考察:新・乃木坂スター誕生!LIVE (横浜公演)2022/12/5-12/6

1.全体の感想

以下記事の4期生の時同様、やはりスター誕生ライブはめちゃくちゃ盛り上がる良いライブだった
・考察:乃木坂スター誕生!LIVE (昼・夜公演)2022/6/26
今回は番組企画ということで考察要素少なめではあるが、2日間通じて気になったポイントを振り返っていきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
両日公演とも第一部で『新・乃木坂スター誕生!』内でカバーした人気曲、第二部で乃木坂の曲をパフォーマンスする構成だった

個人的には第一部でオズワルドの二人がいる横浜初日で『君に幸あれ』、神戸初日に回るであろう『Ride on time』(Maxの方)、花屋の店員さんをイメージした(?)『あなたに会えてよかった』、てれぱんがノリノリで歌う『ハレ晴レユカイ』とかも見たかったな

3.振り返りポイント

①歌にフォーカスが当たったライブ

第二部は基本的に普通のミニライブなので特筆すべきは第一部だろう
やはりこのライブの一番の特徴は「個々の歌にフォーカスがあたっていたこと」だと思う
全体ライブでは難しい個々のパフォーマンスを見られたのは本当に良かったし、それぞれソロパート中心に見応えがあった

  • いおちゃん…『糸』『飛行機雲』とバラードを堂々と歌い上げる姿は透明感の塊だった。
  • てれぱん…『タイムマシンにおねがい』『ルージュの伝言』と独特の存在感は流石。癖になる。
  • みくちゃん…『プラネタリウム』頑張った。ネタキャラになりつつあるけど、パフォーマンス見ると思わず支えたくなるしセンターになりうる素質も十分だと思う。
  • なぎさん…スーパースター。言うまでもなく素晴らしかった。詳細は別章で後述。
  • おかひな…『世界中の誰よりきっと』で見せた人懐っこい笑顔はアイドルとしての素質を感じた。『VALENTI』も似合っていたし、格好良かった。経験を積んだ数年後にもう一度見たい気がする。
  • あーや…ほかメンバーに隠れがちだけど、想像以上にダンスも歌も実力派。『時をかける少女』で見せた抜群の透明感に惚れた。『真夜中のドア〜stay with me』で見せた大人っぽい表情にはドキッとすらした。5年後に乃木坂のセンターになって天下を取ってほしい。
  • いろはちゃん…『純愛ラプソディ』で見せた力強い歌声と優しい表情は魅力的。
  • さくたん…『赤いスイートピー』もそうなんだけど、特に第二部で存在感があった。詳細は別章で後述。
  • 小吉…『慟哭』の力強さは期待以上。彼女も第二部で存在感があったと思う。詳細は別章で後述。
  • なおちゃん…『ありがとう』涙浮かべつつもよく歌い切った。二日目の『元気を出して』では涙なく成長を感じた。
  • アルノちゃん…『ここでキスして。』『First Love』など雰囲気ある曲を歌わせたらやっぱりナンバーワン。

また乃木坂には多くない、馬鹿みたいに景気が良い曲(『EZ DO DANCE』『Sunny Day Sunday』あたりを想定)ができるのはこのライブの強みだと思う
特に『お願いマッスル』は思わず声を出したくなってしまうほどだった
コールが解禁されていればなあ…

②スペシャルゲスト~プロアーティストの存在感

スター誕生ライブといえばスペシャルすぎるゲストが定番だが、今回もすごかった。
YU-KIさんが歌う楽曲はとにかく力強くて、やはり『EZ DO DANCE』の盛り上がり方は群を抜いていたように思う。
アリーナの熱狂が感じられ、スター誕生ライブはやはり生で見るのが最高だと思った。

2日目は残念ながら生では見られなかったが、一流のアカペラが聴けるのは本当に羨ましい。
画面越しでも楽器なしの張り詰めた空気とそれを包み込むようなあたたかな歌声は感じられた。

③シビアな構成

一方でよく見るとシビアな構成にも思えた
先述の通りこのライブはパフォーマンスに焦点を当てたライブである
そのため4期生のスター誕生ライブの際にも特に先輩メンバーが目立っていたように、経験がかなりものをいうライブだと思う

それゆえに大前提として経験の少ない5期生にはかなり厳しいライブだったと思う
それでもこんなに満足感あるライブに仕立て上げた5期生は流石なのだが、ややメンバー間のパフォーマンスに差が見られたように思う
しかも各メンバーのソロメドレーでほぼすべての曲がミディアムバラードなので、パフォーマンスがもろに出てしまったのではないか
(緩急をつけることができたのは『ルージュの伝言』と2日目の『VALENTI』か。しかもその2曲連続してたという…。特に小吉だから何とか乗り切れたものの、圧倒的存在感のアルノの後は本当にやりにくいと思う。)
4期生の時には『ラムのラブソング』など盛り上がる曲もあったと思うので、もう少しバラエティに富んだ構成とした方が、優しい構成だったんじゃないかな

④井上和について

見る前から素晴らしいのは分かっていたことではあるが、井上和のパフォーマンスは思っていた以上に素晴らしかった
歌がうまいのはもちろんなのだが、本格派の『残酷な天使のテーゼ』からネタ曲『お願いマッスル』まで表情の一つ一つが完成されているのだ

しかもただうまいのではなく垣間見える人柄も本当に素敵だと思う
2日目の『Sunny Day Sunday』で歌詞が飛んだので一瞬涙目になったものの、健気に立て直す姿は全ファンが応援したくなったのではないか
そしてそこから立て直して明るい曲をやり切り、曲終わりに照れ隠しでクシャっと笑うリバウンドメンタリティはアイドル一年目とは思えない
さらに鳥肌ものだったのが1日目の『Story』
「今私が笑えるのは 一緒に泣いてくれた キミがいたから」の歌詞でメンバのところをふと見たのはアツかった

この人に乃木坂を引っ張っていってもらいたい、この人がいれば乃木坂もまだまだ天下をとれるのではないか、そんなことすら感じさせるパフォーマンスだった

⑤川﨑桜と菅原咲月~「静」と「動」のパフォーマンス

第二部のパフォーマンスで特に印象的だったのがこの二人である
しかし川﨑桜と菅原咲月のパフォーマンスは実に対照的だと思う

『17分間』のパフォーマンスを見て思ったのだが、さくたんの周りだけなぜか時間軸が歪んだかのようにゆっくり見えるときがあるのだ
その瞬間のさくたんの表情は一晩明けても脳裏に焼き付いている
この特殊能力はメリットデメリットとも大きいが、一列目のセンターであれば一人ゆっくりにみえても違和感がない
そういう意味で彼女は本当にセンター向きだと思う

このさくたんのパフォーマンスを「静」のパフォーマンスとするのであれば、さっちゃんのパフォーマンスは「動」のパフォーマンスだろう
『乃木坂工事中』の内輪ウケものまね大賞でもおかひなに頭の動きを真似されていたが、一つ一つの動きがうるさいのだ(もちろんいい意味で)
こういうメンバーはセンターにたつのもそれはそれでよいが、端から見切れるのがとても印象に残る
(ほかメンバーでいうと、りりあとかも似たタイプ)
さっちゃんのファンの人は望まないかもしれないけど、こういった二列目のセンターから少し外れたあたりにいるとカメラに見切れることも多くてとっても魅力的に見えると思うんだよな

⑥物販について

唯一不満が残ったのが物販である
具体的にはメンバー個別のマフラータオルがあったほうが良かったように思う
5期生のみのライブは初なんだから個別タオル持っている人は多くないだろうし、僕含めあったら買っていた人は多いのではないか

あんなにタオルを掲げる人が少ない『裸足でSummer』は初めて見たよ…
ちょっとメンバーが見ても酷だろうなあと思ったし、そういった意味でも物販にあったほうが良かったかと

⑦5期生とアラサー・アラフォー世代

意図的か偶然かわからないが、5期生はアラサー・アラフォー世代にかなりハマる売り方をしているように思う

4期生が出ていた『乃木坂スター誕生!』はもともと歌謡曲を中心に据えた構成だった
後半にはやや最近の楽曲を取り上げることもあったが、平成より昭和の楽曲が多かったように思う
一方で『新・乃木坂スター誕生!』では平成の楽曲が、2000年代の楽曲も少なくなかった
アラフォーはずばり世代であり、アラサー世代にも耳なじみがある楽曲が多く番組に取り上げられていたのである
実際に初日ライブ会場で隣の席のアラフォーとおぼしきおじさんが、自分の世代の楽曲だからかかなり盛り上がっていた

