乃木坂46 配信ライブ 配信業者/プラットフォーム選び方とおすすめ

はじめに

当ブログはライブの考察を主としたブログなので、いつもとかなり趣向は変わるが配信ライブのプラットフォームについてどれがおすすめかを紹介していきたい

というのも結構馬鹿にならない差がある
視聴環境であったり、中には手数料が別途とられるプラットフォームすらある
筆者も先日のバスラのうち4日間当たらなかったこともありプラットフォームのおすすめ真剣に調べたが、あまり体系的にまとまっているサイトがなかったのでこの記事で紹介していきたい

以下この記事では11thバスラを扱った6つの配信業者について、費用・安定性・手軽さの観点からランキングづけしてまとめています
根拠も紹介していきますが、結論としてはStagecrowdまたはHuluのどちらかがおすすめです
(2023年8/26追記:U-NEXTも配信開始しましたが、こちらもおすすめです!)

なおこちらの記事は2023年2月に開催された11thバスラのデータをもとに記載しています
状況が変動する可能性はありますので、そちらはご留意お願いいたします

2023/3/23修正:LINE LIVE-VIEWING、楽天TV周りを修正しました
2023/8/26修正:Lemino周りを修正、U-NEXTを追記/順位修正しました
2024/3/10修正:U-NEXTの本文を一部追記しました

7位:※サービス終了済み LINE LIVE-VIEWING(ナシ)

LINE LIVE-VIEWINGを7位とした
理由はチケット代以外に手数料が220円かかってしまい、正直使う理由がないと思う…
仮に5日間配信チケット買ったら1100円損となり、結構馬鹿にならない
そもそもLINE LIVEが2023年3月にサービス終了しますが、後継事業があれば是非この辺りは考慮いただきたいところではある

2023/3/23追記:絢音ちゃん卒セレは事業終了の影響か、LINE LIVE-VIEWINGでの配信ありませんでした

6位:楽天TV(2023/3/23修正:特別な事情ない限りナシ)

楽天TVを6位とした
理由は手数料が220円余計にかかるからである
(バスラ時は気が付きませんでしたが、絢音ちゃん卒セレ配信チケット購入画面で確認しています)

ただし一部例外があり、お得に購入できる可能性もなくはない
そのお得に購入する方法だが、楽天ギフトカードをお得に購入してチャージした楽天キャッシュでチケットを購入すれば良い
ギフトカードの購入方法はファミペイルートやWAONルートなど様々あるが、やや脱線するのでこちらの動画から確認いただきたい
やや面倒に思えるが、楽天キャッシュは有効期限がなくかつチケット購入以外の使い道もかなり広いので知っておいて損はないだろう
仮にこの方法で手数料分を上回るポイントを入手できるのであれば、選択肢としてなくはないのかもしれない

また楽天市場のセール等で得られた期間限定ポイントが余っている場合、楽天TVで利用できる
ただ楽天ペイで利用する方がポイント還元あるのでお得なんですけどね…

かつ個人的には安定性にも不安を抱いている
まいやん卒コンでの不具合はあまりにも有名だし、その後もちょこちょこ重い・アクセスできないなどの報告がTwitter上で散見された
また感覚値だがグループ会社の楽天チケットもチケットサイトの中でダントツで落ちやすいと思うので、楽天グループの大量アクセス対策にはかなり疑問を持っている
もっとも私はまいやん卒コンの一件で懲りて基本的に利用していないので、改善されている可能性もある

まとめると以下の事情以外での利用はあまりおすすめできない

  • 楽天キャッシュをお得に入手できる(目安:5%以上のポイント還元)
  • 楽天期間限定ポイントが有り余っていて、期限切れを迎えそう
  • 楽天TV限定でのアフター配信など、特殊な事情がある

※2023/8/26追記:楽天キャッシュや楽天期間限定ポイントを使う場合も、U-NEXTの楽天ペイ払いができるならそちらを優先した方が手数料分得するのでいいかもです…。

5位:Lemino(旧dTV、基本ナシだが、確認する価値はあるかも)

Leminoを5位とした
理由はLINE LIVE-VIEWINGと同様で、手数料が220円別途かかるからである

ただ時間がある人はLeminoの料金を一度確認することをおすすめする
こちらの記事で紹介されているように、櫻坂46のライブではdTV会員限定で割引がされていたことがある
dTV会員は初月無料、かつ場合によっては月額料金を支払っても安くなることすらある
私が確認している限り乃木坂で同様の状況とはなっていないが、今後あり得るかもしれない

また私が櫻坂の菅井さんの卒コンを視聴した限りでは、特に配信の安定性も問題ありませんでした
ただ上記の記事にあるように過去何度かトラブルがあったようなので、気になる人は避けた方が良いかもしれません

4位:AbemaTV(とにかく安定性にこだわるのならば使ってもいいかも)

AbemaTVを4位とした
理由は後述の通り、大変めんどくさいプラットフォームだからである

AbemaTVは直接チケット購入ができず、Abemaコイン(概ね1コイン=1.2円)を買ってそれでチケットを買う必要がある
ここでワンステップ増えるのが大変めんどくさい

そして肝心の価格設定だが、11thバスラでは3840コイン(アプリ内購入の場合は別途手数料380コインが含まれるので、ブラウザ購入前提)となっていた
1コイン=1.2円の基本レートで計算すると、4608円となり4600円としている他社とほぼ変わらない価格となる

つまりAbemaコインを安く仕入れることができれば、安価に視聴できる可能性がある
しかし筆者が調べた限り、そのルートは見つからなかった

まず前提としてAbemaの仕様ではブラウザで購入したコインをアプリとPC間で共有することはできないらしく、バスラを最安値で視聴するにはPCブラウザでコインを購入することが必要となる
こちらのサイトで詳細が記載されているが、PCまたはAndroidアプリ内での購入は1コイン1.2円で固定となっている
(主題とは異なるがiOSアプリ内での購入の場合購入数によって費用変動する。ただし1コイン1.2円を割ることはない。)
そしてブラウザとAndroidで購入したコインには180日間の有効期限があるのも厄介である…

一方で安定性については、一番信頼感があるプラットフォームなのではと思う
2022年のカタールW杯の配信をさばくことができたり、乃木坂関連でも46時間TVを特に問題なく独占配信していたりなど実績がある

まとめるとAbemaを利用した方が良い人は以下ではないか

  • 多少面倒だったり費用がかさんでも、とにかく安定性を重視したい
  • 過去に何らかの形でAbemaコインを入手しており、消費したい

1位タイ:Stagecrowd(安定性抜群。安く購入できるタイミングもあり。)

第1位は同率でStagecrowdとHuluとしている
両方とも利用しているが、どちらも不満がほぼない

まずStagecrowdだが、安定性はナンバーワンだと思う
まいやん卒コンの一件以来鞍替えして2年半あまり第一選択肢として利用していたが、安定性は抜群だった
軽微なもの含めて通信が不安定になることはほぼなかった

また費用面でも独自の手数料がないのはもちろん、たまにPayPayクーポンが配られて5パーセント引きで購入できるのも魅力だ
徐々に配信チケットの料金が上がってきているので、結構馬鹿にならない

特に不満ないので万人におすすめできるプラットフォームだと思う

1位タイ:Hulu(安定性も問題なし。スマートTV連携も。)

しかし実は私は今回の11thバスラはStagecrowdでは見ていない
ではどこで見ていたかというと、もう一つの1位はHuluで見ていた

その理由は完全に個人的な事情である
最近テレビを購入したのだが、そのテレビはパソコンに繋がなくてもHuluが見られる機能があった
ケーブル繋ぐ手間が省けるので、今回はHuluを試してみたかったのだ

そこで4日間試してみたのだが、安定性に特に不満はなかった
(真夏さん卒コンは現地行けたので、配信は未視聴)
4日のうち一回だけコンマ何秒緑のリロード中マークが見えた気がするが、特に気にならないレベルだろう

また費用面で余計な手数料は特にない
特徴的なのはHuluポイントというものがあり、1ポイント1円で利用できる
(コンビニで売っているHuluチケットとは別物)
これを安く仕入れることができればお得に視聴できるようだが、私が探した限り1ポイント1円以下のレートで購入する方法は見当たらなかった

キャンペーン等でポイントを獲得することができれば配信チケット購入にも利用できるようなので、今後に期待したい
万人におすすめでき、特にスマートTVで視聴したい人や既にHuluを持っている人にはおすすめの選択肢である

1位タイ:U-NEXT(2024/3/10追記:スマートTV連携も可能でやや面倒だが、現状最もお得に買える。ただちょっと安定性怪しいかも…。)

