべてのパフォーマンスを終えた後、ふと声に出た言葉は「ありがとう」だった
それがあふれた感情の全てだった
どんなときも笑顔で引っ張っていった真夏さん、ファンのことをよく考えていた真夏さん、スタッフさんにも頑張り屋と褒められる真夏さん、同期メンバーが卒業する時誰よりも泣いちゃう真夏さん、自分のことよりも後輩のことを一番に考えている真夏さん…
色々な真夏さんが思い浮かびますが、すべてが偉大過ぎて私にはただ感謝する事しかできませんでした

ライブの内容としては優しい空気感で、真夏さんは最後まで真夏さんだったなあというライブだった
演出自体は決して目新しいものではなかったと思うが、真夏さんの思いやりが色濃く出た良いライブだったと思う
いつものようにポイントを絞って振り返っていきたい

なお今回は奇跡的にチケット入手出来て現地観戦していたので、興奮のあまり細かいところが怪しいですがその分臨場感たっぷりに書けたらと思う
また最初に一つ断っておくと、本文内にいくつかメンバーの発言が出てきますが正確な発言をメモできてはいません
あくまでもニュアンスとしてとらえてください

またDay1~Day4の考察は↓からどうぞ

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
初期表題曲、真夏さん参加で期別楽曲、ユニット曲、『涙はまだ悲しみだった頃』『Against』でのアンダーメンバーとの共演、ダンス曲、選抜楽曲と展開していった
目新しいものというよりは、基本的には盤石の展開だったと思う
その中でも絢音ちゃんとの『大嫌いなはずだった。』は見られると思っていなかったのでちょっと感動したし、何より『制服のマネキン』で座り込むオリジナルダンスだったのは震えた

3.振り返りポイント

①同期へのリスペクト

基本的には王道セットリストだったと思うが、冒頭は少し意外性があった
『ぐるぐるカーテン』『おいでシャンプー』『走れ!Bicycle』と真夏さん参加前の楽曲からスタートしたのだ

MCで真夏さんが言っていたが、自分は4枚目からの参加だからこそ乃木坂という看板を背負って先に戦ってくれたメンバーへ感謝があるという
こういった人だからこそアンコール前のVTRで各OGからメッセージが贈られるのだろう

②後輩への信頼

一方で後輩への信頼をとても強く感じた

飛鳥ちゃん卒コンがまだとはいえ、真夏さんは最後の1期生である
大々的に送り出すという名目で1期生のレジェンドOGたちが大挙してステージ上に現れてもおかしくはないのだ
実際関係者席には多数いて、真夏さんが望めば共演もあり得ただろう

しかし実際にはVTRのコメントのみにとどまった
これは現役メンバーへの信頼ゆえ、OGを呼ばなくても最高のライブができるという思いがあったのではないかと私は感じた

実際真夏さんはMCで「乃木坂は世代交代ができた」と言い切った
さらに手紙をもらった咲月ちゃん、かっきー、久保ちゃん、キャプテンを継ぐ梅ちゃんにしきりにみんななら大丈夫と言っていた
一番近くで見てきた真夏さんが言うのだから間違えないだろう

③ファンが喜んでくれるなら~史上初のトリプルアンコール

「ファンの皆さんが喜んでくれるならなんだってやりたい」
真夏さんがアンコールのスピーチ内で言っていた言葉だ

秋元真夏という人を知っていれば、これが決してきれいごとではないことがわかるだろう
一時期釣り師と呼ばれたように、ファンに喜んでもらうために細かいメモを取っていたのが真夏さんだ
また卒業前にファンへの感謝を伝えるため、個別でミーグリをするメンバーなんていただろうか

そのファンファーストの精神が今日のライブにも現れていた
なんと史上初のトリプルアンコールが起き、またそれに答えてくれたのである
(素直すぎる受け止め方かもしれないが、あれは想定外にしか見えなかった)
正直トリプルは欲張りすぎではとファン側ですら思ったので、もう一曲そのままやっちゃうあたり流石ファンファーストの人だなあと思った