また5期生楽曲は『バンドエイドを剝がすような別れ方』や『17分間』など、今までの乃木坂にはない曲調の楽曲となっている
というか2010年ごろのAKB48の楽曲にかなりに近いと思う
『17分間』なんて曲調や歌詞にあの頃の懐かしさを思い出して、思わずコールではなくミックスを打ちたい気分になったくらいだ

もし偶然テレビをつけたら自分たちの世代の曲が歌われていて、そのアイドルの曲を調べたらかつてハマったアイドルに似たキラキラ感のある楽曲を歌っていたら…
かつてAKBにはまった人たちが5期生にはまっていくストーリーが描けるのだ

まだ意図的と判断するには早いが、アラサー・アラフォーに向けた売り出しがかなりうまくいっているように思う
もし本格的にAKB的キラキラアイドル路線を売りの一つにするとしたら、賛否両論を生みそうだが個人的にはありだと思う
乃木坂正当路線を継承した3期・ポップさやカオスさを前面に押し出した4期と明確に差別化できるし、ちょうどAKBがかなりごたついている時期なので離れた人の受け皿にもなるだろう

何より個人的にはAKBやモー娘全盛期の楽曲が「アイドルってこういうものだよね」と体に染みついているのだ
これはきっと私がアラサー世代だからに違いないのだが、同じ感性の人も少なくないのではないだろうか
(より若い世代がこれをどう判断するかがわからないが…)

『17分間』を聴いて、久々にアイドルのキラキラ感を思い出した

考察:乃木坂46の曲の価値を考える~僕たちはなぜ『アナスターシャ』で泣くのか

1.はじめに~乃木坂スター誕生ライブでの感動と疑問

5期生のスター誕生ライブが開かれるということで改めて思い出したが、4期生のスター誕生ライブは本当に良い時間だった
音楽にスポットを当てたからこその上質なパフォーマンス、先輩メンバーや大物ゲストのド迫力…
開催から数か月たった今でも鮮明に思い出せる、本当に良ライブであった
詳細については以下の記事をご覧ください
・考察:乃木坂スター誕生!LIVE (昼・夜公演)2022/6/26

一方でいわば「借り物」の曲でここまで盛り上げることができるのであれば、乃木坂の曲の価値って何なんだろうと思った
例えばスター誕生ライブで弓木ちゃんが歌っていた『EZ DO DANCE』よりぶちあがる曲が、乃木坂46のライブにはいくつあるのだろうか?
正直『ガールズルール』くらいしか確信をもって答えられない自分がいた…

それでもぶち上げることのみが曲の価値ではない
『きっかけ』『思い出ファースト』など、感動を誘う曲は乃木坂にも少なくない
なかでも二期生推しの私としては『アナスターシャ』が流れると思わず泣いてしまうほどである
今回はこの『アナスターシャ』を題材に、なぜ乃木坂の曲で私たちは感動するのかを考察していきたい

2.本論~僕たちはなぜ『アナスターシャ』で泣くのか

①歌詞について

曲で感動させる要素として、真っ先に多くの人は歌詞を思い浮かべるのではないか
きっと多くの人は一度くらい歌詞に救われたことがあるだろう
例えば私もMr.Childrenの『終わりなき旅』の歌詞に高校時代心が折れそうになる度に救われた

それでは『アナスターシャ』の歌詞はどうか
正直言うと私はアナスターシャの歌詞がわからないのである

理解しようとは人並以上にしたと思う
もしかしたら背景になっているのかと思ったので、ディズニー映画『アナスタシア』を見た
教養が足らないのかと思ったので、ロシア皇女アナスタシアについても勉強した
『アナスターシャ』の歌詞考察も複数読んで、歌詞のどの要素が何を暗示しているのかなど考えた
それでも結局のところ、しっくりとくる理解はついぞ見られなかった

ここにいたって『アナスターシャ』の歌詞は実はほとんど感動に寄与していないのではないかと考えを改めた
すんなり入ってこない歌詞に涙腺が緩むのはそもそも考えにくい
そして『アナスターシャ』はかなり歌詞が難解なので典型的だが、実はほかの乃木坂の曲も同じなのではないか
例えば『きっかけ』の歌詞を本当のところどれだけのファンが消化しきれているだろうか
いいこと言っている風なことはわかるのだが、本当にその真髄を理解しているかと言われると私は自信がない
『思い出ファースト』の歌詞も改めて考えると恋愛に終始している
こう考えると少なくとも乃木坂については、歌詞が感動を呼んでいることは実は稀なのではないか

②曲調について

歌詞以外の要素としては曲調というものが考えられる
『アナスターシャ』『きっかけ』『思い出ファースト』、いずれもあまりにもエモい曲調ではあるので少なからず寄与しているだろう

とはいえこれも本筋ではないのではなかろうか
例えば僕たちは『ガールズルール』で泣いたことは本当にないだろうか?『インフルエンサー』では?
少なくとも私はたまにこれらの超がつくほどのアップテンポ曲で泣きそうになるときがある
したがって曲調も感動に寄与する側面はあるものの、感動の本質ではないと考えるのが自然ではないだろうか

③「景色」と「思い入れ」

こう考えると実は曲の構成要素の中には感動の主要素はないのではないか
それではこれらの曲の何が私たちを感動させるのか

ここで一つ示唆的な話をしたい
私は『アナスターシャ』がこの上なく泣ける曲だと思っている
ただしこれは1期生しかほとんど知らない友人にこれを言ってもほとんど要領を得ない
つまり人によって聴いた感覚がかなり違うのである

この差はずばり見てきた「景色」であり、ハイコンテクストな文脈の中で醸成された「思い入れ」なのではないか
確かに『アナスターシャ』を聴いたときに僕が想像するのは、歌詞にあるまだ見ぬロシアの地や異国の王女様ではない
むしろ擦り切れるほど見た伊藤衆人監督の思い入れに溢れたMVであり、2期生ライブで先輩に同期に後輩に見送られるドレス姿の推しメンであり、苦難の日々を乗り越え確かな芯の強さを手に入れた二期生の感情のこもったパフォーマンスである
これは2期生の歴史を見てきた人にしか決してわからない感情だろう
(完全に余談だが、アナスターシャMVの考察はこちらの記事が素晴らしい。私の記事ですらないが、初めてこの記事を読んだとMVのストーリーの理解がぐっと深まり改めて感動したので是非。)

また前項までの歌詞や曲調すらも、「景色」や「思い入れ」とリンクする
海外の王女というテーマは謎めいたイメージが強いセンター堀未央奈のイメージにぴったりだし、ロシアはこの曲が最後の参加となる佐々木琴子が好きだった国である
また『アナスターシャ』までの2期生曲は、『かき氷の片想い』『ライブ神』『スカウトマン』と少々エキセントリックでマニアックな印象を受ける曲が多かった
そのフラストレーションを一気に解消するかのような、ザ・王道の爽やかな曲調は多くの2期生ファンが待ちわびていたものであった

それ故に、歌詞の意味すらわからない『アナスターシャ』で僕らは泣くのだ

④最高傑作としての『他人のそら似』

『アナスターシャ』は典型例だが、この「景色」や「思い入れ」こそが魅力であるというのはなにも『アナスターシャ』に限ったことではない
むしろ乃木坂の曲の真価はここにあるといっても過言ではない

正直なところスター誕生ライブで歌った数々のカバー曲の方がライブで盛り上がることはあるかもしれない
まして乃木坂のことをなにも知らない人にとっては、それらの楽曲の方が感動するのではないか

それでも東京ドームでダブルアンコールの『きっかけ』を仲間に囲まれながら歌う万理華ちゃんやひめたんが目に焼き付いていれば、
『思い出ファースト』のセンターは桃子卒業後も空けておくと3期生が言ったことを知っていれば、
『サヨナラの意味』が流れる中後ろ手にピースして天井に消えた伝説を目撃していれば、
これらの曲をふと耳にしたとき涙がこぼれそうになるのではないか