飛鳥ちゃん卒コン以来U-NEXTが新たな配信業者として加わったが、かなり有力な選択肢になりえるのでシェアさせていただきたい

まず機能面からだが、安定性は2023神宮2日目を見る限り全く問題なかった
またスマートTVとの連携もできるので、Huluと比べても機能の見劣りはない
※2024/3/10追記
12thバスラDay4で画質が荒れたり、2度ほど停止した事象があったので追記
HuluやStagecrowdで同じ事象にあったことはないので、安定性はこの二社に比べると劣るのかもしれない
とはいえ短時間で復旧&Day1・2は正常に見られたため、一応順位は下げないでおく

そこで気になるのは料金面だが、現状工夫次第で最もお得に買えるのがこのU-NEXTである
方法としては2通りある

①獲得済みU-NEXTポイントを利用
U-NEXTにはポイント制度があり、このポイントを利用することで安くチケット購入できる
そしてこのポイント獲得のハードルが比較的低い
月額会員登録していれば毎月ポイントバックされるし、新規無料体験ですら600ポイントもらえるのだ
(手数料等ないので、1ポイント1円相当でチケット購入できる。)
不足分は後述の通り買い足せるので、月額会員の皆さんはもちろん未登録の人も一度は利用してみても良いかもしれない

②楽天ペイ払いでポイントを購入し利用
先ほどのポイントだが、1ポイント=1円で買い足せるのだ
この支払方法に楽天ペイを使えるので、楽天TVの項目で紹介させていただいた通り楽天キャッシュをお得に入手することができれば最もお得にチケット購入できると考えています
ただ以下の二点で若干面倒なのが玉に瑕…
・会員登録時しか楽天ペイ払いの登録ができず、既存ユーザが楽天ペイ払いするには一度退会が必要
・楽天ペイ払いできたとしても、ポイントを一度購入しないといけないのが手間

とはいえStagecrowdやHuluに劣っている点もないため、このくらいの手間を許容できるのであれば第一の選択肢として考えてよいのではないでしょうか
まとめると以下のユーザにおすすめです

  • 月額会員に登録済みの人
  • 新規会員登録で600ポイント得られる見込みがある人
  • 楽天キャッシュをお得に入手でき、かつ楽天ペイ払いを利用できる人

最後に

私自身は今後StagecrowdのPayPayクーポンを持っているタイミングならStagecrowd、それ以外のタイミングならHuluを選択すると思う
最後まで読んでくださり、ありがとうございました

なお普段は乃木坂のライブ演出考察を中心に記事更新しています
今回の11thバスラ考察もあるので、良かったら以下から読んでやってください
・考察:乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE (11thバスラ)Day1-5

考察:乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE (11thバスラ)Day5 秋元真夏卒業コンサート 2023/2/26

1.全体の感想

まずは真夏さん卒業おめでとうございます!
そして11年間お疲れさまでした

アンコール含めてすべてのパフォーマンスを終えた後、ふと声に出た言葉は「ありがとう」だった
それがあふれた感情の全てだった
どんなときも笑顔で引っ張っていった真夏さん、ファンのことをよく考えていた真夏さん、スタッフさんにも頑張り屋と褒められる真夏さん、同期メンバーが卒業する時誰よりも泣いちゃう真夏さん、自分のことよりも後輩のことを一番に考えている真夏さん…
色々な真夏さんが思い浮かびますが、すべてが偉大過ぎて私にはただ感謝する事しかできませんでした

ライブの内容としては優しい空気感で、真夏さんは最後まで真夏さんだったなあというライブだった
演出自体は決して目新しいものではなかったと思うが、真夏さんの思いやりが色濃く出た良いライブだったと思う
いつものようにポイントを絞って振り返っていきたい

なお今回は奇跡的にチケット入手出来て現地観戦していたので、興奮のあまり細かいところが怪しいですがその分臨場感たっぷりに書けたらと思う
また最初に一つ断っておくと、本文内にいくつかメンバーの発言が出てきますが正確な発言をメモできてはいません
あくまでもニュアンスとしてとらえてください

またDay1~Day4の考察は↓からどうぞ

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
初期表題曲、真夏さん参加で期別楽曲、ユニット曲、『涙はまだ悲しみだった頃』『Against』でのアンダーメンバーとの共演、ダンス曲、選抜楽曲と展開していった
目新しいものというよりは、基本的には盤石の展開だったと思う
その中でも絢音ちゃんとの『大嫌いなはずだった。』は見られると思っていなかったのでちょっと感動したし、何より『制服のマネキン』で座り込むオリジナルダンスだったのは震えた

3.振り返りポイント

①同期へのリスペクト

基本的には王道セットリストだったと思うが、冒頭は少し意外性があった
『ぐるぐるカーテン』『おいでシャンプー』『走れ!Bicycle』と真夏さん参加前の楽曲からスタートしたのだ

MCで真夏さんが言っていたが、自分は4枚目からの参加だからこそ乃木坂という看板を背負って先に戦ってくれたメンバーへ感謝があるという
こういった人だからこそアンコール前のVTRで各OGからメッセージが贈られるのだろう

②後輩への信頼

一方で後輩への信頼をとても強く感じた

飛鳥ちゃん卒コンがまだとはいえ、真夏さんは最後の1期生である
大々的に送り出すという名目で1期生のレジェンドOGたちが大挙してステージ上に現れてもおかしくはないのだ
実際関係者席には多数いて、真夏さんが望めば共演もあり得ただろう

しかし実際にはVTRのコメントのみにとどまった
これは現役メンバーへの信頼ゆえ、OGを呼ばなくても最高のライブができるという思いがあったのではないかと私は感じた

実際真夏さんはMCで「乃木坂は世代交代ができた」と言い切った
さらに手紙をもらった咲月ちゃん、かっきー、久保ちゃん、キャプテンを継ぐ梅ちゃんにしきりにみんななら大丈夫と言っていた
一番近くで見てきた真夏さんが言うのだから間違えないだろう

③ファンが喜んでくれるなら~史上初のトリプルアンコール

「ファンの皆さんが喜んでくれるならなんだってやりたい」
真夏さんがアンコールのスピーチ内で言っていた言葉だ

秋元真夏という人を知っていれば、これが決してきれいごとではないことがわかるだろう
一時期釣り師と呼ばれたように、ファンに喜んでもらうために細かいメモを取っていたのが真夏さんだ
また卒業前にファンへの感謝を伝えるため、個別でミーグリをするメンバーなんていただろうか

そのファンファーストの精神が今日のライブにも現れていた
なんと史上初のトリプルアンコールが起き、またそれに答えてくれたのである
(素直すぎる受け止め方かもしれないが、あれは想定外にしか見えなかった)
正直トリプルは欲張りすぎではとファン側ですら思ったので、もう一曲そのままやっちゃうあたり流石ファンファーストの人だなあと思った

④真夏さんは最後まで真夏さんだった

同期のこと、後輩のこと、ファンのこと…
ここまでの振り返りで分かる通り、真夏さんからは卒業ライブですら誰かのためにという思いを感じた

「これからも乃木坂をよろしくお願いいたします」
こんな言葉を今日だけで何度聞いたことか

さらに最後まで真夏さんは梅のことを気にかけていたように見える
みんなには
「梅のことを支えてあげてください」
梅には
「キャプテンとしてみんなとコミュニケーションをとれたり、楽しいこともあった」
「今まで通りで大丈夫。大変なことがあったら頼ってください。」

こういう言葉が息をするように出てくるあたりが、本当に真夏さんは最後まで真夏さんだなあと思った

真夏さんはスピーチの中でかなり示唆的な言葉を言っていた
「自分は目立ちたくて乃木坂に入った。それでもみんなが素敵すぎて、私はこの人たちをサポートしたいと思った。」
謙虚で優しくてどこまでも人のため…

そんな真夏さんを放っておけない!
これもまたいつも通りである
『言霊砲』で(正直かなり無理やりではあったが)山下久保与田がラストを真夏さんへの感謝を伝える歌詞に変えたり、『大嫌いなはずだった。』で絢音ちゃんが花束渡したり、先述の通りOGがメッセージ寄稿したり真夏さんの周りには愛があふれていた