④真夏さんは最後まで真夏さんだった

同期のこと、後輩のこと、ファンのこと…
ここまでの振り返りで分かる通り、真夏さんからは卒業ライブですら誰かのためにという思いを感じた

「これからも乃木坂をよろしくお願いいたします」
こんな言葉を今日だけで何度聞いたことか

さらに最後まで真夏さんは梅のことを気にかけていたように見える
みんなには
「梅のことを支えてあげてください」
梅には
「キャプテンとしてみんなとコミュニケーションをとれたり、楽しいこともあった」
「今まで通りで大丈夫。大変なことがあったら頼ってください。」

こういう言葉が息をするように出てくるあたりが、本当に真夏さんは最後まで真夏さんだなあと思った

真夏さんはスピーチの中でかなり示唆的な言葉を言っていた
「自分は目立ちたくて乃木坂に入った。それでもみんなが素敵すぎて、私はこの人たちをサポートしたいと思った。」
謙虚で優しくてどこまでも人のため…

そんな真夏さんを放っておけない!
これもまたいつも通りである
『言霊砲』で(正直かなり無理やりではあったが)山下久保与田がラストを真夏さんへの感謝を伝える歌詞に変えたり、『大嫌いなはずだった。』で絢音ちゃんが花束渡したり、先述の通りOGがメッセージ寄稿したり真夏さんの周りには愛があふれていた

そしてこれで決まって泣いてしまう、ここまでいつも通り
本当にあったかい光景だった

⑤余談:関係者席の違和感

本編は以上だが、少し余談を書かせてほしい

横浜アリーナの構造上の問題か、関係者席はスタンドの非常に目立ちやすい箇所にあった
そして今日の私の席は角度的に関係者席がこれまた非常に目に入りやすい席だった

違和感を覚えたのは冒頭の『ガールズルール』のときだった
基本的にみんな座って観覧している関係者席でただひとり異様なフォルムをしたでかい人が、謎のダンスをおどっているのだ…
もちろん言うまでもなく日村さんである
関係者席で日村さんが踊っていることは知ってはいたが、思っているよりずっとがっつり踊っていてちょっと衝撃的だった

次に違和感を覚えたのはアンコールの『ハウス』のときである
関係者で異常に激しく応援している人がいたのだが、よく見たら今年CMに何本も出ている生田絵梨花さんだった
相変わらず無限の体力の持ち主だなあとちょっと笑ってしまった…

関係者席は私たちの想像以上に愉快な場所なのかもしれない

考察:5th YEAR BIRTHDAY LIVE Day1(橋本奈々未卒業コンサート) 2017/2/20

1.はじめに

「帰った後も網膜にこびりつくようなライブにしたい」
ライブ冒頭で橋本さんが意気込みを聞かれたときに宣言した内容である
この意気込みは十二分に達成され、帰った後どころか6年近くたった現在でも脳裏に焼き付いて離れない伝説のライブとなった

過去ライブ振り返りの第二回となる今回は、乃木坂の伝説・橋本奈々未卒業コンサートについて考察したい
個人的にも当時現地で見ており、乃木坂のライブ演出考察にハマるきっかけとなった思い入れ深いライブである
今回もリアルタイムでないので臨場感はないが、その分時間が経ったからこそわかることも盛り込めればと思う

なお本ブログは性質上ネタバレが多く含まれてしまうが、今回ばかりは見ていない人がいればのぎ動画で一度見てからこちらの記事に戻ってきていただくことを強く推奨する
6年も前のことなので気にする必要がないと言えばそれまでかもしれないが、あまりにも印象的すぎる名演出があるので一発目は私の拙い語彙ではなく映像で味わっていただきたいからである
そのうえで感動を共有するために本ブログに戻ってきていただけるとありがたい
(むしろこのライブを見るためだけにのぎ動画に契約する価値すらある。見放題に入れてるのはあまりにも太っ腹すぎる…。)