そしてこのハイコンテクストな文脈が分かったうえで、個人的に最高傑作とも思っているのが『他人のそら似』である
エモすぎる曲調はもちろん、この曲にはいろいろな体験を得て各自が醸成していく「景色」や「思い入れ」が最初から詰まっていたのである
ダンスで言えば過去シングルの印象的な振り付けを取り入れているため当時の「景色」を思い出させるし、卒業メンバーがセンターの場合はその子と関係が深いメンバーがセンターにいたりするのも当時を目撃してきた僕らの「思い入れ」を引き出す
歌詞にしても『僕のこと、知ってる?』を想起させる歌詞やラストを「君は君だよ」というフレーズで締めるのは、僕らが好きだった乃木坂の世界を表しているようであった
なおこの曲の魅力の詳細については、以下の記事に詳細は譲る
・2021/08/21 真夏の全国ツアー2021 福岡公演Day1

3.傍論~4期生の受難

本論は以上なのだが、上記乃木坂の曲の真価を「景色」と「思い入れ」とした場合4期生には困難が待ち受けているのではないかと考えている

4期生の代表曲を挙げていくと『I see…』『Out of the blue』『ジャンピングジョーカーフラッシュ』ととにかく盛り上がりを優先した曲が多い
個人的にも良く聞く曲だし、ライブでは盛り上がるしそれぞれ当たり曲だとも思う

それでも例えばかっきーやあやめんが卒業する時、これらの曲で私たちは泣けるだろうか?
2期生なら『アナスターシャ』、3期生なら『思い出ファースト』のようにこれらの曲で感動できるだろうか?
そう考えると「はい」と即答できない自分がいる
これらの景気が良い曲は、乃木坂の曲の真価である「思い入れ」の上積みが難しいんじゃないかと思う
そういった意味でそろそろ乃木坂らしいエモい曲を入れていかないといけないのではないだろうか

そもそもでいえば乃木坂の文脈を知らなくてものれちゃう『I see…』『Out of the blue』『ジャンピングジョーカーフラッシュ』あたりは本来は表題曲になるべきなのではないだろうか
これらの景気が良い曲でライトファンを集めて、乃木坂らしい期別楽曲で沼に落とすというのが本来の形のような気がするのだが…

4.終わりに~31stシングル『ここにはないもの』初披露に寄せて

以上のようにメンバーとファンが見てきた「景色」重ねてきた「思い入れ」こそが乃木坂の曲の真価なのだと思う
一方で乃木坂の楽曲には盛り上がりには欠ける側面があり、景気が良い曲をよそから借りてきてバカ騒ぎするライブの楽しさを知れたという点でスター誕生ライブは本当に楽しくまた示唆的なライブであった

最後に先日乃木坂配信中で初披露された『ここにはないもの』に触れてこの記事を締めたい
一回しか聞けてないので詳細までは考察できていないのだが、この曲は『他人のそら似』に匹敵するレベルの傑作かもしれない

うろ覚えだしおそらく抜けもあるのだが、この曲には過去の楽曲を思わせる歌詞を散りばめていたはずだ
しかも乃木坂との別れを感じさせる形で…

  • カーテンはぐるぐる巻かれるものではなく、閉じるもの(『ぐるぐるカーテン』オマージュ?)
  • 裸足で未来へ向けて歩き出す(『裸足でSummer』オマージュ?)
  • 手を離すことを促す(『最後のTight Hug』で繋いだ手を離したことを後悔したのに…)
  • 青空は見えても広さここからはわからない(『何度目の青空か?』オマージュ?)
  • そばにあるしあわせより遠くのしあわせを掴もうとする(『しあわせの保護色』と対極)

不十分な気もする(特に『サヨナラの意味』オマージュの箇所とかもあるんじゃないかなという気はしている)が、これを歌われると飛鳥ちゃんが卒業するんだと一層実感がこもってしまう…

また何よりも『ここにはないもの』というタイトルがすごい
乃木坂で全てを見てきた大エース・齋藤飛鳥にしか似合わないタイトルだとすら思う

MVが公開されたら再度聴きこんで考察を深めるたいと思う
そしてこの曲に素敵な「景色」や数々の「思い入れ」を積めることを祈って、筆を置きたい

考察:乃木坂46 樋口日奈卒業セレモニー(卒コン) 2022/10/31

0.はじめに

まずはひなちま卒業おめでとう!
ひなちまの暖かさに、メンバーはもちろん僕たちファンもどんなに助けられたことか
きっと女優として羽ばたいてくれることを願っています

1.全体の感想

「それってちまの優しさじゃん」
『やさしさとは』の後のMCの飛鳥ちゃんの言葉だが、まさにこのライブを表した言葉だと思う

全体を通して衝撃こそなかったが、ひなちまの暖かさに溢れた本当によい卒コンだった
いつものようにポイントを絞って振り返っていきたい

2.セットリスト

こちらサイトをご参照ください
ひなちまが乃木坂で歩んできた歴史を曲とともに振り返ることができる、王道卒コンという構成だった

選曲もひなちまセンターの『My rule』『シークレットグラフィティ』やたまちゃんと歌う『口ほどにもないKISS』をはじめ、ファンの見たいものをよくわかってる流石は11年戦士だなあと感じた

3.振り返りポイント

①優しさに溢れた卒コン

誰もが感じたと思うが、ひなちまをはじめメンバーの優しさが溢れた暖かい卒コンだった
特に印象的だったのはやはり冒頭でも触れた『やさしさとは』終わりのMCだろう

ひなちま「この曲を聴くと自分が勉強との両立で辛かった時に、いろんな形で優しくしてくれたメンバーを思い出す。」
飛鳥「当時は私は甘ったれで優しさを渡すことはできなかったから…。」
ひなちま「それは涙の訳を聞かない優しさだよ。」
飛鳥「それも受け取ってくれるんだ…。それってちまの優しさじゃん。」

この2人のやり取りを見てる真夏さんや絢音ちゃん含めて本当に優しさに溢れていた
他にも同期でない絢音ちゃんを含めた1•2期を「同志」と表現したところも、ひなちまの優しさを感じられて素敵な表現だなと思った

②継続は力なり

優しさとともに、ひなちまが腐らずに努力し続けたことも忘れてはならない
セットリストの最初の方にアンダー曲が並ぶように、ひなちまの乃木坂人生は決して華々しいスタートではなかった
しかも初選抜の『気づいたら片想い』も本人が触れていたようにアンダーメンバーから交代で選抜に一回入っていた時期であり、選抜メンバーとの差も感じて悔しい思いをしたとのことだった

そのひなちまがこんなに素敵なセレモニーを行えるなんて、きっと当時の僕は信じられなかっただろう
万年アンダーから腐らずに精進を続け、まずは代打の切り札となり、そして選抜メンバーまで駆け上がったひなちまに最大級の賛辞を贈りたい

③『孤独兄弟』

まあやとの『孤独兄弟』は今日のベストパフォーマンスだろう

アンダー生活が長い中戦友のようになった2人が最後のパフォーマンスとして選んだのは、一期お姉さんメンバーの戦友コンビが歌い上げたこの曲だったのは涙腺に訴えるものがあった

本家はクールな印象が強いこの曲だが、最後手を繋いで笑顔だったのも彼女たちらしくてよかったと思う

④みかん大作戦

乃木中のバレンタイン企画で4期生からチョコをもらうため実行したみかん大作戦
ロビー活動としては正直全く効果のないこの作戦だったが、アンコールでこの作戦をオマージュしてメンバーみんながみかんにメッセージや絵を描いていた
ひなちまの報われなかった思いが本当に素敵な形で昇華した、良演出だったと思う

⑤乃木坂っていいとこだな

まあやの卒コンでも思ったことだが、乃木坂って本当に良いところだなと思った
考察:乃木坂46 30thSGアンダーライブ(アンダラ)大阪公演Day3 2022/10/5

「やさしさとは」後のMCでも触れていたように、年少メンバーであったひなちまはお姉さんメンバーたちを中心とした乃木坂の優しさに触れて育った
勉強にお仕事にいっぱいいっぱいになってしまったひなちまに、かけよってきてくれたり水を持ってきてくれたり後からメールで連絡をくれたりなどお姉さんメンバーたちは色々な優しさで接してくれたようである

またアンコール後のMCでひなちまは「みんなが優しいから優しくなれた」といった
どこかで聞いたことがある発言だなと思ったのだが、実はこれみなみちゃんが卒コンで全く同じことを言っていたのだ
2022/2/12 乃木坂46 星野みなみ卒業セレモニー

年少メンバーが共通して言っていることに、大きな意味があるように感じる
乃木坂が育てたひなちまが、こんなにも優しさに溢れた人となりこんなにも暖かいラストを迎えるとは…
改めてこんな人が育つ乃木坂って本当に良いところだなと思った