そしてこれで決まって泣いてしまう、ここまでいつも通り
本当にあったかい光景だった

⑤余談:関係者席の違和感

本編は以上だが、少し余談を書かせてほしい

横浜アリーナの構造上の問題か、関係者席はスタンドの非常に目立ちやすい箇所にあった
そして今日の私の席は角度的に関係者席がこれまた非常に目に入りやすい席だった

違和感を覚えたのは冒頭の『ガールズルール』のときだった
基本的にみんな座って観覧している関係者席でただひとり異様なフォルムをしたでかい人が、謎のダンスをおどっているのだ…
もちろん言うまでもなく日村さんである
関係者席で日村さんが踊っていることは知ってはいたが、思っているよりずっとがっつり踊っていてちょっと衝撃的だった

次に違和感を覚えたのはアンコールの『ハウス』のときである
関係者で異常に激しく応援している人がいたのだが、よく見たら今年CMに何本も出ている生田絵梨花さんだった
相変わらず無限の体力の持ち主だなあとちょっと笑ってしまった…

関係者席は私たちの想像以上に愉快な場所なのかもしれない

考察:乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE (11thバスラ)Day4 3期生ライブ 2023/2/25

1.全体の感想

「感情の昂りが抑えられない!」
演者もファンもそう思ったに違いない
配信視聴の私ですら横アリにいるのではないかと錯覚したほど、気持ちが揺さぶられ臨場感あるライブだった

同時に3期生の覚悟が伝わる近年屈指のライブだったと思う
全員が全員最強だった
普段このブログでも特定の人のパフォーマンスを取り上げることは多いが、マジで全員がMVPすぎて選べない
やや興奮気味となってしまうが、いつものようにポイントを絞って振り返っていきたい

なお最初に一つ断っておくと、本文内にいくつかメンバーの発言が出てきますが正確な発言をメモできてはいません
あくまでもニュアンスとしてとらえてください

またDay1~Day3の考察は↓からどうぞ

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
『嫉妬の権利』『Threefold choice』『大人への近道』『心のモノローグ』という年齢別ユニット、卒業する真夏さんへ向けた『別れ際、もっと好きになる』『錆びたコンパス』、お見立て回revivalと銘打って当時の楽曲を歌った『命は美しい』『裸足でSummer』『ガールズルール』、先輩と初めて一緒に歌った『設定温度』、さらにはダンスナンバーから3期曲などとても2時間半とは思えないほど充実した内容だった

3.振り返りポイント

①乃木坂のライブに来たぞ!

タイトルの通り、冒頭から乃木坂のライブに来たという印象を強く持つライブだった
ほかのアイドルのライブでは決してない、1・2期生から受け継がれてきた優しい世界観がそこにあった

冒頭の時点では決して特別な演出があったわけではない
それでも表情や仕草、アイコンタクトから伝わるものがあった
梅ちゃんもMCで「アイコンタクトで感情が伝わる」と言っており、きっと3期生の間でも通じ合うものがあるのだろう

それが良く出ていたのが『失いたくないから』だろう
MCで1期生が近年大切な場面で歌っていた曲と言及していたが、丁寧に優しく歌っていたのが画面越しにも伝わった
1期生がまさに全員乃木坂から卒業しようとしている今でも、変わらない乃木坂らしさを満喫できるのは3期生の頑張りなんだなあと改めて思った

②Documentary of 乃木坂3期生~彼女たちは如何にして乃木坂となったのか

以下の記事で触れている通り、9thバスラの3期生ライブを見た時から彼女たちがどのようにして乃木坂となったのか、その過程のドキュメンタリーを見たいと熱望していた
・2021/05/09 乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE 3期生ライブ
曲間の短いVTRなので決して完璧なものではないが、2年の時を経てその一端が今日のライブで垣間見えたと思う

VTRからは結構生々しくて、示唆深い発言が感じ取れた
葉月「みんなダンスも歌もうまくて劣等感を感じた。くしゃみすら可愛かった。」
久保「3期生が別で動いていることで、乃木坂として認められていないように思った。」
蓮加「3期生ライブで得た経験は、先輩と比べるとスタートラインにすら立てていなかった。それでも初めて先輩方と同じ曲を歌えることは嬉しかった。」

「3期生は恵まれている」
よく言われることだが、やはり彼女たちは彼女たちで苦悩を抱えていたのだ
これらの思いと当時の思い出の楽曲とともに振り返ることで、3期が乃木坂になっていく様子の一端を知ることができたのは大変嬉しかった

③説得力

日常生活でも発言内容と同等、もしくはそれ以上に誰が言ったかということは重要だと思う
それはきっとライブでも一緒だ
3期生の辿ってきた平坦ではない道のりを思い出したこともあり、今日の彼女たちの歌や発言には説得力が増していたように感じた

例えば『未来の答え』
久保ちゃんが間奏で美月に「未来の答え見つかった?」と聞かれたときの発言
「7年目もみんなで笑ってステージに立ってるよ」
普通に聞いたら痛い発言に聞こえてしまうかもしれない…
しかし今日の彼女たちを見ていると自信をもってこれこそが未来の答えだったんだと思えてくる

ほかにも『僕が手を叩く方へ』
割とシンプルな応援ソングだが、普通20そこそこの小娘に「頑張れ」「生きろ」と言われてもなかなか心に響かないのではないか
それでも彼女たちの道のりを思えば、少なくとも今日のライブを見た人にとっては、心に寄り添う心強い言葉になるだろう

最後にMC内での言葉
久保「3期生は守られてきましたが、引っ張っていく時が来ました」
梅「安心して楽しくついてきてください」
生半可ではない覚悟を感じたし、それを全力で応援したいと思った

④ライブで一番大切なもの

ライブで一番大切なものはなんだろうか
それはきっと見ているものに思いを伝えることなのだろうと今日のライブを見ていて思った

きっと彼女たちより歌がうまい人やキレキレのダンスを踊る人なんてごまんといる
それでも今日のライブからは3期生が乃木坂を引っ張っていくんだという覚悟を感じた
思いをつたえ、感情を揺さぶることができる乃木坂3期生は最強なんだと声を大にして言いたい

⑤『三番目の風』

こんな感じで演者もファンも気持ちが昂りに昂った結果、勢い余って当初予定になかったと思われる2回目の『三番目の風』がアンコールラストに披露された
今まで3期生の大切な場面では『思い出ファースト』が披露されてきたこともあり比較的影が薄くなっていたこの曲ではあるが、確実に今日で伝説になっただろう

確かに西野七瀬、白石麻衣、齋藤飛鳥という絶対的エースがグループを去った
3期生ひとりひとりのスター性ではまだ先輩方に及ばないのかもしれない
それでも、一人じゃ無理でも力を合わせれば…
誰が何と言おうと彼女たちがいれば乃木坂は大丈夫、そう確信できたライブだった

考察:乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE (11thバスラ)Day3 4期生ライブ 2023/2/24

1.全体の感想

アイドルらしい良いライブだったと思う
どちらがいいというわけではないが、昨日のパフォーマンスで魅せようとする5期生ライブとはかなり色が違って面白かった

以下、ポイントを絞って振り返っていきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
前中盤は『4番目の光』の歌詞をなぞって、先輩への憧れ・同期との成長を歌うストーリー性を持ったセットリストだった
終盤からアンコールにかけては4期生曲とライブ人気曲で畳みかける構成となっていた

3.振り返りポイント

①乃木坂のストーリーの継承

昨日の5期生ライブの感想として、「継承」というテーマを前面に出さなかったことを意外な点として挙げていた
そういった意味では対極に位置するのが今日の4期生ライブだったと思う
なお5期生ライブの考察は以下にまとめているので、良かったら読んでやってください
・考察:乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE (11thバスラ)Day2 5期生ライブ 2023/2/23

この印象を強く感じたのは最初のMC後のVTRである
先輩への憧れを歌う『4番目の光』の歌詞を中心に構成されており、まさに「継承」というテーマを表したものだった
そのVTR明けに披露されたのは『君の名は希望』『シンクロニシティ』『きっかけ』という乃木坂の代表曲であり、彼女たちが憧れだった乃木坂になったことが示されているようであった

また初日ライブの考察でのべたように乃木坂の主役として位置付けているさくちゃんが、4期の仲間をひとりひとり紹介しているのも大変印象的な演出であった
私は乃木坂のストーリーを「内気な女の子が仲間を得て強くなる」と定義しているが、これ自体はまさにその流れをくむような良演出だったと思う
沙耶香ちゃんを4期にとって必要不可欠と言い切ってくれたのも嬉しいよ
なお初日ライブの考察は↓からどうぞ
・考察:乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE (11thバスラ)Day1 2023/2/22