2.セットリスト

こちらのサイトのDay1のセットリストをご参照ください
バスラらしく乃木坂の歴史を振り返りつつ、橋本さんとメンバーの関係を垣間見ることができる構成だったと思う
またこの年から全曲発表順披露ではなくなったが、歴史を振り返るという意味では濃密かつ趣旨に沿っており、こちらの方が個人的には気に入っている

3.振り返りポイント

神セットリスト

ラストを除いて特別感ある演出はなかったように思うが、神セットリストというものがあるのであれば今回のセットリストが限りなく近いものだと思う

表題曲・カップリング曲・アンダー曲織り交ぜながら乃木坂の歴史を振り返るというバスラの趣旨も守りつつ、VTRやユニット中心に橋本さんをフィーチャーするバランス感がとても良かった
さらにずっと選抜だった橋本さんがアンダー曲『生まれたままで』に参加したり、御三家(白石麻衣・橋本奈々未・松村沙友理)が『Threefold choice』を披露するなど意外性がありつつも確実にファンのツボを押さえたセンスも素晴らしい
本編後半にはライブ定番曲を多く入れ、橋本さん卒業を忘れるくらい一体となって盛り上がる…

これこそが理想のライブセットリストなのではないかとすら思う

②橋本奈々未の魅力とは〜2023年から振り返る

クールで、格好よく、大人で、孤高の存在…
引退から5年以上の月日がたち、神格化されてしまった橋本さんの印象はこんなところだろうか

しかし久しぶりに当時の橋本さんの映像を見てみると、思ったより普通の女の子という印象を強く持った
割と緊張していたのかマイクを持つ手が震えていたり、ラストのスピーチで緊張からか詰まる部分も多かったりしたのが意外だった
なんなら先日以下記事でまとめた生駒ちゃんの卒コン時の方が良く喋れていたように思う…
・考察:乃木坂46 生駒里奈卒業コンサート 2018/4/22

しかしうまくできないことがあろうと、やはり橋本奈々未は格好良かった
泣き崩れるまいやんの方を抱いて、自らは気丈に振る舞うその姿にノックアウトされた
涙をあふれさせても、最後まで『ないものねだり』を歌いきるその姿に生き様を感じた
彼女は強い存在ではなかったかもしれないが、強くあろうと努めるその姿に僕らは惚れたのだろう

③『ないものねだり』~異質な卒業ソング

以前から考察していたことではあるが、やはり卒業ソングを横に並べた時『ないものねだり』の異質性は際立つ
卒業を直接扱わないが別れを感じさせるこの曲は、卒コンで歌うと深くて重すぎる…

詳細は以前独立して取り扱った以下の記事にまとめているので、良かったら読んでやってください
・考察:『ないものねだり』なぜ乃木坂46橋本奈々未はファンの心に残り続けるのか

④そして彼女は神になった

冒頭で触れた印象的すぎる演出、それは言うまでもなくラストシーンである
橋本奈々未の姿が、その声が、6年間脳裏に焼き付いて離れずある種トラウマ状態にすらある
(もちろん忘れたいわけないので、「いい意味で」ではある)

アンコールラストで披露された『サヨナラの意味』、これはもはや橋本奈々未を神にする儀式だったといっても過言ではない
ステージ上で踊るメンバーを残して、客席上をトロッコ的な何かに乗って飛び回って手をいっぱいに振っていた
それはまるで天界に帰る女神が翼を広げて飛び回りながら、民衆との別れを惜しむような美しい姿だった

そしてラスサビをセンターステージで踊り、メンバー一人ひとりとの別れの挨拶をした後、なんと彼女はゴンドラに乗って天井に消えたのだ!
私にはその姿が天界に帰っていく女神にしか見えなかった
ゴンドラに乗った彼女が微笑みながら最後に言った言葉は「みなさん、さようなら」
もう戻ってこないことを告げるその言葉はシンプルながら、二度と忘れられないトラウマとなった

こうして彼女は簡単に触れることはできない神となったのだ
あまりにも美しく、あまりにも残酷で、二度と忘れることができない最強の演出だと思う