考察:乃木坂46 ドキュメンタリー映画第2弾 『いつのまにか、ここにいる』

0.はじめに

普段は乃木坂のライブ演出考察を専門としている本サイトであるが、まれにアイドルドキュメンタリーの考察も行っている
今回は2019年7月に公開された、乃木坂のドキュメンタリー2作品目『いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46』見返したので考察していきたい

そして本作は2022年10月現在アマプラの見放題に入っているので、まだの人はこちらから是非見ていただきたい
後述するがメンバー、特に飛鳥ちゃんの魅力が分かりやすく伝わるので飛鳥ちゃん推しの人には特におすすめする
※以下、多少のネタバレを含みます

1.全体感

全体感としてはほかのアイドルドキュメンタリーと比べて、かなりテーマが複雑で見えにくいという印象がある
アイドルドキュメンタリーの定番といえば、メンバーの成長を描くものだろう
例えば以下の記事で考察した、先日まで公開されていた日向坂のドキュメンタリー『希望と絶望』はその色が濃い
・考察:日向坂46 ドキュメンタリー映画第2弾 『希望と絶望~その涙を誰も知らない』

ただこの映画冒頭でも触れられていたが、すでにトップアイドルになっている乃木坂46(時期的には2018年秋〜2019年春あたり)を題材としているのでそんなに単純なテーマにはできない
テーマが複雑に絡み合う中、私が強く感じたのは「トップアイドルの苦悩」「齋藤飛鳥の魅力」の2つであった
この点について深く考察していきたい

2.トップアイドルの苦悩①〜乃木坂46の自分と等身大の自分

トップアイドルの苦悩はいくつかの小項目に分類されるように思う
今回はその中でも強く感じた「乃木坂46の自分と等身大の自分」と「卒業」という項目を取り上げたい

一つ目として「乃木坂46の自分と等身大の自分」といつ項目を考察していく
さらに複雑なのはメンバーが多く世代がバラバラならグループゆえ、この項目への反応も一律ではない

まず分かりやすいのは3期・4期の描かれ方である
彼女たち若い世代は「乃木坂の自分」と「等身大の自分」が一致した存在として描かれている
「素のじぶんでアイドルをしていると語る」桃子ちゃんの発言や、一つのミスで自らを全否定してしまうせいらちゃんが具体例である
ドキュメンタリーにもあったが、存在ごとぶつかっていけばズタズタに傷ついてしまうという意味で苦悩は大きい

一方で1期生は少し異なる描かれ方をしていた
どちらかというと「乃木坂の自分」と「等身大の自分」を切り離して考えているようだった
印象的だったのは乃木坂として見られている自分を俯瞰的に語るなあちゃんや、過去の自分をさも他人事のように話す飛鳥ちゃんであった
このメンタリティであれば、仮に「乃木坂の自分」を否定されていても「等身大の自分」とは異なるものとしてメタ認知しているのでズタズタに傷つくことはないだろう

ただ彼女たちは苦悩と無縁かと言われるとそうではなく、「乃木坂の自分」と「等身大の自分」の捻じれに起因する歪みの影響を受けていた
例えばなあちゃんは常に乃木坂の自分として見られていると語り、それ以外の自分は何もないとまで語っていた
飛鳥ちゃんは乃木坂の自分がおさまったキャラクターが好きではないと語っていた
全否定した過去の自分と対面を果たす成人式参加は、等身大の自分との擦り合わせをしようとしていたのではないか
おそらくこの歪みとその向き合い方こそがこの映画の主題であろう
エンディングテーマである『僕のこと、知ってる?』の歌詞ともこのテーマは共通しているように思う

ではこの歪みの解決策はあるのだろうか?
当時は明確には気づかなかったか、今の僕は答えに近いものを見たことがある
それは『僕のこと、知ってる?』と共通テーマを歌った『他人のそら似』の歌詞の中で描かれているように思う
本当の自分や相手が誰かわからなくても「君は君だよ」と認めあえたら…
問題が全解決したわけではなくても、ずっと気持ちが軽くなるのではないか

3.トップアイドルの苦悩②〜卒業

この時期はメンバーの卒業が相次いだ時期でもあり、卒業も苦悩の一つとして描かれていたように思う
これも卒業する側と見送る側で少し見える景色が違う

卒業する側の難しさはなあちゃんの卒業を通じて詳しく書かれていたように思う
先述の通りなあちゃんは乃木坂としての自分がいつからか全てであったように語っていた
そのねじれを解消するのが卒業という選択だったのかもしれない
実際にドキュメンタリーでは自分の脚で立ちたいと願うことが卒業なのではと描かれている

一方で見送る側の心情も単なる寂しさを超えたものがあると感じている
ドキュメンタリーの一章で描かれた「仲の良さ」、それは乃木坂で活動するメンバーのモチベーションの大きな部分を占めていた
例えばれいかちゃんが「(在籍している理由は)思い出がほとんど」、いくちゃんが「メンバーの待っているよという言葉が全て」と語るように、仲が良いメンバーと苦楽をともにできるというのがこの時期の一期生のモチベーションの大部分を占めていた

そしてここは「等身大の自分」問題とリンクしているように私には見える
「等身大の自分」がわからなくても「君は君だよ」と認め合える存在が、もし遠くへ行ってしまったら…
それ故にメンバーの卒業は寂しさというレベルではなく、苦悩に近いレベルのものだったのかもしれない

4.齋藤飛鳥について

この映画の主人公は誰か?
なあちゃんにもスポットは当たっていたが、誰か1人を選ぶならこのドキュメンタリーで存分に魅力を描かれていた飛鳥ちゃんだろう

それではここで言う飛鳥ちゃんの魅力とは何か?
一言でいうとそつなくこなしてるふうに見えるが、裏では不器用で優しいところだろう

  • 成人式のシーンに代表されるように、決別したはずの過去の自分を割り切ることができず、もう一度向き合おうとする不器用なところ
  • 懐いてくる桃子をはじめ、メンバーに対して素直になれないところ

ちなみにこのときの桃子への素直な思いは下記ライブで詳しく述べられている
・2021/08/22 真夏の全国ツアー2021 福岡公演Day2~大園桃子卒業セレモニー

クールに乃木坂を引っ張る飛鳥ちゃんも好きだけど、深いところで優しくてちょっと不器用な飛鳥ちゃんだからファンは支えたいと思うのだ

そして飛鳥ちゃんの魅力を存分に詰め込んだ描き方はらかなり意図されたものなのではないか
背景的にも長年エースとして引っ張ってきたなぁちゃんが卒業し、飛鳥ちゃんを中心として固め直す必要がある時期であった
(実際この時期に発売された『Sing Out!』でも飛鳥ちゃんはセンターを務めている)
そしてドキュメンタリー冒頭とラストに差し込まれた「飛鳥」をイメージさせる飛び回る鳥の映像が何よりの証拠だろう

このドキュメンタリーを見て、改めて飛鳥ちゃんが乃木坂のエースでいてくれてよかったと思った

考察:乃木坂46 30thSGアンダーライブ(アンダラ)大阪公演Day3 2022/10/5

1.全体の感想

「金を残すは三流、仕事を残すは二流、人を残すは一流」
政治家・後藤新平の言葉であり、あの野村克也さんの座右の銘としても有名である

その意味で和田まあやは間違えなく一流であった
アンダーライブを初期から作り上げ、メンバーの大半が入れ替わった今でもアンダーライブの熱さは全く失われていない
これはまあやがステージ上に舞台裏に3・4期生に、アンダーライブらしさを伝えていったからであろう

彼女の最後のライブは、ある意味いつも通りのアンダーライブだった
もちろんそれは凡庸なライブであったというわけではなく、いつも素晴らしいものを作り上げてきたという意味である
以下ではポイントを絞って振り返っていきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
アンダー曲と懐かしの名曲で構成されていて、オタク心くすぐられるセットリストだとは思う
ただまあや最後のアンダーライブということを考慮すれば、オールアンダー曲構成でもありだったとすら思うのでそこまでマニアック路線に走ったなという印象はない

3.振り返りポイント

①アンダーライブのパフォーマンス

いつも通りといえばいつも通りなのだが、今回もアンダーライブらしい熱量マックスのパフォーマンスは見どころだった
(もちろんこれがいつも通りとなっていることがすごいのだが…)