②垣間見えた4期生らしさ

一方で4期生らしさも見えたライブだったと思う

昨夏のツアーを通じて、私は4期生らしさを「キャッチーさ」「わちゃわちゃ感」「(言ってしまえば)カオス」と定義した
『ファンタスティック3食パン』のぶりっこ/ツンデレ/セクシーでの好きなパン披露、『風船は生きている』での巨大風船爆破など含めてその強みもよく見られたライブだと思う
なお各期のカラーの詳細については下記の記事に譲る
・考察:乃木坂46 真夏の全国ツアー(全ツ)東京神宮球場公演Day2 2022/8/30

そしてこのカラーはコール再開ととにかく相性が良い!
後半の4期生楽曲、特に『ジャンピングジョーカーフラッシュ』『I see…』あたりは連日のバスラの中でもトップクラスに盛り上がったのではないか
かっきーやまゆたんを中心に4期生は煽りがめちゃくちゃうまいので、盛り上がりにさらに拍車がかかった

③乃木坂のストーリーと4期生らしさの関係

しかし、、だ
全体としてなんだか中途半端な印象を受けたのは私だけだろうか
(SNSでの反響を見る限り概ね好評なので、私の意見は少数派の可能性は高いが…)

そう感じた理由は大きくわけて2つある
一つ目は4期生ライブで「継承」というテーマをこすりすぎたと思っている
私が見る限り、4期生ライブは毎回「継承」を中心テーマに据えている認識だ
流石にストレートな「継承」というテーマはちょっとおなかいっぱいだった…
ただこれについては「継承」の見せ方によっていかようにも切り取れるし、そこはうまく演出すれば問題ないとは思う
よくよく考えると、そもそも全員が過去の4期生ライブを見ているわけでもないしね…

二つ目だが乃木坂のストーリーと4期生らしさって若干コンフリクトしてないかという気がしている
先述の通り乃木坂のメインストーリーは「内気な女の子が仲間を得て強くなる」というものだと認識している
4期生らしさで受けている印象として紹介した「キャッチーさ」「わちゃわちゃ感」「(言ってしまえば)カオス」という部分を強調すればするほど、「内気」という部分は薄れていってしまう…
彼女たちの色と「継承」を中心としたライブ全体の真面目な空気感にややギャップがあり、すんなり入ってこなかったというのが正直な感想だ

ただ4期生が乃木坂らしくないかというとそうではない
そもそも「乃木坂らしさ」というのは個人的にかなり曖昧で、多義語だと思う
誰を中心とした乃木坂の空気感なのか、いつの時代の乃木坂を指すのかでかなり変わってくる
実際に2020年以降くらいの1期生には、4期生に近い「わちゃわちゃ感」というものが強くあったと思う

4期生が目指すべき「乃木坂らしさ」とはこっちの方向性なのではないか
実際9thバスラの1期生ライブは各メンバーを時に真面目に、時におふざけしてプロデュースする企画があったりそれをライブに落とし込んでいた
もっというと『ノギザカスキッツ』とかもやってたんだし、曲だけでなくミニコントとか入れてもいいと思うんだ
こんな感じで真正面から「継承」を中心とするよりわちゃわちゃ感を前面に押し出していった方が、むしろ振り幅あって真面目なパートも生きるんじゃないかな

④掛橋沙耶香と『図書室の君へ』

このパートは一人のさあちゃん推しの戯言である
頭の中ごちゃごちゃで全く考察になっていないし、先ほどまでで伝えたいことはすべて書いたつもりだが触れないのは流石におかしいので記載しておきたい

この演出は客観的に見てありがたいんだと思う
センターをあけておいて帰りを待ってくれていることも、ラスサビのモニター一面に笑顔のさあちゃんのパフォーマンスを映してくれたことも…

でもさあちゃん推しの1オタクとしては、頭と感情がついていかないというのが率直な感想だ
さあちゃんが今ここにいないことをどうしても感じてしまうし、元気に過ごしているのだろうかこの半年間何をしていたのだろうなど今ライブに関係ないことを考えてしまい、心ここにあらずという状態になってしまった

とはいえこのライブでさあちゃんを一切スルーしていたらそれはそれで哀しみを感じるだろうし、これが最善なんだろうな…
いつか彼女が彼女らしい人生を取り戻してくれること、願わくはもう一度乃木坂に戻ってきてくれることを願って筆を置きたい

考察:乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE (11thバスラ)Day2 5期生ライブ 2023/2/23

1.全体の感想

「本当に初めての5期生ライブなんですか…?」
5期生のスーパールーキーさを存分に感じたライブだった

パフォーマンスの完成度は素晴らしいのに、新人としてのフレッシュさも残している…
今しか見られない本当に良いライブだったと思う
興奮が冷めやらぬうちにいつものようにポイントを絞って考察していきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
乃木坂の11年を振り返るパート、『新・乃木坂スター誕生!』とのコラボパート、お見立て会を思い出してしまう自己紹介&円陣、エンジン全開の終盤&アンコールと2時間半とは思えない充実の内容だった

選曲自体も初日と違いバスラならではといった要素も強く、個人的には良かったと思う
ちなみに初日の考察は↓からどうぞ
・考察:乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE (11thバスラ)Day1 2023/2/22

3.振り返りポイント

①スーパールーキー現る!~初期4期生ライブと比較して

このライブを見る前、乃木坂らしさの継承をテーマに据えるのではないかと私は予想していた
これは初期の4期生ライブで継承が定番テーマになっていたことから、同じような展開をたどるのではないかという考えである
例えば以下の記事の9thバスラの4期生ライブなどが例に挙げられる
・2021/05/08 乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE 4期生ライブ
ほかにも本ブログ発足前だが、『Sing Out!』発売記念の4期生ライブでも先輩たちの姿と重ね合わせる演出があったと記憶している

しかし本日のライブは予想と異なり、継承という要素を前面に打ち出したライブではなかった
むしろパフォーマンスで魅せる方向に振り切ったライブだったことはいい意味で意外であった

これはメンバー個々のパフォーマンスの高さを知ってもらいたいという想いからと推測する
書ききれないのでかなり絞るが特に印象に残ったところとしては、

  • 『ジコチューで行こう!』のアルノ。スター誕生ライブなどかなりクールなパフォーマンスが多かったが、はじける笑顔のアイドルパフォーマンスもびっくりするほどハマってた。
  • 『Wilderness world』前のダンストラックのみくちゃん。バキバキに踊っているのに、顔はニコニコ笑顔でウインクまでしてた。自分のキャラと需要わかっててステキ。
  • 『Another Ghost』のあーや。本当に15歳なのかと信じられないほどの色気をまとってた。
  • 『Sing Out!』のおかひな。バレエで鍛えたしなやかなダンスは圧巻。

他のメンバーも含めて、1年かけて厳しい環境で磨き上げてきたパフォーマンスは流石だった

なお誤解のないよう弁解しておくが、これは4期生のパフォーマンスが低いことを意味するわけではない
売り出し方が異なるのだ
そして「継承」をテーマにした4期生ライブはそれはそれでかなり盛り上がったことを補足しておく

②演出の勝利

メンバーのパフォーマンスも素晴らしかったが、今日の演出はそれをより高める名演出があったように思う

やはり印象的だった箇所として『孤独兄弟』を挙げたい
最初さつきちゃんが歌いだしたとき、関係性や他曲の出演メンバー考慮してなぎさつでのパフォーマンスを誰しもが予想しただろう
しかしまいやんのパートが終わり、ななみんパートに入ってもなぎちゃんは出てこない…
ついにはサビまでさつきちゃんが一人で歌いきってしまった
(改めて考えると、一人でこの曲サビまで持たせるさつきちゃんすごいな…)
そのまま間奏まで入りまさかのソロ『孤独兄弟』を確信したところで、突如暗転…
スポットライトがついた瞬間に、なぎちゃん登場しライダースジャケットを手渡した
この盟友を助けに来るような演出が二人の関係性すら暗示しているようで、あまりにも格好良くて思わず声が出てしまった

ほかにも『僕だけの光』も良かったと思う
本来アップテンポなこの曲だが、スローバラード風にアレンジして5期生の歌を聞かせていた
そして派手な映像演出で注目を集めてから、歌詞をステージモニターに移していく…
今の5期生を表しているようなこの歌詞がすっと入ってくる、良演出だったと思う

③『新・乃木坂スター誕生!』コラボパートについて

SNSでの反響を見る限り、このパートかなり賛否両論あるようである
反対意見としてはバスラでやることなのかというのが挙げられているようだ

個人的な意見としてはアリだと思っている
そもそもバスラの趣旨は「乃木坂の歴史を振り返る」「直近1年を振り返る」という二点にあると思う
本パートはこのうちの後者に当たると考える
そして『新・乃木坂スター誕生!』自体単なる歌番組ではなく、5期生の通過儀礼としての役割を持っておりその重要性は極めて高いと私は考えている
これについては長くなるので、以下の記事で詳細を確認していただけると嬉しい
・考察:5期生はじめての単独ライブはなぜ「新・乃木坂スター誕生!LIVE」だったのか

まとめると5期生の1年を振り返るとき『新・乃木坂スター誕生!』はかなり大きなウエイトを占めるので、5期の1年間を振り返るという意味でこのパートが入るのは個人的にはありなんじゃないかと思う

④奥田いろはと『日常』

個人的に本日のベストアクトだと思っているのが、奥田いろはセンターで披露した『日常』である

まずストーリーづけがしっかりされていた
憧れの先輩のセンター楽曲で自信もずっと踊ってみたいと思っていた楽曲をセンターでやらせてもらえる喜びと重圧が、VTRで丁寧に描かれていた
(まじでいろはちゃん乃木坂に入ってくれてありがとう)

そして曲が始まる
スター誕生ライブなどでもいろはちゃんのパフォーマンスが話題になるほどのメンバーであったが、想像を超える感情の入ったパフォーマンスにしっかりと準備してきたことが伝わった

さらにそこに演出が加わっていく
ラスサビできいちゃんの映像が映し出され、いろはちゃんのキメ顔に切り替わる…
持てる限りのパフォーマンスのご褒美としてのようにすら思える名演出に心が震えた

冒頭で私は今回のライブは「継承」というテーマが前面に出ていないと述べた
しかし『日常』を目撃したものならわかると思うが、パフォーマンスとVTRを通して乃木坂らしさが「継承」されたことは十分に伝わっただろう
想像のはるか上を超えていったあたり、本当に今日のライブは良いライブだったなと思う

⑤『心にもないこと』

32ndシングルカップリングの5期生曲が披露された
なんというか、意外だなという感想を持った

まず曲調がめちゃくちゃ意外だった
5期曲は『バンドエイドを剝がすような別れ方』『17分間』しかり、いかにもアイドル路線でやっていくのかと思っていた
比較的切ない曲調で割と乃木坂らしかったことは意外だし、今後の売り方にも関わってきそうなので注視したい

次にセンターてれぱんもかなり意外だった
みくちゃんかいおちゃんのどちらかかなと思ってたけど、選抜入りしたメンバーは除外なのかな…?
(それでセンター曲なくなるのもちょっと悲しい…。二人はセンターに立ってるとこ見たいのだが。)
とはいえてれぱんセンターも見てみたかったところではあるので、なんだかんだ良かったとは思う

対して聴きこんでもないのでふわっとした感想となり恐縮ですが、この辺りで筆を置こうかと思う

考察:乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE (11thバスラ)Day1 2023/2/22

1.全体の感想

まずは乃木坂ちゃん11周年おめでとうございます!
今後も12周年、13周年と応援させてもらえると嬉しいです

ライブ全体の感想としてはかなりオーソドックスなバスラだったと思う
楽曲人気投票の企画こそあったが、決して目新しいものではなかった
でも泣けた、びっくりするくらい泣けた
メンバーがガンガンに煽って、それにコールで返すことができる…
こんなに幸せなことだと改めて実感した
筆者は本日は配信での参戦だったがそれでもめちゃくちゃ楽しかったので、現地勢うらやましすぎる

ここからはいつもの通りポイントを絞って振り返っていきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
ファン投票TOP20の楽曲と、2022年を振り返るといういかにもバスラらしいライブセトリだった

3.振り返りポイント

①『乃木坂の詩』~ファンの声が帰ってきた!

今回のセットリストはオーソドックスと言ったが、この曲をOvertureの前に持ってきた構成は本当に良かったと思う
3年ぶりに声を出すことができる嬉しさを、感動的な雰囲気を損なわずしみじみと感じることができた

メンバーも何人か、少なくとも葉月ちゃんは感極まって泣いているように見えた
そんな姿をみたら思わず最初の曲からもらい泣きしてしまうよ…

②楽曲ファン投票TOP20

ファン楽曲投票が行われていたので、私なりに順位予想していた
その際のTOP20が以下の通りである
(最終結果についてはセトリをご参照ください。)

・『制服のマネキン』…初期の代表的ライブナンバー。10thバスラでの生駒ちゃんセンターも記憶に新しい。
→結果:圏外。初期とはいえ根強い人気あるかなと思っていた。
・『君の名は希望』…初紅白で歌われた代表曲。
→結果:圏外。この系統は他の曲と分散したか。
・『ガールズルール』…乃木坂ナンバーワンライブナンバー。これはライブで聞かずに帰れない!
→結果:圏外。個人的に一番意外だった。まあアンコールで聴けたから良し。
・『他の星から』…根強い人気で入ると予想。
→結果:圏外。流石に奇をてらいすぎたか。
・『命は美しい』…バキバキダンスナンバーはライブで映える。
→結果:圏外。初期楽曲人気なさすぎない…?
・『きっかけ』…絶対1位でしょ。
→結果:1位。やっぱり乃木坂はこれだよね。
・『裸足でSummer』…飛鳥ちゃん卒業したからちょっと怖いけど、タオル挙げるのはみんな好きそう。
→結果:17位。やはり人気あるのね。
・『サヨナラの意味』…一昔前の卒業曲は入りにくい気もするけど、これは流石に入るのでは…?
→結果:9位。やっぱりみんな橋本さん好きなのね。
・『インフルエンサー』…代表曲だろうしランクイン予想。
→結果:圏外。一人一票だとインフルに入れようとはならないのかな。
・『思い出ファースト』…3期ファンが集中し、ランクインと予想。
→結果:19位。思っていたよりは低かった。
・『ひと夏の長さより…』…根強い人気があるし、真夏さんセンターは見たいでしょ。
→結果:15位。真夏さん卒業発表後の投票だったらもしかしたら1位だったかも。
・『シンクロニシティ』…代表曲。みんな好きでしょう。
→結果:圏外。インフル同様一人一票だと入れようとはならないのかなと思いつつも、相当意外。
・『日常』…ライブ人気はトップクラス。きいちゃんいなくても久保ちゃんセンターで。
→結果:18位。絢音ちゃんセンターでの披露は意外だったけど、感情を揺さぶられた。そして最後の顔が綺麗すぎるのよ…。
・『ありがちな恋愛』…アルバムリード曲。地味な人気あるよね。
→結果:2位。まさかここまで高いとは。
・『夜明けまで強がらなくていい』…さくちゃんセンター。やや悩んだけど、力強くてライブ映えするのでランクイン予想。
→結果:20位。ライブでのさくちゃんは格好よい。
・『I see…』…超キャッチーなライブ定番曲。大正義かっきーセンターだし絶対入るでしょ。
→結果:4位。コロナ入ってからの楽曲だから初コールだったけど、馬鹿楽しい。
・『ごめんねFingers crossed』…夜明けと分散しないかちと不安…。ただクールなダンスナンバーは入ると予想。
→結果:16位。やっぱり格好良いしライブ映えするよね。
・『君に叱られた』…大正義かっきーセンターの笑顔はじけるアイドルらしい楽曲。
→結果:圏外。最近の楽曲で確実に入るのはこれだと思っていたので、本当に謎。かっきーファンが『I see…』に入れた?
・『他人のそら似』…個人的に思う乃木坂楽曲最高傑作。聴くたびに思わずウルウルきてしまう。10thバスラでの感動も記憶に新しいし、願望込みだが入ってほしい。
→結果:11位。入って本当に良かった。やっぱりいい曲だよね。
・『アナスターシャ』…2期生推しの筆者はこちらに投票せざるを得ない。正直ちと厳しいとは思うが、2期生オタクの力を集結してねじ込んでくれ。願望のみでランクイン予想。
→結果:圏外。現実は厳しかった…。

③遠藤さくらについて

今回のライブ、やたらと目を引かれたのがさくちゃんだった

もともと私はさくちゃんを主役としてあるべき存在とみている
過去以下記事にも記載している
・2021/08/21 真夏の全国ツアー2021 福岡公演Day1

それはさくちゃんの持つ二面性に由来する
一面はライブで魅せる、華奢な身体をいっぱいにつかってバキバキ踊り、クールにきめる姿である
今回も『ごめんねFingers crossed』『夜明けまで強がらなくていい』などを中心に圧巻のパフォーマンスであった
もう一面としては内気で自信なさげな姿であり、基本的に喋りに自信がないのかMCやバラエティ番組で見ることが多い
乃木坂のストーリーは「内気な女の子が仲間を得て強くなる」ことだと思っているので、これから強くなっていく姿を応援したいと我々は思う
このアンバランスさこそが、乃木坂の主役ひいてはセンターにふさわしいと思っていた