中でも印象に残ったのは『日常』である
きいちゃんの代表曲でいまやすっかり全体ライブでも定番となった曲であるが、もともとはアンダー曲であった
今回は理々杏センターで披露されていたが、きいちゃんに負けずとも劣らないパフォーマンスができていたのではないか
今後は久保ちゃんセンターで披露されることが多そうなこの曲だが、アンダーはアンダー曲というプライドを持って披露し切磋琢磨してほしいとも思ったりした

②新4期生の躍動

今回のアンダーライブでは新4期の各面々がかなり仕上げてきたなと思った
前回まではやや硬さが残っていたが、スター誕生ライブ全国ツアーを経てかなり成長しているように思う

また前回シングルのアンダーから同じ4期の弓木・やんちゃんが選抜入りしたのも大きいだろう
目の前で仲間が選抜入りしたのならば、次は私もという気持ちが出てくるのは必然だろう

くろみんの鬼気迫る『音の出ないギター』のパフォーマンスは見どころの一つだった
BOØWYを参考にしようとしたというエピソードもさすがである笑

りかちゃんは前回までかっこいい系のダンスがあまり得意ではないのかなという印象だったが、今回はとにかく表情で殺せている
個人的には前回から一番成長したように見え、相当頑張ったんだろうなと伝わった

みゆちゃんも『狼に口笛を』でオオカミポーズをとるなど、ファンが求めていることを考えて実行しようというのがとても良かった
ブログ更新も熱心だし、努力が報われてほしいなと思う

そして林はスター誕生ライブの時から思ってはいたことだが、表現力が段違い
「この子が乃木坂選抜のセンターです」と言われても何ら不思議でないレベル
現実的に近いうちに実現するとしたらアンダーでだろうけど、次のシングルあたりで林センター見てみたい気がする

今が正念場と気合が入る4人の活躍にこれからも目が離せない

また余談だが、アンダー・選抜間の流動性が増すことでアンダーライブの性質は以前のものに戻っていくかもしれないなと思った
このあたりは以下前回のアンダーライブの記事に詳しく記載している
乃木坂46 29thSG アンダーライブDay3考察 2022/3/27

③和田まあやについて

もちろんまあやについてはさすがの一言であった
まずパフォーマンス的には『制服のマネキン』について触れたい
マネキンといえば生駒ちゃんの代名詞であり、誰がやっても生駒ちゃんほどの主人公感が出ないという感想になってしまいがちである
しかし今日のまあやは違った
アンダーを長年背負ってきた重みからくる圧倒的な主人公感で、生駒ちゃんにも引けを取らないパフォーマンスだった
『Under’s Love』もそうであったが技術はさることながら、魂で踊っている感じに心震えた

またスピーチも衝撃的であった
まさかあのとことん明るいまあやが、大病を患っていたとは…
(あとから調べると既出の話だったようだが、私は全く知らなかった)
そんなことみじんも感じさせず、底抜けに明るかったまあやは本当に尊敬に値する
そのスピーチの流れで『左胸の勇気』で「生きてればなんとかなる」なんて歌われたら泣いちゃうよ…

最後にまあやはほっておいても幸せになる星のもとに生まれている気がするが、それを超えるくらいの幸せが彼女のもとにありますように…
それくらい偉大な人だと思うんだ

④乃木坂っていいとこだな

今日のライブをみて改めて乃木坂っていいとこだなと思った

今の一期生年少組は若くして乃木坂に入り、乃木坂メンバーに囲まれてで育ってきている
それはまあやも例外でなく一期のお姉さんを見て育ってきたと言っている
ななみんに宿題を丁寧に教えてもらい、わからないときはまいやんに答えだけを教えてもらい(笑)、かずみんには100万円貸しても良いと思えるくらい人生で大切なものを教えてもらったとのことだ
そんな風に育ててもらう立場だったまあやがいつしか後輩を支えアンダーライブの魂を引き継ぎ、卒業時には後輩が号泣している…
こんなまっすぐで格好いいひとを育てた乃木坂というグループは改めていいグループだなと感じた

考察:乃木坂46 真夏の全国ツアー(全ツ)東京神宮球場公演Day3 2022/8/31

1.全体の感想

久々に卒業セレモニーがなかったこともあり、ただただ楽しい全ツ千秋楽であった
事前に予想された通り考察要素は少ないが、以下ではいつものようにポイントを絞って振り返っていきたい

また地方公演や神宮Day2と被るところはかなり多い
そのため良かったらそれらの記事もご参照ください
(他公演はチケット確保できず…)
考察:乃木坂46 真夏の全国ツアー(全ツ)広島公演Day1 2022/7/23
考察:乃木坂46 真夏の全国ツアー(全ツ)東京神宮球場公演Day2 2022/8/30

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
冒頭でも述べたが数年ぶりの平和で楽しい千秋楽だった

3.振り返りポイント

今回はDay2とかなりの部分で被るので、Day2の記事で考察した箇所は割愛しその他を振り返っていきたい

『好きというのはロックだぜ!』

タオルをぶん回すこの曲だが、本日はメンバーもタオルを持ってステージ上に登場した
そこで千秋楽不参加となってしまった、さぁちゃん、せいら、なおちゃんのタオルをそれぞれやんちゃん、まゆたん、まおちゃんが持っていた
よくある演出ではあるんだけど、やっぱりこういうのって誰も取り残さない感じがしていいね

②かっきーのスピーチ~なぜ賀喜遥香は乃木坂のセンターなのか

何と言っても本日の見どころは終盤のかっきーのスピーチであった
なお全文はこちらの記事で確認できる

私は今回のスピーチを聞いて、かっきーはやはり新生乃木坂のセンターに相応しいと思った
以下では「乃木坂らしさ」という言葉に焦点を当ててその考察の理由を述べていきたい

「乃木坂らしい」とはなんなのか?
私は「普通の女の子が仲間(メンバー・ファン含む)を得て強くなるストーリー」だと思っている
ではそのストーリーの主人公としては、どのようなメンバーがマッチするのだろう
やはり「儚さ」という言葉がよくつかわれるように、か弱くて守ってあげたり支えてあげたくなるようなメンバーが象徴となるだろう(最終的に獲得する「強さ」の対極のイメージ)

今までで言えば西野七瀬だし、これからは遠藤さくらが継いでいくものだと思っていた

その点かっきーはイケメンキャラだしかなり器用だし、優等生っぽくハキハキしゃべるしこの系統とはかなり違うように見えた
しかし優等生だって悩むときは悩むし、その弱さが垣間見えたとき人は支えたいと強く思うのだろう
そのかっきーのもつ魅力が最大限発揮され、支えたいと思わされたのが今回のスピーチだった

そういう意味で彼女はニュータイプではありつつも、誰からも支えたいと思わせる乃木坂らしい新スターなのだと実感した
彼女も主役の一人としてこれからの乃木坂の一ページを作っていってほしい

③樋口日奈・和田まあやについて

あまりにも卒業感がなさ過ぎて忘れかけてすらいたが、この二人にとっては最後の全国ツアーだった
そういった意味で最後一期生&かっきーが彼女たちを引き留めて、挨拶の場を設けてくれたのは嬉しかった

ただまさかこれで終わりじゃないよな…?
まあやが座長として引っ張るアンダーライブも見たいし、選抜・アンダー問わず支えてくれたひなちまがもう一度乃木坂の主役となるところも見たい
どうにかかなわないだろうか…

9/4追記:この時点ですでにひなちまの卒業セレモニーとまあや座長のアンダラ発表されてました。見逃していて恥ずかしい…

考察:乃木坂46 真夏の全国ツアー(全ツ)東京神宮球場公演Day2 2022/8/30

0.はじめに

全国ツアー神宮初日、推しがTwitterトレンド入りした
ワクワクしながら内容を確認すると、転落・救急車と見慣れない文字が並ぶ…
一瞬にして意識が遠のく

普段ライブの考察でいろいろ言ったりしているが、そもそもライブで推しが躍動していること自体がいかに幸せかを実感した
そしてどうか沙耶香ちゃんが無事活動復帰できますように

1.全体の感想

地方公演に引き続き、正統派な夏のツアーという印象を受けたライブだった
考察要素は少ないが、久々の神宮は本記事冒頭の一件以外はやはり良かった
以下ではいつものようにポイントを絞って振り返っていきたい

また今回は地方公演との比較も交えつつ考察していく
そのため良かったら地方公演の広島公演の記事もご覧ください
(他公演はチケット確保できず…)
考察:乃木坂46 真夏の全国ツアー(全ツ)広島公演Day1 2022/7/23