しかし今日のパフォーマンスはその二面にとどまらない魅力があったと思う
『ガールズルール』や『I see…』で見せる笑顔はいつも以上にはじけていた気がするし、『帰り道は遠回りしたくなる』の儚い表情はあの西野七瀬に一歩も引けを取らないもののように感じた
さらに極めつけはセンターを務めた『ここにはないもの』である
飛鳥ちゃんへの思い、またライブ初披露の重圧など様々な感情が入り混じったか近年では珍しくパフォーマンス中に涙を流していた
その姿を見て支えたいと思わないものなどいるわけない
(余談だが、『ここにはないもの』の映像はずるい。飛鳥ちゃんがさくちゃんの頭を撫でているとこなんてエモすぎるのよ…。)

更なる魅力を身につけたさくちゃんが、いつかまた乃木坂のセンターに立つ日を見たいと改めて思った一日だった

④中西アルノについて

『Actually…』前のスピーチ、自分がこの曲を表現する資格があるのかと苦悩が語られていた…
衝撃を受けた人も多いのではないか
もちろん私もその一人である

そもそもアルノちゃんが感情をあんなにあらわにするのを初めて見た
その後のパフォーマンスも鬼気迫るものであった

結構衝撃を受けたけど、陳腐な言葉しか出てこないのでこのあたりとさせていただきたい
一つ言えるのは、私はアルノちゃんを応援したいと思う

⑤キャプテン・梅澤美波について

まずはキャプテン就任おめでとうございます
そして本当にありがとうございます

副キャプテンもやっていたことで正直既定路線に思えたこのキャプテン継承だが、あの強そうな梅ちゃんの尋常じゃない泣きっぷりを見た時なかなかに厳しいことだと気がついた
(もちろん私が気づいたことなんてほんの一部でしかないのだが…)

真夏さんは2019年にキャプテンに就任し、3年半近く乃木坂を引っ張ってきた
そして卒業発表時のラジオで言及していた通り、就任時に3年間は卒業をやめておこうと決心したらしい

それに近い期間、梅ちゃんも引っ張っていくことが予想される
(別に誰に言われたわけではないだろうが、まじめな梅ちゃんであれば覚悟していそうな気がする)
現在でもかなり年長メンバーとなってきているのに、20代後半まで乃木坂を引っ張っていくという覚悟はなかなかできるものではない

しかも真夏さんがキャプテンを引き継いだ時とは状況が異なる
人気メンバーの卒業が相次ぎ、ついにはグループの礎を築いた1・2期生がいなくなった
乃木坂の公式ライバルも発足するらしく、新たなアイドル戦国時代に巻き込まれようとしている
私自身は乃木坂は生き残こると信じているが、かなり厳しい状況として見られているのは事実だ
その中グループを引っ張る立場として覚悟を決めてくれたことは感謝しかない

そして大役を3年半も務めてくれた真夏さん、本当にお疲れさまでした

考察:5th YEAR BIRTHDAY LIVE Day1(橋本奈々未卒業コンサート) 2017/2/20

1.はじめに

「帰った後も網膜にこびりつくようなライブにしたい」
ライブ冒頭で橋本さんが意気込みを聞かれたときに宣言した内容である
この意気込みは十二分に達成され、帰った後どころか6年近くたった現在でも脳裏に焼き付いて離れない伝説のライブとなった

過去ライブ振り返りの第二回となる今回は、乃木坂の伝説・橋本奈々未卒業コンサートについて考察したい
個人的にも当時現地で見ており、乃木坂のライブ演出考察にハマるきっかけとなった思い入れ深いライブである
今回もリアルタイムでないので臨場感はないが、その分時間が経ったからこそわかることも盛り込めればと思う

なお本ブログは性質上ネタバレが多く含まれてしまうが、今回ばかりは見ていない人がいればのぎ動画で一度見てからこちらの記事に戻ってきていただくことを強く推奨する
6年も前のことなので気にする必要がないと言えばそれまでかもしれないが、あまりにも印象的すぎる名演出があるので一発目は私の拙い語彙ではなく映像で味わっていただきたいからである
そのうえで感動を共有するために本ブログに戻ってきていただけるとありがたい
(むしろこのライブを見るためだけにのぎ動画に契約する価値すらある。見放題に入れてるのはあまりにも太っ腹すぎる…。)

2.セットリスト

こちらのサイトのDay1のセットリストをご参照ください
バスラらしく乃木坂の歴史を振り返りつつ、橋本さんとメンバーの関係を垣間見ることができる構成だったと思う
またこの年から全曲発表順披露ではなくなったが、歴史を振り返るという意味では濃密かつ趣旨に沿っており、こちらの方が個人的には気に入っている

3.振り返りポイント

神セットリスト

ラストを除いて特別感ある演出はなかったように思うが、神セットリストというものがあるのであれば今回のセットリストが限りなく近いものだと思う

表題曲・カップリング曲・アンダー曲織り交ぜながら乃木坂の歴史を振り返るというバスラの趣旨も守りつつ、VTRやユニット中心に橋本さんをフィーチャーするバランス感がとても良かった
さらにずっと選抜だった橋本さんがアンダー曲『生まれたままで』に参加したり、御三家(白石麻衣・橋本奈々未・松村沙友理)が『Threefold choice』を披露するなど意外性がありつつも確実にファンのツボを押さえたセンスも素晴らしい
本編後半にはライブ定番曲を多く入れ、橋本さん卒業を忘れるくらい一体となって盛り上がる…

これこそが理想のライブセットリストなのではないかとすら思う

②橋本奈々未の魅力とは〜2023年から振り返る

クールで、格好よく、大人で、孤高の存在…
引退から5年以上の月日がたち、神格化されてしまった橋本さんの印象はこんなところだろうか

しかし久しぶりに当時の橋本さんの映像を見てみると、思ったより普通の女の子という印象を強く持った
割と緊張していたのかマイクを持つ手が震えていたり、ラストのスピーチで緊張からか詰まる部分も多かったりしたのが意外だった
なんなら先日以下記事でまとめた生駒ちゃんの卒コン時の方が良く喋れていたように思う…
・考察:乃木坂46 生駒里奈卒業コンサート 2018/4/22

しかしうまくできないことがあろうと、やはり橋本奈々未は格好良かった
泣き崩れるまいやんの方を抱いて、自らは気丈に振る舞うその姿にノックアウトされた
涙をあふれさせても、最後まで『ないものねだり』を歌いきるその姿に生き様を感じた
彼女は強い存在ではなかったかもしれないが、強くあろうと努めるその姿に僕らは惚れたのだろう

③『ないものねだり』~異質な卒業ソング

以前から考察していたことではあるが、やはり卒業ソングを横に並べた時『ないものねだり』の異質性は際立つ
卒業を直接扱わないが別れを感じさせるこの曲は、卒コンで歌うと深くて重すぎる…

詳細は以前独立して取り扱った以下の記事にまとめているので、良かったら読んでやってください
・考察:『ないものねだり』なぜ乃木坂46橋本奈々未はファンの心に残り続けるのか

④そして彼女は神になった

冒頭で触れた印象的すぎる演出、それは言うまでもなくラストシーンである
橋本奈々未の姿が、その声が、6年間脳裏に焼き付いて離れずある種トラウマ状態にすらある
(もちろん忘れたいわけないので、「いい意味で」ではある)

アンコールラストで披露された『サヨナラの意味』、これはもはや橋本奈々未を神にする儀式だったといっても過言ではない
ステージ上で踊るメンバーを残して、客席上をトロッコ的な何かに乗って飛び回って手をいっぱいに振っていた
それはまるで天界に帰る女神が翼を広げて飛び回りながら、民衆との別れを惜しむような美しい姿だった

そしてラスサビをセンターステージで踊り、メンバー一人ひとりとの別れの挨拶をした後、なんと彼女はゴンドラに乗って天井に消えたのだ!
私にはその姿が天界に帰っていく女神にしか見えなかった
ゴンドラに乗った彼女が微笑みながら最後に言った言葉は「みなさん、さようなら」
もう戻ってこないことを告げるその言葉はシンプルながら、二度と忘れられないトラウマとなった

こうして彼女は簡単に触れることはできない神となったのだ
あまりにも美しく、あまりにも残酷で、二度と忘れることができない最強の演出だと思う

考察:乃木坂46 生駒里奈卒業コンサート 2018/4/22

1.はじめに

乃木坂のライブを見ていて思うのだが、過去のライブを知っていることで理解が進むことはとても多い
バスラ抽選応募のためのぎ動画に契約したので、不定期とはなるが過去ライブについても考察していきたい
(なおすべて外れてしまった。厳しい…。)

第一回となる今回は、乃木坂の歴史を作った人と言っても過言ではない生駒ちゃんの卒コンを振り返っていく
リアルタイムでないので臨場感はないが、その分時間が経ったからこそわかることも盛り込めればと思う

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
生駒ちゃんの歴史を振り返りつつも奇を衒うわけではなく、比較的正統派なセットリストだと思う
AKBブロックは意外だったけど歴史を語る上で外せないし、生生星などファンが見たいツボも押さえていた

3.振り返りポイント

関係者からのメッセージ

全編を通して特徴的だったのは、関係者からのメッセージを手紙のような形にして幕間に公開した演出である

生駒ちゃんは46時間テレビのラストでスタッフさんを労い、その行動にスタッフさんが涙するなど、関係者からの人望の厚さが感じられるエピソードが以前から多くあった
実際に手紙の内容もかなり具体的で踏み込んだものが多く、ファンのみならず関係者からも愛されていたことが伝わる良演出だったと思う
(余談だが乃木坂卒業後も生駒ちゃんのタレントパワーがほぼ落ちていないのは、関係者からも愛されて仕事が途切れないのかなとかも思ったりしている)

さらにはそこにバナナマンやナルト、秋元さんのメッセージも盛り込まれていて見ている側としても単調にならず楽しかった
特に演出内で生駒ちゃんのことをイメージして歌詞を書いたと明かされた『君の名は希望』は、直後に披露され感じ方が変わったのでインパクトがあった

②太陽にスポットライトはいらない

メッセージの演出があったとはいえ、乃木坂有数の功労者の卒コンとしては割とあっさりめの演出に終わった印象が強い
しかし生駒ちゃん自身が発するメッセージが大変強く、むしろかなり満足感があるライブだった

  • 乃木坂に入って、初めて守りたい人たちができたこと
  • 乃木坂は大好きだが、その枠を超えて演技が上手くなりたいと思ってしまったこと
  • 卒業するが、これからも乃木坂のために走り続けていくこと

こんなに熱量が強く、心に響くメッセージは後にも先にもなかなかないのではないか
全体を俯瞰して考えると、生駒ちゃん自信が伝えるメッセージが強いためバランスをとって演出は控えめになったのかもしれない

要するに太陽にスポットライトを当てる必要はないのだ

③卒業についてのターニングポイント〜2023年から振り返る

ライブ本編の考察としては以上だが、2023年から振り返った時、生駒ちゃんの卒業過程は乃木坂における「卒業」の扱いに多少なり影響を与えたように思う

生駒ちゃんの卒業以前に卒業した選抜常連メンバー(橋本さん、深川さんを想定)は卒業シングルセンターをして、かつ卒コンが盛大に行われていた
生駒ちゃんも卒業センターを打診されたとのことだが、こちらの記事の通り固辞したとのことである
この判断自体はグループを最優先にする生駒ちゃんらしいなあと概ね好意的に捉えている

一方でこの判断で乃木坂において、卒業を祝うことへのハードルが高くなってしまったようにも思う
実際にこれ以降卒業シングルでセンターをやっていったのは、なあちゃん・まいやん・飛鳥ちゃんという大エースのみになっている
そもそもこれ以降以下の記事で考察した卒業ラッシュに入っていくので、いちいち盛大に送り出していられないという側面もあったとは思うし、誰かが卒業シングルを断る必要はあったのだろう
・考察:時代の転換を考える〜乃木坂46秋元真夏卒業によせて

ただ卒業が軽視されるようになったのは、ファン心理的には複雑である
個人的にはまっちゅん・かずみん・堀ちゃんあたりはシングル表題とまではいかなくてもセンター曲があっても良かったように思うし、大エースなあちゃんの卒コンがバスラの中に押し込められてしまうのもこれで良かったのかと思ってしまう
かなり難しいけど、その辺りのケアも必要だったんじゃないかなあと思ったりする今日この頃である

考察:時代の転換を考える〜乃木坂46秋元真夏卒業によせて

1.はじめに

その一報を目にした時、どのメンバーの卒業よりショックを受けたかもしれない
最後の一期生というのもあるが、それ以上にその存在が大きすぎた
今まで誰の卒業にも触れてこない本ブログだったが、思わず記事書いてしまうほどだ

心構えもできていなかった
まさか飛鳥ちゃんの卒コン待たずにいなくなってしまうとは…
逆算して今年の夏のツアーまではいてくれるものだと思っていた

それでも遅れて活動開始したこと、辛いことがあったろうに耐えてきた真夏さんを、普段バラエティキャラデザ悩んでる姿ほとんど見せなかったのに、46時間テレビでスタッフさんから頑張り屋と褒められて泣いちゃう真夏さんを、キャプテンとして責任を小さな身体に背負いこむ真夏さんを、メンバー卒業時にこの世の終わりくらい泣く真夏さんを、求められればどこまでも頑張ってしまう真夏さんを思い出せばお疲れ様としか言えない

残り一月の真夏さんとの時間をしかと目に焼き付けたい

長々と真夏さん卒業について個人的な思いを語ってしまったが、ここからは真夏さん卒業に関連した雑考をいくつか展開していきたい

2.「最後の一期生」をめぐるストーリーの美しさ

ショックを受けたとはいえ、冷静に考えると卒業までのストーリーとしてこれ以上美しい展開はない気がする

  • 真夏さんは遅れて参加した1期生として、全1期生を見送ったという箔がつく
  • おそらく最も盛大に行われるであろう飛鳥卒コンを一期生の物語のラストに据えることができる
  • 真夏さんがラジオで言っていた、「最後を分け合う」という考えは乃木坂らしくてしっくりくる

3.32枚目シングルの持つ意味

またこの卒業に伴って、32枚目シングルには1期生が参加しないことが確定した
Twitterトレンドに「世代交代」というワードが入っていたように、その一発目である32枚目シングルはその方向性を示すことが予想される
(なお2022年からストーリーとしては3期中心にシフトしていたように私自身は考えているが、わかりやすい象徴として32枚目シングルは重要かと思う)

具体的にはセンターが飛鳥の思いを継承する象徴としての山下orさくちゃんになるのか、それとも完全新世代としての和ちゃんに舵を切るのか(はたまた完全に別メンバーか)に着目している
ざっくりだが前者はストーリー性重視(ハイコンテクストでカルト性が高まる)、後者は一般受け重視(国民的アイドルに挑戦?)と認識している

今後のグループの方向性を占う32枚目シングルの重要性は高まったと言えるだろう

4.真夏さん去りし後の課題とその解決案について~乃木中へのサブMC設置について

①乃木坂46の課題について

真夏さん去りし後の乃木坂の課題は明白であり、ずばり外番組への課題である

これまで乃木坂メンバーが外番組に出る時(特に初めて外番組に出る時)、先輩メンバーとペアで出すという光景がよく見られた
それを今一手に引き受けているのが真夏さんであり、実際に真夏さんが4期生をフォローしている場面は何度となく見てきた

真夏さんが卒業すると3期生がその役目を引き受けることとなるのだろうが、3期生は演技方面は強いもののバラエティ方面はやや心許ない印象がある
杞憂で終わればいいが自分たちだけで回すならともかく、後輩のフォローとなると不安がある
(唯一久保ちゃんは喋れる印象があるが、彼女は少人数の場面では強そうだが、大人数はやや苦手そうに見えている)
4期生はまだ経験が足りないだろうし、大丈夫かなあと不安視している

②真夏さんの課題について

乃木坂側の課題について述べてきたが、真夏さん側もタレントとしての価値に不安がないわけではない
今までは乃木坂のメンバーとペアとなることで発揮していたお姉さんキャラが卒業で失われる可能性があるのだ

また真夏さんはバラエティ番組中心に活躍すると思っているのだが、ゴリゴリのバラエティに出ているイメージはない
(どちらかというと『王様のブランチ』のような情報番組がターゲットとなるかと思っている)
多少番組を選ぶところはあるためキャラは多い方が良いと考えており、キャプテンキャラを失うのは望ましくないと考える