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
神宮だから、という演出はなく正統派のツアーセトリだったと思う

3.振り返りポイント

選抜・アンダーの融合

広島公演の時点では気がつかなかったが、選抜・アンダー間の融合が今回のツアーの特色となっていたと思う

今日の内容で言うと山下が『涙がまだ悲しみだった頃』、さくちゃんが『マシンガンレイン』のセンターをするなどかなりレアなものが見えたと思う
またこれは選抜がアンダー曲のセンターをやるという一方的なものではなく、広島公演では葉月センターの『スカイダイビング』などその逆もあった

特にアンダー曲は選抜メンバーがセンターを務めることに抵抗がある人も多そうなので賛否両論ありそうだとは思った
個人的には曲とメンバーもコンテクストを無視すればあっていたし、レア感もあってありなのではと考えている

②公式ブログとのリンク

地方公演から引き続き公式ブログとリンクした演出があった
すでに広島公演の記事に細かく記載しているので割愛するが、良演出であった

③期別コーナーの新設と各期のカラー

地方公演ではなかった期別コーナーが新設されていた
ここについて少し掘り下げていきたい

地方公演から1・2期で披露された『君の名は希望』の中で、今年のツアーは3期以下の各メンバーの魅力を少しでもわかってもらえればという趣旨の発言があった
普通に考えればこの発言の後に期別コーナーと進むと思うのだが、期別コーナー→『君の名は希望』という順序でセトリが進行していった
これは考えすぎかもしれないが、地方公演を経て『君の名は希望』の枕詞なしに3~5期がどこまで魅力を出すことができるようになったかの答え合わせなのではないか

そしてこの期別コーナーはかなり各期の色が出ていて魅力的だった
まずは5期生だがパフォーマンスにもフレッシュ感があふれ、これからどうなっていくのかが楽しみである

4期生はフレッシュさ推しだったので5期生が入ってきてどうなるのかと思っていたが、「キャッチーさ」「わちゃわちゃ感」「(言ってしまえば)カオス」という個性を身につけつつあると思う
今回は披露されなかったが『I see…』『Out of the blue』と表題曲にしても良いくらいのキャッチーな曲を立て続けにもらったからか、かなりこの手のパフォーマンスが得意になったように見える
それが遺憾なく発揮された新曲『ジャンピングジョーカーフラッシュ』はかなりインパクトがあった
この勢いで引き続き突っ走ってほしい

3期生には絶対的な頼もしさを感じた
『僕の衝動』での圧倒的なパフォーマンスと顔芸(?)の迫力と、『僕が手を叩く方へ』の暖かく会場を包み上げるような一体感の演出はさすがの一言
(余談だが、『僕が手を叩く方へ』のクラップの会場の一体感は感涙ものであった。これはこれで表題曲としてもよかったくらいの出来。)
僕たちが好きになったあの頃の「乃木坂らしさ」をいまだに感じられるのは、彼女たちのおかげなのだろう

1・2期生のパフォーマンスはもうとにかくエモさに溢れている
『海流の島よ』の披露は想像していなかったけど、1期生年少メンバーはアンダーからのスタートが多くあの子たちがここまで立派になったのかと思うと感慨深いしそこに昔のメンバーの姿を重ねるとは…
ひなちまやまあやがいる今しかできない、とてもよい演出だったと思う

考察:日向坂46 ドキュメンタリー映画第2弾 『希望と絶望~その涙を誰も知らない』

0.はじめに

普段は乃木坂のライブ演出考察を専門としている本サイトであるが、まれにアイドルドキュメンタリーの考察も行っている
今回は現在公開されている、日向坂のドキュメンタリー『希望と絶望』を見たので考察していきたい

なお筆者は日向坂の冠番組は見ているものの乃木坂と比べて熱量を持って追っかけているわけではない
そのためやや乃木坂びいきになってしまう部分や、考察が至らない部分があるかもしれないです
大変申し訳ないですがご容赦頂ければ幸いです
ただ他グループファンから見た考察も意味があるものだと思うので、本ブログに記していきたい
また考察内容には乃木坂にも通じる部分もあったので、乃木坂ファンの方も是非見て行っていただきたい

1.ドキュメンタリーの既視感~日向坂のストーリーを考察する

今回のドキュメンタリーを見て一番最初に感じた印象は「既視感があるな」といったものだった
どこで見たかといえば、乃木坂のドキュメンタリーやライブの間で挟まれる映像で見たものだった

『希望と絶望』で描かれたテーマは大雑把にいえば、「コロナ時代のアイドルの苦悩とファンとの絆」というところに集約されると思う
ただこのテーマは他のアイドルを題材にしても表現できるものだし、実際前述の通り乃木坂でもかなり表現されてきている
描き方としては『希望と絶望』はかなり感情移入できるようになっていたが、必ずしも日向坂が伝えるべきテーマかというと疑問が残る
それでもあえてこのテーマを取り上げたのは、言ってしまえばこのテーマしか取り上げようがないというのが実情ではないか
それは日向坂46のストーリーに起因すると思う

日向坂の今までのストーリーを大雑把にまとめると、「ひらがなけやきという不遇の時代を過ごした少女たちが、腐らず努力して一流アイドルになる」というところになると思う
判官贔屓な傾向があるといわれる日本人にはとても好かれるストーリーだと思う
しかしこの手の自らを「弱者」と定義するストーリーには限界がある
グループが人気になるにつれて自分たちのことを「不遇」「弱者」と自称できなくなるため、いつまでもこのストーリーを使うことはできない
先日『約束の卵』でもうたわれた東京ドーム公演を成功させた日向坂は、上記ストーリーの大団円を迎えてしまったように思う
もはや「弱者」でなくなってしまった日向坂はそれに代わるストーリーを現段階では生み出せていないため、今回の映画では他のアイドルでも取り組めるテーマを取り上げることとなったのではないか

2.日向坂人気を考察する~他の坂道シリーズとのストーリー比較から

では他の坂道シリーズではどのようなストーリーがあったのかも考えていきたい
まずは乃木坂46の場合だが、最初は「AKB48の公式ライバル」を自称していたように自分たちを「弱者」としたストーリーを展開していた
しかし乃木坂はいつからかこのストーリーをぱたりとやめて、「引っ込み思案な女の子が仲間を得て強くなる」というストーリーにシフトしたように思う
(体感だが2013年ごろからシフトをはじめ、西野七瀬センター時代に確立されたように思う)
このストーリーは自分たちが「弱者」でなくなっても使える普遍的なストーリーのため、今でも脈々と受け継がれているように思う
そしてこのストーリーに魅せられた私は、推しメンが卒業しようが乃木坂から離れられない
おそらくほかにもそういった方がいらっしゃるのではないか
この醸成させてきたストーリーこそが、乃木坂の唯一無二の強みだと思う

一方欅坂46は最初から「弱者」のストーリーをとらなかったように思う
それは『サイレントマジョリティー』によって「社会・大人への反抗」「フォーメーションダンス」という明確なストーリーやストロングポイントを手に入れたので、「弱者」のストーリーを取り入れる必要がなかったからであるように見える
このストーリーは大成功し、解散後の今多くのファンがなおこのストーリーに魅せられつづけるという意味で欅坂は伝説になったのだろう
(ただし、このストーリーに縛られて各メンバーが苦しんだようにも見えるので一長一短ではあるのかもしれない…)
そして櫻坂はこのストーリーから良くも悪くも解放されて、新しいスタイルを模索しているところにみえる

さて今回の本題の日向坂だが、乃木坂/欅坂とはかなり様子が異なる
日向坂のストーリーは前述の通りいわゆる「弱者のストーリー」で、ストロングポイントも「明るく前向き」というかなりアイドルにとって一般的なものにみえる
(きっと日向坂ファンにとっては紡いできた歴史があるので単なる「弱者のストーリー」にまとめられるのは抵抗があるとは思う。後述するが私も乃木坂2期生が好きなので、気持ちはわかる。しかし乃木坂/欅坂の方が外から見た時にグループのカラーやストーリーが分かりやすいというのは言えるんじゃないかな。)
つまりおそらくは日向坂人気はグループのストーリーというシステム面でなく、メンバーの魅力という点に依存度合いが高いのだろう
特に大ヒットした曲があるわけでもないのにメンバー個々人の力だけでここまで人気が出たというのは、純粋にすごいと思う
ただ現メンバーが卒業した時のことを考えると、しっかりしたストーリーがないとあっけなくファン離れを起こすんじゃないかな…
ここ1・2年が日向坂にとっては特に勝負の年となるのだろう

3.日向坂46と欅坂46について

また日向坂46も忘れがちだが欅坂46の遺伝子を受け継いだグループなのである
その欅坂のDNAが案外色濃く残っている印象を映画から受けた

富士急ライブや『君しか勝たん』チアなど、パフォーマンスの全力感を求めてメンバー・スタッフ一丸となっているところが映画でも節々に現れていた
このパフォーマンスへのこだわりは、魅せ方こそかなり異なるが欅坂の映画で感じたものにとても似ていた

ただ下記の記事でかなり詳しく展開しているが、パフォーマンス重視というのはかなり危うさを孕む特性である
(乃木坂はどうやらこの記事で考察した方向性にはいかなそうだが…)
考察:『Actually…』なぜ乃木坂史上最大の問題作なのか

現在のところ日向坂はパフォーマンス重視したとて仲間を切り捨てる方向には走らないように見えるが、その分グループ活動へのコミットが求められかなりハードに見える
(実際、加藤史帆がフラフラになっている様子が映画でも描かれていた)

ここは同じ坂道シリーズでも、乃木坂とはかなり文化が異なるように見える
乃木坂はアンダーメンバー中心にグループとは離れた活動(舞台など)に多くリソースを割くメンバーがいるが、そういった生存戦略は日向坂だと難しいんじゃないかな
パフォーマンスレベルと外仕事はトレードオフの関係になることも多そうなので、その辺は一長一短だね…
(どちらも両立した生田絵梨花という超人はいるが、あの人の体力は化け物なのであまり参考にはならない気がする…)

4.乃木坂46と弱者のストーリーについて

最後にこのサイトは乃木坂46考察サイトなので、先ほどからキーワードとなっている「弱者のストーリー」と乃木坂46の関係に触れたい
乃木坂46全体としては前述の通り「弱者のストーリー」からうまいこと転換していったが、たまに「弱者のストーリー」が顔をのぞかせる節がある

一つめに思い浮かんだのが乃木坂2期生である
よく言われている「不遇の2期」という言葉に表されるように、2期生全体のストーリーとしてはどうしても「弱者のストーリー」として表現されがちだ
ただ2期生ファンとしては、彼女たちを一言で「弱者のストーリー」とまとめるのはかなり抵抗がある
伊藤純奈が舞台女王となり、伊藤かりんが将棋を極め、新内眞衣が有楽町の女となり、そして山崎怜奈はクイズに歴史にラジオにと坂道外仕事マスターになった
ここまで個性的な才能開花は「弱者のストーリー」範疇にとどまらないようのではないかとすら思う
(とはいえ思い出補正が強いので、外から見たら「弱者のストーリー」にみえるのかな…)

二つ目はアンダーライブである
こちらはわかりやすく選抜制構造に立脚した「弱者のストーリー」をとっているが、かなり中身は移り変わっている
従来は選抜に入りたいという各メンバーの思いから、かなり熱気あふれるライブをしていた
しかし選抜・アンダー間の流動性がなくなってアンダー→選抜の門戸が狭まり、選抜入りを目指すストーリーはやや無理が生じた
そこで29thシングルアンダーライブのアンダーライブを東京ドームでやりたいという発言に顕著だったが、アンダーライブ自体を大きくするという方向に舵を切った
乃木坂46 29thSG アンダーライブDay3考察 2022/3/27
発言自体はとても心震えたのだが、冷静になるともしアンダーライブin東京ドーム構想が叶ってしまったらそのあとはどうなるのだろう…?
アンダーライブが「弱者のストーリー」の限界を突破できることを切に願う

三つ目だが乃木坂全体でも最近ファン離れへの危機感なのか、「弱者のストーリー」への回帰の兆しが見られるのではないか
以下の真夏の全国ツアー広島公演の記事に詳しく記載している
考察:乃木坂46 真夏の全国ツアー(全ツ)広島公演Day1 2022/7/23
個人的には乃木坂はもうがっつり特徴があるグループのなので今更弱者のストーリーへの回帰の必要性を感じないのだが…
今後どのような展開がありうるのか、引き続き注視していきたい

考察:乃木坂46 真夏の全国ツアー(全ツ)広島公演Day1 2022/7/23

1.全体の感想

正統派な夏のツアーという印象を受けたライブだった
全ツの地方公演ということもあり考察要素は少ないが、メンバーの楽しそうな姿を見られたので満足です

なお私事ですが今回はセンターステージ最前列という神がかった席を引いてしまったため、興奮して演出に集中出来なかった部分も多いのでそのあたりはお許しください…
ただその分最前列だから気がついたことも載せていきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
毎年夏のツアーは独自のダンスや曲のアレンジなど一捻りした演出が多いイメージだったが、今年はキャンプファイヤーくらいで結構正統派だったなというイメージを持った

3.振り返りポイント

3期以下の魅力を伝えたい!

1・2期で披露された『君の名は希望』の中で、今年のツアーは3期以下の各メンバーの魅力を少しでもわかってもらえればという趣旨の発言があった
その発言の通り、葉月や沙耶香ちゃんなど決してセンター経験が多くないメンバーを目立たせる演出があった
これは今後のライブでも他のメンバーでやるのかな
個人的にはありな演出だと思うし、何より私は沙耶香ちゃん推しなので嬉しかった

②公式ブログとのリンク

各メンバーのブログとツアーの内容をリンクさせる演出も印象に残った
ブログへの集客につながるし、ブログに力を入れているメンバーにとってはかなり追い風となる地味だが良演出
あとブログ風の文章内でメンバーから水分補給を促すのも、しらけさせずに周知するという意味では大変良かった

③『好きというのはロックだぜ!』

現状ライブでしか聴けないこの曲についてもレポートしていきたい

歌詞の世界観は「気持ちを伝えることから逃げていた僕が、君と出会って変わった」というもので、乃木坂らしい夏曲のテーマだと思う

曲調は乃木坂の夏曲では珍しい、大変王道な進行
景気は良いけど、似た系統の曲が多いからか一発で耳に入るようなキャッチーさはない感じ
(個人的なイメージとしては、2010年代後半のAKBとかにありそうな曲調という印象を持った)
タオルぶん回すのも楽しいし、聴きこめばライブでも楽しくなりそう

ただ大変印象に残ったのは「後悔させない、好きになってくれ」という一番最後のフレーズ
これが今の乃木坂からのメッセージに聞こえてならない
昨年末くらいからだろうか、乃木坂46から危機感というのを強く感じる
例えば下記の記事に代表されるように、真夏さんのMCでメンバーの卒業に触れこれからも信じてついてきてほしいというフレーズが多用されてきた
2021/11/21 真夏の全国ツアー2021 FINAL!東京ドーム公演Day2~高山一実卒業セレモニー
その危機感が曲レベルにまであらわれるようになったのが、このフレーズなのではないか

そこで「この曲が危機をどこまで止められるか」という点で考えていくが、ファン離れについては一定の効果があるように思う
今回の選抜メンバーもかなりファンの意向を汲んだものに見えるし、「好きになってくれ」というメンバーの訴えはファンの結束は高めそうだ

ただ一発で耳に残るほどキャッチーな曲ではないので一般層には訴求せず、巻き返しまでは繋がらないというところに落ち着くのではないだろうか
(なお一般層にまで訴求するキャッチーなアイドル曲はモーニング娘。の『LOVEマシーン』やAKB48の『ヘビーローテーション』を想定している。乃木坂で一番いいとこまでいきそうなのは『I see…』だと思うのだが、なぜ表題曲にしなかったのだろう…。)
ただ以下の記事で考察したようにあるように、乃木坂が今後カルトコンテンツとして生き残るのであれば一定の効果はあるのではないだろうか
考察:乃木坂46は国民的アイドルなのか~楽曲とメンバー構成から考える

④小ネタ 安定の真夏さん

かなり考察ネタが少なかったので、最前列だから気づけた小ネタをいくつか挟みたい

アンコールの衣装はライブT &スカートという定番スタイルだったが、大半のひとは膝上くらいの長さだった
しかし太ももが半分近く見えている「やっている」人が一人いるなあと思ったら、やはりというべきか真夏さんだった…笑
さすが期待を裏切らない笑笑
後輩ばかりだから厳しいのかもしれないが、欲を言えば誰かそこに突っ込んでほしかったなあ