一方で卒業しない方が良いかと言われると多分それも違う
真夏さんは家庭を築きたい願望も強そうだし、それはタレントとしても価値になりうると思う
残酷な話ではあるが家庭を築く上で年齢はネックになってしまうので、早いうちに卒業という手段を講じるのはタレントとしては正しいように思う
(卒業せずに相手を探すということも原理的には考えられるが、真夏さんは好感度大事なキャラなので暗黙の了解だとしても恋愛禁止破るのはアウトな気がする)

③双方の課題解決案について

双方の課題を解決する案として、乃木坂工事中サブMC(将来的な二代目MC?)に就任する案を提唱したい

まず真夏さんから見れば卒業してサブMCに就任することで、卒業後も乃木坂に近いところで仕事が継続しつつ結婚に向けた動きも進めることができる
乃木坂から見れば3・4期がバラエティ面で更なる成長を遂げるまでの時間稼ぎができる
Win-Winな関係を築けるように思う

またバナナマン卒業後の乃木坂工事中MCで一番丸く収まるのはOGなのではないか
もちろんバナナマンに番組卒業してほしいわけではないが、乃木坂というグループの継続性を考えたときにバナナマンの年齢は気になるポイントだろう
今すぐにいなくなるわけではなくても、60歳70歳を彼らが迎えた時にMCをやっているとは到底思えないのだ

しかしバナナマンと乃木坂が強固に結びつきすぎて、次のMCが就任すると反発を招くことは必至だろう
乃木坂工事中はファン向け番組ということもあり、正直面白さは多少目を瞑れるところだと思う
そこでメンバーの信頼感を得ているであろうバラエティ面強めのOG中心に回す体制が、バナナマンなき後は無難なのではないか
その経過観察期間としてサブMCでOG(真夏さん含む)に入ってもらう案を提唱したいのだが、どうだろうか?

私は公式お兄ちゃんは私はバナナマンだけで良いと思う
次善の策として乃木坂OGプラス芸人という組み合わせかなあ
(個人的にはもう一度乃木坂×さらばはもう一度見たいけど、実現可能性低いし好き嫌いは分かれるだろうなあと思いスルー)

5.乃木坂1期生の在籍期間について~AKB48 1期生と比較して

今回の卒業で1期生が全員卒業するので、乃木坂1期生の在籍期間についてAKBと比較して調べてみた
その結果が以下のグラフである

以下グラフの補足である

  • 縦軸に選抜率、横軸に在籍期間をとっている
  • 中元日芽香のみ卒業日が正式公表されていないため、最終メディア出演日の2017/12/16とした
  • AKB48にはじゃんけん選抜があるので、初期に辞めたメンバーを除き選抜率は100%とはならない

またグラフは以下のページを参考に作成している
AKB48-Wikipedia
AKB48のディスコグラフィー/選抜メンバーの一覧-エケペディア
加入、卒業、在籍人数のデータ(結成日、卒業日、卒業の発表方法…)-乃木坂46データまとめ
乃木坂46『1期生』の選抜データ(選抜回数、福神回数、ポジションの変遷…)-乃木坂46データまとめ

AKBと比較してわかったこと

  • 乃木坂46 1期生の在籍期間とAKB 1期生の在籍期間は峯岸みなみの卒業時期を除けばほとんど変わらない。逆に峯岸さんすげえ。
  • 一方で平均在籍日数は乃木坂の方が極端に長い(AKB:1731日 乃木坂:2519日)。やはり居心地よいグループなのかな。
  • 選抜常連組(ここでは選抜参加率50%を超えるメンバーと定義する)のみの平均在籍日数を考えると、AKB・乃木坂とも比較的値が近くなる(AKB:3023日※極端に長い峯岸を異常値として除くと2586日 乃木坂:3090日)。両グループとも選抜率が高いメンバーが在籍日数が長くなる傾向にある。
  • 非選抜率常連組の平均在籍日数を考えると、乃木坂の方が圧倒的に長くなる(AKB:1111日 乃木坂:2011日)。ゆえに乃木坂は選抜・アンダー問わず平均在籍日数が長いと言える。これの原因はわからないが、舞台仕事中心にアンダーメンバーでも仕事が回ってくるとかだろうか。
  • 標準偏差についても若干の差があるが、AKBのサンプルから異常値として峯岸を除くとおおむね変わらなくなる。(AKB:1377※峯岸を異常値として除くと1070 乃木坂:1030)。ゆえに卒業時期のバラツキ自体はAKB・乃木坂とも大差ないと言える。
  • 一方で選抜常連組に限った標準偏差は優位に乃木坂が小さくなる(AKB:1515※峯岸を異常値として除くと1029 乃木坂:732)。したがって乃木坂は選抜メンバーはみんな仲良く同時期に辞めていったと言える。卒業ラッシュを感じていたのはたぶんこれが原因。

まとめると乃木坂1期全員割と長く在籍していて、辞めるときはみんな一緒という感じです。
なんか最後の最後まで乃木坂っぽいなと思いました。

余談:選抜率と卒業年齢について

AKB1期と乃木坂1期ともにだが選抜率と卒業時年齢はやや関連がありそうな感じだった(相関係数 AKB:0.52 乃木坂:0.68)
乃木坂でも3期以降含めるとまた違った結果になりそうなので、後々検証してみたい

2022年のおすすめライブ

はじめに

あけましておめでとうございます
年が変わる節目として、この記事では2022年のライブの中でも筆者が特によかったと思うものをランキング形式でまとめておく
今後円盤化や配信が行われた際に参考にしていただければ幸いです

なお今回は誰が見てもあまりにも圧倒的なライブがあると思うので、1〜3位プラス殿堂入りという形でまとめていく
ちなみに2021年版はこちらにまとめているので、よかったら読んでやってください
・2021年のおすすめライブ

第3位:3/27 乃木坂46 29thSG アンダーライブDay3

誰かの卒業が絡むわけでもないアンダーライブだったが、熱量がエグかった
まあやが語ったアンダーライブin東京ドーム構想からは、アンダーライブの位置づけについても考えさせられた

レビュー記事はこちらから
・乃木坂46 29thSG アンダーライブDay3考察 2022/3/27

第2位:6/26,12/5-12/6,12/18 乃木坂スター誕生!LIVE

番組から飛び出して、昭和・平成の名曲をカバーしたこちらのライブが第二位にランクイン

4期生のときはひたすら盛り上がりが最高だった
弓木が歌った『EZ DO DANCE』は今でも脳裏に焼きついている
単純な楽しさだけなら、過去最高のライブだったかもしれない

5期生のときはそこに成長というテーマが加わり、性格はやや異なるが良いライブだった

レビュー記事はこちらから
4期生
・考察:乃木坂スター誕生!LIVE (昼・夜公演)2022/6/26
5期生横浜公演
・考察:新・乃木坂スター誕生!LIVE (横浜公演)2022/12/5-12/6
5期生神戸公演
・考察:新・乃木坂スター誕生!LIVE (神戸昼夜公演)2022/12/18

第1位:3/24 乃木坂46 北野日奈子卒業コンサート

堂々の一位は北野日奈子卒業ライブとさせていただきました
はじめに断っておくと、私2期生推しなのでかなり贔屓目が入ってしまっているのは否めない

それでもこのライブはきいちゃん推し以外も含む、全乃木オタが是非見るべきライブだと思う
ひめたんの心残りを回収したり、2期生の物語をハッピーエンドとして再構築したり様々な人の思いを汲み取った、乃木坂らしい本当に良いライブだった
もちろんその中心にいたきいちゃんが誰よりも輝いていたのは言うまでもない

レビュー記事についてはこちらから
・乃木坂46 北野日奈子卒業コンサート考察 2022/3/24

殿堂入り:5/14-5/15 乃木坂46 10th YEAR BIRTHDAY LIVE

10thバスラは贅沢すぎて、ほかのライブと同じ土俵で語るべきでないと思うので殿堂入りとさせていただきます
豪華OGの登場は言うまでもないが、その演出の仕方もあまりに完璧だった
あまり着目されてこなかったが、現役メンバーもOGに頼っていられないと奮起していた様子も素晴らしかった

レビュー記事についてはこちらから
初日
・考察:乃木坂46 10th YEAR BIRTHDAY LIVE (10thバスラ)Day1 2022/5/14
2日目
・考察:乃木坂46 10th YEAR BIRTHDAY LIVE (10thバスラ)Day2 2022/5/15

最後に

ここに選ばれなかったものの中にもとても良いライブがあったことは念のため断っておく
2023年も飛鳥ちゃん卒コンをはじめ、ワクワクが抑えられない