⑤小ネタ 久保ちゃん・葉月ちゃん・柚菜ちゃんあたりに良いレスをもらえるアイデア

特に理由はないのだが、私は2019年辺りから乃木坂のライブには埼玉西武ライオンズの源田選手のユニフォームを着ていくことにしている
(もちろん特に西武ファンということではない)

あまりにも自分の中で当たり前になっており忘れかけていたのだが、今回はステージ最前列にいたこともあり想定外の効果があった
なんと西武ファンの葉月ちゃんが気づいてくれて、かなりテンション上げてレスくれたのだ
特に葉月ちゃん推しとかではなかったが、さすがにこれはめちゃくちゃ可愛かった

これ多分久保ちゃん(楽天)・柚菜ちゃん(ロッテ)あたりでも使える方法なんじゃないかな
乃木坂のファングッズを身につけてる人は多いので、こちらの方が埋もれなくて良いと思う

考察:乃木坂スター誕生!LIVE (昼・夜公演)2022/6/26

1.全体の感想

正直そこまで期待していなかったのだが、「ここでしか見られないもの」が詰まった満足感たっぷりたっぷりなライブだった
特に夜公演は現地で見ていたのだが、生で見てよかったな強く思うライブだった
今回は番組企画ということで考察要素少なめではあるが、昼夜公演通じて気になったポイントを振り返っていきたい

2.セットリスト

こちらのサイトをご参照ください
昼夜公演とも第一部で『乃木坂スター誕生!』内でカバーした人気曲(一部ライブで初披露の曲もあり)、第二部で乃木坂の曲をパフォーマンスする構成だった

第二部は基本的に普通のミニライブなので特筆すべきは第一部だろう
番組で人気のあった曲はほぼ入っていたのではないか
少なくとも僕はどうしても見たかった『恋愛レボリューション21』『ラムのラブソング』『空の泣きまね』『心の旅』が見られたので大満足です
(特に『心の旅』はオリジナルソングの『空の泣きまね』のほうが優先されるかなと思っていたので、まさか聴けるとは思わなかった)

3.振り返りポイント

①歌にフォーカスが当たったライブ

このライブの一番の特徴は「個々の歌にフォーカスがあたっていたこと」だと思う
歌番組から飛び出した企画なので当たり前ではあるのだが、今まであまりなかった形式なので全体ライブでは目立ちにくいパフォーマンス面の才能が見られたのが良かったと思う
個人的にすごいなと思ったのは

  • 遠藤・賀喜・金川・清宮・田村・林・松尾・弓木(・松陰寺さん)の『恋愛レボリューション21』。番組の時から思っていたけど、こんなに景気よいパフォーマンスができるなんて。
  • ゆりちゃんの儚いのに、芯がある歌声。『心の旅』『守ってあげたい』など特に心に響いた。
  • 弓木の『CRAZY GONNA CRAZY』『EZ DO DANCE』は曲を完全に自分のものにしてて、ぶちあがった。
  • 何よりも林の『プレイバックpart2』『どうにもとまらない』は鳥肌ものだった。歌も踊りの個々のスキルはもちろん、目で殺す感じとか全体の表現力のレベルが高い。「この子が乃木坂のセンターです」と言われても何ら違和感がないレベル。しかも『どうにもとまらない』は代打で急遽仕上げたという。末恐ろしい。

②先輩メンバー~積み重ねてきた年数

一部1~3期生の先輩メンバーが参加していたが、圧巻の貫禄だった

  • パワフルな声量とダンスがあまりにも仕上がっていたりりあとスーパーたまちゃんず(阪口珠美・佐藤楓・吉田綾乃クリスティー)の『世界で一番熱い夏』『ツイてるねノッてるね』
  • 説明不要。息を吞むほど美しい久保ちゃんの『I’m proud』『Everything』
  • (これはパフォーマンス力ではないかもしれないが、)「まなはまだ16だから」のネタを全力でやりきる真夏さん
  • あの山本リンダ様の横に立っても食われないひなちま『狙い撃ち』

正直普段のライブではそこまで目立たないと思っているが、やはり今回のような個々のパフォーマンスにフォーカスを当てたライブでは経験の差が如実に出るなと思った
こうやって努力してきた子たちが報われる環境があるといいな

③スペシャルゲストの素晴らしさ~生で見た山本リンダ・DJ KOO

ただその先輩ゲストを上回る印象を残していったのが、スペシャルゲストたちだった
特に生で見た山本リンダ・DJ KOOはあまりにも別格だった

とても70オーバーとは思えないパワフルなパフォーマンスの山本リンダ
あまりにも景気が良すぎて本当にこの世はこの人のためにあるのではと思うほどだった

DJ KOOについてはあまりにフロアの盛り上げ方がすごすぎて、乃木坂ファンばかりなのに今日イチ盛り上がってた
正直今までDJって何のためにいるんだろうと思っていたけど、本物は違うわ

ちょうど昼を配信・夜を現地で見たので強く思ったが、スペシャルゲストに限らずとにかく生で見る価値が高いライブだった
現地の盛り上がりがエグくて、下手するとパフォーマンスだけなら乃木坂ライブの中でも過去イチの満足感かもしれない
今回の歌にフォーカスを当てたライブは生で見ることを強くお勧めする
特に5期生スター誕生でも似たライブがあったら絶対に現地で申し込もう
(こう考えると『恋愛レボリューション21』も生で見たかった…昼公演申し込み忘れた自分を殴りたい)

④考察:乃木坂46の楽曲の価値について

かなり感想よりなのでここで軽い考察を一つ
本物の歌手の人たちは改めてすげえよと思ったのだが、アイドルの歌の価値とは何なのだろうか?

一般的にぱっと思いつくのはキャッチーで明るくなれるというものだろう
しかしこと乃木坂については今回のスペシャルゲスト並みに盛り上げられる曲は良くて『ガールズルール』くらいではないか
他には歌詞がよいというのが考えられる
しかし主観と推測の域を出ないが、歌詞の深さだけで言えばもっと良い曲は世の中にあるのではないか

個人的には乃木坂の曲の価値はそれ以外のところ、積み重ねてきたストーリーにあるのだと今日のライブを見て改めて思った
様々なライブでの出会いや別れを経て、グループの代表曲に進化した『きっかけ』や二期生のストーリーが色濃く感じられる『アナスターシャ』『ゆっくりと咲く花』が代表例だろう
ぼくたちは楽曲の裏側に彼女たちの歴史を見ているのだろう
(余談だがストーリーとして曲を売るのが難しくなるので、多少歌がうまいくらいだとアイドルのセカンドキャリア歌手ってのはかなり難しいだろうな…)
こう見ると改めて乃木坂はカルトコンテンツだな…
ちなみに乃木坂=カルトコンテンツ論は下記の記事に詳しいので良かったら是非
考察:乃木坂46は国民的アイドルなのか~楽曲とメンバー構成から考える

またそれ以外にも優しい世界観を醸し出す(例えば『今、話したい誰かがいる』や『僕は僕を好きになる』)などある気がする
詳細までは詰められていないので、いつか考え抜けたら別記事としてまとめたい

⑤4期生の物語の始まり

またメタ的にとらえると、このライブは4期生の物語の始まりだと思う
今まで4期生は特に物語や個性がなくてもフレッシュさで押し切れたし、4期生単独ライブや各種4期生番組である程度プッシュしてもらうことができた

しかしこれからは違う
5期生というさらにフレッシュな後輩が入ってきて、4期生の冠番組はなくなってしまった
4期生全体ライブだって減っていくだろう
つまり売り出し期間が終わり、自分たちで物語を積み重ねていくべき時期に入ったのだ

そういう意味ではさらば青春の光のお二人が映像で登場したり、ぺこぱのお二人がMCとして見守るなど新たな船出を見守っているように見えた
4期生がどのようなグループとなっていくのか、これから一層目が離せない

⑥早川聖来について

基本最高なライブであったが、唯一彼女がいないことが残念ではあった
ただ詳細まではつかめないものの、かなり大変そうなので今はゆっくり休んでほしい

しかし乃木坂は彼女を待ってくれるグループであってほしい
まあ彼女が出演予定であった『どうにもとまらない』で彼女のうちわをメンバーが持っていたり、『猫舌カモミールティー』でまゆたんがたこ焼きポーズするなど愛に溢れたグループなのできっと大丈夫だと願って